おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

農産物直売所2 地元食材を使う「周世ふれあい市場」の仕出し弁当

2010年12月20日 04時07分48秒 | 農村


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 「周世ふれあい市場」の仕出し弁当は、“おいしい”とクチコミで評判拡がる
 集落や赤穂市内などから毎日のように注文があり、右肩上がりの売上げ

 弁当は1,000円(上の写真)、他に500円、600円、800円など注文に応じて作られる
 法事の仕出しは3,500円、オードブルは6,000円
 筆者が伺った2010年12月13日、翌14日の義士祭の弁当140食の注文をうけた

 弁当食材は地産地消に拘る
 可能な限り直売部に出荷されたものを使う
 品姿が良くない野菜も弁当や喫茶部の料理に使えるので、弁当用と書いて出荷してもらう
 ソバは、集落でとれたものを使い、スタッフが粉にひき、うつ
 ソバをはじめ大豆、麦は「周世土地利用組合」の転作ものなどを使う

 そもそも、仕出し弁当と喫茶部の立上げ契機をスタッフは次のようにご教示
   直売の野菜だけでは売り上げをのばせなかった
   無償ボランティアではスタッフのモチベーションを維持できない
   そのため、主婦ならではの発想を活かした
   具体的には、コーヒーを無料から有料(100円)にし、惣菜や弁当を出した

 その結果、仕出し部、喫茶部、直売部の協業・コラボレートとなり、売上げは伸びている
 たとえば、喫茶部の400円日替わり定食を食べて、直売部の野菜などを買うお客さんがいるように

 法事の仕出し弁当の増加について、筆者は次のように考える
   従来、法事に出す料理は自家で炊いていた
   しかし、炊き方は知っていても気力・体力がない
   炊きたくても勤めで時間がない
   家族の中に炊く者がいない
   すなわち、高齢化、家族構造や就労形態の変化による法事料理の外部化が影響

 執筆・撮影:有馬洋太郎 撮影年月日:2010年12月13日 撮影地:兵庫県赤穂市周世
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