東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

旧渋谷川歩道(2016)

2016年07月17日 | 散策

旧渋谷川歩道 旧渋谷川歩道 旧渋谷川歩道 旧渋谷川歩道




ネッコ坂下から表参道にもどり、南側から歩道橋で北側に横断し、旧渋谷川跡にできた遊歩道に入る(現代地図)。

入るとすぐ、一枚目の写真の南側と同じように人通りが多くにぎやかであるが、かなりくねくねした遊歩道を北(上流側)へ進むと、しだいに人通りが少なくなってくる。

やがて明治通りと外苑西通りを結ぶ大きな通りにいたる(現代地図)が、ここに原宿橋の跡が残っている(以前の記事)。ここを横断したさきにも旧渋谷川跡の道が続いているようであるが、ここを右折し、外苑西通りを横断したさきにある熊野神社に向かう。 

東都青山絵図(安政四年(1857)) 御江戸大絵図(天保十四年(1843))




一枚目の尾張屋清七板の東都青山絵図(安政四年(1857))をみると、戸田長門守の屋敷前のネッコ坂から下ると、そのさきに渋谷川が流れ、橋がかかっている。ここから右側(北)が渋谷川の上流である。そこから二番目の橋が原宿橋であろう。これから向かう勢揃坂の中腹にある龍厳寺(清七板では竜岩寺)の裏手を流れている。

二枚目の御江戸大絵図(天保十四年(1843))では、戸田ナガト(長門)の屋敷前は、ほぼまっすぐな道筋となっているが、その先に渋谷川が流れている。

参考文献
デジタル古地図シリーズ第一集【復刻】江戸切絵図(人文社)
デジタル古地図シリーズ第二集【復刻】三都 江戸・京・大坂(人文社)
「嘉永・慶応 江戸切絵図(尾張屋清七板)」(人文社)
市古夏生 鈴木健一 編「江戸切絵図集 新訂 江戸名所図会 別巻1」(ちくま学芸文庫)
「大江戸地図帳」(人文社)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする