Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って

2015-08-12 06:53:07 | 絵、音楽

ヴェルディ―と言えばまず浮かぶのは「椿姫」
次に「アイーダ」

「ナブッコ!」なんていう御仁は珍しいのではないかしら。
夫さんはベローナ以来二回目だそうですが
メイおばさんは初めてでした。

なにしろヴェルディ―の初期の作品。
初演は1842年のスカラ座(ミラノ)です。
当時のヴェルディ―は若干29歳。

ちなみに「椿姫」はそれから11年後ですし
「アイーダ」にいたっては29年も後です。

そんな「ナブッコ」が「Seattle Opera」によって上演されました。
「The Seattle Times」の今日のレビューでも書き出しはこんな一行です。


「It has taken Seattle Opera 50 years to produce Verdi’s “Nabucco.”」
 シアトルオペラがヴェルディ―の「ナブッコ」を上演するまでに50年もかかった。

それほど、いわばマイナーな作品なのかもしれませんが
私はいくつもの場面、いくつもの歌で心が揺り動かされました。
ひたすら涙をこらえていたところもありました。

旧約聖書をもとにした、紀元6世紀のエルサレムとバビロンの話ですが
父と娘の愛と相克、滅びと繁栄、禁じられた恋、叶わぬ思い、、、、、
そんな普遍的なテーマが下敷きになっています。

思えば往々にして
心が深く揺り動かされて、涙まで浮かべてしまう時というのは
心を守っていた鎧のようなものがはがれて
ところどころに柔らかな、感じやすい面が出てきてしまった時です。

たしかにこの何日か
心を痛めることがいくつかあって
メイおばさんの薄っぺらな鎧はかぎ裂きだらけでした。

感動、あるいは共感というのは
そんな時をねらってやってくるのです。
そしてさんざんと揺さぶって、何食わぬ顔で行ってしまうのです。

けれども、それが意地悪さからでないのは
揺さぶられた後に残った我が身、わが心が
ちょっとばかりすがすがしく、ちょっとばかり軽くなっていることからわかります。
これが「カタルシス」というものなのでしょうか。

全4幕の「ナブッコ」の
第3幕で歌われる囚われの身のヘブライ人たちが
祖国を思って歌う歌「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」は
たとえ言葉はわからなくとも
字幕の英語を目で追いながら
やわらかい心が敏感に感応します。

歌詞も染み入れば、その旋律も心の奥まで届きます。

「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って
行け、斜面に、丘に憩いつつ
そこでは薫っている
暖かく柔らかい故国の甘いそよ風が」

2幕と3幕の間で休憩が30分。
外に出て緑の中を歩いたり

冷えたワインを味わいながら余韻にひたるのもまた
オペラの楽しみでしょうか。



例のもの、今日は生物学ですよ~。


Q:In the Hawaiian Islands there are around 500 different species of fruit fly.
  Give a reason for this.
(ハワイの島々には約500種ものFruit fly(ミバエ)がいます。
 その理由を考えなさい。)

A: There are approximately 500 varieties of fruit.
(はい、約500種類のフルーツがあるからです。)

どこが?っていうのではないんですが、なぜかハワイらしくて笑えます。(笑)(笑)


読んでくださってありがとうございました。
今日も良い一日でありますように。
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8月11日:所変わればなんとやらの「冷やし中華どんぶり」
8月10日:バナナとライムとハニーのムース
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遠くから近くから~スペースニードル

2015-08-10 23:39:46 | シアトル
西に開いた窓を染める昨晩の夕映えの中に
にょきっと大きなキノコのように立っているものが見えるでしょうか。


今こうしてPCに向かっている私の部屋からも
首をちょっとだけ右に向ければ
今度は早朝のキノコに出会います。


これがシアトルのシンボルのひとつ、「スペースニードル」
1962年のシアトル万博に合わせて作られた高さ184メートルのタワーです。
まるでUFOのような円盤型をしたものがてっぺんについています。
ここが展望台、その下にはぐるりとまわる回転レストラン。

このレストラン、「どうせツーリスト用でしょう?」などと思っていたら
なかなかしっかりしたメニューをそろえているばかりか
お味の方もきちんとしています。

食事をしながらシアトルの町とその近郊を
海も山も湖も
360度のパノラマで動きながら見せてくれます。

ある方角に来ると我が家も見えます。
ある時、食事をご一緒していた方がこんなことを言いました。

「あ、あれがビル・ゲイツさんの家ですよ。」

そうなんです、シアトルは
マイクロソフトも、アマゾンも、ボーイングも、スターバックスも
発祥の地ですからね。

町を歩いていると
ここには他の町にはないような
何か不思議な空気が漂っているのを感じることがあります。

それがたぶん
西海岸の大らかさの中で育ってきたアントレプレナーシップ(起業家精神)の空気なのかもしれません。

昨日、スペースニードルが立つ「シアトルセンター」まで歩きました。
ここにはスペースニードルのほかにも
ちょっと変わったミュージアムや体験型の科学館が
広々とした敷地の中にあるのです。

さすがに30分もかかりましたが
つい歩きたくなるほどに、ここはもう心地よい秋のような気候です。

いつも窓から見ているスペースニードルを下から見上げました。


「いよっ、久しぶり」と言ってよいやら
「いよっ、毎度」と言ってよいやら
「いつも見てますよ」と言ってよいやら、、、、、、、

いずれにしても
いつも遠く視界の中にあるものと至近距離で接した
気恥ずかしくも、懐かしいような不思議な心もちでした(笑)。

今、シアトルオペラによる「NABUCCO(ナブッコ)」が上演されている「MCCAW HALL」もこの一角にあります。
久しぶりにオペラで涙を流しました。
これについてはまた改めて書きますね。

例のもの、今日も歴史です。


Q:Where was the Declaration of Independence signed?.
(独立宣言はどこで署名されましたか?)

A: At the bottom.
(はい、一番下に署名されました。)

たしかにフィラデルフィアだろうがニューヨークだろうがワシントンだろうが、署名された場所は文書の一番下でしょうからねえ(笑)(笑)(笑)。


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8月 9日:赤道を越えて~南太平洋ストロガノフ
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現代アメリカ事情~コンドミニアムサービス

2015-08-09 04:26:03 | ライフスタイル
コンドミニアム(日本で言う所有型マンション)でも戸建てでも
毎年税金が課されるのは日本と同じです。
その額はたぶん日本よりも大きいのではないかしら。

加えてコンドミニアムの場合には、毎月の管理費(Management Fee)がかかります。
たとえ1年の半分不在でも定額管理費が徴収されます。
(日本も同じかと思いますが)

この額も馬鹿にできません。
もちろん税金と違って、コンドミニアムごとに違い、たぶん所有面積によっても違うと思うのですが、額が高ければ高いほどサービスの質はよくなるはずです。

ここシアトルのコンドミニアムの管理費の額を聞いた時には驚きました。
けれども次第にそれが相応の価値があるように思えてきました。

たとえば、、、、、

セキュリティーが完璧に保たれています。
エントランスには24時間、男性のコンシェルジュが交代でつめていて、入居者以外には、入居者があらかじめ届け出た来訪者でない限りは中に入ることができません。
ここアメリカでは「セキュリティー」は大きな価値です。

入居者が外に出る時にはきちんと挨拶をしてくれます。
帰って来た時にはホテルのドアマンのように内側からドアを開けてくれます。

コンシェルジュに頼めばすぐにタクシーも呼んでくれます。

車で来訪した友人はキーさえ預ければ、あとはバレットパーキングで車を専用の地下駐車場に運んでもらえます。帰る時には同様にエンジンをかけた車がエントランスまで運ばれてきます。

