望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

たまにはドンと毒を吐いてみる

2016-09-30 16:47:20 | 演劇・舞台・小劇場

先日、とあるオジサン役者が、
ニタニタとそばに寄ってきて、

「そういえば、この前、
 引退するとか言ってたけど、どうなったの?
 引退しないの?」

と聞いてきた。

確かに、もう2年近く前の話だけど、
引退すると言ったことがあった。

「やっぱり、引退、しないんだ~」

やっぱり口だけだったか、と言いたげな、
その口調に、


「あのね。
 あの芝居の稽古で、
 あんたと同じような低レベルのミスをしたときに、
 そのショックで引退するって言っちゃったのよ」

・・・とは、さすがに言えなかった。


「そうやって、人の事を、とやかく言う暇があったら、
 少しぐらい、芝居の勉強でもしたら?」

・・・とも、さすがに言えなかった。


「そういうあなたこそ、みんなのために、
 そろそろ引退してくれない?」

・・・とは、いよいよもって、言えなかった。



でも、すごく言いたかったから、

 ここで言っておいた。

  あ~、すっきり!




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ご不幸ウラ話・・・イロイロとbefore→after<その3>

2016-09-29 15:27:35 | 舞台・ウラ話

真寿美ちゃんが用意していた、
これ。


おんなじ大きさの物体が2個。

元のブツは靴下なんですが・・・、

なにかというと・・・、

 
(真寿美Twitterより)

稽古中のある日、主宰が突然、
「さゆりは巨乳にしましょうか」
と言い出したのです。

「え? またなんで?」
といぶかる真寿美ちゃんに、

「優しい人は巨乳じゃないですか?」
と、我らが主宰。

「あ・・・、そうなんだ」
と、全員がただ、受け入れました(笑)


そんな忙しい2人を見ながら、
私はヒマでヒマで・・・。

とにかく今回、
楽屋に入ってから、することと言ったら、
ちょっとメイクを落とすことだけ。

そうなんです。
普段のメイクを落としてたんです。

それでおしまい。
所要時間5分。

だから、いつものメイクボックスも、
鏡前に置いてはいるものの、

その中身は、
セロテ-プだったり、ハサミだったり、
メガネ、薬、コンビニでもらったスプーン、
お茶場で取ってきたお菓子、など。
その他、雑物全部。

この差!



そして、前編の最後にちょっと出る、
この悪役の2人が、


ひと足お先に楽屋を出ていきます。


しかし・・・、

私、ニタリと笑ったつもりなのに、
普通の笑顔になっているではないか!

私、本当に悪役に合わないんだよなぁ


   <つづく>






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ご不幸ウラ話・・・イロイロとbefore→after<その2>

2016-09-28 22:39:03 | 舞台・ウラ話

賑やかなアップタイムが終わり、
客席にパンフが並べられ、


みんなで「気合い入れ」をやったところで、
開場になります。

「気合い入れ」と、
呼ぶか呼ばないかは別として、

基本、どこのカンパニーでも、
本番前・・・たいがい開場するちょっと前、に、
全員集合して、何かをやります。

毎回主宰が喋るところや、
日替わりで誰かが喋るところ。

最後に円陣を組んだり、
手をつないで目をつぶったり、
特殊な動きをしたり。

カンパニーによって、さまざまなのですが、

とにかく、みんなで心をひとつにして、
テンション上げて本番に向かうぞ――っ!
みたいな空気になればいいわけです。


そして、開場。

お客様が入ってこられて、
いよいよ、開演30分前――!

・・・なんですけどね。

   ・・・普通はね。


だけど、今回は違ったんですよね。


私たちが出る後編が始まるのは、
開演してから、およそ50分後。

だから開演30分前というのは、
我々の開演の1時間20分前。

お客様がもう入っておられるので、
楽屋からは出られず。

たいして支度のない男性2人は、
せっかくならと、
劇団員さんのお手伝いで呼びこみを。



一方、私以外の女子2人は、
それでも時間が足りないくらいの大忙し。

特に、まちだまちこちゃんは、
ド派手なメイクに、つけ爪と、
やることが目白押し。

なかなかのbefore→afterです。
 
(まちこTwitterより)

この色が、最初、
「サーティーワンのコットンキャンディに似てるよね」
とか、
「いや、モンスターズインクでしょ」
とか言われていたんですが、

メイクの常で、日に日に濃くなり、
後半ではもう、
「毒ヘビにしか見えない」状態に(笑)


そして、もう1人の真寿美ちゃんの方は、
こんなものを作成中。



   <つづく>






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キンモクセイ

2016-09-27 17:21:57 | 暮らし・花・趣味

まさに季節ではあるけれど、

今年の気候のせいなのか?

