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ファーガソンはどこまで「本気」なのか? #マンU

2012年08月22日 17時04分30秒 | スポーツ
昨季無冠に終わったといえ、マンチェスター・ユナイテッドは世界最強のビッグクラブのひとつだ。長年に渡って指揮を執る名称ファーガソンがそのチームのスタイルを変えようとしている。

昨季はプレミアリーグで2位となった。しかし、勝ち点は優勝したマンチェスター・シティと並び、得失点差での決着だった。その前のシーズンはリーグを制し、チャンピオンズリーグも決勝まで進出した。これまでのシステムでも結果は十分に出ていると言えるだろう。

しかし、チャンピオンズリーグ決勝ではバルセロナに完敗に終わり、昨シーズンのシティとの直接対決も2試合共に内容面で劣るものだった。もちろん、シティとの直接対決に勝てなくてもリーグ制覇は可能だし、チャンピオンズリーグだって今のスタイルで取ることは不可能ではない。

それでも、プレシーズンから開幕戦まで、ユナイテッドは新しいスタイルを試し続けている。
これまでの4-4-2から4-2-3-1への変化。状況に応じて両者を使い分けるのではなく、完全に方針を切り替えているようにここまでは見える。

そして、その鍵となるのがトップ下のポジションであり、香川の獲得だった。これまでプレシーズンでは1試合だけセントラルMFでプレイしたが、開幕戦は90分間トップ下に居続けた。

ファン・ペルシも予定外の獲得だったが、4-2-3-1のスタイルに適した選手だ。レアルのカカの獲得も噂されているが、常にトップ下を置くのであれば、その補強は理に適っている。

開幕戦はチーム全体にコンディション不足が目立ったこともあり、攻撃はスコアレスに終わった。ユーロやオリンピックがあったこともあり、中心選手の合流の遅れで戦術理解やコンビネーションの形成が不十分となっている。

当然、4-2-3-1の習熟には時間が掛かる。超一流の選手たちが集まっているし、4-2-3-1は広く使われている戦術だけにある程度の形まではすぐに作れるだろうが、同じ4-2-3-1でも監督によって微妙な差は存在するし、選手間の連携という部分はすぐに完成されるということはないだろう。

問題は、ユナイテッドがビッグクラブだということだ。時間を掛けてじっくりとシステムを作っていく余裕はない。常に結果が求められる。開幕戦に得点できなかったことで、攻撃陣への視線は更に厳しくなる。

ファーガソンももちろん長期的展望を見据えているだろう。だが、結果も同時に求めることになるだろう。4-4-2との併用などのオプションは考えているはずだ。ただ長らく使い続けた4-4-2から4-2-3-1への変更は相当の決断だったのではないか。勝ち負けはともかく、攻撃陣がすぐに爆発するとは思えない状況で、いつまでこのスタイルを貫くかで、ファーガソンの「本気度」が見えてくるだろう。

(これで次の試合が4-4-2だったら嗤ってください・・・)


EURO2012の思い出 #eurojp

2012年06月30日 22時08分40秒 | スポーツ
ドイツが敗退して私にとってのEURO2012は終わった。

一昨年あたりから欧州リーグのサッカーを本格的に見るようになり、よく言われる代表のサッカーはクラブのサッカーに比べると戦術的な厚みやコンビネーションで劣ることを自分でも実感した。今大会活躍したチームの多くは、1つないし2つの国内クラブをベースとした選手構成で戦い、戦術でもそれを踏襲した。逆にそれができなかったオランダやイングランドはまとまりを欠いた感がある。

開催国2チームは共にグループリーグで敗退した。前評判の高かったポーランドは勝ち切れない戦い方を繰り返し結果を残せなかった。ウクライナはシェフチェンコの活躍で沸かせたが力不足は否めなかった。

予想外に活躍したチームとしてはイタリアが挙げられる。引き分けが多く、強さではなく巧さが目立つ戦い方だが、豊富な運動量と攻撃的な姿勢は魅力的だ。ただバロテッリの超人的なプレイ振りを除くと決定力には欠ける印象も。それが勝ち切れない戦い方にも繋がったわけだが。

イングランドも予想外に活躍したと言える。まさかグループリーグを突破するとは思わなかった。ただルーニーが戻っても攻撃のタレントは見劣りする。プレミアリーグの過密日程も代表に悪影響を与えていると言われるが、ケガ人の多さとして今大会でもそれが表れた。

期待外れの代表はフランス。若返りに成功し、攻撃的なサッカーを掲げていたはずが、戦う姿勢を感じさせずに帰国した印象だ。W杯の時ほどではないが、チームのまとまりを欠き、ついにはトラブルを起こすといった悪い流れとなり、再建にまだ時間が掛かるかもと思ってしまう。

イブラヒモビッチの起用法に課題を残したスウェーデン、強さと脆さの両方が今大会にも表れたロシア、他のグループなら確実に突破できたのではと思わせるクロアチア、不運続きな中で精神力の強さを発揮したギリシャ、強国相手の戦い方を知り抜いているデンマーク、内容は物足りなかったが幸運に恵まれたチェコ。実力差を感じさせたアイルランドを除くと、どこもグループリーグを勝ち抜くチャンスはあった。ただ優勝争いとなると、スペインかドイツかとなってしまうが。

