望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「見よ」ウラ話&ウラ写真(その16) セットの影で

2018-03-31 21:59:11 | 舞台・ウラ話

スタジオでは、裏がないために動きが取れず、
狭~いところに挟まってしまうことが
たびたびあります。


ということで、

前面のキャストではなく、
ぜひ後ろの、矢印のキャストをご覧ください。

  *   *   *   *

後ろに手燭を持った女学生さん。


早めにスタンバイしないと間が空いてしまうため、
火をつけた手燭を持って、延々1シーン、
ここで待っています。

  *   *   *   *

狭い場所に、こっそりと2人。


前の演技中のキャストとの熱量の違い、
お分かりでしょうか。

近いところでスタンバイをせねばならないので、
ひたすら気配を殺しています。

  *   *   *   *

こちらもスタンバイ中の青田先生。


ホイッスルを吹きながら登場せねばならないので、
ぴったりの間にホイッスルの音をさせるべく、
早めからホイッスルを口にスタンバっています。

舞台の会話を、
「ピーーーッ」というホイッスルの音で中断させる・・・。

この「ピーーーッ」を入れる間が、
コンマ何秒の違いで、気持ちよく響くか否か、
変わってしまうのです。

  *   *   *   *

そして、ラストの素敵なシーンも。


仕方のないことなんですが、
なんか間が抜けてる~~(笑)

  *   *   *   *

芝居の稽古って、役者たちが真剣なだけに、

「とりあえず」だらけの稽古場は、
不思議なおかしさに満ち満ちています。

でも、そこで平気でできるのが、
また、役者のヘンなところなんですね。


    <つづく>






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今もガラケーだけど、それがなにか?(ーー゛)

2018-03-31 10:35:46 | 暮らし・花・趣味

【十年以上前の話か…】ガラケー世代にしかわからないクイズ(全10問)


ガラケーがそんなに珍しいなら、

オバサンのガラケー、
あなたのスマホと交換しようか?


しかし、ホントに、ほんっとに・・・10年以上前になるの???

  うそでしょ・・・




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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その15) セットの影で

2018-03-30 12:04:37 | 舞台・ウラ話

1日空いてしまいましたが、
(それも、気を持たせたところで

忘れた方は、一昨日の記事をご覧くださいませ。

その答えでゴザイマス。


本物の舞台と、稽古場との違い。

そして、
稽古場ならではの不自由なこと。

それは・・・裏がないこと!

といっても、意味不明ですよね(笑)


本物の劇場に入れば、
舞台には裏の通路があります。

この前の話じゃありませんが、
ドアさえちゃんと閉まっていれば、

舞台からハケたら、
裏を通って動けます。

しかし、
稽古場は、そうはいきません。


スタジオの壁のギリギリまでセットを組むので、
ドアがあっても・・・開けたら壁です。

ドアを開けて出ていった、ことになっても、
そこから動きようがないんですね。

だから、何とかうまく身を隠すか、逃げるかしかない。

こんな感じで、走っていく勢いで、


壁にタッチして、またそっと舞台に戻り、
ダーーーッと袖に走り込めたら、セーーフ!

だけど逃げ切れず、出番が終わっても、
そこから動けないことがよくあるんです。

完全にコーナーに追いやられても、
目の前で芝居をしていたら、動けば邪魔になる。
となると、ひたすら待つしかない。


トロいオバさん、逃げそこなったの図


特に通し稽古の場合は、
最後のカーテンコールまで休みなしなので、

とにかく人の芝居の合間に、
なんとかするしかないんですが、

こんな感じで動けなくなると、
次の早替えがあるし、どうしよう状態になって、

ごめんなさいオーラを体じゅうから振りまいて、
とんでもない所で、
モソモソと動いて消えていくことになったりします。


いや、あの、でも、
これは私だけじゃないんです。

明日はそんな、

  <狭いところに挟まっているキャスト>

の姿をご覧に入れます。


    <つづく>







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これはもう、日本人なら仕方ないでしょう

2018-03-29 17:52:18 | 暮らし・花・趣味

どこもかしこも満開の桜。

いつもは順番に咲く、種類の違う桜も、
今年は一気に咲いたから、まさに花盛り。

枝垂桜まで咲いているんですよね。


そして、SNSも花ざかり。

これ、ほんっとにわかります。

本物を見るに勝る事は無いのに、
しばし留めておきたいんでしょうね。

この姿、写真に撮らずにはおられない、
こんなにきれいなんだから!って。

そして私も思わず撮りました。


だって、本当にきれいですよね、今年。

そろそろ道にも花が咲いてきました。


でも、こうやって、
「わーい」と喜んで写真を撮れるって、
幸せなんでしょうね。

本当につらいときに、
花の写真なんか撮りませんから。

日本人って、桜が心のバロメーターになってるのかも。

などと、柄にもないことを考えるのも、
桜がきれいすぎるからかな。


ちなみに上の写真、
運転席からの一瞬ショットにしては、いい出来でしょ
(お巡りさんには内緒です






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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その14) 本物を使う

