かなりショッキングなタイトルになりましたが、
どんなに人間が頑張っても、
カーテンなど、動きのあるものは<壊れる>ことが、
決して少なくないんです。
私自身の経験でも、
カーテンを使う芝居なんて、
そうそうあるワケじゃないのに、
劇団時代に1回と、7年ほど前に1回、
壊れたことがありますから、なかなかの確率ですよね。
そうかと思えば、客席で観た友人の芝居で、
カーテンレールごとバカっと落ちたことが
自分は出てもいないのに、冷や汗がドッと出ました。
しかし、やはり忘れられないのは、
7年ほど前、ちょっとだけ関わった芝居・・・。
これが、ファンタジーというか、
中東っぽい架空の国の昔のお話だったのですが、
将軍が長い演説を終えて、ハッと後ろを振り返ると、
ばらりと幕(カーテン)が落ちて、
敵国の兵隊がずらりと並び、高い所から見下ろしている、
・・・という、山場のシーン。
この場合は、最後に一気に落とさねばならないので、
長い長い木の棒に、等間隔に釘を打ち付け、
その釘に1個ずつ、幕に付けた輪をひっかけていました。
それも、しっかり掛けると落ちない可能性があるので、
軽―く、そーっと掛けていた・・・。
はい、このあたりで、だいたい想像がつきますよね(笑)
ある日のこと、将軍が長台詞を喋っていると、
あろうことか、その途中から、
ぱらっ、ぱらっ、と幕が落ち始めたのです。
それも、まだ兵隊たちは並んでいる最中!
(台が高いため、上がるのが大変)
本来なら、
仰々しい制服に身を固めた兵隊たちが、
ずらりと整列して現れる・・・はずが、
よっこらしょっと台に這いあがりながら、
まだ立ちあがれずに、這いつくばっている姿が、
客席から丸見えに・・・
将軍も、背中で状況はつかめたのでしょう。
心折れそうになるのを、懸命に持ちこたえたのだとか。
結局、原因は、兵士が台に上がろうとした、
その風で、たまたまひとつ輪が取れて、
あとは幕の重みで順番に、ということのようでした。
本当にライブは怖い・・・。
このカーテンだって、開くからこそ、
ここで、当たり前のように芝居ができるんですから。
・・・と、カーテンだけで3日もかけてしまった
さて、明日はやっと小屋入りです!
<つづく>
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