飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

二万円の斧‥。

2013-01-22 20:30:31 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)

いけない!いけない!と思いながらも、ついに買ってしまいました。

グレンスフォシュブルークス、 薪割り鎚‥。斧身重量約2.6Kgの上級モデルです。

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グレンスフォシュはスウェーデンの斧メーカーで、機能と美しさをあわせもった、薪ストーブ愛好家の中でも特に評判の高い斧です。

斧ごときに‥。と、みなさんは思われるかもしれませんが、これの購入を決心した裏側には、どうしようもない事情がありました‥。

最初、私は斧くらいならホームセンターのもので十分と思い、それを購入。2年間愛用していました。

しかし、しかしながら、このホームセンター斧では役不足であることが分かってきたのです。

初めはおっかなびっくりで斧を振り回していましたが、何百本のも薪を作っているうちに、やはり使い慣れてきます。

そうすると、より体もウデも鍛えられ、破壊力が増してきます。

そうなってくると、斧が、斧がもたないんです‥。

今まで20トンほどの薪を作りましたが、その間折った斧の柄は6本‥。

しかも、しょっちゅう斧身がぐらついてしまい、修理がたびたび必要になってきたのです。

これは、斧のつくりがきゃしゃなためで、6割くらいのパワーまでで割っていれば問題ないのですが、全力で振ってしまうと、ちょっと叩くだけで斧に修正が必要になってきてしまったのです。

これでは効率が悪い‥。

そのような理由で、このグレンスフォシュを買ってしまったのです‥。

購入してすぐに試し打ちしましたが、さすがはグレンスフォシュの上級モデル。食い込みと破壊力が違います!

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現在、割りにくい木の代表ともいえるアカカシと戦っていますが、大型の木にも難なく食い込んでしまいます!

これで作業効率は倍増!!薪割が以前にもまして楽しくなりました!

ちなみにこのグレンスフォシュ。作った職人のイニシャルを斧身に刻むことになっていますが、そのイニシャルはRA‥。ルーネアンデションという職人さんが作ったもののようです。

ちなみに、この方だそうです!

Photo


なんか、職人魂を感じますね!

私も職人の一人として、このようなプライドの高い仕事をしたいものです!

 

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ボーイング社で何が起きている!?

2013-01-17 22:50:20 | うんちく・小ネタ(absurd story)

ボーイング社の最新鋭機787で、不具合が起きているニュースが世間を騒がしている。

原因はどうもバッテリーの不具合らしいが、聞けば航空機としては致命的とも言えるくらいの欠陥であるとしか言いようがない‥。

いま、ボーイング社では何が起きているのか‥。

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そもそも、航空機は安全に飛ぶことが常識であり、絶対に不具合が起こってはならない乗り物である。

なのに、なぜこのような初歩的ともいえる不具合が生じているのか‥。

「絶対に不具合が起こってはならない‥」と述べたが、この理由は言わずと知れた、航空機の故障はそのまま重大事故につながるから‥である。

過去、絶対に故障しないように考えられ、作られている航空機でも、事故は発生している。

その理由は、ほとんどは人間の「見逃し」によるものであった。

事故の原因を調べてみると、「まさか!」というものがほとんどだったのである。

しかし、その「まさか」を真摯に受け止め、その教訓を生かしていくことにより、航空機は安全なものへと変わっていった。

でも、素人考えながら、今回の787の不具合は、製品として出す前になぜ見つけられなかったのか疑問に思う‥。

これは私なりの勝手な推察であるが、いま、ボーイング社の中で、致命的な技術力の不足が出ているのではないであろうか‥。

はっきり言って、航空機はその形だけをまねて作るだけならば、それほど難しいことではない。

あの〇国さえ、ステルス機を作れたくらいである。

しかし、その航空機を安定して安全に運航する‥。これは非常に難しい。

この、「安定して安全に運航する」ことを実現するには、はっきり言って、経験を持った優秀なシステムエンジニアの存在は欠かせない。

どのような時、どんな不具合が起こる可能性があるか‥。

それを知るには、膨大な知識と経験が必要なのである。

すべて理論どうりに設計しても、思いもよらぬところで「理論外」が出てしまい、それが航空機の事故へとつながるのである。

私は思うのだが、いま、ボーイング社の中では、世代交代が度重なるうちに、この「理論外」の経験が失われ、杓子定規的な機体の開発が行われていたのでは‥。と、考えてしまう。

