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アニメ感想:絶対衝激~プラトニックハート~

2009年04月06日 18時51分05秒 | アニメ・コミック・ゲーム
「プラトニックハート」と呼ばれる女性だけのバトルトーナメントを描くOVA。戦うと服が破れるというお約束の演出が特徴。
ストーリーは無茶苦茶、演出もひどく、バトルシーンもお粗末。1話のそんな印象は最後まで変わることはなかったけれど、なぜか最後まで見てしまった。キャラクターも決して印象的というわけでもなく、”謎”もよくあるようなもので興味を惹かれるほどではなかった。
しかし、最終回はある意味予想を大きく裏切るものだった。この手の作品のキモは主人公がピンチに置かれながらも大逆転して勝利することで得られるカタルシスにある。ところが、最終回は突然の鬱展開へと突き進む。

プラトニックハート決勝では精神的に追い詰められ、そこから逆襲するものの、バトルシーンはほとんどなし。反撃に出た次のシーンではもう相手は意識不明。
その後プラトニックハートの謎が解明されるが、それは主人公にとってひどい内容だった。更に窮地に陥り、そこからどう反撃するのか見守っていたら、なんと(ネタバレ―文字反転)母親に助けてもらうとか。一人生き延びたもののそれで終劇。えーと……どこで盛り上がればいいですか?って終わり方に唖然とするばかり。

まあ狙ってのことなのだろうが、作り手の自己満足に付き合わされる側としては厳しいものがある。確かに、スカッと終わっていれば記憶に留まらないような作品になっていた。こんなエンディングだからこそ、こうしてブログのネタにもなるのは事実だ。でも、こういう作品で捻られてもと思う。
作品ごとに進む方向性はある。どんなに凝ったことをしても、方向性に沿わなければ無意味なものとなる。この最終回はまさにそれだろう。
話題になればいいという安直さが源であれば、プロの作品とは呼べない出来と言われても仕方ない。

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