今日になって、一気に、
キンモクセイの香りが漂い始めた。

どこも、かしこも。

  びっくりするくらい。


いつもは、こんなに、
 「せーの」で漂ったりしてこないのに。


「おっ、ここも!」

「あっ、ここも!」

移動するたびに、香りを発見して、

なんか、今日はこれだけで幸せな気分~


いろいろと考えることもあったけど、

  ま、いいや~~





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ご不幸ウラ話・・・イロイロとbefore→after<その1>

2016-09-26 16:15:17 | 舞台・ウラ話

さて、舞台上まで戻ってきました。

この写真、
左側に掃除機がチラッと見えますね。

ってことは、
舞台と客席の掃除が終わったばかりかな?


実はこの劇団さんでは、
私がいつも書いている、

  <全員で働く小劇場>

というパターンがなかったんです。

何もかも劇団員さんとスタッフさんが、
やってくれて、

自分の小道具なども、
終わったらそのまんま、ほったらかし。

次の日にはちゃんとセットされています


客演の役者は、
役者だけやっていれば、それでいい、という、

本来、当たり前だけれども、
だけど!

小劇場の世界では、
きわめて珍しいカンパニーだったんです。


なにせ、小劇場の世界は、
客演だろうが何だろうが、
いる人間は全員使うのが当たり前。

というか、
そうじゃなきゃ、
回っていかないんですよね、普通。

ところが!
こちらはスタッフさんが多いことに加えて、

劇団員さんが働く働く!


だから、少しでも休みがあると、

1列に1人、しばしの休息。

劇小の椅子が柔らかくてよかったね(笑)



そして開演1時間くらい前から、
我々客演メンバーが、

てんでバラバラに、舞台に来ては、
ストレッチしたり、声出ししたり。


このあたりは、みんな、
完全に、自分のペースで動きます。

開場時間までに、
⇒ 私はこれだけの用意を済ませておきたい。
⇒ となれば、ストレッチは今がいい、

みたいに、逆算しながら動いていくので、
まったく人と繋がることがないのです。


もちろん、その途中で、
バカ話で盛り上がったり、
突然何人もで踊り狂ったり、歌いだしたり、

毎日、なにかと道草を食うので、

「あれっ、もうこんな時間?
 なんで今日、こんなに時間がないんだ?!」

みたいなことも出てくるんですね~。

よく考えれば、当たり前なんですけどね~(笑)


   <つづく>




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ご不幸ウラ話・・・舞台裏にご案内~<その5>

2016-09-25 17:46:36 | 舞台・ウラ話

何かと使った押し入れですが、
片づけに関しては、
意外と面倒だったようで・・・。


私の登場シーンでした。

再現すると・・・、


大家(私)が七輪を持ってきて、
それを置こうとするが、

ちゃぶ台には、飲みかけのビールや、
バカッと開けた、食べかけのポテチの袋が。

そこで、みんなに頼んで片付けてもらう。

その、片づけてもらう間、
喋りながら、窓の方にちょっと動いて、

そこから戻りながら、
「それに若い人、みんな好きでしょ、BBQ」

という台詞を、みんなにかける。


・・・といった段取りでした。


ところが、劇場に入って、
初めて通すゲネプロで、


これまで通りの芝居で、

「それに若い人・・・」と振り返ったら、


   ・・・・・・・・・


みんな、私に背中を向けて、
夢中で押し入れに向かって片づけ中・・・。


 喋る相手が誰もいない・・・。

  大家さん、1人ボーゼン 


なのに、まだまったく、振り返る気配なし!

大悟君なんて、
缶の中身のチェックまでしてる!

おーーーいっ!
なぜここでチェックするんだっ


と心の中で突っ込みまくり、
とりあえず何とかやり過ごして、

あとで、
「ちょっとぉ!」
と怒ったのは言うまでもありません。



ま、ゲネだったし、

中味のチェックは、
倒れたときの心配をしたためらしく、

それ以降は、
早く片付けてくれましたけど。


たしかに稽古場なら、
押し入れもなきゃ、ふすまもない。

圧倒的に片づけやすかった、らしい・・・。


でも、
こっちはそんなこと知らないもんね!




ということで、裏をぐるりと回って、

舞台に出て参りました~。



こんな小さい舞台なのに、
よくまぁ、これまで引っ張ったこと。

でも・・・、ふふふ、まだ続けるのです~



   <つづく>




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しみじみ

2016-09-25 10:50:25 | 演劇・舞台・小劇場

昨日の夜、
 すごくうれしいオファーを頂いた。

出たくて、出たくて、
  グラグラと心が動いた。


でも、その先に、
  もっとうれしいことが決まっていて、

両方とも、
  というワケにはいかなかった。


うーーん。
こういうものよね~。


でも、
ありがたいな。
・・・と、しみじみ思った土曜の夜 



  それを今ごろ書いてる日曜の昼。 てへ 




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ご不幸ウラ話・・・舞台裏にご案内~<その4>

2016-09-24 14:10:26 | 舞台・ウラ話

窓を通り抜けて、


そのまま奥にどんと入ると、
ここは舞台監督さんの仕事スペース。


ここにも暗視カメラは設置されていますが、
その他、
私が見ても「???」なものが、いっぱい!


