今日は、私たち夫婦が作った個性的な薪ストーブの炉台を紹介します。
そのため内装はシンプルで、炉台を作る際、普通にイメージする「レンガ積」の炉台だと、どうしてもデザイン的にミスマッチになると思えました。
女房と話をし、「出来るだけシンプルなデザインがいい!」ということで意見一致‥。
ALC(発砲コンクリート)に漆喰を塗るという方法で作りました。
ALCは、建築業界では「へーベル」とも呼ばれ、優れた断熱性と耐火性を持っています。
加工も比較的楽なのですが、欠点として、工務店さんなどの知り合いがいないと、ちょっと入手が困難なこと‥。
古い家の解体中に、上手く手に入ることもあるそうです。
普通は、ALCで炉台を自作するときは、まず木の枠を作り、それにはめ込んだり打ち付けたりして作る方法がポピュラーですが、ウチは女房の希望と、あと、ウチの薪ストーブは、背後からものすごい熱が出る機種なので、安全のために一切木枠を使わずに作ってしまいました。
そのため、構造も独特なものを持っています。
それについては次回ご紹介します。
角がないと結構使いやすく、安全です。
デザイン的にもやわらかく安心感があります。男の頭では思いつきませんね!
炉壁の後ろは、同じくALCでスペーサーを作り、空気層を設けて、炉壁の熱が壁に伝わらないようにしています。
そして、この炉台の背後には、実はコンセントがありましたが、下の方法でこのコンセントを生かせるようにしました。
外すとこんな感じ。ALCの扉にテーパーがかかっていることに注目!
これで、ストーブを使っていないときは、電源として使え、メンテナンスも容易になります。
炉台の表面は、ALCだけでは重いストーブは乗せられないので、セラミックタイルをモルタルで貼りました。
最初、私は反対していましたが、作ってみると意外に周りと調和し、いい感じになりました。
そして、この炉台の最大の特徴‥。それは!
なんと炉壁の後ろに照明をつけて、間接照明にしてしまいました!!
他の薪ストーブユーザーの方で、こんなアホな細工をしている人は、おそらくおられないと思います。
でも、結構いいです!
もともと部屋の角に炉台がありますから、間接照明が天井まで広がり、とてもきれいです。
また、吹き抜けの天井をまっすぐ抜けた煙突を、バックから照らしてくれ、とてもカッコいいのです!
このアイデアも女房が出してくれたもので、結構作るのは難しくなりましたが、面白いと思ったので、頑張って作ってしまいました。
炉壁の後ろに照明を置くなんて、おそらくプロの方なら嫌がってしまうと思います。
素人の遊び心がなせる技でしょう。
次回はこの炉台をどうやって作ったかご紹介したいと思います!