Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

あなたの「幸せ指数」は?

2015-09-14 23:44:31 | メイの教訓


一昨日の夜、寝る前に開いたYAHOO NEWSで
たまたま目に飛び込んできたのはこんな記事。

「孫かばい、祖母はねられ死亡
12日午前10時20分ごろ、宮崎市高岡町の県道で、孫の女児(2)を抱いて道路を横断しようとしていた近くのXXXXさん(57)が軽トラックにはねられ、約1時間半後に死亡した。宮崎県警はとっさに孫をかばったとみている。孫に怪我はなかった。」

心の奥がキュンと苦しくなりました。
私だってきっと同じことをしたでしょう。
「こうしなきゃ」などと考える前に
からだが動いていたでしょう。

「とっさに」という
瞬きよりも短い時間に
何かを考えることなんて不可能です。

だからこそ
「とっさに」何をするかが
嘘偽りも理性も、恰好づけもない
私たちの本当の思いを表すのだと思います。

そしてこんな風にも考えます。
後さきを考えずに、「とっさに」我が身を投げ出して
守ろうとしてしまう人たちがどれだけいるかで
私たちの「幸せ度」がわかるのではないかと。

私には今、1,2,3,4,5、、、、、
と指折り数えることのできる守りたい人たちがいます。

それは裏を返せば
その数だけ心配ごともあるということなのですが
それでも我が身を呈してでも守りたい人たちがたくさんいるということは
とても幸せなことだと思うのです。

読んでくださってありがとうございました。
どうぞ今日も良い一日でありますように。
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You’ll Never Walk Alone.

2015-09-13 23:15:12 | 絵、音楽

昨日ご紹介したシアトルの「The 5th Avenue Theatre」で
今春上演されていたのは
20世紀最高とも評されるブロードウェイミュージカル
「Carousel」(回転木馬)でした。

私たち日本人にはあまり馴染みがありませんが
これもまた、「サウンド・オブ・ミュージック」や
「南太平洋」、「王様と私」などを製作した名コンビ
作曲家のリチャード・ロジャースと
作詞家のオスカー・ハマースタイン二世の作品です。

ストーリーは古くて単純、ちょっと理不尽(笑)。
でも、ある意味とてもアメリカ的(笑)。

ここでストーリーを語るのはやめますけれど
一言で言えば、犯罪を犯してわが胸をナイフで刺してしまった
プレーボーイのビリーとその貞淑な妻ジュリー
父の顔を見ずして生まれた娘ルイーズの物語です。

何しろ1945年の作品、舞台はメイン州の田舎ですから
ジュリーを始めとする女たちのファッションのなんとレトロな美しさ。
巻き髪に首元まできちんとしめたブラウスの胸はツンと張り出して
細いウエストを強調するようなロングスカート。

男は男たちでハンティングなど小粋にかぶり
ベストにストライプのパンツ、首元にはマフラー。

アメリカ人には良く知られた定番のストーリーと歌。
次にはどうなるかを知りながら見るミュージカル。
それでも新聞で何度も取り上げれらました。

このミュージカルがよく知られ人気を保っているのは
劇中で二度歌われるこの作品のテーマソング
「You’ll Never Walk Alone」によるところも大きいのでしょう。

メイおばさんも、正直な話
襲う睡魔と闘い、あくびをこらえながらも
この歌の所にくると突然シャキッとして
おかしなもので感動して、うっすら涙が出てきます。

ちょっと心が凹んでいる時には
どこにいてもこの歌を口ずさんでは
ひとり胸を熱くして
またちょっと涙ぐんだりしています。

さわりのところだけご紹介しますね。
字面だけで見ると「いかにも」と平凡でも
曲がついて舞台の上で歌われると
いいんですよねえ。

Walk on, through the wind
Walk on, through the rain
Though your dreams be tossed and blown
Walk on, walk on, with hope in your heart
And you’ll never walk alone
You’ll never walk alone

(風の中を歩き続けよう
 雨の中を歩き続けよう
 たとえ夢が破れても
 歩き続けよう、希望を捨てずに
 君はひとりで歩いているんじゃない
 君はひとりで歩いているんじゃない)

