飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

レッグストラップの調整 3

2011-11-25 19:19:34 | ハーネス(HG harness)

前回までは、レッグストラップが長すぎた場合、どのような弊害が生じるかについてご説明しました。

それでは、レッグストラップが短すぎた場合はどうなるか考えてみましょう。

003_2 レッグストラップを短くした場合、ハーネス内での人間のずり下がりが少なくなるため、体が下に落ちなくなります。

すると、人間の重心位置が上(前)になってしまうことになります。

人間の体重は、そのほとんどがメインラインで吊るされているわけですが、この位置よりも重心位置が上(前)にあるほど、人間の体は当然、起きづらくなってしまうのです。

要約すると、レッグストラップの長さを短くするほど、ランディング時に体が起きなくなってしまうのです。

つまり、レッグストラップは、長過ぎればテイクオフとフレアーに支障が出る、短すぎれば体が起きなくなるのです。

このことを覚えておいてほしいのです。

そして、レッグストラップの長さには「ちょうどいい」ところが存在するのですが、それについては次回にご説明いたします。

前回に続きまして、女房のブログ「車中パグ」も見てやってください。

http://pugmanbo.blog.fc2.com/

最近は寒くなり、すっかり薪ストーブ活用法になっています。

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レッグストラップの調整 2

2011-11-19 11:03:05 | ハーネス(HG harness)

前回は、レッグストラップの長さが長すぎた場合、テイクオフでアップライトの押さえが利かず、ノーズ上りが起きやすくなることをご説明しました。

001 イメージでいうと、左の絵のようになります。

つまり、走って速度を上げて揚力が出ても、レッグストラップが長過ぎるために腕が上方に引き上げられてしまうのです。

これではアップライトの押さえが利かなくて当然でしょう。

そして今回、同様にレッグストラップが長すぎた場合のフレアーがどうなるかについて考えてみましょう。

002 レッグストラップが長すぎた場合、ランディング時に体を起こすと、まず、ハーネスの中で体がずり下がり下に落ちます。

この時、レッグストラップが長ければそれだけ余計に下に落ちることになります。

するとどうなるでしょうか?

体が余計に下に落ちれば、その分、アップライトをつかむ手の位置も下になります。

アップライトを持つ手の位置が下になれば、それだけフレアー時にアップライトを押し出せる量も少なくなってしまい、結果、フレアーが効かなくなってしまうのです。

まとめると、レッグストラップが長すぎた場合、テイクオフで体重がなかなかグライダーに乗らず、結果、ノーズ上りを起こしやすくなり、ランディングでもアップライトを押し出せる量が少なくなるためにフレアーが効かなくなってしまうのです。

ちょっと脱線してしまいますが、ウチは女房ともどもブログをやっていますが、ウチはブログネタが多いため、私は「ハング」、女房は「ウチの生活」について書かせてもらっています。

女房のブログも面白いので、よかったら見てやってください。

車中パグhttp://pugmanbo.blog.fc2.com/

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レッグストラップの調整方法

2011-11-11 20:43:23 | ハーネス(HG harness)

ハーネスで一番大切な調整箇所はどこだと思いますか?

実は、レッグストラップの長さの調整なのです。

この箇所の調整がまずいと、まず、テイクオフで不都合が生じます。

具体的には、アップライトを押さえきれずに、ノーズ上りになりやすくなったりします。

そして、ランディングでも不都合が生じます。

具体的には、コントロールバーに対して、体が下になり、フレアーが効かなくなってしまうのです。

ですから、レッグストラップの長さの調整は慎重に決めなくてはなりません。

でも、これは理論さえしっかり理解していれば、シミュレータを使えば短時間に、簡単に済ませてしまうことが出来るのです。

今回はその方法をお教えいたしましょう。

001 まず、この図をご覧ください。

この図はグライダーにぶら下がった人間を表しています。

そして、仮にいま、あなたのハーネスのレッグストラップを緩めたとします。

するとどういうことが起こるか考えてみましょう。

レッグストラップが緩められれば、その分、ハーネスの中で体が下に落ちることになることがお分かりいただけるでしょうか?

