昨日、奈良県リーグプレーオフに勝利し、府県リーグ決勝大会への切符を掴んだ奈良クラブ。約半年に渡って続いた奈良県内の戦いはここで終了。ここからは県内を飛び出して、関西、全国レベルの相手と対峙が続く。
府県リーグ決勝大会に進出する他府県のチーム状況は、また機会を改めて書くとして(現在の他府県の状況はこちらを是非参照あれ → 関西他府県リーグの状況 ブログ「My Heart, My Soul, SHIGA FC」より)、今回は、直近の試合でもある全国社会人サッカー選手権1回戦(10月18日)で対戦することになった松本山雅FCについて。
以前もここで書いたように、正直、奈良クラブにとっては非常に厳しい組み合わせになった。今季の北信越リーグで4位に終わった松本山雅FCは、JFL昇格を懸けた地域リーグ決勝大会進出のためにも全社枠(優勝及び準優勝チームが11月の地域リーグ決勝大会へ進出)を全力で狙いに来るはず。奈良クラブに勝利すれば、2回戦では順当に行けば沖縄かりゆしFC(今季九州リーグ優勝チーム、1回戦はtonan前橋と対戦)と当たるために彼らのモチベーションは高いはずだ。
今季の松本山雅のリーグ戦績は7勝3分4敗で勝点24の4位。しかし、北信越リーグの戦績からは何も推測できない。何せ奈良クラブにとっては、未知のレベルの対戦と表現してもいいほどの強豪。Jリーグ経験者を数多く揃える陣容は、レベルの高い北信越リーグの充実度を窺わせる。
最も注意が必要なのは、FW柿本倫明。名前を聞いてピンと来る方も多いかもしれない。かつて湘南やC大阪で活躍した選手で、J1で26試合出場1得点、J2では129試合出場28得点を誇るストライカーだ。松本山雅入団1年目の今季も12試合出場で12得点3アシスト。184cmという長身を活かしたヘディングシュートを持ち味に、ゴール前でのその決定力は恐ろしい。そして、2トップのコンビを組むのはFW吉田賢太。Jでは京都や水戸で活躍し、JFLの栃木SCのエースとしてJFLでは66試合出場27得点という選手だ。
この2人にアシスト役として君臨するのが、中盤の大西康平。今季は7アシストでアシストランキングの8位に顔を出している。加えて、J1大分からJFLの鳥取を経てレンタル移籍加入している川田和宏がチーム屈指のレフティーとして試合を組み立てる。
守備陣では松本山雅の象徴的存在でもある経験豊富な三本菅崇を中心に、主将でもある矢畑智裕を軸に基本は3バックを形成している。この2人もJ1経験者で奈良クラブの攻撃陣からすればかなり手強い。
チーム在籍25人中の11人において全所属歴がJリーグないしJFLからという屈指の陣容だ。例え主力を温存してターンオーバー編成で臨まれても苦戦は必至だろう。
ただ、今季の奈良クラブの戦いぶりを振り返るならば、全社関西1回戦のアイン食品戦が最も試合展開として理想的だ。まず、中盤と前線を含めた全員守備の意識を徹底させ、どれだけミスを少なくカウンターを仕掛けられるか。サイドハーフはもちろんのこと、FW陣も細心の集中力が必要とされる。チャンスは逃すことができない。格上のアイン食品戦も苦戦必至の中、前半で2点を叩き込み勝負を大方決めることができた。ただ、あの時とこの試合ではレベルがかけ離れている。全員の運動量をフルに活かしたプレッシングの徹底にまずは依拠するしかないだろう。
こちらもJリーグ経験者に加え、関西リーグ経験者の力をどれだけ発揮できるか。ベストメンバー時の連携は日増しに良くなっているだけに、サッカーの不確定要素にあとはすがるしかないのだが。
全社の開幕まであと2週間を切った。松本からはサポーターバスツアーが催行されるようだし、2週に渡って奈良まで撮影クルーを派遣していた松本山雅の本気度は怖いほどこちらにも伝わっている。現時点でこれ以上ない経験を積める場に感謝しながら、奈良クラブもベストなサッカーで立ち向かうのみだ。この一戦の経験は必ず12月の府県決勝大会で生きてくるはずなのだから。
