飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

薪ストーブは大忙し!

2017-04-30 20:57:23 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)
もう私の住む里山では、田植えも始まりました。

季節は移り変わり、私の住む家の周りでは、山の新緑がにぎわい始めています。

春は山菜の季節でもあります。

いま、毎日のように、その山菜を薪ストーブで調理しています。



ご近所さんからいただいた新物のフキ。

今のフキは柔らかく、皮をとる必要がありません。

そのまま洗って、薪ストーブの上で佃煮にします。



遠赤外線の効果で、中までしっかり火が通り、美味しく佃煮が出来るのです!

ごはんのお供には最高です!


また、そろそろ顔を出し始めたタケノコ…。

これももちろん薪ストーブで調理です。

まずはストーブの上でお湯を沸かして…。

それにアク抜きで入れるのはストーブの灰です。

少し冷ましてからタケノコを入れて一晩放置します。



それだけで、美味しいタケノコが食べられます。

私は、タケノコはあえて少しアクが残るくらいにします。

その方が、春の香りを楽しむことが出来るからです。




以前にもご紹介しましたが、薪ストーブの灰はとてもきれいなものなので、山菜のアク抜きにはうってつけです。

ワラビ、ゼンマイ…。我が家ではあらゆる山菜のアク抜きにストーブの灰を使っています。

おかげで、今の季節はストーブの灰が次から次へと使われるため、たまることがありません。

もちろん、冬の間に出るストーブの灰は、畑の肥料にはうってつけなので、全部ご近所さんがもらってくれています。

(そのお返しに、ご近所さんの畑でとれる野菜をおすそ分けしていただいているのですが…。)


暖かくなった今の季節でも、やはり、薪ストーブは便利!

茨城の、この静かで美しい里山の中で、薪ストーブの炎と、次から次へとれる山菜たちのおかげで、今の季節はとても豊かな暮らしをさせていただいています!



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クロスカントリー日本記録に挑戦!

2017-04-26 08:52:33 | ハング(hangglider)
今年も回収お願いできないかな?

どうやら4月24日が、今年最高のクロスカントリーディになりそうならしく、いつもの年のように私に回収願いの電話が来ました。

もちろん2つ返事でOKし、私もなんだかんだ言っても気になるので、ついついネット上でいろいろな気象データーを調べ始めてしまいました…。


クロスカントリー。

ハンググライダーでどれだけの直線距離をとべるかを競う競技です。

競技といっても、商品も賞金も出ません。あるのは名誉のみです。

この名誉を得るために、ハングフライヤーは毎年最もクロスカントリーには良い気象条件となる今の季節になると、どうにも落ち着かなくなるのです。

ちなみに今までのクロスカントリー日本記録は213キロ。

関西の氏家氏が、岡山県大佐山より琵琶湖のほとりまで飛んだ記録です。



これに対し、昨年松田氏が、茨城県足尾山より蔵王のふもとまで212キロの距離を飛びましたが、ほんのわずか氏家氏の記録に及ばず、日本記録更新とはなりませんでした…。



ネットで調べる限り、24日はまれに見るくらいの好条件が予想できます。

全体に風は弱く、クロスカントリー時、追い風となる南風が全体にわたって吹くようです。

しかも…。

日本記録のボーダーラインとなる蔵王付近で、コンバージェンスとなる風予報が出ています。

コンバージェンスとは、違う方向から来た風がぶつかる現象…。

このコンバージェンスは強力な上昇気流を作ります。

もし、本当に蔵王でこの風が吹けば…。

日本記録間違いなしです。


24日。出発地点の足尾エリアは、あいにく雲がはっていてサーマル(上昇気流)がかなり弱い様子。

でも、10キロ北の岩瀬町は日照がある模様。

待てるだけ待って、12時過ぎにようやく皆さんは北への移動を始めました。

いつもより1時間ほど遅い展開…。この後のフライトにどう響くかです。



私はひたすら上空の記録狙いの人たちを、目視で確認しながら北へとハイエースを走らせます。

現在は便利な「ライブトラック」というアプリがあり、ネット上でリアルタイムで飛んでいる人の位置や高度の情報が取れますが…。

いまだにスマホを持っていない私は、ひたすら自分の目で追うしかありません…。

2時間余り追っかけたところで、昨年のレコードホルダーの松田氏より連絡が入ります。

「那須の伊王野あたりに降りた…。」とのこと。

続けてシゲト氏からも、その近くに降りたとの情報が入ります。

とりあえずGPSの座標を送ってもらって二人とも回収。



しかし、岡田氏、塩野氏からはまだ連絡が入ってきません。

おそらくまだ飛んでいるのでしょう。

シゲト氏にライブトラックを開いてもらい、岡田氏の現在位置を確認してみると…。

1000メートル以上の高度で北上中!