なにせ今回、ストーリーが4つもあって、

飲みかけの缶がたくさん出るは、
ガラスは割るは、
お茶はかけるは、
血のりは垂らすは、

何かと大変なものの多い公演だったと思います。


実際、飲みかけの缶は、何度かひっくり返り、
びしょびしょの床に、
何事もなかったように座ったキャストは数知れず。


黒の人々の方で使った血のりを掃除して、
まだ乾ききっていないときに、
私が這いずりまわって、膝が真っ赤になり、

ケガしたのかと心配されちゃ大変と、
ズボンの前後ろをひっくり返して、
カーテンコールに出たこともあり。


毎日なにかとありながらも、
でも、それすら楽しめちゃうカンパニーでした。


・・・と、それはさておき、

舞台監督さんの魑魅魍魎スペースから、

くるりと後ろを振り返ると・・・、


押し入れですね~。

左側が舞台面。
押し入れを、横から切った形です。


1階の押し入れの中から見た客席。


2階の押し入れの中から見た客席。



役者達は自分の出番の前に、
こっそりここに入り込みます。

上段にはビールなどの小道具もセット済み。
(見えにくくてゴメンナサイ


こういうのは忘れるとシャレにならないので、
早め早めに用意します。

劇中で片づけるときも、この中へ。


  ・・・あ、そうだ。


そういえば、私、

ゲネで完全に置いてかれたんだった


   <つづく>





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ご不幸ウラ話・・・舞台裏にご案内~<その3>

2016-09-23 17:42:29 | 舞台・ウラ話

さて、障子のスペースを曲がると、
舞台奥の通路になります。


つまり、右側が全部、舞台面です。

そこで、まず見えてくるのは窓の裏側。

反対方向から見ると、こんな感じ。

青く光っているのは暗視カメラです。

これのおかげで、舞台が真っ暗なときでも、

舞台の状況が分かります。


ちょっと目を下にやると・・・腕が・・・(笑)


舞台監督さんは、この暗視カメラで、
状況を見ながら、腕を舞台上に投げ込むのです。
(本番では私ではなく、当然プロの仕事です)

これは舞台上から見た窓。



何が大変って、
この窓、毎回割らなきゃいけなかったんですよね~。


終演後に、パーツを拾い集めて、
パズルのように貼り合わせるのですが、
しっかりくっつけると、今度はうまく割れない。

とにかく、1回試すたびに、
またくっつけて、乾かさなきゃならないから、
そう何度も練習できない。

舞台監督さん、大変だったと思います。


でも、それだけやっても、
このガラスの割れ方でも、おわかりの通り、
 
腕の飛び方はなかなか安定せず、

客席に飛んだこともあったみたいです。
(お客様、驚いただろうなぁ

途中からは、一瞬の暗転の時に(?)
先にガラスを割って投げ入れてたとか。

あ、もちろん、ガラスは本物ではなく、
アクリルの板です。


当然のことながら、私は見られないので、
本当のところはわかりませんが、

一度見てみたかったな~。


そんな窓を、舞台上から覗いてみると、赤いライトが。


恐怖を演出する赤のライトです。



では、次は、もう少し奥に入りまーす。
(って、秘境探検か?!・・笑)


   <つづく>





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ご不幸ウラ話・・・舞台裏にご案内~<その2>

2016-09-22 16:23:21 | 舞台・ウラ話

<前日からのつづきです>


七輪の上にある黒い布。


これ実は、
  <外からドアごしにかける声>

を作るためなんです。

前編の方では、
劇団の主宰の家にやってきた劇団員たちが、
ドアの外から、

「佐藤、いるーー?」
と口々に呼びました。

後編では私が、チャイムを鳴らしながら、
(もちろん音響さんが出してくれてるんですが)
「ツルくーん」
と呼んでいました。


あの声、
普通に舞台のそでで、怒鳴ってしまうと、
聞こえすぎるんです。

ドアの外の声にならない。

と言って、小さな声だと、
呼んでいる声にならない。

なので、
黒布を顔の前にくっつけて、
そこに向かって呼びかけます。

するとドアの向こうから、
大声で呼んでいる感じに聞こえるんですね。


さて、小道具置き場を通ると、すぐに階段があります。


階段を上りきったらこんなスペース。

白い線は見切れライン。
この線の向こうに行くと、
お客様に見えちゃうよ、という線です。


視線をもうちょっと上げると、こんな感じ。


舞台上が明るいと、こんな感じに見えるんですが、
ここからあと1歩進むと、客席から見えてしまう。


そこで、出の前には、白い見切れラインに囲まれた、

このピンクの丸印あたりに隠れます。
見切れだらけの中の、わずかな安全地帯です

舞台上から見ると、

この障子の裏にいることになりますね。


さて、このスペースを右に曲がって、
今度は舞台の奥の通路に入ると・・・、

  ・・・こんなところが見えてきます。


   <つづく>





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