上図の矢印は、緩められたストラップの分、体が下に落ちることを表しています。

さて、レッグストラップが緩められて体が下に落ちるとどのようなことが起こるでしょうか?

まず、テイクオフで考えてみましょう。

あなたはいま、テイクオフのために走り出したとします。そして、グライダーが浮き始めました。次に、グライダーが加速していくと、今度はあなたの体を吊り上げるはずです。

しかし、この時、レッグストラップが長いと、その分あなたの体を吊り上げるタイミングが遅くなることがお分かりいただけるでしょうか?

つまり、レッグストラップが長いと、なかなか体重がグライダーに乗っていかないのです。

するとどういうことになるでしょうか?

ノーズ上りを腕で押さえながら加速していましたが、揚力の発生とともにドンドン腕が上に引き上げられてしまい、しまいにはノーズ上りが押さえきれなくなってしまうのです。

これは、レッグストラップの長過ぎのみならず、上級ハーネスでも、メインラインのスライド量が大きすぎるものでも、同様の現象が起きます。

ですから、理想的には出来るだけ早いタイミングで人間の体重がグライダーに伝わってくれれば、安全なテイクオフがしやすいハーネスであるということが言えるのです。

次回は、同様にレッグストラップが長すぎたときのフレアーを考えてみましょう。

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ハーネスのカラーオーダーへのアドバイス

2011-11-03 09:01:00 | ハーネス(HG harness)

いままで400着ほどのハーネスを作ってきましたが、ハーネスのカラーについて、良い選択方法のアドバイスをいたします。

一応、ウチのホームページの中で、各種ハーネスのご紹介の項目の中の「ペイント」というところをクリックしていただくと、ハーネスの塗り絵が簡単に出来るようになっています。

これは、お客様に出来るだけ完成した時のハーネスのイメージをつかんでいただくために作ったものですが‥。

実は、このペイントを使っていろいろと時間をかけてカラーの思案をしてしまうと、結構「ヤッテシマッタ」というカラーになってしまう可能性が高いのです!

これは、当然その人の「センス」が効いてくるものなのですが、たとえセンスが良くても、ペイントで作り出せるカラーパターンの数が、実はあまりにも多いため、すべてのカラーパターンを見てみても、どれが良かったか途中で分からなくなってしまうからだと思います。

たとえば、最新ハーネスX-RACERのカラーパターンは、メインボディー7色、ストライプ7色で49パターン。更にストライプの縁取りが白黒2色ありますから、合計で98パターンあることになります。

これだけのカラーパターンのハーネスを見てしまうと、正直迷い過ぎて自分の好きな色の組み合わせが分からなくなってしまいます。

そこで、私がお勧めしたい方法は、すでに世の中で多様されている色の組み合わせを使うことです。

これらは色の専門家が組み合わせていますから、ベストな配色になっているのです。

一番参考になるのは、意外にも「パラハーネスの色の組み合わせ」です。

パラハーネスは、ほとんどが量産もので、その色の組み合わせも徹底的に考えられて配色されています。

ですから、もっとも失敗のないカラーオーダーの決め方は、既にあるパラハーネスの配色で、気に入ったものがあれば、それを試しにウチのホームページにあるペイントを使って配色してみて、そこで気に入ればオーダーをかけていただくという方法が、一番おすすめできる方法です。

そして、パラハーネスのカラーパターンがどれも気に入らず、ご自分で配色してみたい時も、あまり系統の違う色を組み合わせるべきではありません。

特に3色物は要注意です。

色が3か所選べても、単純に細いラインだけ「白」にして、後は一色(たとえば、一面赤に白ライン、一面青に白ライン)なんていうのも結構格好よいですよ。

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