今大会気になったのが、サイドバックの人材不足。もちろん、大会本番では守備的な戦いになりがちでサイドバックの攻撃参加は限られてしまう。ポーランドのピシチェクは最高クラスのサイドバックだと思っているが活躍の機会はほとんどなかった。
そうした要因はあるにせよ、攻撃が必要な場面でもなかなかサイドバックが活躍する状況は少なかった。サイドバックで日本人選手が欧州に移籍するケースが増えているが、その必然を思わず納得する大会となった。

決勝戦はもうどうでもよくなったので(笑)、見るかどうかも未定。見たいと思わせるものがないのよね。


EURO2012 登録メンバー所属クラブまとめ #eurojp

2012年06月10日 22時24分18秒 | スポーツ
UEFAのEURO公式サイトを元に、各国登録メンバーの所属クラブについて統計を取ってみた。

■所属リーグ

イングランド 79
ドイツ 46
スペイン 33
イタリア 32
ロシア 29
ウクライナ 28
フランス 24
ギリシャ 17
オランダ 16
ポルトガル 12
トルコ 10
デンマーク 8
チェコ 7
ポーランド 6
クロアチア 5
スウェーデン 3
ベルギー 3
スコットランド 2
サウジアラビア 1
USA 1
イスラエル 1
ウェールズ 1
キプロス 1
スイス 1
ルーマニア 1
(プレミアリーグのスウォンジーはウェールズ扱い。無所属が1人いる。)

イングランドが2位のドイツに2倍近い差をつけた。イングランド代表23人全員がイングランドのリーグ所属(2部所属の選手もいるので全員がプレミアリーグというわけではない)であり、またアイルランド23人中20人がイングランドのクラブということが大きい。それでも79人中43人なので半分くらいではある。

4大リーグで突出したイングランド、ドイツはともかく、スペイン、イタリアとほぼ並ぶようにロシア、ウクライナが続く。どちらも自国の選手を多く抱えてはいるが、国内リーグの規模や経済基盤がしっかりしているから留めておくことができているとも言えるだろう。

■所属クラブ

バイエルン 12
レアル・マドリー 11
ディナモ・キエフ 10
リバプール 9
アーセナル 8
シャフタール・ドネツク 8
ゼニト 8
ドルトムント 8
バルセロナ 8
マンチェスターC 8
CSKAモスクワ 7
チェルシー 7
マンチェスターU 7
ユベントス 7
PSV 6
オリンピアコス 6
トッテナム 6
ミラン 6
エバートン 5
ディナモ・ザグレブ 5
ディナモ・モスクワ 5
ドニエプル 5
プルゼニ 5
(5人以上のクラブ)

バイエルンがレアル・マドリーを上回ってトップ。ただバイエルンはドイツ代表を8人擁すのに対してレアル・マドリーは5人のみで、国外の選手という点ではレアル・マドリーが多くなる。国外組6人でレアル・マドリーと並ぶのはアーセナル。レアル・マドリーが4ヶ国で11人に対して、アーセナルは7ヶ国8人。欧州限定なのでこれをもって最も多国籍なクラブというわけではないが、アーセナル所属選手をよく見かける大会と言えるだろう。

一方、ビッグクラブと呼ばれる中で、インテルがわずか1人だけというのも特徴的かもしれない。


プロスポーツリーグのサラリー事情

2012年05月02日 22時26分04秒 | スポーツ
各国主要プロスポーツリーグの選手の平均サラリーのランキングが発表された。

REVEALED: The world’s best paid teams, Man City close in on Barca and Real Madrid

ESPNのサイトでは各チームの総額も表示されている。

Highest-paying teams in the world

1. バルセロナ
2. レアル・マドリード
3. マンチェスター・シティ
4. チェルシー
5. ロサンジェルス・レイカーズ
6. ニューヨーク・ヤンキース
7. ACミラン
8. バイエルン・ミュンヘン
9. フィラデルフィア・フィリーズ
10.インテル

こうして見ると、サッカーのビッグクラブが上位を占めている。チーム総額でも上位10チームのうち6つがサッカーで、残る4チームがMLBとなる。

一方、リーグ別のチーム平均で見るとがらりと様相が変わる。取り上げられた14のプロリーグをランキングしてみると、
















リーグチーム数チーム平均
NFL32$112,626,563
MLB30$98,021,906
EPL20$79,494,543
Bundes.18$68,321,986
NBA30$62,874,348
NHL30$58,173,982
La Liga20$49,256,581
Serie A20$49,002,008
NPB12$20,297,149
SPL12$11,164,270
AFL17$8,091,624
IPL10$7,925,508
MLS19$5,349,646
CFL8$4,318,088


各リーグは、
















リーグ内容
NFLNational Football League アメリカンフットボール
MLB米・加Major League Baseball 野球
EPLPremier League サッカー
Bundes.Bundesliga サッカー
NBANational Basketball Association バスケットボール
NHL米・加National Hockey League アイスホッケー
La Liga西La Liga(リーガ・エスパニョーラ) サッカー
Serie ASerie A サッカー
NPB日本野球機構
SPLScottish Premier League スコットランドのサッカーリーグ
AFLAustralian Football League オージーボール
IPLIndian Premier League クリケット
MLSMajor League Soccer サッカー
CFLCanadian Football League カナディアンフットボール


