飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

うちの車中泊仕様車ご紹介します!

2016-04-27 15:27:55 | 旅(freedom person)
今回は、大型連休前でもあるので、うちの車中泊仕様車をご紹介いたします!

私は実は車中泊歴が30年近くになり、日本中ほぼすべての場所には行ってしまいました。

そんななかで、車中泊装備もそれなりには定着してきました。

もし、これから車中泊を始めてみたいという方のご参考になれば幸いです。


まず、うちの車中泊は基本的には貧乏車中泊です!そのため、装備にはお金がかけられません!

更に、旅に使用するハイエースは、日頃は仕事に使っており、また、薪ストーブ用の薪を運ぶのにも使用しています。

そのため、簡単に車中泊の装備が取り外せる必要があるため、各所に工夫をしています。

ちなみに…。これからご紹介する車中泊仕様の装備を取り付けるのに必要な時間は、だいたい10分です!




まずは装備がついたところからご紹介します。



全体を上げ底にして、前の部分は収納兼テーブルとなっています。

それでは車中泊装備を取り付ける前!



薪運びにも使っているくらいですから、かなり汚いです!(笑)

この状態から、上げ底床の木枠を組んでいきます。

木枠は基本的にコンパネ! 必要な場所にスリットを切り込んでおり、これを組み合わせていきます。



木枠が完成するとこうなります。



これに、イグサマットを張った上げ底床を載せます。

これで寝室部分は完成です。

下のスペースは収納用…。後で面白い装備を収納しますので楽しみにしていてください!





次に、前の部分の収納テーブルをご紹介いたします。



これも同じく組み立て式!

アルミアングル材の溝に組み合わせていきます。



途中経過…。



完成です。ここには水や調理器具などを収納し、テーブルとしても使います。



先程も述べましたが、ここまでの組み立て時間は約10分ほど。工具は一切使用せず全てがはめ込みだけで組み立て

られます。




次にうちの車中泊装備の最大の特徴…。

それは引きだしキッチンユニットです!



このように引き出し式になっており、使うときは引きだして足をつけるだけです。



カセットコンロ二つに、ため水で使用するシンクがあります。


実はこのキッチンユニット。いくつかのバージョンがあるんです!

一つは上の写真のスタンダードな使い方です。

リアドアが屋根代わりになっているので、少しくらいの雨ならばこれでも大丈夫です。


そして、 居酒屋バージョン!



キッチンユニットを取り出して、上に置きます。

上で料理を作って、みんなで居酒屋のように酒が飲めます。(笑)

そして、車中バージョン!

暴風雨の時や、蚊が多い場合、あるいは道の駅などで裸火の使用に気が引ける場合などに 車中に避難してこのように使用します。




更に、このキッチンユニットには仕掛けがあります!

キッチン下にはまな板が収納されています。



更にその隣にはサイドテーブルも収納されており、このように使用します。



そのサイドテーブルを外し、シンクのスペースにはめ込めば、まな板を使用することができます。



キッチンユニットの横は、調味料などを入れる箱があります。



ウチは車中泊でも決して料理は手を抜かず、むしろ、日頃より美味しいものを食べるために妥協しないのです!

そんな私たちが選んだ調理器具がこれ!ダッチオーブンなのです!



うちは、車中泊時の調理に使う鍋類は、このダッチオーブンと湯沸し用の手鍋のみです!

これだけで、すべての料理が可能なんです!

煮物はもちろん、揚げ物、焼き物、炒め物、ごはんを焚いたり燻製までコレ一丁で全部やってしまっています!!

ちなみに下はジンギスカンバージョンです!




そして、我が家には愛犬がいるのですが、この犬、非常にデリケートでして…。

毎日の風呂が欠かせないんです!

そのため、犬用のシャワーも装備しています!



このシャワーは、車中泊仲間の深谷ネギさんからいただいたものです。

ネギさんありがとうございました!活躍しています!!

