飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ウルトラホーク1号の謎  その2

2023-11-29 08:53:49 | うんちく・小ネタ(absurd story)

前回では、ウルトラホーク1号に付けられた、なぞの水平尾翼についてお話ししました!

コレですね↓

ウルトラホーク1号のように、三角翼の機体って、翼の後縁部分が水平尾翼の役割を担うため、

これ、航空力学的には、全く意味をなさないものなのですが…。

しかし…。

このウルトラホーク1号が分離し、アルファー機だけになった時…。

ミサイルと同じ原理を使わないと、飛行出来ないため…。

そのため、この水平尾翼がないと飛行出来ないことを解説いたしました。

これですね!↓

…。と、一応分かったつもりでいたのですが…。

この理由でウルトラホーク1号に水平尾翼があるとすると、新たな問題があることに気付いてしまったんです!

それがコレの存在です!↓

ウルトラホーク3号の存在です!

このウルトラホーク3号にも、水平尾翼らしきものはあります。

ちなみに、このような円形の翼は円盤翼と言われていて、実際に何機かの実験機が実際に作られています。

これですね!↓

実をいうと、この円盤翼も、ウルトラホーク1号のような三角翼と同じく、水平尾翼が不要な飛行機なんです!

翼の前後の距離があるので、三角翼と同じく、後ろの部分が水平尾翼の役割をしてくれるんですね!

ならばなぜ、ウルトラホーク3号には、水平尾翼らしきものがあるのでしょうか…。

ウルトラホーク3号は、ウルトラホーク1号のように分離はしません…。

…。

…。

これは困ったことが起きました。

いろいろ考えたのですが…。

結局は…。

これらはみんな、カッコイイから水平尾翼がついていたんですね!

(そんなこと、初めから分かっとるわい!と、声が聞こえてきそうですが…。)

 

ちょっとブログネタもなかったので、大真面目にこの問題に取り組んでみました!

 

しかし…。

ウルトラホーク3号のような円盤翼、実際に考えてみても、可能性のある翼でもあるんです!

上で、円盤翼の実験機は何機か作られた…。と、ご紹介しましたが、

本当に、この円盤翼は、優れた特性を持ち合わせている飛行機なんです!

低速での安定性が良く、失速特性も穏やか…。

つまり、操縦しやすい特性があるんですね!

そのため、狭い場所への着陸がやりやすく、航空母艦への着艦も容易なのだそうです。

そんな長所があったため、何機かの実験機が作られたわけですが…。

形がとにかく奇異であったため、採用までには至らなかったようですね!

私、思うのですが…。

この円盤翼って、次世代スペースシャトルの候補として考えても良いように思えるんです!

パイロットの負荷を軽減してくれる操縦性。

しかも、コンパクトに収まり、軽く作ることも出来ます。

更に、大気圏突入時の、機体への負荷も少なそうな形をしています。

ウルトラホーク3号のような円盤翼は、ただの空想だけでなく、実際に研究してみても良い形だと思います!

 

さて、前回、そして今回と、SF空想物語で出てくる飛行機について、大真面目に取り組んでみましたが…。

実は、皆さんもよく知る、あの有名なSF空想物語に出てくる、あの飛行機が、本当に優れた性能を持っている可能

性があることに、私は気づいてしまいました!

その飛行機については、次回に取り上げさせていただきます!

 

 

コメント (2)
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ウルトラホーク1号の謎…。

2023-11-21 20:23:25 | うんちく・小ネタ(absurd story)

今回は、ちょっとおチャラケネタです!

 

私が子供のころ、夢中になって見ていたテレビ番組の一つに、「ウルトラセブン」があります。

確かまだ、幼稚園の頃だったでしょうか…。

このヒーロー番組には、カッコイイ戦闘機が登場します。

ウルトラホーク1号です。

(ウルトラホーク1号が分からない方は→コチラの動画)

デザイン的にも洗練されていて、私はウルトラマンシリーズの中で、一番カッコイイ乗り物だと思うのですが…。

一つだけ、このウルトラホーク1号には、不可解なことがあるんです!

それがコレ↓

後ろについているイチモツの存在なんです…。

おそらくですが…。

ほとんどの方は、「ソレ、水平尾翼でしょ!」と、答えるのではないでしょうか…。

でも、これがもし水平尾翼だとしたら、明らかに航空力学的におかしいんです!

 

なぜならば…。

このような三角翼機は、翼の後ろが水平尾翼の役目を果たしているので、このようなものは不要なはずなんで

す!

