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アートネタなど日々のあれこれ

共棲の間合い

2024-05-06 00:15:33 | 美術
東京都渋谷公園通りギャラリーで開催されていた『共棲の間合い―「確かさ」と共に生きるには―』も見てきました。

この展覧会は住む、暮らす、生活する、共に行うことを起点に表現する作家たちの作品を紹介するものです。村上慧氏の作品は落葉が敷き詰められた生活空間。落葉の発酵熱を利用した足湯も。入ってみようかと思ったのですが、行ったのが朝一で、「今日はまだあまり温まっていなくて…」とのことだったので、断念。折本立身氏の「アート・ママ」は認知症の母を介護する日々を撮った写真などですが、溢れる母愛に心を打たれます…。時計人間や皿時計などのユニークなオブジェも。酒井美穂子氏は28年以上、「サッポロ一番しょうゆ味」を片時も離さない生活を送っているそうです。壁一面に展示されたサッポロ一番に圧倒され…そして、サッポロ一番が無性に食べたくなりました…。スウィングは障害のある人ない人が働く福祉施設ですが、清掃活動「ゴミコロリ」や創作活動「おれたちひょうげん族」といった独自の表現活動を行っています。メンバーたちの個性的な作品の数々も。「生きてるだけで丸もうけ。って思えるのはけっこう調子いいとき」という標語がでかでかと張ってあって、思わず見入ってしまいました。

生活と芸術…そもそもそんな境目はあったのか、なかったのか…感じることにもっと自由であってもいいのかも…そんな風に心にふっと風穴を開けてくれるような展覧会でした。
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