昔、日本でYS-11が開発されたとき、電源系の開発をした人が、電気配線に最大でかかる電流を解析し、その数値にさらに安全率をかけたものから配線の容量を算出したとき、当時設計主任だった土井武夫(三式戦闘機飛燕の設計者)から、「よしわかった。それじゃその数値を一割増にしろ!」と、あっさり言われたそうである。

これは、土井氏がそれまでの経験で、理論外に電流が流れてしまう現象を知っていたため、それの経験で改善させたのである。

このような、「経験」を持ち、それを的確に指導できる人材が、今のボーイング社に欠如しているのではないであろうか?

私はそんな気がする‥。

コメント (2)
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私が乗ったハンググライダーの名機 1

2013-01-10 21:13:42 | ハング(hangglider)

最近のグライダーは、どれも乗りやすく、扱いやすく、癖がなく、そして、よく飛ぶ‥。

これは技術が進歩したということですが、裏を返すと「個性がない」ということにもなります。

どのメーカーもグライダーを売りたいがために、個性のないグライダーを敢えて作っているようにも思われてしまいます。

「乗りやすい」ということはもちろん良いことなのですが、しかし、乗りやすさだけでグライダーを評価することについて、私は正直疑問を感じています。

そこで、過去にあった個性的なハンググライダ-の中でも、私が実際に乗って「これは‥」と感じた機体を今回から数回に分けてご紹介したいと思います。

それらのグライダーは、なかなか良い「味」があったのです‥。

まず初回にご紹介したいのは、かつての国産名機「エクセル」です。

Excel_id380


この機体は以前このブログでもご紹介しましたが、私は日本製のハンググライダーの中では一番の名機だと思っています。

このエクセルという機体。とにかく硬派な機体で、女子供は乗ることが出来ないコントロール性を持っていました。

具体的にいうと、曲がらなかったのです‥。

体重移動しても、すぐには曲がってくれません。

しばらく乗りっぱなしで我慢していると、ようやく少しバンクがついてくれます。

その動きを読み、ベースバーを押し出す、つまりプッシュアウトすることでようやく旋回に入ってくれます。

つまり、体力勝負の男のグライダーというべきでしょうか‥。

ランディング時は8の字高度処理などできない(切り返しが出来ない)シロモノでした。

「そんな機体がなんで名機?」と思われる方も多いと思います。

しかし、この機体。曲がらないということは、逆に「安定している」ということでもあり、とにかくサーマリング中の安定感が抜群だったのです。

サーマルの中で安定しているということは、それだけ風の流れを感じやすいということにもなり、サーマルのコアもつかみやすくなります。

加えてこのエクセルは、どんなバンク角でもきれいな旋回をしてくれる特性もあったのです。

バンクが安定しているので、余計な操作はほとんどいりません。

更に特筆すべきはピッチコントロールのやりやすさ。

少々雑なピッチコントロールをしても、機体が極端な反応をせずに、安定して回ってくてるのです。

翼端の粘りも最高‥。かなりベースバーを押し出しても、内翼が負けずにずっと踏ん張ってくれました。

つまり、ロールのコントロールが重いだけで、その他の特性はまさに「最高」だったのです。

現在このようなグライダーが出現しても、おそらく世間は受け入ないでしょうね。(笑)

ロールのコントロールが重い欠点も、サーマルが発生する「吸い込み」の感覚を感じ取り、前もって「こっちに曲がるぞ!」と機体にわからせるように体重移動しておき、コアに入ったとことで「よし!」っとプッシュアウトすれば、素直に旋回に入ってくれるので、慣れれば問題はありませんでした。

私が乗ったエクセルの中でも最高だったのは、エクセルのセールを作っていたN島氏が自身のために作った最終型のエクセル‥。

ノーマルダクロンメインセールにトレーリングエッジのケブラー補強バージョンでしたが、とにかくサーマリング特性が最高でした。

今も足尾の駐機庫にあるかもしれませんが、おそらく年月が経ってしまっているのでセールも縮んでしまい、昔の特性は残っていないでしょうね。

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