である。

次に、これを平均サラリーの標準偏差の大きい順に並べてみる。
















リーグチーム数標準偏差
La Liga20221901822.81
EPL20184717210.30
Serie A20167237714.59
MLB3011397333.35
Bundes.1810853544.28
NBA306839841.86
SPL1251501919.18
IPL103662571.41
NHL303474881.99
NFL322771671.86
NPB122204522.26
MLS191282946.22
AFL1766601.15
CFL858681.20

※は、リーグ内で最も高額のチームの平均サラリー割る最も低額のチームの平均サラリー。

標準偏差とはばらつきを表し、標準偏差が大きいほどばらつきが大きいことを意味する。
サッカー界で三大リーグとも呼ばれるスペイン・イングランド・イタリアのリーグが抜きん出ていることが分かる。特にリーガ・エスパニョーラはバルセロナとスポルティング・ヒホンで22.81倍の差となっている。

サッカーの場合は下位リーグとの入れ替え戦が存在するオープンなリーグなので、こうした差があってもリーグとしての健全性が保たれていると見ることはできる。ただ、それでも度が過ぎているという批判は十分に成り立つだろう。

入れ替え戦のないクローズドなリーグでは戦力均衡がリーグ運営の基本だが、MLBは例外となっている。野球という競技の特性や試合数の多さでカバーできている部分は大きいが、国内経済の状況によっては30チームを維持できるのか心配になる。

標準偏差はそれほど大きくはないが、19.18倍という大きな差があるスコットランドリーグ。セルティックとレンジャーズの2強が突出するリーグだが、そのうちの一方であるレンジャーズが財政難により破産に至った。

サッカー界ではFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)制度の導入などクラブ経営の健全化を進めている。欧州は経済的にも不安定さを増しており、特にスペイン・イタリアはリーグ運営上の問題も大きい。
また、ロシア・中東・中国といった国々から資本の流入があったり、これらの国のリーグへ高額オファーによって選手が流出するという流れも進んでいる。欧州への選手供給の最大の国であったブラジルは経済成長により国内リーグでの選手の年俸高騰があり、アフリカやアジアからの選手供給が求められるようにもなった。

日本は、プロ野球やJリーグで選手の流出が続いており、国内経済の低迷と相まって国内プロスポーツ界は厳しい状況にある。そうした状況に対して危機感の乏しさこそが最大の難問だろう。


スポーツにおける「経験」~鹿島アントラーズ対セレッソ大阪戦から~他に蛇足で宮市と香川の話。 #cer

2012年04月21日 21時46分04秒 | スポーツ
前半、セレッソ大阪の一方的ともいえる展開となった。その契機となったのが、鹿島のボランチ梅鉢がボールを持った時にプレスを掛ける戦術だった。鹿島はビルドアップできないばかりか何度も決定機を許してしまう。
そこで前半31分と早い時間に鹿島ベンチは動き、柴崎を投入。ベテランの小笠原を梅鉢のポジションに下げて対策をした。それでもセレッソの勢いは止まらず、後半終了間際に2点目を奪われる。

後半、鹿島はドゥトラを入れ、フォーメーションも変える。徐々に鹿島のペースとなり、57分と62分に得点して同点に追いついた。セレッソは防戦一方となり、ついに80分に勝ち越しゴールを許してしまう。
セレッソは前後半で全く別のチームになってしまった。

セレッソの事前の準備は万端と言えた。鹿島のウィークポイントを上手く突くことができた。それによって試合のペースを握った。鹿島は梅鉢交代という手は打ったが、戦術の変更は前半のうちに行わず、それによって追加点も取ることができた。
しかし、後半の戦術変更に為すすべがなかった。本来、ベンチワークで対応すべき場面だったが、前半15分に右SBの高橋を負傷で交代させていて、怪我明けの丸橋を投入していたが、彼の動きが万全とは言えず、結局2-2の局面で交代せざるを得なくなった。また、前半のうちにボランチ二人にイエローカードが出され、交代カードが使いにくい状況でもあった。

リードはしているが劣勢な状況の時、もっとボールポゼッションをするという選択肢があるはずだった。しかし、ボールを奪っても攻撃を急ぎ、無理なパスを引っ掛けられて相手の攻撃に繋がるという展開を繰り返した。前半攻守に渡って目立ったボランチ二人も後半は存在感が無かった。
交代カードが容易に使えない中でピッチ上の選手が状況に合わせてプレイする。それこそが「経験」ということだ。セレッソには優秀なタレントが揃うが、みな一様に若い。今季加入のブラジル人二人は未だチームをコントロールする立場とは言えず、経験のある選手はGKやバックラインにいるのみだった。




Jリーグが誕生し、日本代表が世界と少しずつ戦えるようになっていく中で、常に言われ続けたのが「経験が足りない」ということだった。
ドーハの悲劇のときに、時間を潰さずにプレイしたことは顕著な例だが、それから20年ほどが経っても未だに「経験が足りない」ことには変わりがないと思う。もちろん、当時よりは遥かに経験を積んではいるけれど。

