ヴェルディ―と言えばまず浮かぶのは「椿姫」
次に「アイーダ」
「ナブッコ!」なんていう御仁は珍しいのではないかしら。
夫さんはベローナ以来二回目だそうですが
メイおばさんは初めてでした。
なにしろヴェルディ―の初期の作品。
初演は1842年のスカラ座(ミラノ)です。
当時のヴェルディ―は若干29歳。
ちなみに「椿姫」はそれから11年後ですし
「アイーダ」にいたっては29年も後です。
そんな「ナブッコ」が「Seattle Opera」によって上演されました。
「The Seattle Times」の今日のレビューでも書き出しはこんな一行です。
「It has taken Seattle Opera 50 years to produce Verdi’s “Nabucco.”」
シアトルオペラがヴェルディ―の「ナブッコ」を上演するまでに50年もかかった。
それほど、いわばマイナーな作品なのかもしれませんが
私はいくつもの場面、いくつもの歌で心が揺り動かされました。
ひたすら涙をこらえていたところもありました。
旧約聖書をもとにした、紀元6世紀のエルサレムとバビロンの話ですが
父と娘の愛と相克、滅びと繁栄、禁じられた恋、叶わぬ思い、、、、、
そんな普遍的なテーマが下敷きになっています。
思えば往々にして
心が深く揺り動かされて、涙まで浮かべてしまう時というのは
心を守っていた鎧のようなものがはがれて
ところどころに柔らかな、感じやすい面が出てきてしまった時です。
たしかにこの何日か
心を痛めることがいくつかあって
メイおばさんの薄っぺらな鎧はかぎ裂きだらけでした。
感動、あるいは共感というのは
そんな時をねらってやってくるのです。
そしてさんざんと揺さぶって、何食わぬ顔で行ってしまうのです。
けれども、それが意地悪さからでないのは
揺さぶられた後に残った我が身、わが心が
ちょっとばかりすがすがしく、ちょっとばかり軽くなっていることからわかります。
これが「カタルシス」というものなのでしょうか。
全4幕の「ナブッコ」の
第3幕で歌われる囚われの身のヘブライ人たちが
祖国を思って歌う歌「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」は
たとえ言葉はわからなくとも
字幕の英語を目で追いながら
やわらかい心が敏感に感応します。
歌詞も染み入れば、その旋律も心の奥まで届きます。
「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って
行け、斜面に、丘に憩いつつ
そこでは薫っている
暖かく柔らかい故国の甘いそよ風が」
2幕と3幕の間で休憩が30分。
外に出て緑の中を歩いたり
冷えたワインを味わいながら余韻にひたるのもまた
オペラの楽しみでしょうか。
例のもの、今日は生物学ですよ~。
Q:In the Hawaiian Islands there are around 500 different species of fruit fly.
Give a reason for this.
(ハワイの島々には約500種ものFruit fly(ミバエ)がいます。
その理由を考えなさい。)
A: There are approximately 500 varieties of fruit.
(はい、約500種類のフルーツがあるからです。)
どこが?っていうのではないんですが、なぜかハワイらしくて笑えます。(笑)(笑)
読んでくださってありがとうございました。
今日も良い一日でありますように。
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