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アニメ感想:戦国乙女~桃色パラドックス~ 第1話「転送乙女」

2011年04月13日 22時23分00秒 | 2011春アニメ
全体に演出がどこかで見たようなものばかり。個々の演出が悪いわけではないが、オリジナリティが感じられなかった。ただでさえ戦国大名の女性化というありがちな設定なのに。
突出したところがないとエンタテイメントとしては評価は低いものになる。第1話を見た限りここがウリだというものが伝わってこなかった。ラストの引きに期待して第2話は見たいと思うのだが。


アニメ感想:花咲くいろは 第1話「十六歳、春、まだつぼみ」

2011年04月13日 22時21分44秒 | 2011春アニメ
どこの昼ドラ?って感じの内容。女子高生がいきなり、疎遠だった祖母が女将をつとめる旅館に住み込みで働くことになるというストーリー。都会育ちが田舎の旅館で厳しい環境に置かれるそんな葛藤が描かれる。
アニメということでキャラクターがより個性的になっているものの、このストーリーは珍しいものではない。第1話の演出は丁寧に描かれていて好感が持てたが、今後よほど上手く描いていかないと楽しめない作品になりかねない。
主人公への試練と作品の楽しさとの兼ね合いが取れるのか。それが大切だ。


アニメ感想:星空へ架かる橋 第1話「クマなら、ここで終わってた」

2011年04月13日 22時20分46秒 | 2011春アニメ
美少女ゲーム系アニメには比較的厳しい評価を与えることが多い。「色もの」目線で見ているので切ることも多いが、それでも思い返せば何作かのアニメは最後まで見たことを思い出す。
この作品も美少女ゲーム的なお約束に彩られている。クマが出るという山の中でその服装はどうなんだとか(笑)。
ただキャラクター、特に主人公の心の動きをきちんと描いていることで好感を持った。過去にちゃんと見た作品もマイナーなものが多かったがその点がしっかりしていたから見続けられた。
1話は予想に反して面白かったので、もう少し見てみることにしよう。


アニメ感想:日常 第2話

2011年04月13日 22時19分38秒 | 2011春アニメ
「甘食」って何ですか?な第2話。最後にフォローが入ったのは京アニだったからか。関西じゃ聞いたことない人が多いと思うし。
それはともかく。内容はシュールさを前面に押し出した作り。空気系ではなくギャグ路線なので笑えるかどうかが評価の基準だろう。原作よりもマイルドな風味なので、このシュールさは嫌いではない。


アニメ感想:DOG DAYS 第2話「はじめての戦!」

2011年04月13日 22時15分12秒 | 2011春アニメ
正直期待外れかと思った第1話。だが、この2話を見て少し考えを改めた。
お気楽ファンタジーとしての軽さに適度の色気を交えつつ、お約束ながら見せる演出が随所にあった。ラストの引きも含めてついつい見てしまう上手さが感じられた。楽しみに待つというレベルではないが、今のところは見るのを躊躇うような作品ではないのは確かだろう。


アニメ感想:TIGER&BUNNY 第2話「A good beginning makes a good ending.」

2011年04月13日 22時13分59秒 | 2011春アニメ
ストーリーは凡庸でも演出で見せる作品なのでさほど気にならない。演出はメリハリがあり、惹きつける魅力に溢れているが、1話に比べるとやや落ちる。1話の出来が良すぎだったせいでもあるが。
主人公二人以外のヒーローたちの描き方が弱かったが、今後シリーズを通してスポットを当てていくのだろう。期待の高まる作品だ。


2011年本屋大賞

2011年04月13日 00時58分04秒 | 本と雑誌
本屋大賞

2011年の本屋大賞が発表された。受賞したのは東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』。8回目となる本屋大賞だが、埋もれた作品の発掘というよりは既に人気となっている作品への賞と変化していると指摘されているように、今回もベストセラーへの受賞となった。
それでもこうしたライトなエンタテイメントへの賞は数少ないだけに、本屋大賞の存在価値が減じているとは思わない。

■1位 謎解きはディナーのあとで
著者:東川篤哉/小学館/386.5

謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2010-09-02


安楽椅子探偵もので、ミステリとしてもそれなりの出来だが、あくまでもウリとなったのはそのキャラクター性。執事でありながら暴言を吐く探偵役と、その主で女刑事でもある主人公の二人のやりとりだけで楽しめる作品となっている。賞とは無縁そうな作品だけに受賞して良かったと思った。

■2位 ふがいない僕は空を見た
著者:窪美澄/新潮社/354.5

ふがいない僕は空を見たふがいない僕は空を見た
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-07


未読。読書メーターで知って一度は図書館に予約を入れたものの他との兼ね合いで予約を取り消してそのままになっている。「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作を含む作品で、性を扱った青春小説。賞に相応しいという意味ではこちらの方が上だったかもしれないが。

■3位 ペンギン・ハイウェイ
著者:森見登美彦/角川書店/310

ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-05-29


未読。過去2度『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』で本屋大賞にノミネートされているが、2位と3位だった森見登美彦。今回もあと少し届かなかった。本作は2010年日本SF大賞受賞作。

■4位 錨を上げよ
著者:百田尚樹/講談社/307.5

錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2010-11-30
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2010-11-30


未読。『永遠の0』で知られる百田尚樹の新作。『永遠の0』は読んでみたいと思っているのだが。過去には『BOX!』が本屋大賞5位だった。

■5位 シューマンの指
著者:奥泉光/講談社/270.5

シューマンの指 (100周年書き下ろし)シューマンの指 (100周年書き下ろし)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-07-23


未読。音楽を扱ったミステリで興味はあったものの「読書メーター」のコメントでは専門的な音楽理論などが多くてあまり好意的な評価を見れなかったためスルーしていた。

■6位 叫びと祈り
著者:梓崎優/東京創元社/263

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2010-02-24


未読。連作ミステリにして著者のデビュー作。現在図書館に予約中。

■7位 悪の教典
著者:貴志祐介/文藝春秋/259.5

悪の教典 上悪の教典 上
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2010-07-29
悪の教典 下悪の教典 下
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2010-07-29


未読。『このミステリーがすごい!』2011年版1位を飾った作品。山田風太郎賞を受賞し、直木賞候補作にもなった。そうした華々しさがかえって票を集めなかった要因になったのかもしれない。

■8位 神様のカルテ2
著者:夏川草介/小学館/259

神様のカルテ 2神様のカルテ 2
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-09-28


昨年度2位だった『神様のカルテ』の続編。作品の出来自体は前作より良くなっていると思うが、続編ではインパクトに欠けるため賞には不向きだろう。ノミネートされただけでも高評価と言うべき。

■9位 キケン
著者:有川浩/新潮社/241

キケンキケン
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2010-01-21


2冊ノミネートされて票が分散してしまった感がとても残念。有川浩は過去『図書館戦争』『植物図鑑』がノミネートされているが5位と8位に終わっている。上質のエンタテイメントだがテーマ性に欠けるため賞に縁が無いのが残念。

■10位 ストーリー・セラー
著者:有川浩/新潮社/202

ストーリー・セラーストーリー・セラー
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-08-20


『キケン』がヤンチャなライトノベルって感じなのに対して、本作は夫婦の愛をベースにした悲劇。中編2作で構成され、それぞれぐいぐいと引き込まれる作品なのだが、広がりに欠けるなど少し物足りなさも感じた。有川浩は近作『県庁おもてなし課』が良い出来だったので(もちろんどの作品も高い水準で安定しているが)、来年の本屋大賞に期待したい。