飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

うんちとおなら‥。

2012-06-26 20:59:45 | うんちく・小ネタ(absurd story)

ウンチとおなら‥。

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これは一年前、メディアアーティストの八谷氏が、福島第一原発の現状を、誰にでもわかりやすく解説するために考えられたコピーです。

が、ひょっとしたら、この発想の出所は‥。私かも知れません‥(笑)。

私と八谷氏は、一度お会いしたことがありますが、確かこのとき放射と放射を分かりやすく説明するために、この表現をした記憶があるのです‥。

あの「ウンチとおなら」の表現が世に出てから一年たっているので、そろそろお話ししてみます。

あれは今から15年ほど前でしょうか。

私のハングの弟子であるローラ(もちろんニックネーム)が、八谷氏を茨城につれてきました。

当時八谷氏は、メーヴェ計画(ナウシカのメーヴェを実際に作る)を進めておられた時で、一度ハングも見たいとの本人の希望より、メーヴェのパイロットの候補に名乗りを上げていたローラが、ハングエリアに連れてきたのでした。

ちなみにローラは、バイリンギャルで、当時はラジオ「インターFM」でDJをやっていたりしていましたが、基本的には「天然‥」で、ちょっと難しいことを説明しようとするときは、ずいぶん苦労?していました。

八谷氏をハングエリアに連れてきた時も、何の話からだったか、当時問題となっていた「JCO事故」の話題になりました。

この事故は、茨城県東海村のウラン精製会社であるJCOが、臨界点事故を起こしたというもので、事故当時は「放射」が漏れたと、世間が大騒ぎしていました。

しかし、実際にこの時漏れたのは「放射」であり、何キロも離れた場所ならば全く心配ないものだったのですが、世間の人々が放射能と放射の違いが分からず、大騒ぎしていたのです。

そこで私は、天然なローラにも分かるように、放射と放射の違いを説明するために、ウンチとおならの表現を思わず使ったのです(笑)

「いいかローラ。放射はウンチで放射はおならだ!‥。」

これを聞いていたローラは「なにそれ‥。」という顔をしていましたが、横で話を聞いていた八谷氏は、さすがに頭の良い方!私が言いたいことを察して「お~」という顔をされていました。

真意はどうあれ、あのように誰にでも分かる表現で、福島第一原発の現状を世間に知らせる仕事をされた八谷氏の功績は大きいと思いますし、ひょっとしたらその表現のヒントを私が提供できたのであれば、たとえ「ウンチとおなら」‥でも、私はとても喜ばしいことだと思います!

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本日X-LIGHTハーネス発表!

2012-06-25 07:58:12 | ハーネス(HG harness)

本日弊社より、新しく初級者用のハーネスを発表いたします。

その名は「X-LIGHT」。

無駄な装備はなくしつつも、必要な部分は上級ハーネスと同じ作りで仕上げました。

そして、なんといってもこのX-LIGHTの最大の特徴は、X-SPORTでも成功した「オフセットレッグストラップ」を採用したこと。

これは、レッグストラップの取位置を、メインラインよりも少し前に変更したシンプルなものですが、これによってランディング時の起きあがりが劇的に良くなりました。

更に、ハンググライダーの普及をめざし、税込「¥88200(本体84000)」という低価格にいたしました。

¥100000万円を切るハーネスの発売は、20年ぶりとなると思います。

詳しくは、弊社ホームページをご覧ください。

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ハンググライダーの進化の歴史 12

2012-06-24 18:32:00 | ハング(hangglider)

ハンググライダーがどんどん性能を上げていく中、その進化に一つの決まりが発生し始めました。

それは「とにかくセールを張る」ということでした。

ハンググライダーが、だいたい今の外形に落ち着いた当初は、とにかく性能をあげる為、どのメーカーもセールをガンガンに張っていたのです。

Sensor610cf5 これは、その当時の機体。アメリカのシードウイングというメーカーの「センサー610」になります。

セールを張るということは、前にVGの説明でもあったように、翼の効率が上がってきますから、当然良く飛ぶようになります。

しかし、このことは同時にハンドリングの悪化につながっていました。

この時代の機体は、どれもコントロールが重く、乗りこなすのが大変だったのです。

また、セールが張られた翼は「アドバースヨー」という現象が発生し、なかなか思う方向に曲がってくれなかったのです。

この「アドバースヨー」という現象は、曲がりたい方向に体重移動すると、ノーズが旋回の外側に向いてしまい、なかなかターンに入らない現象です。

今のグライダーではほとんど感じられませんね!