プロ野球のアジアシリーズを見ると、韓国や台湾のプレイに時折「経験が足りない」と気付くことがある。こうした「経験」は単に試合数を積めば身に付くというものではない。
「経験」とはどれだけのことを気付いているかということだ。ありとあらゆる可能性について対応を準備しておく、それをほとんど無意識のうちに行えるかどうか。考えて準備するのでは対応が遅れてしまうことを「経験」によって予測する。




この試合でも、後半から鹿島がアジャストしてくることは予測できた。2-0でリードしているとはいえ、ここで失点すると相手に勢いを与えて厳しくなることもサッカーではよく言われることだ。その中でチームとしてどう戦うのかという共通理解が「経験」と呼べるだろう。
この試合のセレッソは文字通り「経験不足」だった。単純な若さだけでなく、チームとしてどう戦うかという明確なビジョンを持つことが出来なかった。もちろん、個々の選手たちの「経験不足」も明らかだった。

チームが「経験」を積むこと。個人個人が「経験」を積むこと。どちらも容易ではない。ゲームの経験値のように数をこなせば身に付くというものではない。しかし、数をこなさなければ身に付かないものでもある。

今季のセレッソは夏場まで五輪代表がクラブを離れる機会が多い。更に夏には清武らの欧州移籍が現実的な話となっている。
そのため今季から指揮を執るソアレス監督はこれまでのクルピ監督よりも守備を重視し結果を出していた。タイトル獲得は目標だが、J1残留が決して楽な状況だと言うわけではない。
今日のような試合を繰り返せばすぐに危機が訪れる。「経験不足」を若さのせいにしてはいけない。この敗戦を何が何でも「経験」としてプラスに替えて欲しい。




蛇足。

宮市の話。現在レンタル移籍でボルトンでプレイしているが、現状を見ると少なくともあと半年から一年はボルトン(プレミア残留できなければ別のクラブ)でプレイした方がいいと思う。
ボールを持った時の攻撃に関してはアーセナルでも他の選手に引けを取らない技量がある。しかし、サッカーはそれだけで成り立つわけではない。ボールを持っていない時の動きであるとか、守備などまだまだ「経験不足」が目に付く。アーセナルに戻ってもレギュラーというわけにはいかないだろうし、出場機会が限られればなかなか「経験」は得られない。
得意な点は練習で伸ばせても、欠点はやはり試合経験を積まないと解消されないと思うだけに、出場機会はできるだけ多い方がよいだろう。まだ若いのだし。

蛇足その2。

香川の話。先日、現地記者のコメントで「もう少し経験が必要だ」という指摘があったけれど、香川本人が思っている以上に「経験」は必要だと思う。メガクラブでも出場機会はあるだろうが、ドルトムントのようにレギュラーを取れるかどうかは微妙。限られた出場機会では「経験」を積むのは難しいのでは。
日本人の海外移籍は増えたが、こうしたメガクラブへの移籍は少なく、そういう意味での「経験不足」もある。どれだけ良いオファーでも、活躍してこそ移籍は成功なのであって、移籍金や年俸がいくらかなんてたいした問題ではない。


ボルシア・ドルトムント戦力雑感

2012年03月06日 22時13分16秒 | スポーツ
24節が終了し、残り10試合となったブンデスリーガ。ボルシア・ドルトムントは2位のバイエルン・ミュンヘンに対して勝ち点で7の差をつけた。

得点もリーグトップとなり、失点もボルシア・メンヘングラードバッハと1点差の2位タイにつけている。得失点差でもバイエルン・ミュンヘンを上回った。

昨年の最後の試合からリーグ戦8連勝。この勢いをどこまで維持できるか。30節からバイエルン・ミュンヘン、シャルケ、ボルシア・メンヘングラードバッハと優勝を争う3チームとの直接対決が続くが、それまでに大勢が決まってしまいかねない状況だ。

ポジション別に選手たちの現状を確認しながら展望していきたい。

★GK

GKとして、キッカー誌ではレヴァークーゼンのレノに次ぐ2.74、ビルト誌ではトップの2.39(全体でも3位)という高い評価を受けているヴァイデンフェラー。ブンデスリーガでは若いGKが旋風を巻き起こしているが、ベテラン健在をアピールしている。年末年始にかけて怪我で少し離脱したこともあったが、安定したゴールキーピングは頼りになる。

★CB

キッカー誌ビルト誌両方でDFトップの評価を受けているフンメルス(2.69と2.50)。22節のヘルタ・ベルリン戦で体調不良でミスを連発して心配したが、徐々に調子を取り戻している。いまやドイツ代表でも欠かせないセンターバックとなった。ボールのフィードも素晴らしいものをもっている。

スボティッチはキッカー誌で3.19、ビルト誌で2.94。高さとスピードを持ったセンターバック。安定感にやや欠けるところもあったが、怪我から復帰後は非常に安定している。

控えのサンターナは時々ポカもあるが、高さとスピードに優れる。シーズン終了後に移籍する可能性を示唆しているだけに、補強が必要なポジションでもある。

★SB

キッカー誌ビルト誌両方でサイドバックトップの評価を受けているのが右サイドのピシチェク(2.91と2.65)。特に同じポーランドのブラシュチコフスキ(クバ)とのコンビネーションに優れる。また香川へも良いクロスを上げている。攻撃参加への意識が高く、精度の高いパスが魅力となっている。

