飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

鎧が出来るまで その71

2009-12-28 21:58:59 | ハーネス(HG harness)

Dscf0058 ハーネス外皮にネオプレーンのフェアリングを取り付けます。

前にも述べましたが、このフェアリングにゴムベルトを縫い付けるのは、非常に難しい作業です。そのため、このフェアリングも寸法どおりに仕上げることが難しく、実際にハーネスに縫い付けるときは、数ミリ単位ですが、縫いつけ寸法を手直しする必用があります。

ちなみに、EXEで使用されているネオプレーンは、高品質の本物のネオプレーン。

そのため、大変高価で、おそらくパラも含めてどのメーカーよりも高価なものだと思います。

しかし、それだけ品質の高いネオプレーンにこだわっているため、EXEハーネスで、過去使用されたネオプレーンは、ほとんど変質や劣化が起こっていません。

ちなみに、このネオプレーンは生地問屋では扱っておらず、まず一般の方は入手できないと思います。

必要な方がいらっしゃいましたら、当方までお問い合わせください。

只今の納期情報。 バックオーダー2着。 今のところ納期はそれほどかかりません。

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鎧が出来るまで その70

2009-12-23 19:32:11 | ハーネス(HG harness)

Dscf0057 シワが出ないように最新の注意をしながら仮止め作業が終わった後、いよいよ本体にあわせて外皮をカットしていきます。

このとき、胸回りはパラシュート等が入りふくらんでしまうことを計算に入れて、本体より10ミリほど大きめにカットした方が仕上がりが良いようです。

このカット作業が終わった後、外皮の回りにバイアステープを縫製していきます。

只今の納期情報。 バックオーダー3着。 納期は一ヶ月弱ほどです。   

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鎧が出来るまで その69

2009-12-19 15:01:14 | ハーネス(HG harness)

Dscf0056 ハーネス本体に外皮を仮止めしていきますが、この作業が、かなり経験と繊細さが必用とされます。

背中部分は本体と外皮がピッタリくっつくため、そのままシワが出ないように注意しながら仮止めしますが、腹の部分は外皮が少し浮き上がるので、その分を計算に入れて仮止めしていきます。

全体にしわが出ないように注意しながら行なっていきますが、仕上がりの美しさはこの作業で決まってしまうので、注意して行なわなければなりません。

以前は、まる一日近くかかっていましたが、最近では作業が慣れたため、1時間ほどで決められるようになりました。

脇の部分のカットは、立体裁断された外皮を本体に密着させるためのカットです。

只今の納期情報。 バックオーダー3着。 納期は一ヶ月程度です。

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鎧が出来るまで その68

2009-12-16 22:36:08 | ハーネス(HG harness)

Dscf0055 いよいよ、ハーネス外皮を本体にあわせてカットする作業に入ります。

以前にもご説明しましたが、この作業は湿度が高いとズレが生じるため、雨の日には行ないません。

まずはメインラインの取り出し口をあわせて位置決めを行ないます。

そして、センターをあわせて、パラシュートの取り出し口が本体と外皮側とでピッタリ一致していることを確認します。

この後は、シワに気をつけながらハーネスの回りを針で仮止めしていき、外皮の形を出していきます。

只今の納期情報。 バックオーダー4着 納期は一ヶ月あまりです。

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鎧が出来るまで その67

2009-12-11 22:32:10 | ハーネス(HG harness)

Dscf0054 付属品がつけられたハーネス外皮のカット作業に入りますが、その前に、ハーネス本体に、実際の使用時と同じ条件にするために、パラシュートコンテナ、それとその後ろの部分に、実物大の詰め物をします。

この後、ハーネスの外皮をかぶせてカット作業に入ります。

ハーネス外皮のカットについては、実は「型」は一切使いません。

なぜならば、EXEのハーネスは完全フルオーダーのため、人ごとにハーネス形状が変わってしまうため、型が作れないのです。

そのために、ハーネスごとにハーネスの外皮の形状を作っていく必要があります。と、一言でいってしまうと簡単なのですが、実はこれは大変な作業。

全てのハーネスの形状は違うため、ハーネス本体にあわせて外皮を切り出していく必用があるのです。

しかも、このズレは3mm以上あると確実に「シワ」が発生してしまうので、かなりの熟練の技術が要求されます。

普通に考えれば、かなり生産性が悪く、クレージーとも言える作業。

しかし、やはり一着ごとに違う形状を持っているのですから、この作業だけは、たとえどんなに手間がかかろうとも、妥協することは出来ませんでした。

生産性よりも、職人魂を大切にしたいというところでしょうか。

コメント (1)
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