ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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道端のゴミ

2011-12-22 09:40:17 | ひとの幸福
道端にゴミを捨てないというような『道徳心』を子供に、

“持たせよう”として、

「道端にゴミを捨てたらいけません」

・・なんて教えるシツケって、

子供の心に何が生まれるんだろ。

「捨ててはいけない」と教えしつけられた子供は、

捨てるのはいけないので、捨てない、となる、かもしれない。

すると、ゴミを捨てる人を見て非難するようになる、かもしれない。、

なんせ、いけないことをしたら、いけないんだから。

悪いこと、いけないことをしたら、お巡りさんに捕まるからしない、

捕まらなければ何をしてもいい、

という展開になるのも不思議じゃない。

すると、ひとの見えない所ならいいか、

・・という発想も生まれる、場合もある

山の中の国道脇の大きなゴミはだいたい人の見ていないときに捨てられる。


道端にゴミを捨てたら、自分がどんな気持ちに“なり”、

道端がどういう状態に“なった”か・・、

自分がゴミを捨てる、という行為をすると、

こういう展開に“なる”という経験をすると、

じゃあ、自分はどうしたいのか、が生まれる。

捨てないのが良いから捨てないんじゃなくて、

捨てたいと思わないから、

捨てないように“なる”、場合が多いんじゃないかな。


シツケるのは、

子ども自身が何かの体験をして、

どう感じ、どう思い、こうしたら、

こういう結果に“なる”という貴重な体験を奪う。


プロセスを経験せず、正しいと言われる解答だけ教え込まれると、

自覚して、納得して、自分の意思で行動する、

という結果に繋がりにくい。


シツケをしないから、

教え込まないから、

こんなふうにひどくなったと思う人が多いみたいだけど、

実際は反対のことが起こっているんじゃないかな。