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杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

月に囚われた男  ネタバレあり

2011年07月19日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2010年4月10日公開 イギリス

近未来。地球のエネルギーは底をつき、新たな燃料源を38万キロ彼方の月で採掘することになった。“ルナ産業”の従業員サム・ベル(サム・ロックウェル)は燃料源採掘のため、たった一人で月に派遣される。会社との契約期間は3年。地球との直接通信は許されず、話し相手は一台の人口知能ロボットのガーティ(声:ケヴィン・スペイシー)だけであった。孤独な任務が続く中、地球で彼の帰りを待つ妻テス(ドミニク・マケリゴット)と娘のイブ(ロージー・ショウ)への思いがサムの心を支えていた。そして任務終了まで2週間を切ったある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。果たして単なる幻覚なのか……。やがて彼の周りで奇妙な出来事が起こり始める……。(goo映画より)

サムが何者なのかは初めからわかっていて観たせいか、ちょっと斜め目線で捉えてしまいました(^^; 元が同じでも微妙に性格が違ってるのは何故?

3年契約というのがミソなのね。完璧なクローンはまだこの時代でも完成していないのでしょう。3年間の使い捨て状態なのがサム1の次第に衰弱していく状況から見て取れます。サム2はこうしたことをある程度理解しているように見えましたが、後半はサム1の地球へ・家族の元へ帰りたいという熱意が乗り移ったかのような行動をとります。

けれど、実際はオリジナルがクローン提供してから十年以上の年月が流れていたことが示唆されるというのも何とも酷い話です。

地球から遥か離れた星だからといって、ましてクローンだからといってあんな風に消耗品扱いされるのは許されざることです。けれど、この物語を完全に空想として片付けてしまうには、科学の進歩を考えると何だか空恐ろしさも感じてしまうのでした。

唯一の救いはガーティの人間味溢れる個性です。ピースマークの顔の表情で喜怒哀楽を表しているのがユーモラスで温かみがありました。



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