おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

路傍の猪神・山神

2012年05月04日 00時00分00秒 | 農村

写真1 9名の男性が2001年7月に建立した猪の鎮魂碑。陸上自衛隊霧島演習場アプローチ道路の脇に立つ。


写真2 師匠1名を含め11名の男性が1995年2月に建立した山神。棚田百選の一つ「幸田の棚田」への道路脇


 近年、イノシシ、シカ、サルなど野生獣による田畑等の被害が全国の農村や山村で頻発。
 その駆除に活躍するのが野生獣の狩猟を趣味や生業にしている人たち。たとえば、猟友会員。
 野生獣とて我々人間と同じ生き物、命をもつ。やはり、駆除すると、猟をすると申しわけなさ、悔悟もあろう。
 それゆえ、野生獣の魂を鎮め、他方で猟の安全と大猟を祈願する祭事を行う。換言すると野生獣と己の関わり方の来し方行く末を思い巡らす時間や空間、行為となる。
 ここ鹿児島県北薩地域、湧水町では昔からイノシシ肉を食し、かてて加えて近年イノシシが田畑を荒らすのでイノシシの駆除や猟が実施される。
 その結果、写真のような猪神や山神の石碑建立となる。
 鹿児島県北薩地域の路傍や田畑の石碑は、昔、田の神、馬頭観音、今、猪神か。

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2012年04月21日、写真2;同月23日 撮影地:写真1;鹿児島県湧水町・旧吉松町、写真2;同町・旧栗野町


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