そして、このシャワーの電源は車のバッテリー。

天井からコンセントをぶら下げて、簡単につなげるようにしています。



このコンセント、シャワーが使い終わったら、夜間の照明用としてLEDランプにつなげても使用できます。



ちなみにこのLEDも深谷ネギさんのブログにてご紹介されていたもの! なんと送料込みで261円でした。


私たち夫婦は、このような車中泊装備を使いながら旅を楽しんでいます。

旅の模様については、女房のブログ車中パグを参照してください!




車中泊の最大の魅力は、水とトイレが確保できるところであればどこでも泊まれてしまうことです。

当然宿の予約も必要なく、気軽な旅ができてしまいます。

このような理想的な旅が、アイデアと工夫、そして、少しのお金だけ投資すれば出来てしまうんです!

ただし、気軽だからいって車中泊を安易に考えず、マナーだけはくれぐれもしっかり守ってくださいね!


2019年現在の我が家の車中泊仕様車です。ご参考になれば…。→「車中泊車のレイアウト






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんな形の飛行機でも飛ぶんです!その1

2016-04-17 10:45:46 | 自作飛行機(homebuild airplane )
突然ですが…。

皆さん、飛行機の形ってこんな形を連想しませんか?



でも…。

世の中にはこんな形や…。



こんな形の飛行機もあるわけで…。



…。 実は、飛行機には「この形でなければいけない!」なんて決まりがあるわけではなく…。

要は、どんな形の飛行機でも飛ぶようにできるんです!

で、どのようにすれば飛ぶようにできるかというと…。

意外に簡単なんです!!

それはどのようなことかというと、三つの決まり事だけ守られていれば、どんな形の飛行機でも飛びます!


機体を浮かせる揚力が発生すること。

自立安定性があること。

上記二つを維持できる強度と剛性をもっていること。

これだけなんです。

これだけそろっていれば、どんな形の飛行機でも飛びます!


飛行機って、とても作るのが難しいなんて、世間の人たちは考えがちなのですが、実は上記の三つの要素が守られていれば良く、意外に簡単なのです!

これから数回にわたって、「どうすれば飛ぶ飛行機が作れるか?」について、その基本中の基本をなるべく分かりやすく解説してみたいと思います!

はっきり言って、この基本が守られていれば、どんなかたちの飛行機だって飛んでしまいます!




上記の飛ぶ飛行機を作るための三つの決まり事の中で、まず、機体を浮かせる揚力が発生することですが、翼が必要とは書いてはいません。

そうです。飛行機を飛ばせるためには翼にこだわる必要すらないのです。

例えば、胴体が翼の断面形のかたちをしたものだって、立派に揚力が発生するのです。

また、超音速の世界では、飛行機の下面がある程度平らなかたちをしていれば、大きな浮力を生むこともできます。

要は、機体を浮かせるのに必要な揚力を発生させられれば、どのようなかたちでも飛行機は飛んでしまうのです!

実際、主翼を持たないリフティングボディーという下のような飛行機も実在しています。



通常の飛行機が主な揚力を作っているのはもちろん主翼ですが、この主翼が皆さんのイメージする横幅の広いかたちになっているのは、できるだけ効率よく揚力を発生させるためです。

飛行機の速度が遅い場合、翼端に発生する誘導抵抗というものが大きくなるため、それをできるだけ少なくするために横幅が大きくなります。

逆に飛行機の速度が速い場合、翼端に発生する誘導抵抗が少なくなるため、翼を短くしたほうが抵抗が減ってきます。

飛行機の翼のかたちって、このように、主に飛ぶときの速度の違いで、効率の良いかたちを選んでいるだけなのです。


さて、次に飛行機が飛ぶことに必要な要素、自立安定性をもっていることについてですが、これについては次回にご説明いたします!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

目指せ!日本記録!!