左サイドのシュメルツァーは、3.13と3.00の評価でピシチェクに比べると劣る。攻撃での精度にやや欠ける印象。ただ守備での貢献は大きく、危機回避能力に長けている。

オボモイエラやレーベが控えにいるが、先発陣との差が大きく、攻守両面で高いレベルを保った選手の補強が必要だと思わせるポジションだろう。

★守備的MF

ドルトムントの守備の要とさえ言えるのがスヴェン・ベンダー。若く、運動量があり、相手の攻撃の芽を上手く摘み取っている。守備的MFとしてキッカー誌ビルト誌ともにトップ(2.75と2.59)。攻撃参加は多くないが、彼がバランスを保っている。

昨シーズンのMVPサヒンの抜けた穴は大きかった。それをカバーしているのがベテランのケール。要所での攻撃参加も素晴らしい。評価もベンダーに次ぐものであり、2.77と2.67と高い。

サヒンの持っていた攻撃を組み立てる能力、パスセンスを求める時に起用するのが若いライトナーとなる。当初はトップ下で起用されたが、ひとつ下がったところでの起用で活躍し始めた。ただ怪我などコンディションの維持に課題があり出場が限られているのが現状だ。

本来、このポジションで期待されたのがギュンドアン。しかし、期待に応えられず苦しいシーズンを送っている。ようやく24節に活躍してみせたが、まだ持ち過ぎる場面などもあってドルトムントのスタイルに完全に順応しているとは言い難い。

★攻撃的MF

キッカー誌ビルト誌共に全選手のトップはマリオ・ゲッツェ(2.35と2.14)。ドイツの誇る期待の逸材だが、怪我で戦列を離れて久しい。スピードと創造性に優れ、もう少し決定力が上がれば世界でもトップクラスの選手になるだろう。少し激しやすいのが欠点だが。

ゲッツェの抜けた穴を十分に塞いだのがクバことブラシュチコフスキ。2.80と2.76と評価も高い。運動量が豊富で献身的に守備も行う。サイドからの攻撃力も高い。ポーランドトリオの連携も優れている。ただ試合に使われていくことで調子を上げるタイプのように感じられ、控えに置いて高いパフォーマンスを期待するのは難しいかもしれない。

同じく献身的な運動量を誇るグロスクロイツだが、3.29と2.95と評価はやや低め。7得点でチーム3番目の得点をしているが、それでも決定機でミスをするケースがあり、またパフォーマンスに波が感じられることもある。若干伸び悩んでいるといったところか。

香川はビルト誌では総合4位の2.48だが、キッカー誌では24位の2.93と大差がある。シーズン序盤の7試合で3.86と低い評価を受けたことが要因となっている。その後の13試合では2.42と高い評価を受けてはいるが。フィジカルのコンディションさえ整えばコンスタントにこうした評価を受けられるだろう。

出場機会は少ないがペリシッチは要所でしっかりと仕事をしている。チームが好調でなかなか出番を与えられないが、そろそろ先発で見てみたいところ。競争の厳しいポジションだが控えの切り札的な存在になりそうだ。

既に来シーズンからマルコ・ロイスの加入が決まっている。キッカー誌ビルト誌両方でゲッツェに次ぐ2位の評価を受けているアタッカーだ。スピードがあり、決定力も非常に高い。キッカー誌では、最多となる4度の週間MVPを受けている。ゲッツェ、香川、ロイスという3人の攻撃的MFが並んだシーンを見たいと願うが、攻守のバランス的にどうかという部分もある。

ゲッツェや香川には移籍の噂もあるが、若いチームがビッグクラブへと成長していく最中といったところだけに今出ていくのが得策かどうか。ゲッツェの移籍はないと予想しているが、香川の場合は契約更新があるかどうかだろう。ビッグクラブにもサイクルがあり、ごく一部のメガクラブを除くとずっと強いわけではないことが良く分かる今シーズンの4大リーグの趨勢だし。

★FW

今シーズンブレイクしたレヴァンドフスキ。得点王も狙える位置にいる(マリオ・ゴメス&フンテラールとは2点差)。評価は2.85と2.63。純粋なFWとしては、キッカー誌ではピサロに次ぐ2位で、ビルト誌では1位。ただ一人で局面を打開できるタイプではなく、フィニッシャーと言えるだろう。後半戦は7試合で4ゴールだが、2得点ずつ2試合で取ったもので、19節から4試合ゴールがなかった。23節に2得点したが、やや調子が落ち気味にも見える。

昨シーズン不動のFWだったバリオスは今シーズンは怪我に苦しみまだリーグ戦は1得点のみ。本来、周りを活かすフォワードで、彼自身の得点よりもチームとしての得点で評価をするべきタイプだ。しかし、出番が限られていることもあって自身の結果を強く求めてしまっている。冬に移籍の話もあったが残留を決めた。

チャンピオンズリーグを戦い抜くためには同じポジションに高いレベルの選手が複数必要となる。レヴァンドフスキはバリオス不在を受けて前半戦はほぼフルタイムに近い使われ方をした。シーズン後に移籍の話も出て来そうなだけに、重要な補強ポイントとなる。




ファイナンシャル・フェアプレー制度が導入され、それでも金満振りを発揮するクラブは出て来るだろうが、欧州各クラブのパワーバランスにも影響を与える可能性は高い。
ドルトムントは昨季と今季、ヨーロッパでは結果を残せなかった。経験不足という指摘は正しいだろう。ステップアップとしてのクラブでは終わらないという意志が、マルコ・ロイスの獲得で窺えるが、育てながら強くなるという方針がヨーロッパの舞台で花開くかどうか。今の強さだけではなく、数年後の強さを見てみたいチームである。そして、その時にクラブの中心に日本人選手がいることを願っている。


「消化試合」の戦い方~日本対ウズベキスタン戦雑感

2012年03月01日 17時42分20秒 | スポーツ
■日本代表はなぜ負けたか?