これ、以前私がこのブログの中で書いた「どんな形の飛行機でも飛ぶんです!」にも記しています!

コチラ

飛行機に水平尾翼があるのは、ピッチ、つまり、縦の安定を保つため。

縦の安定を保つためには、要は、飛行機の前と後ろに翼があれば良いのです!

ウルトラホーク1号のような三角翼機は、その三角形の前後に距離があるため、十分ピッチの安定が保つことが可能

です!

つまり…。

ウルトラホーク1号の水平尾翼らしきものは、ハッキリ言って無用の長物!

なんの役にも立たないどころか、空気抵抗と重量を増大させているだけなのです!

…。

一応、某テレビ番組〇人間コンテストの審査員という大役を仰せつかり…。

少しばかりですが、飛行機の知識を持ち合わせている私としては…。

この不可解な点が、どうにもこうにも気になって仕方がなかったのです!

 

これ、このSF物語をプロデュースした、円谷英二氏の間違いだったのでしょうか?

しかし、円谷英二氏の経歴を調べてみると、実は、とんでもないくらい、飛行機が好きな方だったんです!

詳しくは→コチラ

円谷英二氏は飛行機が大好きで、日本で最初のパイロット養成学校「日本飛行学校」の第一期生だったです!

これでは安易に、円谷氏が飛行機の知識不足で、ウルトラホーク1号に水平尾翼を付けたとは考え難くなりました!

 

何かあるんじゃないか…。

何かあるんじゃないか…。

そう私は考えましたが、ウルトラホーク1号には、ある特徴があることを思い出したのです!

その特徴とは、ウルトラホーク1号は、分離して飛行できる機能があることです!

アルファー機、ベータ機、ガンマ機と、三つに分離して飛行することが出来ます。

真ん中の細長いものが、アルファー機ですね!

この分離した状態のウルトラホーク1号を、航空力学的に見てみたいと思います。

まず、一番左のベータ機は、三角翼の形をしており、十分飛ぶ形をしています。

一番右のガンマ機も同じです。

しかし…。

水平尾翼らしきものがついたアルファー機には、揚力を得るうえで、十分な面積のある主翼がありません!

よく見ると、小さなそれらしいものはありますが、明らかに面積不足です

これでは飛行体として、理論的に飛ぶことが出来ないのですが…。

ここで私は、ミサイルが飛ぶ原理を思い出したのです!

ミサイルには、方向を制御する動翼はついているものの、大半のものには主翼がありません。

ならば、ミサイルはどうやって水平に飛んでいくのでしょうか?

その答えがコレ↓

実はミサイルって、斜めになりながら、その胴体に発生する揚力+エンジン推力の垂直ベクトル成分の力で、水平

に飛んでいくのです!

このことに気付いたとき、私はウルトラホーク1号に付けられた、水平尾翼らしいものの役割りが分かりました!

この水平尾翼らしきものは、アルファー機が飛行する際、ミサイルと同じ原理で飛行するため、機体を斜めにする目

のための「動翼」だったに違いありません!

 

ようやく謎が解けました!

ウルトラホーク1号は、分離してアルファー機だけで飛行する際に、水平尾翼らしきものが、実は必要不可欠だった

のです!

 

しかし…。

しかし…。

ここで、新たな疑問が出てきました。

それは…。

長くなるので次回に回します!

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熊と共存したければ、まずは、里山の保全が必要ですよ!

2023-11-06 19:00:05 | 日記(diary)

ここ最近、熊による被害のニュースが後を絶ちません。

里に出てきてしまった熊を駆除したら、「熊がかわいそう」だとか…。

OSO18を駆除したら、駆除した猟師さんが責められたりだとか…。

これ、全く熊の性質を理解していません!

もちろん熊も被害者なのですが…。

この問題は、私たちが自然との付き合い方を忘れたことに原因があるんです…。

 

熊を理解していない方は、「麻酔銃で眠らせて、山に返してあげれば」。などと言いますが…。

あんな大きな動物が、直ぐに麻酔で眠るはずがありません。

しかも、至近距離から撃つ必要があります。

麻酔が効くまでの間、あなたは熊と闘い続けられる自信はありますか?

詳しくはこのサイトを読んでいただければわかります。→麻酔銃の現実

 

つまり…。

里に出てくる習慣を持ってしまった熊は、もう、ライフルで一撃で殺すしかないんです!

 

皆さんは、日本最大の獣害と言われる三毛別熊事件をご存じでしょうか?

