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アートネタなど日々のあれこれ

水の波紋2021

2021-09-12 14:56:49 | 美術
「水の波紋展2021」と「パビリオン・トウキョウ2021」を見てきました(この展覧会は既に終了しています)。

1995年の水の波紋展からはや四半世紀…。不肖わたくしも当時、ガイド片手に青山じゅうを駆けずり回った記憶があります。本当に懐かしいな…。都市部での地域巻き込み型展覧会というのは当時まだ珍しく、宝探しのような楽しさが新鮮でした。あれから四半世紀、世の中も東京の街並みもそれなりに変わってきましたが、今度はいったいどんな発見があるのやら…。今回はパビリオン・トウキョウもセットで見られることだし…。

スタートは渋谷区役所第二美竹新庁舎にある草間彌生「オブリタレーションルーム」から。靴を脱いでお部屋にあがり、白い壁や家具に丸いシールをぺったん…観客参加型の水玉部屋です。新庁舎には竹川宣彰「猫オリンピック」も。いやもう猫がたくさん…猫好きにはたまらんです。そこから青山通りへ出ると、藤原徹平「ストリートガーデンシアター」に平田晃久「Global Bowl」が。ビルの谷間に木で造られたものがあると何だかなごみますよね…。次はののあおやまへと向かいます。フランツ・ウエスト「たんこぶ」はなかなかのインパクト。くじら公園の梅沢和木「くじら公園アラウンドスケープ画像」は過ぎ去りし時の流れを思わせる作品。青山通りをひたすら歩き、神宮外苑にたどり着きます。そびえ立つ(?)のは会田誠「東京城」。ネーミングとは裏腹に一抹のアイロニーすら感じさせる作品。それにしてもよくこんな所に造ったなぁ…。だいぶ歩いてお腹も空いたので、近くの「青山indigo」でランチにしました。ここのハンバーガーはパテが肉肉しくて美味しい…。

さて、今度は青山通りを逆に歩いてワタリウム美術館へ。パビリオン・トウキョウの作品の紹介と、アーティスト自身の解説映像が。4階にはクリスチャン・ボルタンスキーの作品も。7月に亡くなったのですよね…。ここには坂本教授とアピチャッポン・ウィーラセタクンのコラボ作品も。海の映像に眼が釘付けになってしまいます…。美術館の向いの空き地には真鍋大度+ライゾマティクスの作品も。中止になったイベントなどの特徴をAIで抽象化し光として表示したというインスタレーションです。そこから神宮前3-35-5の空地へと向かいます。ここにある不思議な「作品」を見ていると、美術館の中にあるものだけがアートではないのだよなぁ…としみじみ思います。そう言えば26年前にも同じことを感じたなぁ…それこそが「水の波紋」が教えてくれたことなのかもしれません。そしてビクタースタジオ前の藤森照信「五庵」へ。せっかくだから中にも入ってみます。ミニマムな空間って何とも言えない楽しさがありますよね。二階から外を眺めていると思わず昼間っからビール飲みたくなってしまいましたよ…。

そして今度は原宿に向かいます。歩きくたびれたところでおやつに。「果茶果酒」でフルーツ豆花をいただきました。豆花って初めて食べたけど美味しい…。最後は代々木公園で藤本壮介「Cloud pavvillion」を見ました。雲の下で若いカップルが写真撮影していて何だか微笑ましかったです。そう、この展覧会、全般的に客層が若かったんですよね…前回の「水の波紋」の頃の自分と同じ年頃の若者がこうして楽しんでいるのを見ていると嬉しくなってしまいます。長年にわたって楽しみと刺激を与えてれたワタリウム美術館さんに感謝…。


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