全国社会人サッカー選手権本大会 1回戦
11:00キックオフ @スポアイランド聖籠
奈良クラブ VS 松本山雅FC
府県リーグ決勝大会に進出する他府県のチーム状況は、また機会を改めて書くとして(現在の他府県の状況はこちらを是非参照あれ → 関西他府県リーグの状況 ブログ「My Heart, My Soul, SHIGA FC」より)、今回は、直近の試合でもある全国社会人サッカー選手権1回戦(10月18日)で対戦することになった松本山雅FCについて。
以前もここで書いたように、正直、奈良クラブにとっては非常に厳しい組み合わせになった。今季の北信越リーグで4位に終わった松本山雅FCは、JFL昇格を懸けた地域リーグ決勝大会進出のためにも全社枠(優勝及び準優勝チームが11月の地域リーグ決勝大会へ進出)を全力で狙いに来るはず。奈良クラブに勝利すれば、2回戦では順当に行けば沖縄かりゆしFC(今季九州リーグ優勝チーム、1回戦はtonan前橋と対戦)と当たるために彼らのモチベーションは高いはずだ。
今季の松本山雅のリーグ戦績は7勝3分4敗で勝点24の4位。しかし、北信越リーグの戦績からは何も推測できない。何せ奈良クラブにとっては、未知のレベルの対戦と表現してもいいほどの強豪。Jリーグ経験者を数多く揃える陣容は、レベルの高い北信越リーグの充実度を窺わせる。
最も注意が必要なのは、FW柿本倫明。名前を聞いてピンと来る方も多いかもしれない。かつて湘南やC大阪で活躍した選手で、J1で26試合出場1得点、J2では129試合出場28得点を誇るストライカーだ。松本山雅入団1年目の今季も12試合出場で12得点3アシスト。184cmという長身を活かしたヘディングシュートを持ち味に、ゴール前でのその決定力は恐ろしい。そして、2トップのコンビを組むのはFW吉田賢太。Jでは京都や水戸で活躍し、JFLの栃木SCのエースとしてJFLでは66試合出場27得点という選手だ。
この2人にアシスト役として君臨するのが、中盤の大西康平。今季は7アシストでアシストランキングの8位に顔を出している。加えて、J1大分からJFLの鳥取を経てレンタル移籍加入している川田和宏がチーム屈指のレフティーとして試合を組み立てる。
守備陣では松本山雅の象徴的存在でもある経験豊富な三本菅崇を中心に、主将でもある矢畑智裕を軸に基本は3バックを形成している。この2人もJ1経験者で奈良クラブの攻撃陣からすればかなり手強い。
チーム在籍25人中の11人において全所属歴がJリーグないしJFLからという屈指の陣容だ。例え主力を温存してターンオーバー編成で臨まれても苦戦は必至だろう。
ただ、今季の奈良クラブの戦いぶりを振り返るならば、全社関西1回戦のアイン食品戦が最も試合展開として理想的だ。まず、中盤と前線を含めた全員守備の意識を徹底させ、どれだけミスを少なくカウンターを仕掛けられるか。サイドハーフはもちろんのこと、FW陣も細心の集中力が必要とされる。チャンスは逃すことができない。格上のアイン食品戦も苦戦必至の中、前半で2点を叩き込み勝負を大方決めることができた。ただ、あの時とこの試合ではレベルがかけ離れている。全員の運動量をフルに活かしたプレッシングの徹底にまずは依拠するしかないだろう。
こちらもJリーグ経験者に加え、関西リーグ経験者の力をどれだけ発揮できるか。ベストメンバー時の連携は日増しに良くなっているだけに、サッカーの不確定要素にあとはすがるしかないのだが。
全社の開幕まであと2週間を切った。松本からはサポーターバスツアーが催行されるようだし、2週に渡って奈良まで撮影クルーを派遣していた松本山雅の本気度は怖いほどこちらにも伝わっている。現時点でこれ以上ない経験を積める場に感謝しながら、奈良クラブもベストなサッカーで立ち向かうのみだ。この一戦の経験は必ず12月の府県決勝大会で生きてくるはずなのだから。
全国社会人サッカー選手権本大会 1回戦
11:00キックオフ @スポアイランド聖籠
奈良クラブ VS 松本山雅FC