北海道の西側、苫前の近くに三毛別というところがあります。

この場所で、大正時代に次々と人が熊に食い殺された事件がありました。

この事件、始まりは農家の軒先に、穀物を干しておいたことが原因と言われています。

この穀物を熊が食べてしまったのです。

そしてこの熊は、「農家に行けば、食べ物がある」と学習してしまったんです。

それ以後、頻繁に熊は農家に現れるようになると、今度は人間を襲ったのです。

ここで、今度は熊が「人間は食べられる」と学習してしまったんです。

これ以後、次々とこの熊は、人を襲うようになりました。

詳しくはコチラ

 

それでは、どのように熊と付き合えば共存できるのか…。

それは、昔の姿の里山を、再び復活させること!

そういわれています。

本来、熊は人を怖がって、里には現れない動物です。

しかし…。

山の中で、食料が無くなると、止む無く里に降りてきてしまうんです。

そこで、里には食料があることを学習してしまうと…。

もうその熊は、里に頻繁に現れるようになってしまうんです…。

こうなってしまうと、もうその熊は、ライフルで一撃で殺すしかないんです。

 

このように熊が、里に現れることを防ぐ有効手段として…。

山と里との間に本来存在していた「里山」を、再び復活させる!

これが一番有効な手段だと言われています。

里山とは、人間が暮らしていくうえで必要な、薪や肥料にする落ち葉などを得る目的で、人が作った森です。

この人が作った森、適度に木を切って、土に光が当たるようにすれば、山菜も得られます。

薪にする木は、ナラ、クヌギ、コナラなど、実のなる木のため、この実を食料とする動物が繁栄するのです。

まずは、ネズミなどの小動物が増え、それを餌とする、猛禽類、狸、キツネなども繁殖します。

この木の実は、もちろん熊も食料としているのですが…。

里山に木の実などの食料があれば、熊はそれ以上里へは近づくことがないんです…。

つまり…。

里山が、熊の里への進出を防いでくれる「砦」になるわけですね!

 

しかしながら…。

現在、ほとんどの里山が放置され、実のなる木がどんどん失われてしまっているんです!

これでは熊も、おなかをすかせてしまい、仕方なく里まで降りてしまいますよね!

 

これについて、アルピニストで有名な野口健さんも言われていますが、私もこの方と、ほぼ同意見です。

コチラ

 

熊を救いたければ、まずはチェンソーの使い方と、里山保全を勉強すべきだと思います。

そして、昔のような、動物と人間が共存できる里山のある環境を、復活させるべきです。

 

さて、これから冬が訪れますが…。

皆さんは、冬になれば熊が冬眠するため、熊による被害が収まると思いますか?

これ、私は思うのですが…。

そんなには甘くないと思います。

熊の冬眠には、十分な栄養が必要です。

では、栄養が取れなかった熊はどうなるのか…。

冬になっても、餌を求めて徘徊してしまうんです。

むしろ、この時の方が、熊が飢えていて危険であるといわれています。

空腹に耐えかねた熊が、次にどのような行動をとるか…。

おそらく、今よりも恐ろしいことが起こるんじゃないか…。

そんな予感がしています。

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秋の南東北の旅 4日目

2023-11-06 07:03:54 | 旅(freedom person)

会津坂下の道の駅…。の、隣の公園で目覚めた朝…。

道の駅の駐車場って、人の往来が多く、落ち着かないのですが…。

こんな風に、直ぐ近くに公園がある場所は、結構快適です!

(ちなみにココ、車中泊ブログで有名なむーちんさんも、何度か泊まっています。→コチラ

今朝はあいにくの天気…。

この後、今日の行動を考えてみますが、天気が悪いのはこの辺だけのようですね!

行きたかった場所は、良い天気のようなので、予定通り移動します。

 

今日は家まで帰りますが、その前に、袋田の滝に寄ろうと考えています。

袋田の滝は、別名「四度見の滝」とも呼ばれていて…。

四季おりおりの姿を見せてくれるため、春夏秋冬それぞれの姿を見た方が良いと言われています。

ここは既に何度も来ているため、春夏冬の姿は見ていましたが、秋の紅葉の姿だけはまだでした。

 

紅葉の袋田の滝に到着しましたが、少しだけ時期が早かったようです。

しかし、ところどころ紅葉は始まっているので、見学してみます。

平日なのに、町営の駐車場はいっぱいです!

何とか車を停めますが、お客さんもいっぱい!

コロナ自粛も完全に終わって、世の中が戻りましたね!

 

券を購入して、滝までの通路を歩きます。

ずいぶんときれいになりましたね!