答えは簡単である。コンディションとメンタルで劣っていたからだ。

「心技体」と言われる。そのうちの心と体が戦うに十分な状態ではなかった。

ザッケローニ監督や選手たちもこの試合に勝ちたいとコメントしていた。ホームでの試合であり、もちろん勝つに越したことはない。でも、それだけではモチベーションとしては不十分だった。

海外組が多数を占める日本代表。その多くは毎試合結果を求められている。レギュラーの座が安泰だなんて思っている選手はいない。それに比べるとこの「消化試合」はぬるく感じてしまう。

もちろん日本代表でも招集されるかどうかやレギュラーの座を巡っての争いはある。ただコンスタントに招集されているメンバーにとってはクラブでの熾烈な争いに比べると見劣りするものだっただろう。

また、週末に試合をして、半日近いフライトで日本に戻り、時差も存在する状況で、フィジカルなコンディションを万全にしろというのは無理がある。
この試合でも後半になって著しく運動量が落ちた。それは事前に予想できたことだ。

シーズン中のミッドウィークの試合開催は確実にコンディションに影響を与える。最終予選となれば、もう少しは気持ちでカバーできるだろうが、ベストのパフォーマンスを90分続けることは難しい。そういうものと最初から思って戦わなければならない。

■視聴率のための戦い

6月まで代表の試合がない。そのためあえて海外組を招集したと協会は説明しているが、1試合戦ったところで何が変わるのか理解不能だ。
少ない機会を有意義に使いたいのであれば、もっと別のやり方があったのではないか。

ザッケローニのサッカーはかなり細かな約束事で構成されている。そのことはアイスランド戦に招集された大久保がコメントしていた。今回、海外組は1日か2日しか事前に練習できず、そうしたザッケローニの戦術を理解するには時間が足りなかった。

久しぶりの招集となった乾は後半途中から出場したが、試合中に監督から細かく指示された。初召集の宮市が出る可能性は限りなくゼロに近かった。

試合前に宮市出場の可能性をほのめかすコメントがあったが、TV局の要請によるものではなかったかと勘繰りたくなる。日本代表の試合といえども「消化試合」である。視聴率を稼ぐためには、海外組の招集やいま最も話題となっている宮市は欠かすことができない。

■最終予選のために

本来であれば、この試合はアイスランド戦同様に国内組メインで戦い、戦力の拡充を目指すべきだった。アイスランド戦との継続性が藤本の抜擢だけで終わってしまったのは非常に残念だ。

ウズベキスタンは中心選手を欠いたメンバーだった。意図的にイエローカードをもらったことによる裁定で最終予選の初戦もこのメンバーで戦うことになるだろう。
事前に韓国で調整してきたという今回のメンバーは、大きなチャンスを得ている。この試合で活躍することがレギュラー獲得へと繋がる。彼らのモチベーションは高かった。
また、フィジカルなコンディションもしっかりと整えられ、運動量は90分間継続した。

主力を欠くウズベキスタン相手だからと日本は油断していなかったか。海外組の「心」と「体」が万全ではないことは事前に分かっていたはずなのに、そのための準備を欠いたことは明らかだろう。

世界の一流の選手であっても「心」と「体」のコンディションを維持することは難しい。プロだからできて当たり前といったものではない。これらを見極めケアするのは監督やスタッフの仕事だろう。

この試合でザッケローニが積極的に動かなかったのは、こうした状況でどんなパフォーマンスが残せるか見定めようとしたのかもしれない。だが、「心」「体」が万全でない中での試合は怪我に繋がりやすく、実際に長友が負傷により退場してしまった。

■負けるべくして負けた試合である

個々の選手がどうこうというよりも、戦う前から勝負が決まっていたような試合だ(もちろん、前半のうちに得点していれば違う結果にはなっただろうが、それで勝利したところでどんな成果と呼べただろうか)。

W杯に出場し、そこで結果を残すことが目標であるはずだ。すべてはそのためにでなければならない。
代表で戦うことだけが選手の成長に繋がるわけじゃない。特に海外のクラブで戦っている選手たちに対しては一律に招集するのではなく、個々の立場まで考慮して呼ぶべきだっただろう。クラブで結果を残している長友、香川、岡崎の招集は間違いだ。

昨年の清武のように、明らかなハードワークは怪我に至る可能性が非常に高い。しかし、日本では選手の怪我は自己責任と言わんばかりの扱いをされる。一方で、代表招集を断るという選択肢は与えられていない。
清武の負傷は日本サッカー協会の責任だったのに、その影響は選手やクラブが全て負担することとなった。目先の勝利ばかり優先し、代表強化を疎かにしている実例とも言える。

