AN現代針灸治療

ANとは「にただあつし(似田敦)」のイニシャルです。現代医学的知見に基づいた私流の針灸治療の方法を解説しています。

当ブログの目的

2020-11-01 | 現代医学的針灸の公開にあたって

                 「現代医学的鍼灸治療」に、ようこそ

 

これまで鍼灸を学び、迷いながら患者様のへ施術をおこなってきました、針灸臨床を始めて32年(令和2年現在)が過ぎた現在、自分なりの針灸治療も確立しつつありますが、中間報告の形でまとめることで、これまでの自分の成果を緒先生方に報告することにしました。発表するのは年令的(身体的・頭脳的に)に、余裕がなくなってきていることもあります。
結果的にですが、臨床5年経過あたりで、現代鍼灸を志すことになりました。現代鍼灸の治療は、端的にいえば論理的であることに尽きます。これまでのところ論理的に考えていこうとする鍼灸臨床理論は現代鍼灸以外にありません。なぜそのツボを使うのかとか、どうして鍼ではなく灸を使うのか、あるいはなぜその手技や体位で施術するのかなどに対し、自分なりの回答を与えました。究極の目標というより願望となりますが、現代鍼灸医学の理論体系づけにあります。

もう一つのテーマは、古典鍼灸特有の、非合理的な考え方をした理由を突き止めたいと思ったためでもあります。おもに自然の観察から人間の機能を類推したものなので、我々も古代人の気持ちに立ち返っての自然観察により、その謎も解けるのではないだろうかと考えました。古典医学そのものではなく、なぜそう考えたの方が重要なのです。

なお本ブログは、平成18年3月10日から配信開始しています。記事<「現代医学的鍼灸治療」にようこそ の日付は、3017年となっていて誤りではありますが、ブログ閲覧で最初になるようにしたためです。

当なお、本ブログのタイトルに続くVer.○○との表記ですが、当初はすべてVer.1.0(初回版)になりますが、その数は多く、Ver.1.0に限っては表記を省略しています。後日これに改修を加えることもあって、小さな改修には、小数点以下の数字を、大きな改訂の場合には小数点以上の数字を与えて区別しています。たとえば、Ver.2.1の場合、大きな改訂を1回行い、小さな改訂を2回したことを示しています。

ブログに対して、ご意見・ご感想を頂戴することは歓迎するところです。しかし今後匿名で私に回答を強いる質問等につきましては、今後返信しないことにしました。(平成30年2月15日)

 

本ブログの記事(文字+図表)のみを、Wordで印刷する方法

本ブログの記事を図や写真入りで印刷して残しておきたい。余計なものは印刷したくない。そんなときの印刷方法。

①インターネット上で、プリントアウトしたい範囲を左クリックしつつドラッグ(滑らせ)選択。すると、文字、図や写真が反転。
②選択した上で右クリックし、メニューの中の「 コピー 」をクリック。(インターネットは終了してもOK)
③Wordを開く。白紙を開いて、「貼り付け」をクリック。
④余白を狭くして,改行等も編集するなど、Word上で微調整し、プリントアウトする。
このWordファイルを「名前を付けて保存」すれば、ファイルとして保存することもできる。

※一太郎で行ってみると、文字だけは上記方法でプリントアウトならびにファイル保存できるのだが、図は保存できなかった。図に対してはマウスを右クリックし、「名前を付けて保存」を実行し、パソコン画面上に一度ファイルを作成し、さきほど保存した文書ファイルに図を挿入するようにするとよい。

 

系統的に現代鍼灸を学習するためのCDも販売中です。これまで数百名の先生方にお求めいただきました。
現代針灸臨床論Ⅰ5,000円、現代鍼灸臨床論Ⅱ6,000円で、ⅠⅡ同時購入では10,000円となります。


◎現代針灸臨床論Ⅰ  第16版(令和2年8月31日時点) 本文p323
整形外科・末梢神経障害・歯科  

第1章 頭痛 p23  
1節 針灸不適応の頭痛の除外   2節 針灸適応となる頭痛の概要   3節 頭痛の鑑別診断   4節 頭痛の針灸治療

第2章 頸腕痛 p32 
1節 頸腕痛疾患の概要  2節 頸肩腕症状の鑑別診断    3節 頸肩腕痛の針灸治療    4節 肩こり性 

第3章 肩関節痛 p26   
1節 肩関節の動きと作用筋   2節 結帯動作制限・結髪動作制限と治療   3節 肩関節疾患と針灸治療   4節 いわゆる五十肩
5節 アナトミートレイン

第4章 腰痛 p26  
1節 腰痛疾患の概要    2節 腰痛の不適応の判定    3節 効かせるための針の技法   4節 殿部痛

第5章 腰下肢痛 p32  
1節 腰神経叢症状   2節 仙骨神経叢症状と腰椎椎間板ヘルニア    3節 脊柱管狭窄症   4節 股関節疾患  

第6章 膝関節痛 p31
1節 針灸不適応の膝痛疾患   2節 膝関節痛の鑑別診断    3節 針灸適応の膝関節痛の針灸診療  4節 変形性膝関節症の針灸診療  

第7章 顔面症状 p23  
1節 顔面痛    2節 顔面神経麻痺   3節 顔面部の痙攣  

第8章 上肢部症状 p35 
1節 肘関節痛     2節  手関節痛・手指痛   3節 上肢の神経麻痺と神経絞扼障害  

第9章 下肢部症状 p36  
1節 下肢の常見疾患     2節 足部の常見疾患   3節  下肢の神経麻痺と神経絞扼障害  

第10章 歯科症状 p23   
1節 歯の基礎知識    2節 歯科の主要疾患    3節 歯科領域の針灸治療   4節 口内炎  5節 顎関節症   

第11章 総論的知識 p26   
1節  神経線維と運動制御     2節  MPS(筋膜性疼痛症候群)     3節『鍼治新書』の要点                 

 

◎現代鍼灸臨床論Ⅱ 第23版(令和2年8月31日時点)本文p371
内科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・皮膚科他    

第1章 上中腹部消化器症状  p37
1節 腹痛の代表疾患  2節 針灸院における診察手順  3節 内臓体壁反射と針灸治療パターン  4節 横隔神経と体壁反応   5節 胃疾患と針灸治療  
6節 肝炎患者の扱いと慢性肝炎の針灸治療   7節 胆道疾患と針灸治療  8節 膵炎と針灸治療        

第2章 下腹部消化器症状  p27  
1節 下腹痛と体壁反応  2節 針灸院での下腹診察と針灸治療   3節 下痢   4節  便秘    5節 下痢・便秘の針灸治療    6節 虫垂炎と針灸治療   7節 痔疾と針灸治療         

第3章 鼻科・咽喉科症状  p31  
1節 鼻の疾患  2節  咽頭の疾患  3節 喉頭の疾患   4節 くしゃみ・しゃっくり   5節 かぜ症候群

第4章 胸部症状  p26  
1節 胸痛の針灸診療  2節 動悸・息切れ  3節 咳嗽・喀痰の針灸治療  4節 気管支喘息の針灸診療     

第5章 末梢循環器症状   p32 
 1節 冷え症   2節 ほてり・のぼせ  3節 末梢動脈閉塞性疾患   4節 メタボリックシンドローム  5節 低血圧症

第6章 精神症状と全身症状 p40  
1節 不眠症  2節 疲労倦怠および貧血  3節 不定愁訴症候群・神経症・更年期障害   4節 肥満 

第7章 腎・泌尿・生殖器症状  p32  
1節 腎・泌尿器と体壁反応    2節 主な腎疾患    3節 疼痛を生ずる尿路疾患  4節 頻尿・尿失禁・排尿困難   5節 夜尿症  6節 ED          

第8章 産婦人科症状  p29  
1節 性周期とホルモン  2節 婦人科の主要疾患  3節 婦人科疾患の体表反応と針灸治療  4節 月経異常   5節 月経随伴症状と針灸治療    6節 不妊症   7節 産科の主要疾患   8節 乳房症状           

第9章 眼症状 p32
1節 眼の構造と機能    2節  代表的な眼症状と鑑別診断  3節 代表的な眼科疾患  4節 全身疾患の一部としての眼科症状  5節 眼科の針灸治療            
第10章 耳科症状  p38  1節 耳の構造と機能    2節  難聴・耳鳴の診察  3節 めまいの診察  4節  耳痛と針灸治療  5節  耳科疾患の概要   6節 難聴・耳鳴の針灸治療   7節 めまいの針灸治療    

第11章 皮膚科症状 p23  
1節 皮膚腫瘤   2節 アトピー性皮膚炎   3節 毛髪の異常

第12章 その他の主要疾患  p20  
1節  関節リウマチ   2節 脳血管障害   3節 パーキンソン病  
巻末資料:体性神経デルマトーム図


◎同梱の資料(令和2年8月31日時点)
1.經絡経穴学 37ページ
2.医学語呂1100(基礎、応用、東洋医学) 67ページ
3.東洋医学臨床論(中医学)P92ページ+舌診5ページ+腹診3ページ

 


 

 

 


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年月日がおかしくないですか? (よねやまはつき)
2006-05-03 22:41:47
にただ先生、こんばんは(^^)



ブログ、素晴らしいですね(*^0^*)

さすがにただ先生と拍手喝采しております。



ところで、このブログの年月日、

9000年の5月1日になっています。

なんでですかあ???
返信する
鍼灸師のお仕事♪ (ビジログ)
2007-03-11 16:52:41
はじめまして。突然のコメントで失礼します。
鍼灸師にまつわるリンク集を管理しております
ビジログと申します。
貴サイトを拝見致しまして、
当方のブログ
「鍼灸師のお仕事♪」
http://job-acu.busilog.com/
にリンクを設定させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。
返信する
鍼灸師のお仕事♪ (鍼灸師のお仕事♪)
2008-05-30 08:13:45
いつもリンクさせて頂きありがとうございます。
針灸師の方々のブログを集めたサイト【針灸師のお仕事♪】が
この度、リニューアルし、デザインもスッキリ読みやすくなり、
さらに、質問集など追加してました。
一度ご覧頂ければと思います。
http://job-acu.busilog.com/

また、針灸師の方や
針灸師を目指されている方の
ブログ登録大募集中です。

よろしくお願い致します。
返信する
Unknown (Toshie)
2012-03-30 10:15:54
突然で申し訳ありませんが、
読み方を教えていただたくコメントを書かせていただきました。
代田文誌先生の針灸の本を点訳していますが
どうしてもわからない読み方があります。

膀胱系・背部第二行、第三行。
腎兪の一行。腰部の第三行。

大便は毎日一行ある。

これらの「行」という読みがわかりません。
「ぎょう」なのか「こう」なのか調べてもわかりません。
よろしくお願いします。
返信する
Unknown (山本広)
2016-04-14 02:51:46
神経障害性疼痛で 悩んでます 現在 リリカ・カプセル75ミリを 1日5回 痛みが来る感じになったら 1カプセル飲みます が一日中 ふらふらした、それから感じと
字が書けない(よれる)、針 灸で治りますか、8781
返信する
山本広様へ (似田敦)
2016-04-14 11:31:45
線維筋痛症のことでしょうか?これにはいくつかのタイプがあります。筋緊張亢進型、筋付着部炎型、うつ症状・身体性症状型、混合型など。
①筋緊張亢進型:全体の35%と最も多い。筋肉の短縮が認められ、その中にトリガーポイントが存在していることが多々ある。トリガーポイント治療を積極的に取り入れることが効果的。
②うつ症状・身体性症状型:痛みに対して不安が強いため、トリガーポイント治療で行う筋肉への触診や筋肉へ針を刺入するときに得られる響き感覚そのもので、痛みが増強することが多い。この型と相性が悪いのはAδ線維の刺激で、相性が良いのはC線維の刺激である。Aδ線維の刺激である叩く・ぶつける・つねるではなく、線維の刺激を目的として、なでる・さする・こするといったC線維刺激が理にかなっている。C線維の刺激は、Aδ線維を邪魔するため、痛みを抑える効果もある。
 
西田皓一医師の記載:針を刺す部位は、主に患者が苦痛に感じる部位(阿是穴)、頸背部、上肢と下肢の背側部に1~2mmぐらい刺して15分間ぐらい置いておく。経絡的には背部の陽経の膀胱経、大腸経、胆経、また奇経の督脈などの穴に置針する。不安がある場合は百会、神門などに刺針する。(西田皓一「繊維筋痛症は針灸治療で治せる」たにぐち書店より) 
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鍼による気胸事故の事例-その対応と費用  (鈴木久之)
2016-06-28 13:25:57
似田敦様
鍼による気胸事故の事例-その対応と費用 
の記事拝読させていただきました。
小生も、今まさに酷似の情況ですが、鍼灸師は、私が気胸で入院時の翌々日に家内から、事態の報告と今後の対応について質したところ、後で返答すると言ったまま、一週間過ぎています。さて、まずどなたに相談すれば良いか、お教え願えませんでしょうか。
返信する
鈴木久之様へ (似田)
2016-06-28 19:43:28
気胸医療過誤被害の患者様でしょうか。おそらくその針灸の先生も対応方法に迷っていることでしょう。まずは全国各所にある「法テラス」に電話し、医療関係に対応できる弁護士の先生と事情を相談してみると、具体的な対応方法を指示してもらえます。法テラスの所在地はネットで調べることができます。一般的なケースでは医療費は全額針灸師側が負担。慰謝料は医療終了後に具体的金額を支払うということになるでしょう。

返信する
Unknown (はじめまして)
2019-07-21 21:26:35
二道といいます
2年前より左下腿内側のしびれ、感覚鈍麻があり、膝裏側をたたくと、しびれる場所に放散痛があります
また夜間や早朝の自発痛、ぴりぴり、チクチク、ひどい時はびりっとした痛みがあり、2年前から自然回復と再発を繰り返しています。
足が回内足になりやすく、シンスプリントではないかと思いましたが違うようです。
回内足になったときに、痛むことが多いですが、座る、寝る姿勢で痛みが圧倒的に多いです。

伏在神経の症状ではないかと思っています。
いろいろ回りましたが、整形外科で伏在神経に沿ってファシアリリース注射をしてもらい、症状が改善してきていますが、再発が怖いです。
また鍼灸、整体などでは伏在神経の経験がないのか、なかなか理解してもらえません。

大阪、兵庫で伏在神経に精通した鍼灸院などご存知でしょうか。。
よろしくお願いいたします。
返信する
大阪・神戸での優秀な鍼灸院 (似田)
2019-07-22 00:22:12
二道 様

伏在神経痛に対する針灸を実施できる大阪・兵庫あたりの鍼灸院をお尋ねですね。
心当たりはありますが、この欄は掲示板で第三者が自由に閲覧できる状態ですので、具体的に明記することは差し障りがあります。
当院へメールで同内容をお問い合わせください。なお当院のメールアドレスは次の通りです。
nitadakai825@jcom.zaq.ne.jp
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