これは先を急がなければなりません。



刻々と入る岡田氏の位置情報。

かなり良いペースで先に進んでいます。

そして、ついには郡山上空で1900mの情報が!

まだまだ行けそうですが、しかし、4時半という時間にしてはちょっと高度が上がりすぎます。

おそらく、北風が押してきて先ほど説明したコンバージェンスになっているのでしょう。

こうなったら、どこまで北に進めるかです。

車で追いかける中、岡田氏は北に向かって時速80キロをキープして突き進んでいきます。

高性能機 ATOS VQ RACE の性能を使い切る見事なクルージングです。

すでにハイエースで追いつくことは不可能になりました。

そんな時、もう一人北に向かっていた塩野氏より連絡が!

「福島市の北外れに降りた」とのこと。

GPS座標を送ってもらいます。



私たちも郡山市を通過します。

いつも薪ストーブの方で、薪割会をやっているところです。

来月中旬には薪割会で再びここへ来ます。

しばらく走ってようやく福島市に…。

吾妻山が夕日に染まっています。



そして、北方向には日本記録のボーダーラインとなる「蔵王」がもう見えています…。

この少し前くらいから、岡田氏のライブトラックの情報に変化が現れだしました。

調子よく北にかっ飛んでいたのですが、高度が低くなるほどに、どんどん移動速度も遅くなっていきます。

やはり、北風にはばまれたようです。

最後にはほとんど前に出なくなってしまうほどまで速度が落ちてしまいランディング…。

記録は180キロ…。

残念です。

もし、足尾で雲がはらず、ここで北風が入らなかったら、日本記録も十分に狙うことができたでしょう。



岡田氏を7時ごろに回収。

リジットグライダー(固定翼機)3機。フレキシブルハンググライダー(一般型)1機の計4機を積み帰ります。

ハイエースの屋根の上には総計1000万円に迫るグライダー達を積んでいることになるので、やはり、運転も慎重になります。

そして、再び足尾まで帰ってきたのが11時ごろ…。

正直疲れましたが、なかなかグライダーを追っかけるのも面白いものです。

今日のハイエースの走行距離は約500キロ。

良く走りました!


この日は今年最高の条件の日ではありましたが、まだまだゴールデンウィークが終わるまではチャンスはあります。

日本記録の213キロは途方もない数字のようですが、しかし、近年それに近い距離を飛ぶ者が次々と出ています。

おそらく近い将来、この日本記録も破られる日が来るでしょう。




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どんな形の飛行機でも飛ぶんです! その14

2017-04-22 09:28:55 | 自作飛行機(homebuild airplane )
今話題のドローン



ドローンは今までの飛行体では持てなかった、空中での機動力が持たされているため、様々な応用分野が期待されています。

現在よく知られているプロペラで揚力を得ているドローンは、コプター型ドローンと言われているのですが

コプター型ドローンには、実は、致命的な欠点があります。

それは…。

飛行時間が短く、積載量も少ないことです。

コプター型ドローンは4つ以上のプロペラがあります。

これは、各プロペラの回転数をそれぞれ制御することにより、バランスをとったり目的の場所へと移動するためなのですが

実は、プロペラを複数持って揚力を得ることは効率が悪い!のです。

これは、大きな一枚のローター(プロペラ)で揚力を得るヘリコプターを見ても分かると思います。

更に、ドローンの動力となるモーターや、それにエネルギーを供給する電池も、もはやこの先それほど進化はしないだろうと言われています。

つまり…。

コプター型ドローンは、この先進化が期待できないことが考えられます。

そこで…。

現在、固定翼型ドローンというものが期待されています。



これは、ラジコンの飛行機のように操縦者の思うがままに飛行し、空撮をしたりするものです。

この固定翼型ドローンとコプター型ドローンの性能を比較すると…。

スピード

積載量

飛行時間

耐久性

と、ほとんどの性能面で固定翼型ドローンが勝っています!

しかし…。

ドローンにとって命といえる離着陸性がコプター型ドローンにかなわないのです。

加えて、空中静止能力もありません…。

これでは、ドローンとしては使い物にならないことにもなりかねません…。

その欠点を補うために、VTOL型固定翼ドローンというものも開発されていますが



やはりプロペラの数が多いため効率が悪く、しかも、翼の角度を変えるために余計な機構が必要で、その分重くなってしまい性能が出ません…。


で…。

で…。

で…。

今回、また私のいたずら心に火がついて、こんな固定翼型ドローンを考えちゃいました!



