望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ファスナー付け替え、11000円!?

2012-06-30 13:03:52 | 暮らし・花・趣味
 
私ではないんですが・・・。


私の母がジャケットのファスナーの付け替えを、
大手のクリーニング店に頼んだら、

なんと、その代金、1万1千円也!




ええっ!

ちょっと待ってよ。

そんな特殊なジャケットじゃないし、

ただファスナーを付け替えるだけでしょ?

それじゃ、ジャケット買えちゃうじゃないの!


と驚き、腹を立てた娘は、まず本社に電話。

なぜそれだけの金額になったかの説明を求めました。


すると、改めて担当者からお電話させます、とのこと。

私としては、修理担当者から連絡があると思ったのですが、

電話がきたのは、いつも母のところに回ってきてくれる、
地区の担当者。


「工場からその値段で来ましたので」

「いや、だから、何故その値段になったかを説明して・・・」

と、電話を切り、その翌日、またその彼から電話がありました。


「工場の方に聞いたんですが、いろいろとあるようで。
 ファスナーの長さなども」

「ジャケットは、そんなに長くないでしょ」

「ええ、ですから、こういろいろと。
 こちらも先に、お見積もりしましょうかと伺うべきでした」

「そういうことじゃなくて、担当の人はどう言ってるんですか」

「ええ、ですから、いろいろと種類があって」

「担当者が直接、説明してくれると思ったんだけど」

「いえ、でも、私がお話しするのと同じことですから」


何を言ってもダメだと、電話をきりました。

母も事を荒立てたくない様子で、
ガンガン文句を言う娘をヒヤヒヤして見ているし、
これ以上言っても、いいことはないだろう。


でも一応確認したい。

たしか、料金表では1200円から、とあったはず、
と、数日前にチェックした料金表をサイトで探したのですが、

あったはずの場所から消えている・・・。

うがった見方をするのはよくない、とはいえ、
なんともスッキリしない気分。


というか、世の中の加工代って、今はそんなに高いものなの?

私が知らないだけ??







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2012-06-29 01:42:26 | 暮らし・花・趣味

いつも、こんなモンには惑わされん!

と言いつつ、

しっかり惑わされている私ですが、

またちょっとご報告を。




プライドのヤツが「やめとけ、恥ずかしいぞ」と、

懸命に止めております。

でも、やっぱり書いちゃいます。



私のブログ、2つのランキングにエントリーしております。

いつも2位、3位あたりにいるのは、
どちらかというとマイナーなランキング会社(失礼!)



もうひとつ、

けっこう役者がたくさん入っている、
メジャーなランキングがあります。

ところが、これがまぁ、なかなかの難物で、
まるっきり上位に上がらない。


ジャンルが「演劇・ミュージカル」だから、
上位はやっぱりタカラヅカ関係が多いんですね。

これにはかないません 


でも、このところ、ジリジリと上がってきて、

うわっ、1ケタになったぞ、と思っているうちに、

おおっ、初の6位!



ちょっと嬉しかったので、ご報告。



でも、このあたりでやめておかないとね。

振り回されたら、ロクなことはありませんから。
(と、自分に言い聞かせる







このランキングです。
   クリックさせるっていうのがズルい!

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この電車、何だったんだろう??

2012-06-26 11:38:24 | 暮らし・花・趣味

携帯の写真フォルダを整理していたら、
こんな写真が出てきました。

稽古に行く途中、
何だろうと思って、撮っておいたもの。


こっちも時間があるから、ゆっくりできず、
あわてて3枚撮ったあとは、

反対側に来た電車に飛び乗りました。


そのまま、稽古や本番ですっかり忘れて、
今、あらためて発見。


   

5月7日、午後、

新宿駅で停車していた電車です。


私の小さい頃、
こんな電車(汽車)があったなぁと、
懐かしくなるような佇まい。


写真だとはっきりしませんが、
えっ?と振り返るほど、レトロな雰囲気でした。




行き先などが出る窓には「試運転」とあります。


気になってネットで調べてみたのですが、
まったくわかりませんでした。


この電車、何だったんだろう???