いけない、またじ~んと来て、うっすら涙が、、、、、、

サッカーがお好きな皆さまなら
「ああ、あの歌!」と、きっとご存じのことと思いますが
この歌、イギリスのリバプールFCのサポーターたちが
スタジアムで歌う応援歌だそうですね。
盛り上がるだろうなあ、、、、

読んでくださってありがとうございました。
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シアトルの紫禁城「5th Theater」

2015-09-12 21:15:07 | シアトル


ワシントンDCもシアトルも
住所表示は通りの名前と番号だけ。
きわめてシンプルで、日本に比べたらとても楽です。

しかもシアトルと来たら
アップ&ダウンの坂の町ですから
ますますもってわかりやすいのです。

海に向かって下るほど番号は若くなりますし
海を背に上れば番号が進みます。

通りの名前自体が、First, Second, Third ,,,,,,,
と、規則正しく名づけられたりもしています。

つまり北を上、南を下と言いながら
地図をぐるぐるまわす方向音痴のメイおばさんにも
シアトルならまず迷うこともありませんし
だいたいは行きたい所に行けるのです。

それに引き替え東京のわかりにくさときたら、、、、
今日は住所を握りしめながら
さんざん迷って、予定時間の3倍もかかってしまいましたよ。

そんな話を若い人たちにすると
「GPSを使えばいいじゃないですか。」
などと言われるのですが、そのGPSまでぐるぐる回しちゃうのですから
もう救いようがありません(涙)。

さて話題をシアトルに戻しましょう。
我が家から歩いても行ける「5th Avenue」に
その名もずばり「The 5th Avenue Theatre」という
ミュージカルシアターがあります。

シアトルのランドマークの一つとも呼ばれるほどに
なかなか興味深いデザインの劇場です。
なにしろ、もともとは中国の「Forbidden City」(紫禁城)にヒントを得て
1926年に建築された劇場だというのですから。

現在の劇場は歴史の流れの中で修復と改装を経て
1980年に再開したものです。

実はこの劇場で見たミュージカル「回転木馬」のメインテーマ
「You’ll Never Walk Alone」(君は一人ぼっちじゃない)について
書きたかったのですが
またしても前段が長くなり過ぎました。

明日こそ必ず、ということで
今日のところはひとまず
この歴史ある劇場のインテリアをご覧になってくださいね。


今日も行きますね、例のモノ。
今日は化学です。

Q: What is a nitrate?
(ナイトレイト=硝酸塩とは何ですか?)

A: It is much cheaper than a day rate.
(はい、昼間の料金よりずっと安い料金のことです。)

ちょ、ちょっと待ってくださいよ、これ化学ですよ、化学。
たしかにnightrate(夜間料金)も「ナイトレイト」ですけれどね(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
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美しい朝はたまたまの幸運

2015-09-11 11:34:28 | メイの教訓

おはようございます。
久しぶりに窓を開け放ちました。
風のそよぎもほとんどない中
大雨で洗われた木々がそよともしない葉をつけて
キラキラと輝いています。

聞こえてくるのは
ジージーというアブラゼミの鳴き声にまじって
オーシンツクツクのツクツクボウシ。

短い命のセミたちに
せめてもこんな美しい朝がやってきてよかった。
鳴いてください、好きなだけ。

あちらのテレビや新聞でも報道されたようで
アメリカの家族や友人たちからも
被害を心配する電話やメールがたくさん入りました。

良くも悪くも本当に
一瞬先は何が待っているかわからないのが
生きていることの証です。

皆さま、ご無事でいらっしゃいましたでしょうか。

「まさか自分の身にこんなことが起きるなんて」
「二人に一人ががんになる、とか数字ではわかっていても、自分だけは大丈夫と思っていた。」

と、数年前に乳がんを患った漫画家の柴門ふみさんが、昨日の新聞で語っています。
日常の生活に戻れることになった58歳の柴門さんの思いは、読む者の心の奥に届きます。

「いつまたがんができるかもしれない。
 やりたいことの優先順位をつけないと時間が足りない、と思うようになりました。
 足腰が動くうちに、美しい風景とか世界遺産とか、見るべきものを見ておきたい。」

床上浸水にもならず、家が流されたわけでもなく
今、私が、いつものように朝を迎えて
しかもその朝の輝きを美しい!などと不謹慎にも思っているのも
たまたまの幸運。

それならばなおさら
良きこと、良き人、良き思いのために
この心、この身、この時間を使っていきたい。

澄んだ光の中で大きく息を吸い込みながら
思いを新たにしています。

ーーーーーーー
珍答シリーズ、久しぶりに登場です。
Q: Name one of Abraham Lincoln's greatest achievements.
(アブラハム・リンカーンの最大の功績は何ですか?)