24時間使える温水プールやジムやジャグジーはいつでも整備され、シャワールームも心地よく、清潔なタオルもふんだんに使えます。

プールやジムのある最上階には展望ロビーも、キッチン付きのパーティールームもあります。

長期不在時には郵便物を管理してくれ、速達や荷物などが届けば電話やメールで報告してくれます。

壁に絵を掛けたい時にも、天井のライトのランプが切れた時にも、まずどんなことでも助けてくれます。万一何かがあれば、すぐに救急車だって呼んでくれるでしょう。

部屋をぐるりと囲む窓ガラスの外側も、定期的にゴンドラに乗ったスパイダーマンのような人たちがきれいに清掃してくれます。

扉の内側のロビーも、そこから続く中庭も落ち着く場所です。


この美しい季節には、住人たちがワインの瓶とグラスを持って外テーブルでくつろいでいる姿を見かけます。


噴水の水音は涼しさを誘い


手入れの行き届いた花壇には四季を通じて美しい花々が咲き誇ります。フェンスの向こうは住人用のテニスコートです。


新参者、しかも不定期住人です。きっとまだまだベネフィットがあるのでしょうが、この何か月かで「なるほど」「助かる」「便利だ」と実感したことを思いつくままに列記してみました。

3日前にワシントンDCから帰ってきた時
馴染みのコンシェルジュが満面の笑みで「Welcome back!」と出迎えてくれました。
どんなにホッとしたことでしょう。

手渡された封筒は、中庭の写真を貼った手作り招待状でした。


Please join us for the COURTYARD PARTY
Thursday
August 20, 2015
5:30 pm – Cocktails
6:30 pm– Dinner

(中庭のパーティーにご参加ください。
 8月20日 木曜日
 5時半からカクテル 6時半から食事)

サービスは目に見えない商品
良い商品にはそれなりの価格があって当たり前

身近なところではチップもそうですが
そうしたアメリカ的考え方は、いったん慣れてしまえば
よけいな気を使わずにすむ分、とても合理的なものだということが
時を経てようやくわかり始めました。


例のもの、今日は歴史です。

Q:Name one famous Greek landmark.
(ギリシャのランドマークとも呼ばれるものをひとつあげなさい。)

A: The most famous Greek landmark is the Apocalypse.
(はい、最も有名なギリシャのランドマークはApocalypseです。)

う~っ、「アポカリプス」って「この世の終わりの日」とか「黙示録」でしょう?
ほら、マーロン・ブランドのあのベトナム戦争の映画「地獄の黙示録」の原題は「Apocalpse Now」だったじゃないですか。
も、も、もしかしたらあなた、言いたかったのは「アクロポリス」?   (笑)(笑)


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8月8日:ミント&ライムウォーター
8月7日:スイカの季節
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移動暮らしの朝に

2015-08-07 22:53:46 | 日記

移り住むことの寄る辺なさは
朝目覚めた時、一瞬自分のいる場所がわからなくなること
今、二日目の朝も
目覚ましが鳴る前に目が覚めて
ここはどこだっただろうかと
記憶の糸をたぐりよせる

どちらも横たわる右手の側に窓がある
居間や台所や浴室や玄関
それらのおぼろげな鳥瞰図と不動産屋の広告のような間取り図
そしてたくさんの家具たち

まだ覚醒前の私の頭は
それらをなぞり始めて

横たわる右手の風景が現実になったとたん
去って来た場所への思いにひたひたと包まれる

あんなにたくさん時間があったはずなのに
あんなに少しのことしかできなかったと
やり残したことを思い
もう戻れない日々を思う

そんな思いを断ち切るように
私は寝床から抜け出して
キッチンへとコーヒーを取りに行く

その一歩ごとに「今の自分」に目が覚めて
それならば、今日こそは
自分の時間をきちんと丁寧に
良きこと、良き人、良き思いのために使わなければと
コーヒーカップを持ったまま凛と顔を上げてみる

そして気が付く
悲しみも不安も愛も願いも
あちらからこちらへ、こちらからまたあちらへと
どこへ行き、どこに暮らそうが
からだと一緒に運ばれて
ちっとも変わらずに私の心の中にいることを

新しい一日が始まった
目の前には朝の光が満ち溢れ
町はきらきらと輝いて
高いビルには別のビルの影が映り


昨日は雲に隠れていたレイニア山が姿を現し

目の前をカモメが飛び
この町で一番高いビルよりもさらに高い空を飛行機がよぎっていく

さあ、今日こそ新しい一歩をふみだそう
さあ、今日こそ自分が好きな自分にならなくちゃ

そんな思いの朝6時


例のもの、今日は世界情勢の問題から


Q:What do you call a person forced to leave their home, perhaps by a natural disaster or war, without having another home to go to?
(自然災害や戦争などで住む家を失ってしまった人たちや、その場所を立ち退かねばならなくなった人たちを何と呼びますか?)

