飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

乾燥薪の力…。

2021-12-10 20:15:07 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)

今夜も快調に燃える、我が家の薪ストーブ!

…。

この写真を見て、「おや?」と思われた薪ストーバーの方はいらっしゃるでしょうか…?

実は、太薪を一本だけ入れて焚いているのです!

 

普通、こんな太薪を一本だけ入れて焚いてしまうと、薪ストーブの温度が下がってしまい、二次燃焼がストップしてしま

うんです。

煙突からは煙がもくもく状態…。

でも、上の写真では、しっかり二次燃焼しています!

なぜ、このように、太薪一本でも快調に燃えるのか?

その秘密は…。

薪の乾燥度が高いから!    

なんです。

この乾燥度の高い薪の秘密がコレ↓

数年前に、ウチで開発した「薪テント」。

これに更に改良を加えて、より、薪が乾燥できるようにしたからなんです!

現在これは市販されていませんが、ちょっと独自に改良を加えながらテストしています!

その結果…。

とても乾燥が進んで、快調に燃やすことが出来る薪に仕上げることが出来ました!

 

なぜ、この薪テントで薪がよく乾燥するのか…。

その理由は…。

温室効果があるからなんです!

太陽の光がこの薪テントにあたり、その熱が中の空気の温度を上げて、薪の乾燥を促してくれるのです。

夏場なんかは、中の虫がすべて駆除できてしまうくらい、思いのほか高温になります。

 

少し前までNHKの朝の連ドラ「おかえりモネ」でも…。

 

ナラの木材を大量に乾燥させるために、モネがビニールハウスを使うというアイデアが出た回がありましたが…。

本当に、このようなビニールハウス的なものって、薪の乾燥には効果的なんです!

 

…。

よく乾燥した薪は、少ない量で充分暖かくなります。

現在、我が家は、この改良型薪テントで仕上げた薪を使うことにより、追加薪は中割薪一本で済んでいます。

つまり…。

乾燥薪を使うことにより、燃焼が扱いやすくなっただけでなく、薪も食わなくなってしまったということ…。

やはり、乾燥薪の力ってスゴイですね!

 

このシーズンの我が家の薪の消費量は、例年の7割程度ですんでいます。

煙突からの煙も、二次燃焼時は当然出ませんが、最初の着火時も、うっすらした煙がやっと確認できる程度…。

 

非常に快適な薪ストーブライフを、現在、楽しんでいます!

 

 

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ちょっと、薪ストーブの焚き方ご紹介します!

2021-12-03 19:49:35 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)

今回は、寒くなったこともあり、ちょっと、ウチの薪ストーブの焚き方をご紹介します!

今回ご紹介する薪ストーブの焚き方は、バーモントキャスティングス社のアクレイムで、私なりに現在行っている方法で

す。

メーカーや機種が違ってくると、変わってくるところもあると思います。

でも、たとえ機種が違っていても、参考になるところはあるかとは思いますので、今回記事にしてみたいと思います!

 

まずは、焚きはじめ。

薪ストーブを、適正な燃焼状態にもっていくため、まずは暖機運転をしている状態です。

この状態で、しばし、薪ストーブが「二次燃焼」が起こせる温度になるまで待ちます…。

二次燃焼とは、煙まで完全に燃やせる燃焼モードのことを言います。

この二次燃焼の状態になると、無駄なく薪を完全燃焼させることが出来、燃費が良く、煙も出なくなります。

 

所定の温度まで達したので、ここでダンパーを閉めて、二次燃焼に入れます。

この所定の温度とは、薪ストーブのマニュアルなどに表記された温度ではありますが、一概にマニュアル通りにすればそ

れでよいというものでもなく、最終的には「勘」に頼るところも多いです。

しかし、一つの目安として、火室の側壁に「煤」が付かないくらいに温度が上がって、なおかつ、それなりの量の「燠」

が出来ている状態が、どの薪ストーブでも二次燃焼に入れる共通の一つの目安であると思います。

ダンパーとは、二次燃焼させるときに、その排気が通る経路を変えるもののことです。

先の薪ストーブの暖機運転時は、煙は直接煙突へと流れます。

しかし、ダンパーを入れて排気の経路を変更することにより、フレッシュエアーや触媒などの効果により、未燃焼状態だ

った煙まで、効率よく燃焼できる状態になります。

…。

普通ならば、これで薪ストーブは巡航状態!そのまま二次燃焼を続ける!で終わってしまいそうですが…。

実は、薪ストーブには、この後にも更に次の燃焼状態のステップが待っているのです!

 

先の二次燃焼の状態で、とりあえず薪が燃え尽き、すべて「燠」になりました。

このころには、薪ストーブは全体にわたって熱くなり、より、薪が効率よく燃焼できる状態になっています。

そこに、追加薪を入れます。

炎が充分まわったところで、再びダンパーを入れて二次燃焼…。しばし、時間をおきます。

すると…。

薪そのものが加熱することにより、薪から「燃焼ガス」が出る状態になり、そのガスが燃え始めます。

この状態が、薪ストーバーの間で言われている、いわゆる「二次燃焼に頼らない燃焼方法」と言われるもので、薪ストー

ブにとって最も「おいしい」燃焼状態になります。

ここまでくると、その高温状態により、上で見えている火室内だけで薪の燃焼が完全に行えるようになるため、二次燃焼

経路では、あまり燃焼が行われなくなります。

そして、ここまでくると、より空気を絞っても良好な燃焼が得られて、長時間の効率的な燃焼を得ることが出来るので

す。

その、空気を絞った燃焼状態がコレ↓

ゆら~りゆったり…。

美しく揺らめく炎になり、効率的に燃焼してくれるのです。

 

今回ご紹介した薪ストーブの焚き上げ方は、もっともその扱いが難しいとされている機種でのことです。

最近流行りの「カジュアル薪ストーブ」と言われているものは、上のような面倒なダンパー操作などはありません。

薪ストーブの温度が適度に上がったところで、空気を絞って二次燃焼に入れるだけなので、今回ご紹介する機種に比べる

と、ずいぶん簡単に扱うことが出来ます。

 

しかし…。

 

私はやっぱり、クラシックラインと言われる、ウチの薪ストーブが大好き!

面倒さはありますが、それはそれで面白さでもあり…。

ちゃんと扱いこなせば、体だけでなく心まで暖めてくれ、そして、美しい炎を見せてくれます。

その炎は、いつまで見ていても飽きることはありません…。

 

この冬で、11回目の薪ストーブシーズンとなりますが、この先の、薪ストーブが焚ける寒い冬の夜が楽しみで仕方ありま

せん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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