A: Having his face carved in rock.
(はい、岩に顔を彫らせたことです。)

も、もしかしてこのこと?


読んでくださってありがとうございました。
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アラスカ航空の「Oh my God!」

2015-09-10 00:53:46 | 文化の違い

シアトル⇔ワシントンDCの移動も
シアトル⇔ハワイの移動も
それぞれ5時間もかかりますけれど
もちろん国内線です。
そしてアラスカ航空です。

アラスカ航空と言いながらも
ハブはアラスカではなく、ワシントン州のシアトルですから
ついつい使ってしまうのです。

日本の国内線には最近とんと乗ったことがありませんので
比べることはできませんが
およそアメリカの航空会社、特に国内線というのは
まあまあ、、、、、(絶句!)

まず荷物を一つあずけるのに25ドルかかります。


機内ではソフトドリンクだけが無料ですが
食事は有料、ワインもビールも有料です。

しかもそのサービスと来たら
唖然とするのを通り越して笑っちゃうぐらい。
さすがにメイおばさん、最近では「これが当たり前」と慣れましたけれど
最初のうちは驚きましたよ。

だって、、、、、

その1:前の座席の下に押し込んだバッグから文庫本を取り出そうと身をかがめていたら
後ろから来た飲み物のカートに左肩をガツンと押されました。
その勢いで頭の右側が思い切り前の座席にに当たりました。

いちおうは「Are you OK?」と聞かれはしましたけれど
こんな時、いったい何と答えればいいのでしょう(涙)。

その2:男性のFAが飲み物のカップに入れようとした氷が手からすべって、頭の上にパラパラと落ちて来ました。頭を通過した氷は床に散乱します。でも落ち着き払って平然としています。拾おうともしません。

ま、誰かが滑ることもないでしょうけれど
溶けた後のことを考えないんでしょうかねえ。

その3:「何を飲みます?」と聞かれたので「スプライトを!」と言ったのに、忘れて通り過ぎてしまいました。メイおばさんて、そんなに存在感がないのかしら(涙)。

こんなことは日常茶飯事。
これがアメリカ。
最近ではすっかり慣れて
にこやかに完璧なサービスをされたら
不安になってしまうぐらいです(笑)。

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西から東へと繋がる思い~ヘレニズムとガンダーラ

2015-09-08 14:06:15 | 文化の違い

前回お話しした八ヶ岳の「平山郁夫シルクロード美術館」の続きをもう少し。

この高原の美術館には平山郁夫さんの作品のほかにも、素晴らしいコレクションが展示されています。それが「ガンダーラ・コレクション」と呼ばれるものです。静謐な空間に鎮座する仏像たちの何と美しいことでしょう。


しかも、その美しさはいわゆる仏像の美しさとは違って、世界を広く飛び回り、終の棲家を八ヶ岳に選んだ我が美しき積年の友をして、こんなことを言わしめます。

「日本の仏像や弥勒菩薩を見慣れたものにとっては、なんともお色気のただよう容姿で、手を合わせるというよりは魅きつけられるような像たち。」

本当にその通り。
男も女も超越した聖なる物であるべきはずのものが
見る者の心をかき乱すほどに「男性」として美しすぎるのです。

ガンダーラと呼ばれる地域は
現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部あたり。
東と西を結ぶ地として、古代からたくさんの民族が行きかいました。
そして多くの文化、文明を縦糸、横糸として
たぐいまれなるタペストリーを織りなしてきました。

ギリシャのアレクサンダー大王もまた
遥かなるこの地、ガンダーラに遠征をしました。

あまりにも美しく男らしい仏像の前
しばし呆然と立ち止まる中で
突然とんでもないことに気づきました。

彼らはゼウスであり、アポロンであり、ディオニソスであり
ポセイドンであったのです。

それほどにガンダーラの仏たちは
ギリシャ彫刻の面影を深く留めていました。


思いははるか時空を超えて
2011年、あの大震災の春
ワシントンDCの「アーサー・M・サックラーギャラリー」で開催されていた
ペルシャの石窟の仏像の展示へと飛翔します。