2018-03-28 18:26:55 | 舞台・ウラ話


暗転での椅子の移動という仕事。

とりあえず道具のパイプ椅子だったときには、
なんてことなかったんです。

片手にカンテラを持ちながら、
椅子も片手で軽々と持って、はいおしまい。

ところが、
あのクラシカルな椅子の重いことといったら!


とても片手で動かせる重さではないため、
何度もシュミレーションをして、
やり方を決めました。


まず、暗転と同時に、カンテラの火を消します。

あ、そういえば・・・、
カンテラって初めて使ったんですが、


油をしみこませた灯芯を、ネジを回して上下させて、
明るさを調節するんですね。

だけど、勢いで灯芯を落とし過ぎると、
灯芯が引っ張り出せなくなる。

ってことは、次から使えない・・・。
もう、消すのがヒヤヒヤでした。

ととと、話が飛んだ


カンテラの火を消すと共に暗転になると、
そのカンテラをハンドバッグのように手首にぶら下げ、

油が漏れないように、
できるだけカンテラは揺らさずに、
両手でよっこらしょっと、椅子を戻して出来上がり。

たかがこの程度の仕事でも、
やはりちゃんとシミュレーションをしておかないと、
まさかのトラブルがおきたりするんです。


でもね。
こういう作業をしていると、たまに思います。
暗転って、暗いからいいんだな~って。

暗転でやってることを、明るい所でやったら、
本当に恥ずかしくて耐えられませんから(笑)


さて、こうやって、道具や衣裳が揃ってきて、
本番さながらの稽古が続くワケですが、

稽古場ならではの不自由さというのが、
もうひとつあるんです。
(これは絶対に当たらないぞ~


    <つづく>







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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その13) 本物を使う

2018-03-27 23:20:55 | 舞台・ウラ話

なぜ、
本物の道具が入ると、作業が変わるのか、
というと、

たとえば、私は暗転で一度、
椅子の移動をする仕事がありました。

どこの暗転か、わかります?
って、わかるワケないですよね(笑)


暗転になったとき、小道具をハケ(片づけ)たり、
大道具を移動したりするのは、

・・・舞台監督さん、
ということも、もちろんありますが、

かえって、近くにいるキャストの方が、
無駄な時間を使わずに済むので、
基本は一番近いキャストが働きます。


ということで、

婦美が順吉にキスをされて大騒ぎになり、
みんなが窓から逃げるあのシーン。

みんなが逃げてしまった後、
談話室に入ってきた菅沼先生が、

ガランとした談話室をカンテラで照らして、
何事もなかったと、ホッとしたところで、

暗転・・・だったのですが、


この時点で、
窓から逃げるときに、踏み台がわりにした椅子が、
窓のそばに置きっぱなしになるんですね。

でも次の明転(暗転が明けたとき)では、
翌日のシーンになるので、
椅子は元に戻ってなきゃいけない。

で・・・、その場にいるのは菅沼だけ

ま、少々トロくても、別の人間が動くよりいいだろう、
ということで、私がやりました。


「はーい。この程度、いくら私でも楽勝でーす!」

って状態だったので。

だって、この仕事、

とりあえず道具のパイプ椅子だったときには、
ホントに楽勝だったんです。


    <つづく>






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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その12) 火を使う!

2018-03-26 22:42:59 | 舞台・ウラ話

火を扱うだけでも大変なのに、
このテーブルの場所が、悪かった!



・・・まさかのスプリンクラーの真下!

