環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

 スウェーデンのエネルギー政策記事を掲げたスウェーデン大使館広報誌「CARING」

2008-03-17 10:28:09 | 原発/エネルギー/資源
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スウェーデン大使館の広報誌「Excellent SWEDEN CARING Vol.10」(スウェーデン大使館&株式会社シルバーストーン発行 毎年1冊)が、2月に出版されました。この10号は創刊10周年の記念号で、「子供の環境」の特集を組み、スウェーデンのエネルギー政策に関する記事を6本掲載しています。


この10年間のスウェーデンのエネルギー政策と現状が書かれていますので、概要を紹介します。


●巻頭インタビュー:駐日スウェーデン大使 ステファン・ノレーン
 エネルギー問題 一つの普遍的解決方法は無い 
実験国家と言われるスウェーデン。10年を振り返って、今後持続可能な社会に向けてスウェーデンはエネルギー問題、子供を取り巻く環境にどう取り組むか、ノレーン駐日スウェーデン大使が語った。


●時代を読んだスウェーデンの選択:エネルギーの効率化を目指す 
環境を考慮した供給システム、次世代に資源を残す

①原子力に替わる第3の供給源:モード・オロフソン産業大臣
スウェーデンのエネルギー政策、その修正と変化。その先を見据えるのは再生可能エネルギー、第3の供給源の可能性だ。 

→目指すは廃棄物からのエネルギー、大いなる可能性を秘めたバイオ、エネルギー 使用を減らす、議長国からの提案




②実現は調和:レクサンド市のエネルギー政策
国の方針に基づき再生可能エネルギー推進に向けて努力する自治体。しかし、現実的にはなかなか直球勝負とは行かない。住民の生活、財政、風土、様々な面を考慮し、模索し、対策を搾りだす。それが自治体に課せられたエネルギー政策だ。

→電力生産と送電企業、地域暖房はバイオエネルギー、「窓」から始めるエネルギー削減

③シンプルな贅沢:エリック・ハッセルベリー、アネッテ・ハッセルベリー
未来の子供たちに何を残してあげられるか? エネルギー削減を考えるとシンプルな生活へと繋がっていく。

→住環境に合ったエネルギー、省エネがインテリアに


④自然環境が映える生活術:レナート・ヨハンソン、バルブロ・ヨハンソン
菜食主義を貫くヨハンソン夫妻。自然の恩恵を受けた、健康的に楽しく暮らすライフスタイルが省エネになる。

→自然と共に暮らす、光熱費は自然から

 ⑤スウェーデンのエネルギー政策の変遷:環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎
「地球温暖化を含む環境問題」の解決はエネルギーの総供給および総消費量をいかに抑え込むかにかかっている。この機会に、70年代から現在に至るまでのおよそ35年間のスウェーデンのエネルギー政策の変遷を概観する。

化石燃料に恵まれなかった福祉国家
 エネルギー体系修正への試み:原発先進国であり、脱原発先進国、原子力に対す る考え方の変遷、原子炉廃棄の最終期限の撤廃、2基の原子炉の廃棄、21世紀 前半社会に向けて

 エネルギー体系修正への挑戦
 2002年の「エネルギー政策」、エネルギー消費と経済成長(GDP)のデカップリング、2050年を目標として提案された2つの報告書、温室効果ガスは 7%減少、GDPは36%成長



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