仏像と並んで特別公開されていたのは
「シャマナ(Shahnama)」という
千年にもわたる1万行のペルシャ建国の叙事詩でした。

ここで雷鳴のような驚きを受けたのは
ギリシャのマケドニアから小アジアへと遠征し
ペルシャ王国を滅ぼしたアレクサンダー大王が
この膨大な叙事詩の中で、「イスカンダール(Iskandar)」という名のもとに
生きていたのです。

ギリシャに端を発したヘレニズム文化が
ラクダに乗った隊商の群れのように
東へ東へと移り行き
ガンダーラへと繋がっていたのです。

高原の美術館で出会った
息を飲むように美しい仏像たちが
アポロンであってもディオニソスであっても
ちっとも不思議はありません。


よくよく見れば
仏様が首からかけているネックレスに
エロス(キューピッド)が二人付いていたって
ちっとも不思議なことではありません。


こんな小ぬか雨の薄暗い日には
あの美術館の、あの部屋にむしょうに戻りたくなります。

あるいは
ガンダーラの野と山を、雨に濡れて歩きたくなります。

(展示物の撮影はフラッシュをたかない限り許可されています。)



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パルミラ遺跡を行く

2015-09-06 19:58:09 | 絵、音楽

平山郁夫さんと言えばあまりに著名すぎて
何を今さらという一種の恥じらいもあったのですが
雨模様の八ヶ岳、他に行く所も思いつかずに立ち寄ったのが
「平山郁夫シルクロード美術館」でした。

2004年にオープンしたこの美術館には
平山夫妻が昭和43年以来40年にもわたって収集してきた
シルクロードの美術品が展示されています。

人けのない展示室をゆっくりと歩きながら
初めて彼の作品に真正面から向かい合いました。

「平山郁夫は日本文化の源流を求め、シルクロードの各地を140回以上にもわたって旅し、シルクロードをテーマとした数々の作品、素描を描いてきました。」

1度や2度の旅ではないのです。
何度も何度もその道を自分の足でお歩きになったのです。

緑の中の美術館の展示室に掲げられた
ラクダとキャラバンをテーマにしたたくさんの作品の
何と孤高で、何と美しかったことでしょうか。

とりわけ
金色の満月の光の中の7頭のラクダ
その背にまたがりまっすぐに前を見て進む7人の男たち。
息を飲むような青の中に浮かぶパルミラの遺跡の美しさ。

しばし陶然と足を止めながら
心は「シルクロードの幻想」の中にたゆたいます。

その翌日、8月31日の新聞に載ったのは
過激派組織「イスラム国」(IS)が
世界遺産に登録されたシリアのパルミラ遺跡の神殿の一部を破壊した
という記事でした。

遡ること約3か月、5月21日付の同じ新聞には
こんな見出しの記事が見られます。

「ユネスコ『遺跡に危機』~ISパルミラ制圧」

「文化遺産を標的にしたり、軍事的に利用したりしてはならない。」という
ユネスコの呼びかけについてのものでした。

それらの甲斐もなく、パルミラの神殿は破壊されました。
国際社会の非難にもかかわらず、破壊はますますエスカレートしているようです。

2006年、76歳の平山画伯が描いた
あの美しい風景は今ではもう見られないのでしょう。

深い哀しみに包まれます。

読んでくださってありがとうございました。
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何を見て暮らす?

2015-09-04 09:31:25 | ライフスタイル

窓の向こうに何が見えますか?
窓の向こうは何色ですか?