A: Homeless.
(はい、ホームレスです。)

あの~、失礼ながらもう少し正しい用語があるのでは?
ほら、たとえば「refugee」(難民)とか、、、、、、


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ひやひや騒ぎの めでたし めでたし

2015-08-06 08:52:43 | 旅の知恵
目ざまし時計と、スマホと、i-Padのアラームをセットして
朝の4時に起きました。

そして
せっせと荷作りと片付けの続きをし
昨日からの探し物を潔くあきらめて
6時30分に家を出ました。

メトロに乗ってナショナルレーガン空港に着いたのは7時です。
ワシントン発着の国内線はここがハブ空港なのです。

アラスカ航空1便シアトル行きの搭乗時間は7時20分。
出発時間は8時です。

ふだんなら十分余裕があるはずでした。
ところが今朝に限って、荷物検査がどのレーンも長蛇の列なのです。

そのうち
一足先に着いたはずの夫の姿を見失ってしまいました。
電話も繋がりません。

私が振り分けられた列はなかなか先に進んでくれず
腕時計を見ながら気が気ではありません。

7時30分、35分、40分、、、、、
ここらへんで万が一の場合を考え始めました。

乗り遅れた場合にはどうしたらよいか、、、
すでにチェックインしてしまった荷物はどうなるのか、、、
次のアラスカ航空シアトル行きはいつになるのか、、、
8時発だって満席なのに、次の便が空いてるだろうか、、、、
等々

ようやく検査を抜けて
脱いでいた靴を履き終えた瞬間
空港内にアナウンスが響きました。

「アラスカ航空1便にお乗りの○○○○さん、急いで搭乗してください。」

初めは○○○○が誰のことだかわかりませんでした。
だって変なアクセント、変な延ばし方で
まるで私の名前とは思えなかったのです。

私と同じように乗り遅れそうになっている人が他にもいるんだ
などと思えばちょっとばかり気が楽になって、、、

けれども、アナウンスが二度目に繰り返された瞬間に
脱兎のごとく人ごみの中を走り始めました。

だって
いくら変な発音でも、それはまぎれもなく私の名前だったのですから(涙)。
時計を見ればすでに7時50分!

息せき切って搭乗口に駆け付けると
待ち構えていた係りの人が言いました。

「ラックがいっぱいで荷物を持ち込めませんから、、、、、」

ここで背筋がぞぞ~っ

「荷物をここに置いていってください。PCがあったら取り出してそれだけ持って入ってください。」

ここでますますぞぞぞぞ~っ

「カバンは別の所であずかって、下りる時に渡しますから。」とオレンジ色のタグを渡されて


ほっとして「最後の乗客」として機内に入れば
中では夫さんがもうしっかりシートベルトなんて締めちゃって

「ずいぶん遅かったね。心配したよ。」

こういう人なんです。
よく言えば太っ腹、泰然自若
悪く言えば、、、、もうたくさんあって言いきれない(笑)。

8時定刻に滑走を始めたアラスカ航空1便は
アメリカ大陸を西に向けて進路を取り
5時間半の飛行の後に、無事シアトル空港に到着し
タクシーの窓から見える風景にいつも以上にほっとして
2時半前に帰宅しました。

そして何事もなかったように「帰ってきたねえ」などと言い
馴染んだ景色に「やっぱりいいねえ」などと言い
回転椅子に身を沈め
ビールなど飲み始めたのでありました。


かくして時計を3時間巻き戻し
再び私たちのシアトル生活が始まりました。

ひやひや騒ぎの
めでたし めでたし

ふだんは閉じたままの窓を少しだけ開いてみました。
心地よい涼風が入ってきます。


今日のワシントンの最高気温は92度(摂氏33度)ですが
ここシアトルは72度(摂氏22度)です。


さて本日のQ&Aは生物学です。

Q:Adam cuts his arm. Blood gushes out and is red in color.
  What does this show?
 (アダムが切った腕から赤い血がどくどくと流れ出ます。
  これは何を意味しますか?)