これ、プロペラが一枚で、この姿勢のまま飛び立ちます。

機体の積載量や取り扱いを考えると、やはり、無尾翼機が都合が良いと思います。

機体の姿勢制御はプロペラの後流を利用し、翼の下の動翼を動かして制御します。

プロペラが一枚だと、反動トルクが生じて、プロペラの回転方向とは反対に機体が回転しようとしますが、その力はこの動翼で打ち消します。

コプター型ドローンがこれだけ正確に姿勢制御できる技術があるならば、同じようにこの新しいドローンも制御は出来るはずです。



この新型ドローン。上昇した後は徐々に水平飛行へと移行し、目的の場所へと移動します。

そして、目的の場所についたら、徐々に機首を上げ、そのままホバリング姿勢へと移行します。

その後はそのまま着陸したり、空撮したりするわけです。

ホバリング姿勢への移行の時が、技術的に難しそうですが、ラジコン飛行機でもこの操縦は出来ますので、

制御システムを煮詰め、更に、失速特性の良い翼を使えば十分可能だと思います。

おそらく、私はこの形がドローンとしては最も効率の良い形なのでは?と、考えています。

ドローンはこの先様々な分野への応用が期待されている、とても面白いものです。

いずれにしても、この先ドローンがどんな進化を遂げていくか楽しみです!




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春の薪ストーブの付き合い方…。

2017-04-15 10:12:03 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)
ずいぶんと暖かくなりましたね…。

でも、我が家はまだまだ薪ストーブを焚きます!





本当は、もう焚かなくても良いくらいなのですが…。

コイツが寒いって騒ぐから仕方なく焚いてしまうんです!





さて、こんな暖かいときは、薪ストーブにくべる薪も一工夫します。

冬に使っていた楢や樫、櫟などは火力がありすぎて、部屋が暑くなってしまいます。

そのため、など針葉樹系の火力が少ない薪を焚くのですが…。

もともと杉などの薪は、火をおこすときなどに使う焚き付け用に使う薪です。



この焚き付けを作るとき、どうしても割れない節の部分が出てきます。



この節のある杉薪が、この季節とても使いやすい薪になるんです。

杉は火力がないだけに、燠になってしまうとすぐに消えてしまい、部屋が寒くなってしまいます。

しかし、杉でも節の部分は燠のもちも良く、熱量はすくないながらも、長時間優しく部屋を暖めてくれるんです。

つまり、ちょっとだけ部屋を暖めることを、長時間続けてくれるんですね!

だから、あまり寒くない今の時期は杉の節のある薪が重宝するんです!


話変わって…。

桜が満開となる今の季節は、里山では山菜もいっせいに芽を出します。



写真は山菜の王様、タラの芽

このような自然の恵みがそこらじゅうに芽吹き始めます。

そんな中、今日はワラビを採って来ました。



ただいまアク抜き中です。

このアク抜きに使っているのも、もちろん薪ストーブの灰です。

薪ストーブの熱でお湯を沸かし、それで灰汁を作ってアク抜きをしています。


薪ストーブって、寒い冬の日だけ活躍するのではなく、こんな風に春を楽しむときにも活躍するんですよ!

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煙突の防水について

2017-04-07 12:16:37 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)


暖かくなっても、まだまだウチは焚きますよ!




ところで、薪ストーブの煙突って、水を吸い込むってご存知でした!

今回はそんなお話です。




私はセルフビルドで薪ストーブを設置したのですが、煙突を買いに行った時の話です。

業者の方が、事細かに煙突設置の注意点を説明してくださり、私はそれをメモしていたのですが…。

煙突のつなぎ目はスクリューでとめるようにと言われました。



これは、煙突どうしのはめあいが強度的に不十分なため、それを補う目的でスクリューを4か所ほどとめておくのですが、これを聞いたとき

あれ?それだと雨が降ったとき、毛細管現象でスクリューの間から水がはいらない?

と、私は疑問を持ちました。

そして…。

実際に私が煙突を組み立てたときは、耐熱シリコンをスクリューに塗り、水が入らないようシーリングして組み立てました。




そんなことをやって数年がたちました…。

ある薪ストーブのプロの業者の方と話をしていた時のことです。

お客さんのところの煙突のメンテナンスをしていて驚いた。断熱二重管をバラシていたら、一つだけ妙に重くて…。

実は中に水が入っていた! どうやらスクリューのところから毛細管現象で水を吸ってしまったみたい。

と、話されていたのです!

やはり、野外で風雨にさらされている部分では、煙突をつなぎ止めるスクリューから水が浸入してしまうようです。

ここから煙突内に水が入ると、煙突の断熱性が失われてしまいます。

そして、もっと問題なのは、いくらステンレス製の煙突といえども、水が入りっぱなしになってしまうと、内部から腐食してしまい、高価な煙突がダメになってしまう可能性もあると思います。

私が行った、耐熱シリコンによるシーリングがベストかどうかはわからないのですが、しかし、煙突組み立て時は何かしら水が入らないように工夫した方が良いかもしれません…。

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