2016-04-13 09:05:30 | ハング(hangglider)
4月11日。私の友人のIガキより電話…。

「みっちゃん!明日クロカンに出るから回収してくれ~」

クロカンとはクロスカントリーフライトのこと。ハンググライダーではただ遠くに飛ぶだけの競技をクロスカントリー、略してクロカンというんです。

日本国内では、U家氏が 関西の「大佐山」というところより、琵琶湖まで飛んだ213kmが今のところ最高記録…。

ハンググライダーの世界では、このクロカンの記録を破ろうと誰もが躍起になっています。

その競技には賞金も商品も出ません。勝者が得るものは「名誉」のみです。

しかし、そこにはハンググライダーフライヤーを引き付けるものがあり、記録が狙える今の季節になると、皆がそわそわし始めるのです!

そして、4月12日が今年最高のクロカン記録が狙えそうな気象条件がそろった日だったんです!





私は既に第一線の競技からは退いていますが、記録を塗り替えようと躍起になっている人たちのお手伝いのために、選手の回収サポートをすることにしました。

関西のU家氏の記録を塗り替えるには、私がいる茨城県の足尾山からでは、北方向に向かうのが基本となる方法です。

そのコースは、茨城県石岡市にある私たちが飛ぶ「足尾山」より福島方向に向かい、磐梯山を超えて置賜盆地を渡り山形市へと向かうものです。

このコース、既に2名が山形市手前の上山市まで飛んでいますが、わずかな距離が足りずに日本記録塗り替えには及びませんでした。

電話をかけてきた友人Iガキは、記録を更新するため、あえて山形には向かわずに、蔵王をトップアウト(上昇気流の最高点に達すること)して仙台に突っ込むコースをひそかに考えていました…。




そして4月12日…。

私は既に先行し、足尾山より10km北で待ち構えていました。

そして、先頭の一機目のハンググライダーが上空1000メートルほどを通過していくのを確認しました。

回収サポートの出発です。

私はハイエースを北に飛ばしながら、記録更新を狙うハンググライダーを追いかけます!



道の途中には、女房の大好物「羽二重イチゴ」を売る「いいむら」という店があります。




手ぶらで帰ると女房に怒られるので、まずは羽二重イチゴを確保!



ちなみに今回は、長距離を走りそうなんで、うちの愛犬も同乗しています。



ほどなく、足尾山より20kmほど進んだところで、あっけなく低高度を飛ぶ一機のリジット機(通常のハンググライダーと構造が違い、飛行機に近いものを持つ高性能ハンググライダー)を目撃!



早速回収へと向かいます。



電気店社長のM田氏でした。

こんな短い距離で降りてしまったんで、開き直るしかありません…。

M田氏を回収し、更に北へと進みます。

刻々と携帯に入る情報…。

現在はライブトラックという便利な携帯のアプリがあり、選手の位置情報がリアルタイムで知ることができます。



そのライブトラックと、選手からの情報で、30kmを超えたところで、今度はSYUCOちゃんが降りたとの情報を得ます。




さわやかな笑顔のSYUCOちゃん…。

会社ずる休みしたのに残念でした! お疲れさん。


次にランディング情報が入ったのは、意外にもデーモンさん…。

デーモンさんは世界選手権で3位に入った実力者なのですが…。



栃木県馬頭あたりの古墳群を見ながら走ります。

黒羽町でデーモンさんを回収。約60kmほどでしょうか…。



この近くに結構選手がかたまって降りているようです。

続いてちーちゃん。

女子の世界選手権で優勝した関西のI本さんの、日本最大のライバルです。



お次はシゲト氏…。



さわやかな笑顔ですね…。

どうやらこの辺で、那須岳の南の谷を吹き抜ける西風が強かったらしく、先に進むのが困難な状況だったようです。

私を回収に呼び出したIガキ氏も、白河市手前であえなくランディング…。80kmで終わってしまいました…。

しかし…。

ライブトラックの情報では、それより北の「安達太良山」の上空で、☆氏が飛んでいるようです。

どこまで☆氏が距離を伸ばせるか見守っていましたが…。

福島市に届かず、足尾山より150kmあまりの地点、二本松市にランディングしてしまいます。

日本記録にはまだ50kmほど足りません…。



こうしてこの日は皆が期待したのにも関わらず日本記録を破ることはできませんでした。

しかし…。

クロスカントリーのシーズンは、ゴールデンウィークくらいまでは期待できます。

まだまだ今年も記録更新の可能性が十分にあります。

いったい誰が一番に山形市や仙台に達するか…。

目が離せません!!