A: He is not a robot, he’s a real boy!
(はい、彼がロボットではなく本物の少年であることです。) 

たしかに、、、(笑)(笑)(笑)


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てんやわんやのドタバタ前日

2015-08-05 06:13:13 | 日記
日本よりも14時間遅れで、今は火曜日の夕方5時です。
朝から重たい掃除機をひっぱって、何度も洗濯機と乾燥機をまわし
床にはいつくばっては雑巾がけをしています。

引き出しをひとつずつ開けては中を整理して写真も撮っています。
こうしないと、次に帰って来る時に何が不要で
何を持って来なくてはいけないか、がわからなくなるからです。

あるいは「探し物」がどこにあるかわからなくなるからです。
ない、ない、いったいどこにしまったんだろうと
必死になって東京で探していた服が実はここにあったり(笑)。

そろそろなくなるはずだからと
山のように日本から持ち運んだ物が
引き出しを開けてみたら、また山のように出てきたり(笑)(笑)。

いっときは、家を離れる前にせっせとメモ帳に書いたりもしていたのですが
一つの引き出しの中の15項目を手で書いて記録するよりは
デジカメでぱちりの方が何倍も簡単な上に、ビジュアル効果があることに気づきました。

「ピンクと白の縞々シャツで袖が、、、、」なんて書くよりは
整理をした後の引き出しを開けてパシャっとカメラのシャッターを押せば15倍も楽ですしね。

第一、 急いで書いた字は、後になって365度ぐるぐる回しても
自分でも解読不可なことだってありますから(笑)。

そんなかたわらで
これまた山のごとくためこんでしまった新聞にざっと目を通し
切り抜いてシアトルに持っていくべき記事と
捨てる記事とに分けています。

そんなこと、日本語の新聞だって面倒くさいのに
英語の新聞ならばなおさらのこと。

だんだんと億劫になって
いつものふるいの網の目よりもだいぶ粗くなり
これはいらない、これもいらない、とばかりに
ポンポンと捨てる紙面が多くなるかと思えば

もしかしたらこれは面白いかもしれないから
いちおうカバンに入れて持って行って
時間のある時にちゃんと考えよう的に、増える紙面も多くなります。
困ったものです。

作業はこんな感じです。
向こう側に掃除機が見えてます。
だってお掃除の途中だから(笑)


左側の山は役に立つ記事、あるいは立ちそうな記事。。


右側の足元の山は不要な記事、興味のない記事、もしくは難しくてわからない記事。


そして真ん中がこれから判断する記事。
はさみ付き。


もう夕方
だというのに、これからもう一回洗濯をして
冷蔵庫を片付けて、キッチンの引き出しをきれいにして

まだ床の掃除が終わっていない所ももあるし
まだきれいに咲いている花瓶の花も捨てなければいけないし、、、、、、、

いつもながらのドタバタですが
これってふと考えたら年末の大掃除より大変かもしれません。
だって、「仕方がない、続きは明日」と言うわけにはいかないんですもの。
次にここに帰るのはたぶんず~っと先。

そうそう、なんとなくフェイドアウトしてしまった笑えるQ&Aシリーズですが
嬉しいコメントをいただいて
単純なメイおばさん、得意になってまたまた始めちゃいます。
どうぞよろしく

復帰第一版は歴史です。


Q:Name the successor of the first Roman emperor?
(初代ローマ皇帝の後継者の名前をあげなさい。)

A: The second Roman Emperor.
(はい、第二代ローマ皇帝です。)