ご存じの方、いらっしゃいますか?








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ウラ話・1本の芝居ができるまで・オマケ

2012-06-23 23:50:35 | 舞台・ウラ話

コメディって、演じる人間に、
不思議な心理状態を引き起こします。

これは、やった人間にしかわからない心理だと思うんですが、

コメディをやっていて、誰もが陥るワナ。
それは・・・、


「面白くするためには何でもやるぞ!」


ちょっと話がずれますが、

笑いって、

笑わせる方に、
ちょっとでも照れとか恥ずかしさがあると、

見ている方は、
その何倍も恥ずかしくなっちゃうんですね。

素人さんがTVでおかしなことをやって、
見ているこっちがいたたまれない、
って気持ちになったこと、ありませんか?

あれはご本人が恥ずかしいと思っているから。
でも、プロを見てて、そんな感じにはなりませんよね。
プロは、照れないから。

プロとして当然のことですけど、
ある意味、マトモな神経をなくしてる(笑)

でも、それは、
面白くしたい、ということ以外、
考えないからじゃないか、って思うんです。


つまり、コメディをやっているときって、
まさに全員が、こういう状態になっちゃうんですね。
一種の宗教みたいに。

面白くなるのなら、
本当に、どこまででも突っ走ってしまう。

若くて可愛い女の子でも、
平気ですごい表情を作ったり、
とんでもないことをやったりする。

そこで恥ずかしい、なんて、カケラも思わない。

まぁ、恥ずかしいと思う子は、
コメディをやらないのかもしれませんが。


しかし、この集団催眠状態(笑)って、
いったい何なんでしょうね。


ものすごくキザなことを言えば、
お客様に笑っていただける、ってことは、
それだけ、
お客様に楽しい時間を提供している、ってこと。


よっしゃぁ、楽しんでいただけたぜっ!
って満足感を、ひとつでも多く感じたい、

・・・のかもしれません。


苦労の割に、一般的に低く見られがちなコメディを、
どうしてわざわざやっているのか。

コメディをやる人間が一度は思うことですが、
その答えって、こんなところなのかもしれません。



と・・・、これでウラ話もやっと終了。

ということで、

ずっと気になっていたことを、
観てくださった皆さんに伺いたいと思います。

これまでの話とは、
まーったく無関係なことなんですが、

あのね、

このオムニバス5本のタイトル、
本番中にボードで出した以外に、
どこかに出ていたんでしょうか?

アンケートやブログに、
きちんとタイトルを書いてくださっている方が何人もいて、
どうやって、タイトルがわかったんだろう、
というのが、不思議で不思議で。

もしかすると、毎回メモって下さっていたんだろうか、
と、思うと、ありがたいなぁと。

ご覧いただいた方、
どなたか教えて下さいませ。
ホントに不思議に思っているんです。



などと、無関係な話まで持ち出して、
気がつけば、
公演が終わって1ヶ月を超えちゃいました。

どんだけ引っ張ったんだっ!

でも、お疲れ様でした、やっと終わりです。


しばらく休んだら、
書きかけていた、昔の爆笑ウラ話のつづきを書こうかな。

まぁ、これからものんびりとお付き合いくださいまし。







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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その6

2012-06-22 23:06:12 | 舞台・ウラ話

地獄のような早替えを、演出のアイデアで乗り越えつつ、
バタバタの舞台裏で、2話目の「宴」が始まります。

そんな中で、当の私は、といいますと・・・、


私は、「プリプリ」では、地味な普段の着物(姑)、
「宴」では、派手なお座敷用の着物(スナックのママ)

と、着物から着物への替えでした。


役者の友人が「あの着物の早替え、すごかったですね~」
と褒めてくれましたが、
私が着替えに使える時間は3分程度。

特殊に作った早替え用の着物ならともかく、
普通の着物を、ホントにその時間で全部着替えられたら、
そりゃぁ、すごいと思います。


でも、普段の着替えですら、人より遅い、トロい私が、
そんなことできると思います?


