上位の競技を見たので、ちらっと感想を。
優勝はフランスのBrian JOUBERT。正直今日の演技はつまらなかった。ショートプログラムである程度点差を付けてトップに立ち、大きなミスさえしなければ優勝できるという状況だったので、手堅く堅実に演技したその選択は決して間違いではないし、重圧の中でそれをやり遂げたことは評価できるが、それでも見ていて惹き込まれるものはなかったのは事実。フリーだけなら3位の成績。プルシェンコ不在ということでもあり、誰もが納得する優勝とまでは言えない。今後の結果でそうした声を払拭してもらいたい。
2位に高橋大輔。最初の4回転で手を付き、ややジャンプでキレの無さを感じた。また後半は疲れも感じられたが観衆の声援もあって最後まで見せる演技が出来た。フリーだけならトップの成績は見事。やや点が高めにも感じたが、ジャンプ以外の部分は明らかに他の選手より上だったので、妥当な評価とも言える。地元ということで重圧もかなりあっただろうが、その中でこれだけの演技ができたことが何よりも評価したい。ただ世界のトップを狙うにはもうワンランクのステップアップが必要だろう。
3位スイスのStephane LAMBIEL。世界選手権3連覇を狙ったランビエールだが、昨日の出来が悪かったのが敗因。今日は昨日よりは安定していたが、絶好調とはいかなかった。高橋同様やや高いと思わせる点数だったが、他との比較でフリー2位は妥当。まあオリンピックイヤーの翌年のシーズンはどうしても実力者は低調になってしまうもの。今後に期待だろう。
4位チェコのTomas VERNER。今日の演技で最も溌剌としていた。最後の転倒がもったいないが、2度の4回転の成功は目を見張るものだ。トリプルアクセルの安定感と、ジャンプ以外の部分での成長があれば一躍トップに立つかもしれない可能性を感じた。
5位はアメリカのEvan LYSACEK。ハマれば高得点を叩き出せる実力者だが、安定感に欠けることの裏返しでもある。8位に終わったJohnny WEIRとともにアメリカ勢は精彩を欠いた大会となった。
6位カナダのJeffrey BUTTLE。昨日いい演技で2位につけ、彼の実力から2位キープは可能と思っていたが、予想外の悪い結果となってしまった。1位だったジュベールの点があまり伸びず、逆に3位だった高橋の点が伸びた中での最終演技者としての登場。堅実に2位狙いという選択もあっただろうが、ベテランは勝負に出た。最初に4回転。しかし、失敗。その後トリプルアクセルを2度失敗し6位まで落ちた。既に実績あるバトルにとって、ここでの銀メダルはそれほど価値がないのかもしれない。それよりも金を目指したその姿勢は理解できる。4回転失敗後の演技に精彩がなかったのは、転倒時にダメージがあったかもと心配したが大事には至ってないようだ。
7位に織田信成。残念ながら演技を見ていないのでコメントはないのだが、またも構成ミスをやらかしたようだ。3回目。さすがにシャレにならんだろ(笑)。彼には4回転を身に付けるという課題があるが、それより先にもう少し頭をどうしかしなきゃいけないようだ。
プルシェンコというトリノで圧倒的な強さで勝った王者が不在の世界選手権となった。プルシェンコが今後アマチュアを続けるかどうかは分からないが、彼を脅かすような演技は今大会で見られなかったのは残念だ。なお、今大会の上位8人とプルシェンコの年齢を比較してみよう。
プルシェンコ、バトル24歳。ジュベール、ウィアー22歳。高橋、ランビエール、ライザチェック21歳、ベルネル20歳、織田19歳。年齢がすべてではないが、3年後のバンクーバーを見据えると21歳前後の選手たちがどれほど成長するかとても楽しみになる。高橋や織田にも十分にチャンスはある。もちろん、ここには出ていない若手の台頭も楽しみだが。
優勝はフランスのBrian JOUBERT。正直今日の演技はつまらなかった。ショートプログラムである程度点差を付けてトップに立ち、大きなミスさえしなければ優勝できるという状況だったので、手堅く堅実に演技したその選択は決して間違いではないし、重圧の中でそれをやり遂げたことは評価できるが、それでも見ていて惹き込まれるものはなかったのは事実。フリーだけなら3位の成績。プルシェンコ不在ということでもあり、誰もが納得する優勝とまでは言えない。今後の結果でそうした声を払拭してもらいたい。
2位に高橋大輔。最初の4回転で手を付き、ややジャンプでキレの無さを感じた。また後半は疲れも感じられたが観衆の声援もあって最後まで見せる演技が出来た。フリーだけならトップの成績は見事。やや点が高めにも感じたが、ジャンプ以外の部分は明らかに他の選手より上だったので、妥当な評価とも言える。地元ということで重圧もかなりあっただろうが、その中でこれだけの演技ができたことが何よりも評価したい。ただ世界のトップを狙うにはもうワンランクのステップアップが必要だろう。
3位スイスのStephane LAMBIEL。世界選手権3連覇を狙ったランビエールだが、昨日の出来が悪かったのが敗因。今日は昨日よりは安定していたが、絶好調とはいかなかった。高橋同様やや高いと思わせる点数だったが、他との比較でフリー2位は妥当。まあオリンピックイヤーの翌年のシーズンはどうしても実力者は低調になってしまうもの。今後に期待だろう。
4位チェコのTomas VERNER。今日の演技で最も溌剌としていた。最後の転倒がもったいないが、2度の4回転の成功は目を見張るものだ。トリプルアクセルの安定感と、ジャンプ以外の部分での成長があれば一躍トップに立つかもしれない可能性を感じた。
5位はアメリカのEvan LYSACEK。ハマれば高得点を叩き出せる実力者だが、安定感に欠けることの裏返しでもある。8位に終わったJohnny WEIRとともにアメリカ勢は精彩を欠いた大会となった。
6位カナダのJeffrey BUTTLE。昨日いい演技で2位につけ、彼の実力から2位キープは可能と思っていたが、予想外の悪い結果となってしまった。1位だったジュベールの点があまり伸びず、逆に3位だった高橋の点が伸びた中での最終演技者としての登場。堅実に2位狙いという選択もあっただろうが、ベテランは勝負に出た。最初に4回転。しかし、失敗。その後トリプルアクセルを2度失敗し6位まで落ちた。既に実績あるバトルにとって、ここでの銀メダルはそれほど価値がないのかもしれない。それよりも金を目指したその姿勢は理解できる。4回転失敗後の演技に精彩がなかったのは、転倒時にダメージがあったかもと心配したが大事には至ってないようだ。
7位に織田信成。残念ながら演技を見ていないのでコメントはないのだが、またも構成ミスをやらかしたようだ。3回目。さすがにシャレにならんだろ(笑)。彼には4回転を身に付けるという課題があるが、それより先にもう少し頭をどうしかしなきゃいけないようだ。
プルシェンコというトリノで圧倒的な強さで勝った王者が不在の世界選手権となった。プルシェンコが今後アマチュアを続けるかどうかは分からないが、彼を脅かすような演技は今大会で見られなかったのは残念だ。なお、今大会の上位8人とプルシェンコの年齢を比較してみよう。
プルシェンコ、バトル24歳。ジュベール、ウィアー22歳。高橋、ランビエール、ライザチェック21歳、ベルネル20歳、織田19歳。年齢がすべてではないが、3年後のバンクーバーを見据えると21歳前後の選手たちがどれほど成長するかとても楽しみになる。高橋や織田にも十分にチャンスはある。もちろん、ここには出ていない若手の台頭も楽しみだが。