でも、舞台セットがこうなっているんだから、
スプリンクラーくらいで場所は変更できません。


とはいえ、スプリンクラーが作動したら・・・、

それこそ、衣裳から、大道具、小道具にいたるまで、
どえりゃぁことになってしまいます。

特に小道具は、紙ものばかり。

この時期に、
せっかく作ってもらった「青鞜」や「バードウィメン」を、
水浸しにするわけにはいきません。


そんな苦労を経て完成した、このシーン。


でも、本当にきれいなシーンになったと思います。

どなたかが、
「ラトゥールの絵画を見ているよう」
と書いて下さっていて、

でしょでしょ!とうれしくなっちゃったのですが、
まさに「光の画家」が描いたようなシーン・・・、

・・・って、ちょっと褒めすぎた?
    このくらいにしておきます


そして、
稽古場での稽古も終わりに近づいた頃、

本物のテーブルと椅子が入りました!
(衣裳も完全に本番仕様ですね)


同じようなものだけど、
本物が入ると、ぐんと変わります。

気持ちの問題も大いにありますが、

作業の点でも、大きく違うんです。


    <つづく>






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体が緩むワケだわ

2018-03-26 12:07:50 | 暮らし・花・趣味

昔のジーンズが出てきたので、履いてみたら、
おお、今でも充分通用する形ではないか!

これからまたどんどん履こうと思って、
しゃがんでびっくり。

ひ・ざ・が・曲・が・ら・な・い😵

ストレッチに慣れきった、
身体にも心にも、
なかなかのショックだった。




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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その11) 火を使う!

2018-03-25 22:51:39 | 舞台・ウラ話

この、本物の火の揺らぎ、


とてもいい雰囲気です。

稽古場で見ていても、
うわ~すてき~、と見とれていました。


しかし、これは本当に、イロイロと大変で

まずは、使う女学生たちが、
主宰から、使い方の説明を。


そして、おっかなびっくり、練習。



ろうそくの周りに、風よけの紙を巻きます。


これで、より火が美しくなるんですが、

・・・なにせ紙。
ちょっとしたことで、燃え移ってしまいます。


もちろん、本番は燃えない紙を使ったのですが、
稽古場では、普通の紙でやっていたので、

常に水を用意して、臨戦態勢で稽古しましたが、
たま~にこんな状態も。


突然ボワッと燃え上がった手燭を、
近くで見ていた安達先生が、
すごい迫力で消してくれて一件落着。

気迫が画面から伝わってきます(笑)
(なーんて、手伝わずに写真を撮っててごめんなさい)


その上、
ろうそくを持っているだけ、ならいいのですが、

紙を取って、
手元の火を、もう1本のろうそくにつけたり、


そして、また紙をつけたり、と、


台詞を喋りながらの、こんな作業も。

そうでなくても、何かをやりながら台詞を喋るのは、
かなりシンドイことなのですが、

相手は火!
大変だったと思います。

心なしか、みんなの笑顔がこわばっているような。


またまたその上!
このテーブルの場所が、悪すぎた!


    <つづく>





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「見よ」ウラ話&ウラ写真(その10) とりあえず道具~~

2018-03-24 23:13:47 | 舞台・ウラ話

もう一度、出しちゃいますが、

青田先生が上にかざしている黄色い紙。


これが扁額の代わりって、


いくらなんでも小さいだろ!
・・・って、思いますよね、普通。

でも、いいんです!
形が違おうが、とにかく持っていれば!


昨日のリンク記事を読んで下さった方には、
重複になってしまいますが、

絶対に何かを持つ、その理由は・・・、

<持たないと、途中で消えちゃうことがあるから>

なのです。

特に最初からずっとエアーでやっていると、
いつの間にかモノが消えても気づかない、
ってことがあるんですね。

(昨日のリンク記事の<1> に、もっと詳しく書いています)

エアーでやってて、
実際にモノを持ってみたら、

あ、これの置き場所、どうしよう~、
なんてことが出てきたりするんです。

まぁ、今回のように芝居慣れしたメンバーなら、
まず、そんなチョンボはないんですが、

慣れているだけに、怖さも知っているから、
ちゃんと何かを持つんですね。

   *    *

かと思うと、反対に・・・。

これは本物の明治時代の教科書です。


本物があるのに、
残念ながら、本番では使われませんでした

   *    *

これは、椅子とテーブルが揃うまでの、とりあえずの大道具。
パイプ椅子と事務用のテーブルです。


そして、
テーブルの上には丸いものが3つ。

これは手燭の代わりのルームライトです。

ルームライトだから明かりがつく。
「とりあえず道具」としては、かなりの優れものです。

何故か、本物の手燭とルームライトの共演。


そして、何故か、この写真が一番出来がよかったらしく、

普通に、このミックスバージョンが、
あちこちに出ていました。

意外に気づかれないものなんですね。


しかし女学生たち、この手燭の火で、
本当に苦労したんです。

本番では当たり前のように使われていましたが、

そこに至るまでには、いろいろな(たまに笑えるような)、
苦労があったのです。


    <つづく>





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