ウンチとおなら‥。
これは一年前、メディアアーティストの八谷氏が、福島第一原発の現状を、誰にでもわかりやすく解説するために考えられたコピーです。
が、ひょっとしたら、この発想の出所は‥。私かも知れません‥(笑)。
私と八谷氏は、一度お会いしたことがありますが、確かこのとき放射能と放射線を分かりやすく説明するために、この表現をした記憶があるのです‥。
あの「ウンチとおなら」の表現が世に出てから一年たっているので、そろそろお話ししてみます。
あれは今から15年ほど前でしょうか。
私のハングの弟子であるローラ(もちろんニックネーム)が、八谷氏を茨城につれてきました。
当時八谷氏は、メーヴェ計画(ナウシカのメーヴェを実際に作る)を進めておられた時で、一度ハングも見たいとの本人の希望より、メーヴェのパイロットの候補に名乗りを上げていたローラが、ハングエリアに連れてきたのでした。
ちなみにローラは、バイリンギャルで、当時はラジオ「インターFM」でDJをやっていたりしていましたが、基本的には「天然‥」で、ちょっと難しいことを説明しようとするときは、ずいぶん苦労?していました。
八谷氏をハングエリアに連れてきた時も、何の話からだったか、当時問題となっていた「JCO事故」の話題になりました。
この事故は、茨城県東海村のウラン精製会社であるJCOが、臨界点事故を起こしたというもので、事故当時は「放射能」が漏れたと、世間が大騒ぎしていました。
しかし、実際にこの時漏れたのは「放射線」であり、何キロも離れた場所ならば全く心配ないものだったのですが、世間の人々が放射能と放射線の違いが分からず、大騒ぎしていたのです。
そこで私は、天然なローラにも分かるように、放射能と放射線の違いを説明するために、ウンチとおならの表現を思わず使ったのです(笑)
「いいかローラ。放射能はウンチで放射線はおならだ!‥。」
これを聞いていたローラは「なにそれ‥。」という顔をしていましたが、横で話を聞いていた八谷氏は、さすがに頭の良い方!私が言いたいことを察して「お~」という顔をされていました。
真意はどうあれ、あのように誰にでも分かる表現で、福島第一原発の現状を世間に知らせる仕事をされた八谷氏の功績は大きいと思いますし、ひょっとしたらその表現のヒントを私が提供できたのであれば、たとえ「ウンチとおなら」‥でも、私はとても喜ばしいことだと思います!