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『絢爛舞踏祭ザ・コンプリートガイド』

2005年07月18日 21時47分02秒 | アニメ・コミック・ゲーム
今日は電撃PlayStation『絢爛舞踏祭ザ・コンプリートガイド』の攻略を(笑)。

何度も言っているように、ゲーム発売わずか二日後に発行されたわけだが、よくあるファーストガイドブックではなく、文字通りのコンプリートガイドっていう点が異色だ。通常、発売後すぐにガイドブックを発売し、しばらく経ってから完全攻略本を出すのが常識だが、一つにはコケたらキツイというメディアワークス側の判断があったこと(なんと言ってもガンパレ唯一の攻略本を通販にした会社だし)、もう一つは製作サイドが規制をかけなかったこと(通常はこれが最大の理由)で、異例の展開となった。
定価1900円+消費税で、288ページ。5章に分けられている。では、章別に見ていこう。

※第1章世界編
世界観に2ページ、勢力について2ページ、残りをキャラクターに割いている。登場キャラクター36人を一人1ページで紹介している。全身イラスト&画面での顔アップの他に、性別・年齢・誕生日・身長・体重・初期人間関係(スタート時に各関係で最も高い人物を表示)・初期技能値・初期威信点・充足度減少間隔・酔度の欲望修正・マッサージの部位別好みのもみ方・シナリオ別初期部署&所持金&所持アイテムとデータが充実している(実際に役に立つのはマッサージくらいかもだけど)。簡単なコメントや備考もあって、つかみとしてはいい感じ。

※第2章理論編
ゲームの流れなど、システム面の紹介だが、第3章の攻略編と重なる部分もあって、区別がつきにくい。できれば、戦闘と非戦闘パートに分けて欲しかった。
基本的なシステムの説明主体だが、NPCに関しては非常に多くのデータを提示して思考・行動決定の流れを示している。欲望・記憶・感想・感情など、複雑なAIの思考の組立ちがなんとなく分かるだろう。
艦内マップはマップ上に場所の表記がないので使えないものとなっている。また、各施設・設備の説明も中途半端な感じで、個別にもう少し突っ込んだ内容が欲しかった。
戦闘は基本的なことが書かれいてるが、移動マニューバのリストなどが攻略編にあるなど、分裂してしまっている印象だ。その他、都市船や情勢などの説明があるが、ちょっと分かりにくい気がする。まあ膨大な情報量を限られたスペースで説明するため仕方ないとも言えるのだが。

※第3章攻略編
この章は大きく二つに分かれている。一つは各部署と任務の説明。もう一つはNPCとの接し方についてだ。ただ先にも触れたように戦闘に関する事項が第2章と分断された感じになってしまった。移動マニューバのリストや武器についてはこちらに詳しく書いてある。各部署について書かれているが、注目は艦長任務。できることの多い艦長の仕事がかなり詳しく書かれているので、艦長を目指す人は必見だろう。飛行隊や民間人プレイが主体の人も、各部署の役割などは知っておくと、その部署についてる人の苦労がよく分かるだろう(笑)。
後半NPCとの接し方の見所は、キャラクター別攻略法だ。1ページ4人というスペースで36人全員の落とし方をアドバイスしている。

※第4章検証編
わずか18ページ(実質は16ページ)で、最初の4ページと最後の4ページは真面目、真ん中の8ページは不真面目なわけだが、どちらも絢爛舞踏祭らしいと言えば言える内容だ(むしろ真ん中8ページこそが・・・)。
最初の4ページはクリアに向けた内容で、最後の4ページはプレイ時間で出現する追加シナリオについてだ。
そして、真ん中8ページは、ハーレムプレイや略奪愛プレイなどのユニークなプレイを紹介している。

※第5章情報編
288ページ中124ページが情報編だ。更にそのうち75ページがコマンドリストだったりする(それをまとめたものがコレ)。
一応、コマンドの能動者と受動者の感想(記憶強度)・感情の変化、NPCの選択の基準、実行条件などが細かく表示されている。ただ実行条件はいくつか(多数かも)正しくないものもあるようだ(他は確認できない)。
このコマンドリスト以外には、イベントリスト、敵艦・敵RBリスト、都市船データ、アイテムリストが詳細に掲載されている。料理の出来についての計算方法も載っているので、意図的に美味しいものや不味いものを作りたい時に役に立つ。ただ都市船のマップがないのがちょっと残念だったかも。

ネタバレ(クリア関係とか)を含め非常に多くの情報が記された一冊だが、ツールとしての絢爛舞踏祭と見たとき、これらの情報はとても役立つと思う。ツールの性能を熟知することによって、更にツールの良さを引き出せると思うからだ。また、これほど莫大な情報を公開しても、未だ語られない部分がある。それは世界観であったり、各キャラクターの内面だったりする。この世界の探求という夢想の足がかりにもこの本はなるだろう。
絢爛舞踏祭はクリアを目指すゲームではないゆえに、この一冊はプレイの楽しみを奪うものではなく、更なるプレイの喜びを引き出すための手引きとなるのではないかと思う。



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