飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ピッチラインの調整

2011-12-25 17:04:09 | ハーネス(HG harness)

002 ハーネスの前後に張られたピッチライン。

このラインは、弊社ハーネスのすべて、そして、多点吊りのハーネスに使われているラインです。

ハーネスによっては、「ニー ツー ショルダーライン」と言ったりもします。

このラインの目的は、体が下に折れ曲がるのを防ぎ、安定したプローン姿勢を保つためにあります。

一般的にこのラインの調整は、釣り下がった姿勢で、背中が一直線になる程度です。

もし、このラインが長すぎた場合、体が下に折れ曲がり、その結果、背筋が疲れやすくなってしまいます。

また、フロントファスナーに「シワ」が入ってしまい、ファスナーが最後まで閉まらなくなってしまいます。

逆にピッチラインを張りすぎた場合、エビぞり姿勢で背中が痛くなってしまいます。

いずれにせよ、ピッチラインの長さが悪い時は、背中に疲れがくるということになりますから、一番疲れない長さが「適正」と言っても良いと思います。

なお、弊社の「X-SPORT」は、ピッチラインの途中にストッパーを設け、ピッチの姿勢が保てるという珍しい構造になっています。

通常は、ピッチラインの他に「ピッチアジャストライン」を取り付けますが、ハーネスの構造を出来るだけシンプルにしたかったため、独特な構造を用いました。

ですから、このハーネスのオーナーの方は、ハーネスメンテナンスのときには、必ず元と同じような形になるようにしてくださいね。

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肩ベルトの調整

2011-12-17 18:36:31 | ハーネス(HG harness)

今回は、ハーネスの肩ベルトの調整についてご説明しましょう。

肩ベルトは適度な「張り」が持たされていることが重要です。

よくあるのは、ダラダラに肩ベルトを弛めてしまって上半身が下にたれてしまっている、いけないスタイル。

日本人は、とかく「肩」にはこだわる人種(肩こりは日本人特有の病気)のせいだと思われますが、肩に荷重がかかることを嫌う方がいらっしゃいます。

しかし、弛めすぎた場合、上半身が下にたれる形になるため、緩める割には肩にかかる荷重が軽減されないものなのです。

そればかりか、上半身が下にたれるのを、無意識のうちに背筋で上に持ち上げようとするために、腰に負担がかかってしまう結果になってしまうのです。

長時間のフライトで、腰に痛みを感じられる方は、この「肩ベルトの弛めすぎ」の可能性もあります。

理想的な肩ベルトの調整は、上半身が下にたれて行かない程度に、適度に「張り」を保っている程度だとお考えください。

初級ハーネスのように、たくさんのラインがあり、カラビナから肩にかけてのショルダーラインがあるものは、肩を吊り上げる角度が、より上向きになるため、肩の負担は少ないものですが、上級ハーネス等フレームを持つ物は、肩ベルトがどうしても浅い角度で吊られるため、

ハーネスの作り方によっては、少し肩に負担を感じるものもあるものです。

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日本一周徒歩の旅

2011-12-10 18:28:15 | 旅(freedom person)

先日、ウチに大変なお客様が来られました。

たまたまネットを見ていて、日本を歩いて一周された方のホームページを見つけ、読んでみたところ、その文体の美しさ、読みやすさ、に思わずハマってしまいました。

しかも、読んでいくうちにその方が住まわれているのが茨城県の土浦であることが分かり、思わず連絡を取ってみるとともに、ウチの様子が分かるように女房のブログも紹介しました。

すると、先方の方もウチに興味をいだいていただき、実際にお酒を交えながら旅の話をすることに、あい成ったのです。

歩いて日本一周をやり遂げた、そして、ホームページの文書の美しさから、知的な紳士の方と想像していましたが、実際にお会いすると、思っていた以上に素敵な方でした。

女房も私と同じくその方を気に入ってくれ、三人で楽しい一夜を過ごすことができました。

歩いて日本一周を成し遂げた方のお名前はK氏。

K氏は定年退職後、何かを成し遂げたいとの気持ちから、歩いて日本一周に挑戦。

4回に分かれましたが、延べ日数410日。見事に歩いて日本一周をやり遂げられました。

そして、現在もなお、過去の日本一周の旅行を思い出しながら、ホームページの旅日記を更新されております。

とても知的で美しい文章で旅日記が綴られていますので、是非ご一読をおすすめします。

「日本一周徒歩の旅」で検索してもらえばすぐに出ます。

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レッグストラップの調整 4

2011-12-03 11:04:15 | ハーネス(HG harness)

レッグストラップは、長過ぎれば体が下に落ちすぎて、テイクオフ、フレアーに問題が発生し、短すぎればランディング時に体が起きなくなってしまいます。

それでは、レッグストラップはどの長さが丁度良いのでしょうか?

それを知るには、必ずシミュレータが必要になります。シミュレータを使わずしてこの長さを知ることはできません。

まず、いつものようにハーネスを着てシミュレータにぶら下がってください。

そして、ランディングするときの体を起こした姿勢をとってください。

そうして、無理なく体が起こせる範囲で、出来るだけレッグストラップを縮めていくのです。

「これ以上縮めると体が起こしずらくなる」。それがあなたにとってベストなレッグストラップの長さになります。

002人によって多少長さに違いは出ますが、目安として、レッグストラップと足の間に握りこぶしが一個入る程度とお考えください。

また、テイクオフの場所や条件によっても多少変えた方が良い場合もあります。

だらだら斜面でなかなかグライダーが浮かない!と、いう条件のときは、多少短めにしておいた方が、体重がグライダーに乗りやすいため、スムーズなテイクオフが出来ます。

また、海風等強風の安定した風の中でテイクオフする場合も、最初からアップライト持ち変え姿勢でテイクオフする方が、コントロールも効き安全なため、レッグストラップを短めに設定しておく方が良い時もあります。

大切なことは、時間があればシミュレータにぶら下がり、常にベストなレッグストラップの長さを知っておくことなのです。

コメント (2)
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