あれはね、
・・・着物を重ねて着てたんです。


まず「宴」のママの着物を着て、帯も結ぶ。
忘れるのが心配なので、
小道具の携帯まで帯に挟んで、

即、舞台に出られるように仕上げたところで、

そこから、もう1枚、

姑の着物を着込みました。

もう暑いっ、暑いっ、暑いっ!


その上、帯を2本締めているので、
ウエストが曲がらない。

下にものを落としても拾えない!
ほとんど「スターウォーズ」のR2-D2(笑)


でも、そんなに着込んでも、
それほどブザマに見えないというのが、
着物のいいところなんでしょうね。


ただ、ここに至って、
男子楽屋の住人であるデメリットに気がつきました。

姿見がないんです!


楽屋のウラ話にも書いたように、
着物の着付けに、姿見は必需品なんですが、
男子楽屋にはなかったんですね。

といっても、私だけのために、
女子楽屋からブン取ってくるワケにはいきません。


意外なところで足をすくわれた感がありましたが、
まぁ~ね~、やりゃぁできるもんです(笑)



それよりも、袖を動かすたびに、
下に着ているピンクの袖が出てきちゃって、
これはかなり往生しました。
(ん? 往生するって、イマドキ言わない?)

なもので、中の袖を奥に突っ込んで、
かなり不自然な袖の押さえ方をしていたんですが、
ま、わかんないものですね。


・・・と、

1話目の、あっという間に終わる短いコメディにも、
こんなにイロイロなドタバタ変遷がありました。


あのね、コメディってね、
役者に不思議な心理状態を引き起こすんです。

ちょとしたハナシですけど、これをオマケにしちゃいます。

ということで、あと1日 

   (つづく)








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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その5

2012-06-21 22:56:15 | 舞台・ウラ話

雑賀さん演じるマスターが、
お菓子を持ってきて、そのまま戻りかけたとき、


「戻らない! 
そこで、そのまま、プーコの椅子にすわって!」

という、大浜さんの声が。

たしかに、先に仲さんがハケているので、
椅子が1個、余っています。


そこに、突然、マスターを座らせたんです。


すると、うわぁ
これだけで、場に何ともいえない圧迫感が・・・。

ニッコニコしながら、
ただ黙ってすわっているだけのマスターなのに、

また、場が一気に、
「どうしようもない」空気に包まれました。


「そこで、足立さん(ちゃこ役)が、
雑賀(マスター役)を引っ張ってハケて」

おお、なるほど!

これだけ、どうしようもない空気になったら、
ちゃこがみんなに遠慮しても不思議じゃない。

ここは、彼をなんとか、友達から離そうとするよね。
そこで・・・、


これで、ちゃこ役の足立さんも、
暗転前に楽屋に走りこめることになりました。

と同時に、雑賀さんもそのまま裏方仕事へ。
お疲れさまです 



その上、もうひとつ、変わりました。

本当に、どんだけ変わるんだ、
という感じですが・・・、

ひとつの話が終わって、暗転になりますね。


この真っ暗の中で、我々はソデにはけて、
そのときに裏方役の人たちが、
テーブルや椅子などをセットしてくれます。

で、全部終わったら、
タイトルのボードを見せて明転。

あ、「明転」という言葉は、
「暗転」ほどメジャーじゃありませんが、
舞台が暗転から、明るくなることをいいます。


しかし、なんで、
暗転は有名なのに、明転は知られてないんだろう??