■W杯で結果を残すには

もっともっと日本代表は強くならなければならない。南アフリカでの戦い方はお世辞にも褒められたものではなかった。
W杯に出るためならばどんな戦い方でも構わないが、W杯の舞台ではこれが日本の戦い方だと胸を張れるものを見せて欲しい。

そのために何が必要なのか。

男子U-23が五輪で出られるかどうかが本当に強化に繋がるのかどうか。Jリーグのあり方は今のままでいいのかどうか。海外移籍のあり方は。海外組の代表での使い方は。

もちろんブラジルW杯だけでなくその後まで見据えて。

目的を達成するための一歩かどうか。そこを凝視していかねばならない。


間隔でみる箱根駅伝・復路

2012年01月03日 11時49分14秒 | スポーツ
_=20秒

★復路スタート
洋_______________早_明____駒__城___山__青___海國連_____体_中順__国__神___上_______帝院___拓(略)農

★復路【芦之湯】
洋________________早__明____駒__城____青_山__海__國連____中_体_順国___神___上______帝院___拓(略)農

★復路【小涌園前】
洋_________________早_明____駒__城____青__山__海_連國____中__順__体国__神______上____帝院___拓(略)農

★復路【大平台】
洋__________________明早____駒__城_____青__山__海_國連___中____順__国_体_神______上____院帝____拓(略)農

★復路【函嶺洞門】
洋__________________明早___駒__城_____青__山__國海連__中____順__国_神体______上___院_帝____拓(略)農

★復路【小田原中継所】
洋___________________明_早_駒__城______青_____山海連國___中___順__国神__体________上_院__帝_____拓(略)農

★復路【二宮】
洋_____________________早明駒_______城___青______連_山_海國_中___順____神_国___体_______院_上_帝___拓(略)農

★復路【大磯】
洋_______________________早明駒_______城_____青____連__山_國中__海順______国_神___体_____院___帝_上_拓(略)農

★復路【平塚中継所】
洋_______________________早_明駒________城_____青____連___山_中國__順_海_____国___神__体___院____帝上_拓(略)農

★復路【茅ヶ崎】
洋________________________早駒明__________城_____青____連___山中_國__順__海______国__神___体__院____帝上___拓(略)農

★復路【遊行寺坂】
洋_________________________早_駒明___________城_____青______連山中國___順___海____国__神_____体__院__帝__上_拓(略)農

★復路【影取】
洋__________________________早_明駒___________城_____青_______山_中_連_國__順____海__国_神______体___院帝___拓_上(略)農

★復路【戸塚中継所】
洋___________________________早_明_駒____________城____青_______山_中__國連_順______海国__神______体_帝__院___拓_上(略)農

★復路【権太坂】
洋__________________________早駒__明______________城__青______山_中___國_順_連______海_国__神______帝体___院___上拓(略)農

★復路【横浜駅前】
洋__________________________早駒____明______________青_城_______山_中___國_順__連______海_国_神______帝___体_院_上拓(略)農

★復路【生麦】
洋________________________駒__早____明______________青___城_______山___中順_國_______連_海国__神____帝_____上__院拓体(略)農

★復路【鶴見中継所】
洋______________________駒___早____明______________青____城______山__順_國_中________国海______帝神連_____上___院拓____体(略)農

★復路【蒲田】
洋_______________________駒_____早___明_______________青___城_______山_順_國中_________国海_____帝_連_神______上__拓_院___体(略)農

★復路【新八ツ山橋】
洋________________________駒______早_明_________________青___城______中順山__國_________国_海_____帝_連__神_____拓上____院_体(略)農

★復路【田町】
洋_________________________駒______明_早_________________青___城_____中順_山___國_________国_海______帝連___神___拓_上____院_体(略)農

★復路【御成門】
洋_________________________駒______明_早__________________青____城_____中順__山___國_________国海______帝_連___神__拓_上____院_体(略)農

★復路【馬場先門】
洋__________________________駒______明_早__________________青____城____中順__山___國_________国_海______帝___連__神拓_上____院_体(略)農

★【総合】
洋___________________________駒_______明_早_________________青_____城___順中____山___國_________国_海_____帝____拓神_上___連院__体(略)農


プロ野球観客動員数2011

2011年10月27日 22時47分23秒 | スポーツ
2011年のレギュラーシーズンが終了した。プロ野球観客動員数が公表されているので、表にしてみた。参考にしたのは、「プロ野球Freak」さん。



















2011増減率2010増減率2009
阪神2,898,432-3.573,005,633-0.053,007,074
読売2,716,974-8.422,966,6261.102,934,370
ソフトバンク2,293,8995.982,164,430-3.632,245,969
中日2,143,963-2.242,193,124-4.582,298,405
日本ハム1,990,3382.281,945,944-2.321,992,172
西武1,591,6510.021,591,3035.031,515,045
広島1,582,524-1.101,600,093-14.571,873,046
オリックス1,400,961-2.951,443,55912.261,285,907
ヤクルト1,348,2591.151,332,9280.041,332,366
ロッテ1,332,815-13.801,546,1055.521,465,189
楽天1,168,1882.331,141,640-5.111,203,169
横浜1,102,192-8.881,209,618-3.001,246,967
合計21,570,196-2.5822,141,003-1.1522,399,679
セ合計11,792,344-4.1912,308,022-3.0312,692,228
パ合計9,777,852-0.569,832,9811.299,707,451


