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「周世ふれあい市場」の仕出し弁当は、“おいしい”とクチコミで評判拡がる
集落や赤穂市内などから毎日のように注文があり、右肩上がりの売上げ
弁当は1,000円(上の写真)、他に500円、600円、800円など注文に応じて作られる
法事の仕出しは3,500円、オードブルは6,000円
筆者が伺った2010年12月13日、翌14日の義士祭の弁当140食の注文をうけた
弁当食材は地産地消に拘る
可能な限り直売部に出荷されたものを使う
品姿が良くない野菜も弁当や喫茶部の料理に使えるので、弁当用と書いて出荷してもらう
ソバは、集落でとれたものを使い、スタッフが粉にひき、うつ
ソバをはじめ大豆、麦は「周世土地利用組合」の転作ものなどを使う
そもそも、仕出し弁当と喫茶部の立上げ契機をスタッフは次のようにご教示
直売の野菜だけでは売り上げをのばせなかった
無償ボランティアではスタッフのモチベーションを維持できない
そのため、主婦ならではの発想を活かした
具体的には、コーヒーを無料から有料(100円)にし、惣菜や弁当を出した
その結果、仕出し部、喫茶部、直売部の協業・コラボレートとなり、売上げは伸びている
たとえば、喫茶部の400円日替わり定食を食べて、直売部の野菜などを買うお客さんがいるように
法事の仕出し弁当の増加について、筆者は次のように考える
従来、法事に出す料理は自家で炊いていた
しかし、炊き方は知っていても気力・体力がない
炊きたくても勤めで時間がない
家族の中に炊く者がいない
すなわち、高齢化、家族構造や就労形態の変化による法事料理の外部化が影響
執筆・撮影:有馬洋太郎 撮影年月日:2010年12月13日 撮影地:兵庫県赤穂市周世