やりますねえ、なかなか(笑)(笑)


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2016年のカレンダー買いますか?@ペーパーソース

2015-08-04 08:25:39 | 日記
ワシントンDCに隣接する「Alexandria(アレキサンドリア)」は「古都」と呼ばれる町です。その名の通り、建国の志士たちがここで熱い議論を交わしました。旧市街にはいまだに18~19世紀の建物が1000軒近くも残り、歴史位保存地区に指定されています。

この「Old Town」と呼ばれる一角を歩くのが大好きです。
目抜き通りの「King Street」をどんどん下っていけば、突き当りはポトマック川の水辺です。

実はこの界隈がメイおばさんの「癒しお散歩」または「ときめきお散歩コースです。
メトロの「King Street」駅からは15分ごとに赤いお洒落な無料バスが出ています。
乗客は、下りたい停留所が近くなると頭の上の紐を引きます。

終点はポトマック川ですが、せめて行きか帰りのどちらかは歩いてくださいね。
行きはこちら側の通り、帰りは向こう側の通りと、往復歩くのが一番ですが(笑)。

この一角にはメイおばさんの大好きなお店やレストランがたくさんあります。
その一つがKing Streetの『Paper Source』。
その名の通り紙のお店です。


ご覧くださいな、店内にはこんな美しい紙と

紙でできたたくさんの物。

先日ふらりと立ち寄って驚いたのは
2016年の手帳とカレンダーがもう並んでいたことです。


「来年のことを言うと鬼が笑う」と言うではないですか。
しかも来年なんてまだまだ5か月も先ですよ。

メイおばさん、このお店のセンスに惚れ込んでいるものですから
美しすぎるほどの来年のカレンダーが喉から手が出るほどほしかったのですが

ちょいとシニカルになって呟いたのでした。

「来年のことなんてわからないじゃないの。
 せっかく買ったカレンダーが使えなくなるかもしれないじゃないの。
 そんな『来年』に今から30ドルも出資する気?」

けれどもやっぱり根が楽天的なメイおばさん。
来年があることを信じて、今さっき、赤いバスに乗りましたよ。
そして買ってきてしまいましたよ。


惚れ惚れです。
毎年買っていますけれど、どの年のどの月も惚れ惚れでした。

しかもこのカレンダー、単にカレンダーだけではないんです。
月が終わっていらなくなったページを使って
フォルダーやしおり、カードやギフトボックスや荷物札まで作れるように
絵柄がデザインされているんです。


ね、すごいでしょ?
優れものでしょ?

大丈夫だってぇ
2016年だって元気でいるからぁ
ちゃんと12枚全部楽しむからぁ

などと空威張りのメイおばさんでございました。

ちなみに2月はラクダ


3月はなんて美しい花たち


7月のお魚も


8月のカヌーも

9月の本棚も


今から全部待ち遠しい!


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デビッドがやってきて

2015-08-03 07:49:44 | 日記
ジャカルタからデビッドがやってきました。
3か月も前に連絡があって
私たちもそれに合わせてワシントンDCに帰る予定を決めました。

だいぶ貫禄も自信もついて
社会との付き合い方も身に付けて
デビッドは今ではインドネシア政府の高官です

今回の訪米も、明日からの
アメリカ政府とのしかるべき折衝を担ってのことでした。

真っ赤なラルフローレンのポロの胸ポケットに
レイバンのサングラスなんぞを引っかけて
あの頃よりはだいぶ大人になりましたが(笑)
それでも私たちの前では、いたずらっ子のようなデビッドです。

6時半の約束だからと言って
律儀に6時15分に電話をしてきて
「すみません、道が混んでいて10分ほど遅れます。」

そんな真面目さもちっとも変りません。

待ちかねていた夫が玄関まで下りて行ってしばらくして
長い廊下のドアの向こうから
男どものなんともいえぬ楽しそうな声が聞こえてきました。

ドアを開けるとデビッドは勧められた椅子に座りもせぬ前に
「これ、お土産です!」と大きな紙袋から色々なものを取り出します。
せっかちなところも昔と寸分も変わりません。

夫にはこんなお洒落なジャワ更紗のシャツと


同じくインドネシア政府からの何だか(笑)。


そしてメイおばさんにはこれ。
目も鮮やかなオレンジ色のスカーフです。


そして
う~ん、かなりハイクラスと思われる赤ワイン。

電話の通り10分遅れの6時40分から
延々なんと11時半まで
私たちは数々の思い出話に花咲かせ
彼が担う長い未来を語り合い
メイおばさんが作った10品もの料理を次から次へとお腹に入れて

「あ、もうこんな時間だ!!
名残惜しいけれどおいとましなきゃ。
先生、そしてメイ、二人とも元気でいてくださいね。
そしてまた会いましょう。

明日の日曜日には政府の他のメンバーが着くんです。
そして月曜日からは米政府とのセッションが始まります。
インドネシアのためにも、アメリカのためにも明るい未来を築かなければいけませんからね。」

と言って
タクシーを呼ぶからと言う夫を制して
携帯でどこぞに連絡を取って
爽やかな後ろ姿で去っていきました。

玄関まで見送りに行って帰ってきた夫が言いました。

「メイ、信じられるかい?
 あのデビッドを迎えに来たのはインドネシア政府の大きな黒いリムジンだったんだよ。
 なんと6時40分から11時までずっとどこかで待っていたらしい。
 あのデビッドがねえ。」

そして実に嬉しそうに呟きました。

「メイ、この仕事で一番嬉しいことは、学生たちがひとかどの人物になって世の中のために働いている姿を見ることだね。そして今でもなお『先生、先生』と慕ってきてくれることだろうねえ。」

メイおばさん、ちょっと涙がほろりでした。
あのデビッドボーイ、いえデビット青年がねえ、、、、、、


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8月2日:ハワイアンディナーのテーブル
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アメリカンノスタルジー

2015-08-02 02:21:16 | アメリカ
バービーだの昔のハワイだの
このところやけに懐古趣味が続いています。

たぶんメイおばさんの中ではいまだに
虹の向こうの夢の国、アメリカへのノスタルジーがあるのでしょうね。

自分がまさかアメリカ人の家族を持ってアメリカに住み
アメリカの友人たちと、まるで日本の友人たちと同じように
一緒に笑ったり泣いたり怒ったり悩みを相談しあってみたり
買い物に行ったり、食事をしたりするようになるなんて
これぽっちも思ってやしなかった頃

文字の読み書き以外の、音声としての日本語を使わない日が
何日も続くのが日常になるなんて
これっぽちも思ってやしなかった頃

私にとってのアメリカは
テレビ番組の中のアメリカであり
映画の中のアメリカであり
小説の中のアメリカであり
アメリカンポップスの中のアメリカでした。

そしてそれは
虹の向こうでキラキラと豊かに幸せそうにかっこよく
光り輝く憧れの場所でした。

ですから今でも
ニューヨークの摩天楼の間を歩く時以上に心の奥がツーンと来るのは
あの時代の憧れに似た「古いアメリカ」に出会った時です。

6月の短いハワイ暮らしの間に
そんな憧れが呼び起こされた時がありました。

ハワイ島東側のコナから海沿いの道路をそれて
「ワイピオ渓谷展望台」(Waipio Valley Lookout)に向かう途中で一休みした
「ホノカア」(Honoka'a)という小さな町でのことでした。

土地の人たちが朝ごはんを食べに来るような気取らない店で「ロコモコ」を食べた昼下がり、なんとなく人けのない静かな町をちょっと歩いてみたくなりました。


そこで出会ったのがこんな風景。
一瞬タイムトリップであの時代に戻ってしまったのかと思うほどに
心がフワリと膨らんでいくのがわかりました。

ショーウィンドーです。


ショーウィンドーの外です。


夢でも見ていたのかなあ、、、、



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よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
8月 1日:ゲストディナーの前のバタバタ
7月31日:憧れの鏡ショーケースに置くものは?
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