・・・ととと、
こんなことを考えると、また話がとっ散らかるので、

ここは、このままスルーだっ!(あぶない、あぶない



そのとき。

つまり明転になるとき、

パッと明かりがつくのではなく、
薄暗い中で少しずつ、ホステスたちが入ってくる、
という演出になったんですよね。


なんというか、すごく雰囲気が出たみたいです。

私はこのとき、楽屋で着替えてて、
モニターを見るヒマもないので、知らないんですが。


結局、この演出、

<薄暗い中で雰囲気を出しつつ、物語が始まる・・・>

というのは、後からつけた理由で、

最初の最初は、

「誰でもいいから、早替えできたヤツから、順番に入ってこーい!」

という苦し紛れの発想からだったんですね~。
(大浜さん、違ってたらごめんなさい!)


そんなバタバタの舞台裏で、
当の私は、といいますと・・・、

   (つづく)







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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その4

2012-06-21 01:26:36 | 舞台・ウラ話

「プリプリ」から「宴」への早替えが厳しい。
ということで、明日が初日というときに、

演出の大浜さんから、新たなプランが提示されました。


お騒がせキャラが、だいたい揃ったあたりで、
大浜さんが、運転手役の友松くんにひと言、

「友松、そこで舞台のツラ(前)まで出て、

 『オレ、今からギター買ってくる』
 と言って、ハケて(舞台からいなくなって)、

 仲さんは、みんなに謝りながら、
 それを追いかけて、ハケて!」


つまり、ダメ息子が突然、
自分もグループに入りたいと言い出し、
とりあえず抑えたつもりが、
やっぱりダメで、
さっさとギターを買いに行ってしまう。

義理の母のプーコは、
何とか阻止せねばと、彼を追いかけて出て行く。



おおっ、この2人を途中で消したぞ~!


2人とも、この時点で楽屋に戻れたら、
もう早替えも楽勝です。

なおかつ、運転手(義理の息子)のダメダメぶりが、
これでまたパワーアップ。

実際、このシーン、本番では必ず、笑いが起こってました。


いやはや、本番の前日までは、
仲さんも友松くんも、最後まで舞台にいたんです。

あのままだったら、きっと、
そうとう長い暗転になっていたでしょう。



さあ、これで友松君と仲さんはうまくいった。
次は、ちゃこ役の足立さんだけど・・・、

彼女の場合は、みんなの中心で話を回す役でもあり、
途中で引っ込むのは難しいだろう。

その場にいた誰もが、そう考えていました。


でも大浜さんは、
ここにも意外な展開を作り出しちゃいました。

このコメディは、
バンドを再結成しようと、昔の仲間5人が集まったものの、
その1人ずつに必ず、迷惑なオジャマ虫が現れる、
というストーリーなのですが、

ちゃこのオジャマ虫は、彼氏でもある、この喫茶店のマスター。

いい人なんだけど、
出したものを褒めないと機嫌が悪くなる、という、
相当にヤヤコシイ人物で、

何かと食べ物をサービスしてくれるのはいいんだけど、
いちいち、それを褒めなきゃならない。

雑賀さん演じるマスターの、
そのあたりの間が妙におかしくて、
最初の頃は笑いをこらえるのが大変だったんですが、


この日、
お菓子を持ってきて、そのまま戻りかけるマスターに、
大浜さんのひと声がかかりました。



本番前のチェック。
手前からマスター(雑賀さん)運転手(友松くん)よっちんの夫(油地さん)


(忙しくて写真撮れなかったんじゃなかったの?←1人ツッコミ


   (つづく)








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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その3

2012-06-20 10:43:32 | 舞台・ウラ話

一気に話がぶっ飛んだ、台本の変更で、
さあ頑張るぞ、というときに、
そこで、別の問題が出てきました。

最初の「プリティプリンセス」から次の「宴」へ。

出演者が、かなりカブっているんですね~。



「プリプリ」では、
それぞれの役に合わせた日常の洋服です。


・・・で暗転になって、


次に明るくなった時には、

場末のスナックのホステスになってなきゃいけない。


暗転で移動するだけでも時間を食うのに、
転換の時間はギリギリ2分。

着替えに使えるのは、正味1分ちょっと。

衣装のみならず、靴もアクセサリーも、
人によっては髪まで変えなきゃならない。


この着替えが、

<どうしても間に合わない!>

 人が出てきたのです。


まぁ普通なら、とっくに衣装合わせも済んで、
早替えその他の対処も決まっている時期ですけど、

事情が事情ですからね。

やっと衣装が決まった、といったところで、
その次のところまでは、
まだ詰めていなかったんです。



まず一番大変なのが、プーコ役の仲さん。
玉の輿の奥様っぽい上品なワンピースから、
露出度の高い、ホステス衣裳へ。

もちろん、手の空いている人が1人、
手伝いにつくんですが、それでもほとんど不可能な状態。

ちゃこ役からホステス絹子役への足立さんも、もうギリギリ。
一瞬のトラブルで間に合わなくなるという、ヒヤヒヤ状態。

ブキミな息子役の友松くんも、
すぐにスナックのチーフに変身せねばならず、
かなり厳しい状態です。



そこで、また台本に手が入りました。


すでに劇場に入って、明日が初日というとき、

稽古中に、演出の大浜さんが、
また新たなプランを提示したんです。


早替えも余裕ができて、
なおかつ、もうひとつ笑いのネタが増えるという、
すばらしいプランを。


もうみんな、大笑いをしつつ、拍手かっさい。

そうかっ、こんな手があったんだ!

ブラボー!


   (つづく)

  




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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その2

2012-06-18 10:14:18 | 舞台・ウラ話

オムニバス1話目の「プリティ・プリンセス」。
略して「プリプリ」。

本番5日前にできてきた「新作」だったのですが、

結局、最初渡されたままで残ったのは、
台本の1ページ目だけだったんじゃないかなぁ。

それほど毎日、ゴロンゴロンと変わりました。



内容を簡単に説明しますと・・・と言いたいところなのですが、

公演を観て下さって、
ご自身のブログに、
すっごく上手にあらすじをまとめて下さった方がいたので、
ご本人の了解を得て、コピペさせて頂きます。

ボルクンさんありがとうございます!(元のブログはこちら

         

第1話「プリティ・プリンセス」

Princess Princessに憧れて、
学生時代にバンドを組んでいた女性達の話。

今やそれぞれ主婦として子供を育てていたり、玉の輿婚をしたり、
独身だが仕事を頑張っていたりする同窓生達。

そんな彼女達が、かつて自分達が憧れたプリプリの再結成に刺激を受け、
久しぶりに連絡を取り合い、バンドを再結成しようと集まってみたのだが.....

そこにメンバーの周囲の人間が絡んでくる。

一々リアクションを求めるメンドクサイ彼氏から始まって、
現在付き合っているバンドマンを、勝手にバンドに加えようとするメンバーはいるわ、
また別のメンバーには旦那の義母がやって来て、バンド間の話し合いにやたらと口を挟む。

玉の輿婚をして、勝ち組に見えたメンバーは、旦那と前妻との間にニートの息子(40歳)がいて、
仕方が無く自分の運転手をさせていたり、
最後のメンバーにはヤキモチ焼きの旦那がいて、会社を早退して話し合いの監視をしに来てしまう。

         

とまぁ、こんなドタバタコメディなんですが、
ここに至るまで、実にいろいろな変遷がありました。


一番大きかった変更は、
友松くん演じる、玉の輿プーコの運転手のキャラクター。

最初、プーコの運転手は、
息子でも何でもなく、普通に運転手だったんです。

それで、バンドに口出ししてくるバンドマンとケンカする、
みたいなストーリーで。


だから、あの運転手はどちらかというと、
まっとうなキャラだったんですね。
冷静に、落ち着いた喋り方で。



それが、本番の2日前、

1枚の手書きの紙が、みんなの前に示されました。

みんなで頭をくっつけるようにして、読んでいくうち・・・、

「えーーーっ!」


と、驚愕の事実が!