都心のマンションをひきはらって
八ヶ岳に住み始めた友が言います。

「窓の向こうには東京タワーと高いビル。
 夜ともなれば色とりどりの灯りがともる。
 若い頃はそんな景色が嬉しくて
 随分元気をもらったものだけれど
 今では『あずさ』で新宿駅に下りたとたんに
 ぐるりと背を向けて下り電車に飛び乗りたくなる。」

同じように、東京を離れて高原の林の中に住むことを決めた友が言います。

「空が動いていく。
 風の音に合わせて緑の視界がさわさわと揺れる。
 真っ暗なデッキに出て空を仰げば、驚くほどたくさんの星。
 世界をまたにかけて仕事をして来たつもりの自分が
 小さな小さな存在に思える。」

緑の林の中に住むほかの友たちも
みな同じようなことを言います。
そのうちの一人の言葉がとりわけ心に残ります。

「何を見て暮らすかということが、実はとてもだいじなことかもしれない。」


こうした場合の「見る」とは、とても自然な「見る」
英語で言えば「watch」ではなく「see」
つまりおのずと目に飛び込んでくる風景と色。

今、キーボードを叩くメイおばさんの目の前の窓の向こうはお隣の家の壁。
右側には小さな庭。

シアトルのように
朝焼けや夕映えや
海や湖や山や摩天楼や船が見えるわけでもなく
大好きなカモメたちがよぎることなどありません。


ワシントンのように
大きな空の向こうに
国会議事堂のシルエットが見えるわけでもありません。

まだ始まったばかりの東京暮らしですが
たぶん私の心や、私の思考は
しばらくしたら形が変わっていくのではないかと思います。
いつものように。

風景に限らず
「何を思って暮らすか」ということもまた
私たちの心の形を作ります。

人と自分を比べては
恨みや憎しみや蔑みを育てていれば
心は形を変えていき、ゆがんで行きます。
良き思いへと心を解き放つことができなくなり
良き風景を見ることもできなくなります。

何を見て暮らすか、何を思って暮らすかの二つは
もしかしたら仲良くくっついているのかもしれません。

美しい自然の中に住み始めた友人たちの顔が
一様に優しく柔らかくなったように見えたのも
好きな風景を見ながら、良き思いと暮らしているからかもしれません。


久しぶりにまたあれに戻ります(笑)。
例のもの、今日は歴史です。


Q:Name two of the classes that existed in medieval England.
(中世イギリスに存在した二つのクラス<階級>をあげなさい。)

A: History class & Geography class.
(はい、歴史のクラスと地理のクラス<授業>です。)

たしかに「クラス」には両方の意味がありますけれどねえ、、、、、(笑)(笑)


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秋の初めのご挨拶

2015-09-02 13:17:40 | ライフスタイル
先回、シアトルで書いてから今日まで
移動がいくつか重なって
気づけば随分時間がたってしまいました。

ひとつの場所を去る時には
掃除、洗濯、冷蔵庫の整理、次の場所に必要な物の買い出し
荷作り、周囲へのご挨拶、連絡、、、、、
たくさんのことを片付けなければなりません。

移動した先でも同じように
掃除、洗濯、冷蔵庫の補充、荷ほどき、ご挨拶、連絡
たまった郵便物の処理、、、、、
たくさんのことが待っています。

いくら慣れている移動暮らしでもなかなか大変です。
時差もあります。
突然夜中に目覚めてしまうこともあります。

とりわけ今回は
すぐにまた東京を離れなければなりませんでした。

そんなあたふたとした中で
気づけば9月を迎えていました。

どうしてでしょう。
いつも感じるのですが
日本時間はアメリカ時間よりもずっと早く過ぎていきます。

書きたい思い、伝えたい思いは
形にならないまま、たまっていくばかりです。

秋風の走りが木々の影を揺らします。
私は限られた新しい時間の中で、また歩き始めます。

残してきたたくさんのことを愛おしみながら
目の前に待っているたくさんのことに感謝をし
良き思いだけをはぐくみながら。

「宝箱」は「びっくり箱」のように
相変わらず何が飛び出てくるかわかりません。
日本でのこともあれば
アメリカでのこと、あるいはその他の場所でのこともあるでしょう。

書くことによって私は記憶を留め
書くことによって心を整理し
書くことによって日常の習慣を保っています。

と同時に
僭越ながらまだまだ伝えたいことがあるのです。

今日はちょっとかしこまってしまいましたけれど
明日からはまたいつものメイおばさんに戻ります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

シアトルを発つ朝
机の上をきれいにし


ふたつあるうちの薄い方のスクリーンを下しました。


スクリーンが下りていき
窓の向こうの景色が薄くなっていく短い間に
いつものように、まっすぐ前を見て
顎を少しばかり上げて、大きく息を吸い込み
外の景色に向かって深々とお辞儀をしました。

いつもの、メイおばさんの「覚悟」です。


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