    

    







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私がレバータイプハーネスを作らなかった理由…。

2016-04-05 15:31:22 | ハーネス(HG harness)
現在、ハングハーネスの上級モデルの主流となっている「レバータイプ」…。

私は今まで、この現在の主流となっているレバータイプは決して作らず、ピッチトリマーのついたダブルバックプレートタイプばかりを作っていました。

この理由は、「ダブルバックプレートタイプの方がレバータイプよりも性能的に優れているから…。」です。

この理由をご説明しましょう!



下図に示すのはレバータイプハーネスでのテイクオフ時の状態です。



ハングハーネスのバックプレートは、大きければ大きいほど居住性が上がるため疲れないハーネスを作ることができます。

しかし、レバータイプハーネスではバックプレートが一枚のため、上の図のように足がバックプレートにぶつかってしまうため、その大きさに制約を受けてしまいます。

しかし…。

ダブルバックプレートタイプのハーネスならば、その制約を受けることなく大きなバックプレートが使用でき、居住性が上がります。



加えて、ダブルバックプレートタイプの場合、弊社ハーネスの売りである「VGF機構」(詳しくは弊社ホームページ参照)が使えて、テイクオフ、そしてランディング時のフレアーが安全に行うことができます。

更に…。

レバータイプのシステムは機械的構造が多く、トラブルも多発していたため、信頼性に欠けるのです。

このような理由で、レバータイプではバブルバックプレートタイプのハーネスを超えることができない!と判断していたのです。

ところが…。

最近では、グライダーのバランスが進化したりして、テイクオフやランディング時のフレアーの安全性についてもずいぶん完成されて、正直、レバータイプでも問題がなくなったように感じられるようになりました。

そして、ユーザーの間でレバータイプのハーネスの要望が弊社に対して強くなってきました。

そこで…。

今までのレバータイプの欠点を克服するため、私は以下の新システムを開発いたしました。

名付けて…。

サブバックプレートシステムです。

これはどのようなものかというと…。



今までのレバータイプにあったシングルバックプレートの後ろにもう一つサブバックプレートを加えたものです。

このサブバックプレートはハーネス側に固定されており、メインのバックプレートとはつながっていません。

そのため、テイクオフ時は足と干渉することがありません。

そして…。

プローン姿勢になると下図のようにメインバックプレートとつながり、一枚のバックプレートと同じになります。




今まで他社様では、サブのバックプレートが引きだしのように出てきたり、フライトの度にいちいちサブバックプレートを組みつけたりするものはありましたが、今回のアイデアは極めてシンプルで実用的です。



写真のように、ただハーネスに張り付けられただけです。中身はプラスティックを使用しているので安価で軽量というメリットもあります。


このアイデアにより、シングルプレートを用いたレバータイプハーネスでも、ダブルバックプレートタイプに引けを取らない居住性を持つハーネスが作れるようになりました。

あとは…。

レバータイプのシステムの複雑でトラブりやすい欠点を何とかすれば良いハーネスが作れます!

ということで…。

私は以下のプッシュボタン式の機構を新しく開発しました!



これは、中央の円盤状のものを押すと、ロープのロックが外れて自由にパイロットのアタックアングルが変えられるというものです。

この機構、原理が簡単で、レバータイプよりも部品数も少なく、トラブルが起こる可能性が極めて少なくなりました。

加えて…。

ロック機構によりロープが痛んでも、その交換が容易であり、しかも、安価にその消耗品を供給できるのです!

このため、今までのレバータイプに比べてメンテナンス性がぐっと良くなったのです。



以上の新システムにより、ダブルプレートタイプにもひけをとらない新ハーネスが作れるようになりました。

現在、この新ハーネスは最終的なテストをしており、近々弊社ハーネスのラインナップに新しく加えられる可能性が高いです!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする