望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その19・舞台裏へご案内~♬

2018-11-14 10:41:02 | 舞台・ウラ話

センター室に通じる出ハケ口。

ここから中に入ると、

センター室の裏側になります。
役者はこんな風景を見ながら、スタンバっています。


この前、3回も語ってしまった、例のカーテン。
その裏側がこれですが、
かなり、がっしりと付けられているのがわかります。


そして!
このセンター室の中のリアルなこと!

週間予定のボードには、訪問入浴や会議、女子会まで。
欄外には「遅刻は死ね」って・・・おいおい(誰が書いたんだ?)


この中で唯一、嘘なのは、ポットに入ったアイスコーヒー。
これは黒い色紙です。


ラビット番長さんは介護ネタの作品が多いので、
ファイルなどの小道具もよく使っているんでしょうね。

ファイルが適当にヨレヨレになっていて、またリアルだったり(笑)


サイドの壁には、
ちゃんと「紀陽の里介護センターレクリエーション予定表」が。

別に名前まで書かなくてもわからないでしょうに、
小道具係さんのものすごいこだわりを感じます。


さてそのセンター室を、外側から見るとこんな感じ。
(カーテンの開いた写真がなかった


二番目のソデの、このステップを上がって、


2、3歩出ただけで、こんな景色が見えます。


そしてお次は1番客席よりのソデ。


客席から見えないように、
黒幕で隠れている部分が多いので、
大勢で出るときにはかなり大変です。


ちょっと見えにくいのですが、
ソデで、これから出ようとしている姿が見えますね。


彼女の見ている景色が、これです。



さて、舞台へと続くのはここまでですが、
裏には、もっと奥までスペースがあります。
このあたり、広い劇場は違いますね~。

椅子がわりの白いボックスは、
ダンスのときにはこんな感じにソデに収納。

ボックスがここにあるということは、
カーテンコールが終わった後とわかります。


  ん?なんじゃ?


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その18・舞台裏へご案内~♬

2018-11-13 10:22:00 | 舞台・ウラ話

昨日出した廊下の写真。


この黒い扉に近づいてみると、

小さくて読みにくいかもしれませんが、
オレンジのマルの中、「舞台上手」と書いてあります。
つまりこの大きな鉄扉が上手の入り口になります

この中を覗いてみると、中には、もうひとつ鉄扉が。
その奥には黒い幕。


その奥に入って、やっと、ここが上手の袖になります。

左側に見えるものは車椅子。

車椅子を開いたままで置いておくと、
場所を取るだけでなく危険なので、
ちょっと面倒でも、毎回こうやって閉じて、
隅っこのほうにぴったりとくっつけてあります。


そして車椅子の向かい側は・・・。

上手の小道具置き場になっています。

テレビカメラ、缶ビールの箱、ドリンク剤にリモコン。
いろいろあります。

楽譜っぽいものもありますが、これは「紅葉」の楽譜。
一瞬、持って出るだけのために、
ちゃんと用意されているのです。

なんかちっちゃいものがありますね。
少しズームをしてみると・・・ん?つけ爪?


ネイルのネタは何度かありましたが、
どこで使ったんだろう?
というか、ここでつけた?剥がした?謎じゃ。

これはオープニングのダンスで使った真っ赤な封筒。

踊っている間に取りに戻れないので、
衣裳のズボンに挟んだままで踊るため、もうヨレヨレ(笑)


そしてこの小道具置き場の真横にあるのが、

センター室に通じる出ハケ口。
上手の1番奥のソデになります。


ということで、明日は、

客席からだとなかなか見えづらい、
センター室の中をご案内いたします~。


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その17・舞台裏へご案内~♬

2018-11-12 14:33:38 | 舞台・ウラ話

ということで、毎度おなじみ、舞台裏ツアー!

今回はまず楽屋の入口からスタートしたいと思います。


さて、劇場ロビーを出て左方向には、
ずーっと長い廊下が続いておりまして、
その奥には、こんな立て看板とパーテーションが。


このパーテーションをすり抜けていくと、
そこにはいかめしい鉄の扉。


アップにするとこんな感じ。

「開放注意」、「館内禁煙」、「関係者以外立ち入り禁止」
・・・毎度おなじみ、楽屋の三大注意事項ですね~。

そして、この鉄の扉を開いたところからが、
楽屋を含めた<舞台裏>ということになります。

扉を開けると、こんな感じです。

長い廊下がまたあって、


その先を左に曲がった途端に見えるのが、この景色。


ここからは、いろいろなモノが現れます。

右側の壁にどーんとあるのはホワイトボードと着到板。


2年前にさんざん語ったことがあるのですが⇒ 
「着到」という言葉は業界用語です。

芸能界ほどではないにせよ、
舞台の世界でも、言葉を逆に言うことがあって、
その典型が、この「到着」をひっくり返した「着到」。

こんな公の劇場で、こういう言葉を使うんだと、
2年前にびっくりした経験があります。

しかし、こうやって見てみると・・・、
着到板に名札の多いこと!
もうちょっと多かったら、着到板からあふれちゃう(笑)


その横にある機材室には機材がいっぱい。

今使用中のため、かなり減っている状態です。


そして機材室の隣が我々の楽屋。



楽屋から出たところがケータリングスペース。
飲み物やらお菓子が並びます。


もちろんそれだけでなく、
テーブルの下には紙おむつのパックも。
これは、ここの劇団さんだけだろうなぁ(笑)


さて、明日は本当の舞台裏に入ります!


   <つづく>








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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その16・場当たり開始

2018-11-11 12:34:02 | 舞台・ウラ話

さて、いよいよ場当り開始となります。

このブログではおなじみですが、
再度また、説明させて頂きます。

場当りとは、照明さんや音響さんと、役者の芝居を合わせて、
総合的にシーンを完成させていく作業です。

ただ、場当りならではのやり方があって、

例えば、
「〇ページ、最初の池田の台詞から、〇ページ、暗転前まで」
みたいに、短く切りながら進めていきます。


役者が演技して、音響や照明と合わないところは、
打合せして、やり直して、またやり直して。

何度も何度も、打ち合わせ、やり直しを繰り返して。
この作業に、ものすごく時間がかかります。


でも、以前も書いたかもしれませんが、
この緊張と緩みのコントラストが、私好きなんですよね。

例えばまず、真剣に演技中のシーンをいくつか。







普通に舞台で見る役者の顔です。


そして舞台監督さんからのストップ。


一気にみんな素の顔になりますが、
基本、お仕事モードの顔ですね。

あちこちで打ち合わせが始まっています。


このあたりも、かなりいろいろ喋ってますね。
何かトラぶったのかな?

今回は新人さんも多かったので、
アドバイスなんかもありそうですね。


そして、この舞台の雰囲気はたぶん、
照明さんと演出家が打ち合わせ中なのでしょう。

なので、舞台上にいる役者は、完全に無関係です
それぞれ、何をやっているかはわかりません(笑)


そうそう。この写真で思い出しました。
ラストの合唱の位置を変えるということになって、

あーでもない、こーでもないと、ここでかなりの時間を食いました。

「時間を食う」というと、悪いイメージがあるかもしれませんが、
そうではなく、より良い形にするために「粘る」のです。


でも、こういう時って、役者の方は待ち時間なんですね。
ガンガン打ち合わせしたりする時間を過ぎ、
あまりやることがなくなって、ちょっとまったり。


場当りの待ち時間って、結構長いんです。

でも、なんか、私、この時間が好きなんですね。
ここまでオンとオフが切り替わることってあんまりなくて、
稽古場とは違う緊張感に、なんかワクワクしたりします。

って、ほとんど新人さん(笑)

さて、やっとこれから舞台裏へ回ります~。


   <つづく>






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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その15・場当たり前に

2018-11-10 11:14:48 | 舞台・ウラ話

昨日は、ちょっと違う方向に行っちゃいましたが
また戻します。

場当たり前の楽屋風景です。


訪問入浴用のバスタブ。

本物です。大きくて重いです。

舞台袖はかなり広いのですが、
それでも邪魔になるので、
舞台で使うとき以外は、いつも楽屋の入り口に。



ババアメイク中。


ずらりと揃って記念撮影。

なんだけど、最近のアプリは有能すぎて、
せっかく書いたシワを、ちゃんと消してくれちゃうのです(笑)



何を思う、千代將太くん。

いつもはとにかくにぎやかで、
みんなとワイワイやっている人の珍しいショット。

彼は若いけど、プロ中のプロ。
稽古中、彼には色々と学ばせてもらいました。



そして!

バタバタの中で、メイク・衣裳と、
本番と同じ用意をしたキャストたちは、まず客席に全員集合。


場当たりスタート前に、半分ずつ、舞台に上がって、
(人数が多すぎるため

舞台監督さんから、
「ここは絶対に勝手に入らないこと!」
「上手の小道具は、全部ここに置くこと」

みたいな舞台裏の諸注意を聞きます。



舞台作りをしていないキャストにとっては、
このときがセットとの初対面。

あちこち動いてみたり、相手役との位置を確認したり、


 後ろの部屋に上がる階段はどんな感じか?

 足音はどのくらい響くか?

 端から端まで歩くと、何歩くらいかかるか?

・・・といったチェックに加えて、


どこに物が置いてあるか?


こういう大物の道具は、
本番中にぶつかって音を立てることもあります。


どこにコードがあるか?


薄暗い中でのコードってホントに危険なんです。
こんな所には足を踏み入れないように、
できる限り、コードは避けて動くのが鉄則。


といったことも、しっかり頭に入れて、

いよいよ、場当たりスタートです!


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その14・楽屋にいなかった人たち

2018-11-09 11:06:59 | 舞台・ウラ話

楽屋に入って、自分のスペースを確保して・・・、
というバタバタの中で、
実は私、最後まで気づきませんでした。

この楽屋の中に、メインの、
つまり幹部クラスの劇団員さんが、
誰もいなかったことを・・・。

いや、それどころか、主宰もいなかった。


つまり、どう考えても51人は楽屋に入らない。
それならば、ということで、
主宰と、劇団の中心メンバーだけが、
楽屋から出てくれたらしい。


そりゃ男性は、老人役以外なら、
鏡は大して必要ないかもしれませんが、

荷物だって置きたいだろうし、
公演中に居場所がないって、本当につらいのに・・・。

それも、さりげなく、
上の人たちだけが出てくれたなんて。


他にも、楽屋の中で、
自分の椅子がない劇団員さんもいました。

「そこでいいの?」と床に座っている人に聞くと、
「あ~、こっちの方が落ち着くので」と。


こういう心遣いを見ると、
この劇団さんの底力がわかる気がします。

特にラビット番長さんは、
スタッフさんのホスピタリティが、
素晴らしいことに定評がある。

これって、すべてにつながることなんですよね。


ココだけの話ですが。
(公表しておいて、ココだけもないけど・笑)

劇団員の人たちが、きちんと仕事ができて、
本当によく頑張る劇団さんって、多くはないけど存在します。

このラビット番長さんもそうだし、
他にもいくつか、知っています。


その一方、劇団員が、まるで戦力にならなかったり、
かと思うと、すぐ辞めてしまったり、
やる気がなかったり、
という劇団さんも、それなりの数、存在します。


で、この違いは何かというと、
主宰の力なんですね。

作品を生み出す作家力&演出力、
そして、人間としての魅力。

戦国武将と同じですよね。
いや、会社だって、学校だって、どこだって一緒。


その人に惚れて、
この人のために頑張ろう、この人と一緒に芝居をしたい、
と思える主宰の劇団は、

劇団員も増えるし、みんな辞めない。
だから、仕事もできるようになる。


出来が悪いとか、働かないとか、すぐ辞めるとか、
主宰が劇団員のことを嘆いている劇団もありますが、

 それにはそれなりのワケがあるんだよ、主宰さん。


そんなに世の中、不公平じゃありません。

 ・・・などと、勢いで語ってしまった


あ、何も写真がないのは寂しいので、1枚。


ババァの皆さま、お休み中。
彼女たちも猛烈に忙しかったのです。


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その13・小屋入り!

2018-11-08 10:24:17 | 舞台・ウラ話

小屋入り、つまり劇場に入っての1日目。
ゼロからすべてを立ち上げる作業が延々と続きます。

昨日はロビーを出したので、残るは舞台!
ここでもキャストたちが大勢働いています。

これに説明はいりませんね。
順番に何枚か出してみましょう。







そして夜遅くに、やっと完成!


こうやって、
みんなが一生懸命働いてくれて、
小屋入りの初日が終了。


そして2日目は、いよいよ全員集合で、
場当たりからゲネへという流れになります。


さて、ここが我々全員の楽屋。


衣装も ずらりと並びました。


楽屋は普通、
「鏡前」と呼ばれる自分の席が決まっていて、
自分の名前の書かれた席に座るのですが・・・、


  今回は自由席!(笑)


いくら大部屋といっても、51人は入るワケがない。

なので、
別に椅子取りゲームではないんですが、
2日目の朝、楽屋に入った人間から順番に、

空いているスペースを見つけて、
そこを自分の場所にしていったんですね。


とりあえず場所を決めたら、
もうのんびりする時間はありません。

まだ荷物も片付いていない中で、
老人チームは、メイク道具だけ出して、メイク開始!

老人メイクの人は時間がかかるので大変なのです。

衣装のチェック、小道具のチェック、打ち合わせなども、
自分の準備と並行して進めます。


とにかくもうこの時はバッタバタです


そして、そんな中で、私、気づかなかったんです。
実は、恥ずかしいことに、
最後まで気づかなかったんです。

ここにいない人たちがいることを・・・。


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その12・小屋入り!

2018-11-07 12:22:25 | 舞台・ウラ話

小屋入り、つまり劇場に入るのは、
だいたい本番の2日前。

そして最初の1日は、たいがい、
朝から晩まで、舞台作りで終わります。

舞台作りは、最近、外注する団体が多いのですが、

ラビット番長さんは、今でも、
劇団員さんが中心になって作ります。
(昔はどこでもそうだったんですけどね)


稽古が終わって、
客演の我々がさっさと帰った後、

劇団員の皆さんは稽古場で、
セットを作り、小道具を作り、
フェスの用意をし、

それはそれは大変なことをやっていたのです。


あ、ただし、小屋入りの初日は、
客演のメンバーも大半が参加していたようで(私はお休み

これはもう、写真でドドッとお見せいたしましょう!


  小屋入り初日のbefore⇒after 

まずはロビーの物販コーナーから。
つまり、ポロシャツや台本、DVDなどの販売コーナーです。

といっても、まだ段ボールしかありませんね。

風船を膨らませたり、なんて作業も結構時間がかかるのですが、
人数が多いって、すごい!


夜になってかなり形ができましたね。


これは本番の様子。




こちらはミニステージのための舞台作りから。


音響なども入れて、椅子も揃えて、あと一息!


本番!




こちらは小道具班。
こういう細かい作業も山ほどあります。


フェスのマップ、スタンプラリーの台紙、スタンプまで、
すべて手作りです。




そして、こういった小道具もよくできてるでしょ。

なお、ワンちゃんは日本補助犬協会に、
ささやかな寄付をしていただいたものです


芝居の後半、事務所の壁ぎっしりに貼られていた選挙ポスター。
このいかにもな胡散臭さがみごとでした(笑)



うーーん、さすがに長いので、
今日はここまでに!


   <つづく>






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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その11・セット崩壊!

2018-11-06 11:29:41 | 舞台・ウラ話

かなりショッキングなタイトルになりましたが、

どんなに人間が頑張っても、
カーテンなど、動きのあるものは<壊れる>ことが、
決して少なくないんです。


私自身の経験でも、

カーテンを使う芝居なんて、
そうそうあるワケじゃないのに、

劇団時代に1回と、7年ほど前に1回、
壊れたことがありますから、なかなかの確率ですよね。


そうかと思えば、客席で観た友人の芝居で、
カーテンレールごとバカっと落ちたことが

自分は出てもいないのに、冷や汗がドッと出ました。


しかし、やはり忘れられないのは、
7年ほど前、ちょっとだけ関わった芝居・・・。

これが、ファンタジーというか、
中東っぽい架空の国の昔のお話だったのですが、

将軍が長い演説を終えて、ハッと後ろを振り返ると、
ばらりと幕(カーテン)が落ちて、

敵国の兵隊がずらりと並び、高い所から見下ろしている、
・・・という、山場のシーン。


この場合は、最後に一気に落とさねばならないので、
長い長い木の棒に、等間隔に釘を打ち付け、
その釘に1個ずつ、幕に付けた輪をひっかけていました。

それも、しっかり掛けると落ちない可能性があるので、

 軽―く、そーっと掛けていた・・・。

はい、このあたりで、だいたい想像がつきますよね(笑)


ある日のこと、将軍が長台詞を喋っていると、

あろうことか、その途中から、
ぱらっ、ぱらっ、と幕が落ち始めたのです。

それも、まだ兵隊たちは並んでいる最中!
(台が高いため、上がるのが大変)


本来なら、

 仰々しい制服に身を固めた兵隊たちが、
 ずらりと整列して現れる・・・はずが、

よっこらしょっと台に這いあがりながら、

まだ立ちあがれずに、這いつくばっている姿が、
客席から丸見えに・・・
              


将軍も、背中で状況はつかめたのでしょう。
心折れそうになるのを、懸命に持ちこたえたのだとか。


結局、原因は、兵士が台に上がろうとした、
その風で、たまたまひとつ輪が取れて、
あとは幕の重みで順番に、ということのようでした。


   本当にライブは怖い・・・。

このカーテンだって、開くからこそ、


ここで、当たり前のように芝居ができるんですから。


・・・と、カーテンだけで3日もかけてしまった

さて、明日はやっと小屋入りです!


   <つづく>







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『ギンノキヲク』ウラ話&ウラ写真・その10・カーテンズ!

2018-11-05 11:15:25 | 舞台・ウラ話

『ギンノキヲク』名物、カーテンの開け閉め!

自分の芝居もしながら、
あれだけの回数、カーテンの開け閉めをする・・・。

それも、間違いなく、間を外さず、
テンポよくやらねばならない。


もう、本当に、こんなに過酷な仕事は、
ないんじゃないかと思います。

だって、ひとつ間違えたら、
その公演が全部、ぶち壊しになるんです。

「あ~、あそこの台詞、間違えた~」
 なんてレベルじゃないんです。

  そのプレッシャーたるや、いかばかりか・・・、

と思っていたら、

ラビット番長さんの劇団員は、みーんな経験者なんだとか。
もう、ここの劇団員さんって、本当に信じられん!


しかし今回は、客演の3人が担当することになりました。

その白羽の矢が立ったのが、

加藤(若手ヘルパー)役のけんけん君、


神田(利用者)役の織田彩耶子ちゃん、


古賀(神田さん専用ヘルパー)役の日下湖希ちゃん、


それぞれ、My段取り表を、肌身離さず持っています。

そりゃ、これだけの数の開け閉めを、
記憶だけに頼るなんて危険なこと、できませんから。

けんけんは単語カードという技を編み出しました。
芝居で単語カードを使った役者さんって、
初めてじゃないだろうか(笑)

あとの2人の紙も初日でヨレヨレ。
その苦労がしのばれます。


そして、舞台上で可視化するということは、
ただ、無意味にカーテンを開けるのではダメなんですよね。

例えば、

 掃除しながらカーテンを開ける、
 神田さんを追いかけながらカーテンを閉める、
 荷物を向こうへ持って行くついでに、カーテンを開ける。

・・・そんな理由を、開け閉めの回数分だけ考えなければいけない。


自分の本来の出番の隙間を縫って、
誰がいつ、どこで、どうやって開けるか、
それをずっと打ち合わせをしていました。



しかし、
こういうカーテン(幕)ものの本当の怖さは、
実は、別の所にあって・・・。


自分たちは間違わなくても、結構な確率で、
こういうことがおこるんです。


  <セットが壊れる!>


    <つづく>







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