まぁ、事実ったって、
作りたてホヤホヤの事実なんですけどね(笑)


なんですってぇ? 
プーコの運転手は、実は先妻の息子なのぉ?

で? なになに?
ものすごく、どうしようもないヤツになってる~!

って、なんだかこの会話だけだと、
2時間ドラマみたいだけど(笑)



でも、これで一気にドラマがぶっ飛びました。

友松くんの作る運転手のキャラも、一気にヘンな男に変更!
かなりブキミな息子が出現しました。


油地さん演じる、よっちんの嫉妬深い夫も、
独特の間やセリフが加わって、
どうしようもない空気が加速され、


私が演じた姑も、最初は横に座っていたのが、
客席を背にして、真後ろに座ることで、
一気に、どうしようもない圧迫感が出て、


まわりを取り囲む、迷惑なキャラクターたちの、
「どうしようもなさ」が、くっきりと現れました。



しかし、私、あんなに長く、
客席にお尻向けていたの、初めてです(笑)

というか、昔のお芝居では、
「お客さんに絶対にお尻を向けるな!」
というのが鉄則だったんです。

だから今でも、古いタイプの演出家は、
絶対にお尻を向けさせません。

出演者が、常にほぼ真正面に向いている芝居って、
ご覧になったことありませんか?
今観ると、かなり違和感を感じますけどね。


さて、これで一気に芝居が変化して、
あらためて、この台本で稽古スタート!


・・・だったのですが、


実は、別の問題が出てきました。


これまで、いろいろな変更が続いていたために、

<ある重要事項>が、

そのままで残ってしまっていたのです。


   (つづく)








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ウラ話・1本の芝居ができるまで・その1

2012-06-17 14:05:40 | 舞台・ウラ話
 
ずるずる遅れて、いつまで続けるんだ?
って気分になってきていますが・・・、

でも、昔のウラ話は不定期に出してるんだし、
読んでくださる方がいれば、
まぁ、忘れたころの話でもかまいませんよね(断定・笑)。



ということで、
また新たなテーマでダラダラといきたいと思います。


まず、この前の公演の台本をお見せします。
きわめて珍しい、横書きの台本です。



今、手元にあるだけで、10冊。

メインで出ていない作品は、
変更があっても、台本はもらわないので、
全部あわせたら、15冊を超えるかも。


・・・はい、作品は5つでした。



この中には何度か書き直した結果、ボツになったものや、

稽古が進行する中で、
大幅な変更があって、新たな台本が配られたものなど、

その時々の、主宰の苦しみと、
役者たちの七転八倒が、染み込んでいます。


いや、ホントに、

よう頑張ったよなぁ、みんな。



台本の大きな変更とまではいかなくても、

本番中も、どんどん変わっていく現場で、
ついていくのが精一杯。

でも、確かに間違いなく、それで面白くなっていく。
となれば、役者は、必死で頑張ります。



たとえば1話目の「プリティプリンセス」。

この台本は、本番の5日前にできました。

だから私たちは最後まで、
タイトル名ではなく「新作」と呼んでいました。

だって、タイトルがいつ、ついたのかも知らないし、
んなもん、どーでもよかったんです。

とにかく、ちゃんとしたものにせにゃならぬ!
それだけしか頭にはなかったので。


新作だけに、稽古も重点的にやりましたが、
新作だけに、毎日の変化もすごかった。

本番でも、毎日、どこかが変化してました。


・・・と、次回からは、

ご覧になった方じゃないとわからない、
中身の話に突入してしまいます。

ご覧になってない方は、なんとか頑張って、
フルに想像力を働かせてお読み下さいませ~。
(ごめんなさーい!)


   (つづく)








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