このように、とにかくコントロールが重い機体ばかりになっていたこの時代、一石を投じる機体が出てきました。

Magickiss エアーウェーブが作った「マジックキッス」です。

この機体の特徴は、VGオフの時は、今までの機体よりセールが弛んでいたことにありました。

当時は見慣れる翼に正直戸惑いましたが、VGを張るとバシッとし、良く飛びます。

セールのカットを進化させ、VGの可動範囲を広げたような機体でした。

弛められたセールはコントロールも楽で、今までのコンペグライダーにはつきものだった「アドバースヨー」もほとんど感じられませんでした。

そして、このマジックキッスから、コンペ機でもコントロールが楽に出来る機体の時代へと入っていったのです。

マジックキッスは他にも、強めの下反角、今までよりも厚い翼などの特徴もあり、当時はとてもセンセーショナルなグライダーでした。

時をほぼ同じくして、アメリカのウイルスウイングは「スポーツ」を発表します。

このグライダーもコントロール性重視で、飛ぶのが楽なグライダーでしたが、この特性が功をなし、世界中で「スポーツ」が売れたのです。

そして、現在のウイルスウイングの基盤を作り上げたのです。

性能ばかり追い求めて、「楽しさ」を忘れてしまったハング界に変革をもたらせてくれた名機だと思います。

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ハンググライダー進化の歴史 11 補足?

2012-06-22 19:48:51 | ハング(hangglider)

前回に引き続き、またまた補足です!

前回エクセルをご紹介しながら、あまり良い写真が見つからず、わかりづらい写真の掲載となりましたが、K坂氏の情報より良いサイトをご紹介いただき、ばっちりきれいな写真が手に入ったので、ご紹介しておきます。

Excelfalhawk 懐かしいMAZDAエクセル。確かオーストラリアの世界選手権(エリアはマウントバッファローだったような?)用に作られた機体です。

パイロットは、おそらく前回ご紹介した「ストラットキュムラス」と同じIノ上氏。

この時もう一人MAZDAエクセルで参戦したK田氏は、この時黄色いハーネスだったと思うので間違いないと思います。

K坂氏、良いサイトをご紹介いただきありがとうございます。(しかし、フランスのサイトでエクセルを見つけられるとは‥。)

これからの連載でも活用できそうです。

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ALCによる自作炉台

2012-06-21 20:20:20 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)

前回に引き続き、我が家の薪ストーブの炉台を紹介いたします。

我が家の炉台は、軽くて加工性が良く、しかも、素晴らしい断熱性と耐火性を持っているALC(発砲コンクリート)を使って作りました。

しかしながら、頭を悩ませたのは「炭化火災」という現象です。

これはどういうものかというと、高温でなくても、長時間木材等に熱が加えられると、まず「炭化」が起こり、次にそれほど高温にならなくても、その炭化した「炭」に引火して火事になるという現象で、薪ストーブにとって最も恐ろしいものです。

ウチの薪ストーブは、下の部分はあまり熱が出ないため、炉台部分はそれほど気を使う必要がないのですが、問題は「炉壁」の方でした。

炉壁にはかなりの熱が加わることが予想できていたのです。

ALCを使用した炉壁の場合、一般的に自作で用いられている方法は下の図の方法でした。

001 まずALCと壁との間に空気層を作るため、木材を壁に打ち込みます。

そして、その木材にALCをスクリューで取り付けるという方法です。

しかし、この場合、スクリューから木材に熱が伝わり、炭化火災の可能性があると私は考えました。

あまり回りが熱くならない薪ストーブならばそれでも良いのでしょうが、ウチの薪ストーブは、二次燃焼室が背後にあるタイプで、後ろが驚くほど熱くなります。

だから一般的なALCによる上の工法は使いたくなかったのです。

と、言っても、ALCは切ったり貼り付けたりは容易ですが、基本的に「ボロボロ崩れる軽石」のような素材ですから、それの強度をあてにした作り方ではすぐに壊れてしまいます。

さんざん考えて、パッと私の頭の中でひらめきました!

「アルミをサンドしてやればいいじゃないか!」

で、考えたのが下の図の方法です。

002 木材ではなく、ALCを壁と炉壁の間に挟みました。

しかし、このままだとスペーサーのALCにはスクリューが効いてくれませんから、アルミの板を挟み込んだのです。

こうすれば、炉壁を押さえるスクリューの熱は、熱伝導率のよいアルミ材に分散され、壁の中の柱へはほとんど伝わりません。

図ではスクリュー同士の位置はかなり近いようですが、実際には上下の距離があります。

そのようにして、実際に作った炉壁の断面です。

Alc 一年前に女房のブログ「車中パグ」でご紹介した一コマです。

この方法ならば、表面のALCはスクリューによりアルミ材にしっかり固定され、そして、そのアルミ材は別のスクリューで壁に固定出来るわけです。

Photo

この考えで、上の写真の「枠」を作り、それに炉壁となるALCを固定したのです。

この方法は「大成功」でした。

炉壁はしっかり固定でき、しかも、薪ストーブにとって一番恐ろしい炭化火災の心配もありません。

自画自賛になりますが、ALCを使用した自作の炉壁を作る場合、この方法が最も安全ではないかと思っています。

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