インスタ映えも狙っているようです。

以前来たのは3年前ですが、その時はタダのトンネルでした。

そして…。

それなりには紅葉の滝が楽しめました!

ちなみに、ここ袋田の滝は、日本三名爆の一つ。

他は、華厳の滝、那智の滝になります。

実はこの三名爆は、その成り立ちに、全部火山がかかわっています。

華厳の滝は、男体山の溶岩がせき止めたものですが…。

袋田の滝、那智の滝も、大昔の溶岩が段差を作って出来たものらしいですね!

 

さて、これで私の秋の東北の旅は終わり!

今年中に、もう一回どこかに出かけるか、只今思案中です!

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秋の南東北の旅 3日目

2023-11-05 15:57:32 | 旅(freedom person)

昨夜は、道の駅米沢にて過ごします。

朝、目覚めると、一面の霧…。

こんな時は、この近くの、ある場所で絶景が見られるんです!

その絶景とは…。

南陽市、十分一山から望む雲海です!

これ、晴れた日ならば、わりと高確率で見ることが出来ます。

この場所は、まさにハンググライダー、パラグライダーの離陸場所。

昔は、「キレイなんだけど、これじゃ飛べない…。」なんて、恨めしく思ったものですが…。

今では南陽市の観光名所になってしまいました。

 

さて、本日は、昨日もお話ししたように、年に一、二度しかない、「雪迎え」が見られそうな、絶好の気象条件で

す。

雪迎えとは、無数のクモが一斉に糸を出して飛ぶ現象のことです。

無数のクモの糸が光を反射し、幻想的な景色を作り出す、ここだけでしか見られない現象です。

が…。

この霧では、しばらくはこの雪迎えが起こりそうにありません。

雪迎えという現象は、地面が温まり、上昇気流が起こらないと、クモも飛ぼうとしないので、見ることが出来ないん

です…。

霧が晴れるまで、しばし時間があったので、高畠の道の駅に移動します。

そこで、掘り出し物をゲット!

ラ・フランスがこれだけ入って540円!

やっぱり本場では安いですね!

 

その後は、瓜割石庭公園へ。

高畠の道の駅の近くにあり、昔の石切り場の跡だそうです。

 

そうこうしているうちに、霧が晴れてきました。

そろそろ雪迎えが期待できそうです。

まずは一番雪迎えの目撃例が多い、白竜湖へ…。

残念ながら、ちょっと雪迎えがおこる雰囲気ではありません…。

ちなみに、雪迎えが発生すると、しばらくそこには、おびただしいクモの糸が残ります。

草木や電線を見ると、クモの糸が残っているので、これは直ぐに分かります。

他の場所に移動してみましょう!

 

この雪迎えは、置賜盆地のどこでも起こる可能性が高いので、注意しながら進んでいきます…。

そして、やってきたのが白鷹町!

ここは、過去、雪迎え現象が起こった後の、おびただしいクモの糸を確認した場所でもあります。

しかし…。

今回は、その形跡もなく、ちょっと今日は期待できそうにありません…。

ちなみにここ白鷹町は、ジブリアニメの「おもひでぽろぽろ」の舞台になった場所でもあります。

 

諦めずに、置賜盆地を回ってみますが…。

どうやら本日は、クモさんのご機嫌が悪いらしく、雪迎えを見せてくれそうにありません…。

最後に…。

昨日訪れた、小野川温泉も回ってみます。

まったく雪迎えの写真を見せないのも申し訳ないので…。

工夫して、カメラの上を手で覆い、少しだけ雪迎えの写真を撮ってみました。

ちょうど中央に、わずかに光の筋が見えると思いますが、これが雪迎えの小規模なものです。

本当の雪迎えは、この光の筋が、辺り一面に撮影することが出来ます。

ちなみにこの小野川温泉。

昨日ご紹介した「空を飛ぶクモ」のなかでは、著者の錦氏は、雪迎えは置賜盆地の最上川の北でしか起こらない…。

そう記されていたのですが…。

ここは置賜盆地の一番南に位置する場所です。

つまり…。

ここで私が過去、雪迎えを目撃できたということは、錦氏の説を覆せたということになります。

 

この場所でもしばらく粘ってみましたが、今日はどうもダメみたいですね!

こんなものでしょう!

諦めて、ここを後にします。

 

そして、やってきたのは今日のお風呂。

夢の森温泉!

300円で入ることが出来る、いい温泉です。

 

今夜はここから少し進んで、会津坂下の道の駅で過ごします…。

 

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