現在アメリカではワールドシリーズの真っ最中だが、本来であれば日本も日本シリーズの最中でそろそろ日本一のチームが決まっていたかもれしない時期だ。
半年前のことになるが、東日本大震災を受けて開幕延期に揺れたプロ野球界。結局セ・パが足並みを揃えて半月ほど開幕を遅らせてスタートし、日程的に厳しい状況も生み出したがなんとか全試合を終了させることができた。

近年、プロ野球の人気凋落が囁かれている。実際昨年比で-2.58と小さくない減少率となった。
もちろん東日本大震災の影響は小さくない。特に関東・東北圏での影響は大きかったと考えられる。楽天は春先の時期関西でホームゲームを行い、告知不足などもあって観客動員が低迷した。それでも地元との地域密着が功を奏して2.23%増と観客数を増やした。

パ・リーグは4チームが観客増で、オリックス、千葉ロッテが観客減となった。特に千葉ロッテの落ち込みは大きく12球団ワーストとなった。主力選手の放出、ケガ人の続出、それによる下位低迷、そして震災の影響。
パ・リーグは比較的チームの成績が観客動員に影響を与えやすい。成績さえ上がればオリックスや千葉ロッテの観客動員改善は十分に達成できるだろう。

セ・リーグは優勝争いを演じたヤクルトのみ観客数が増え、他の5チームは観客数が減った。特に読売と横浜は大きく減少した。横浜は身売り問題が響いたのは間違いないだろう。読売は震災の影響に加え、優勝争いに最後まで絡めなかったことが影響したと思われる。
優勝したにもかかわらず観客減となった中日。震災や飛ばないボールの影響もほとんどなかったと思われるだけにこの状況は深刻だ。その責任を監督に負わした形だが、果たして監督交代でこの状況が改善できるのか。ドアラこそ人気だが他に観客を増やす努力がどれだけ行われているのか気になるところだが。

飛ばないボールがプロ野球に与えた影響は非常に大きかった。昨年の12球団の総得点は7582。それが今シーズンは5663となり、25.31%の減少。実に、3/4になったわけだ。特に劇的に減ったのがホームラン数であることは以前にも書いたが、これが観客動員数に影響を与えたかどうかはなんとも言えないところだ。
得点力が低下した分、接戦の試合が増えたという印象を受けている。(引き分け数による他年度との比較は時間制限を今シーズン設けたことにより難しい。)走塁や守備などこれまであまり注目されなかった要素がより重要な価値を持つようになった。私自身はそれを好ましく感じるが、もちろん多くのファンにとってホームランの減少はマイナス要素になりかねない。ファンサービスとして大味な試合展開を目指すべきなのか(現在NFLがそういう方向性を示している印象だが)、試合の密度を重視するのか判断が難しいところだろう。守備や走塁に対してもっと楽しめるような見せ方がもっと欲しいと思う。


ホームラン王のリーグ本塁打数に占める割合

2011年10月01日 03時30分40秒 | スポーツ
飛ばないボールにより本塁打数が激減する中でただひとりとんでもないペースで量産する西武中村。それがどれくらい凄まじいことなのかを検証してみた。

方法は単純で、各リーグの総本塁打数で本塁打王のタイトルを獲得した選手の本塁打数を割っただけ。リーグ全体の本塁打数の中でタイトルホルダーが占める割合となる。本拠地の広さなどチームごとに異なっているため完全に公平というわけではないが、年間試合数などが異なる中で比較するためのものとして取り上げた。


<colgroup>
<col span="5" style="width:48pt">
<col span="1" style="width:48pt">
<col span="2" style="width:48pt">
<col span="1" style="width:48pt">
</colgroup>
















































































































































































































タイトル

 

タイトル

 

11

429

バレンティン

30

6.99

425

中村

44

10.35

10

863

ラミレス

49

5.68

742

T-岡田

33

4.45

09

769

ブランコ

39

5.07

765

中村

48

6.27

08

728

村田

46

6.32

752

中村

46

6.12

07

818

村田

36

4.40

642

山崎

43

6.70

06

821

タイロン・ウッズ

47

5.72

632

小笠原

32

5.06

05

920

新井

43

4.67

827

松中

46

5.56

04

1074

ローズ,タイロン・ウッズ

45

4.19

920

松中,セギノール

44

4.78

03

987

ラミレス,タイロン・ウッズ

40

4.05

1000

ローズ

51

5.10

02

826

松井

50

6.05

869

カブレラ

55

6.33

01

781

ペタジーニ

39

4.99

1021

ローズ

55

5.39

00

818

松井

42

5.13

753

中村

39

5.18

99

832

ペタジーニ

44

5.29

737

ローズ

40

5.43

98

662

松井

34

5.14

733

ウィルソン

33

4.50

97

775

ホージー

38

4.90

668

ウィルソン

37

5.54

96

765

山崎

39

5.10

723

ニール

32

4.43

95

790

江藤

39

4.94

624

小久保

28

4.49

94

685

大豊

38

5.55

720