楽屋に入って、自分のスペースを確保して・・・、
というバタバタの中で、
実は私、最後まで気づきませんでした。
この楽屋の中に、メインの、
つまり幹部クラスの劇団員さんが、
誰もいなかったことを・・・。
いや、それどころか、主宰もいなかった。
つまり、どう考えても51人は楽屋に入らない。
それならば、ということで、
主宰と、劇団の中心メンバーだけが、
楽屋から出てくれたらしい。
そりゃ男性は、老人役以外なら、
鏡は大して必要ないかもしれませんが、
荷物だって置きたいだろうし、
公演中に居場所がないって、本当につらいのに・・・。
それも、さりげなく、
上の人たちだけが出てくれたなんて。
他にも、楽屋の中で、
自分の椅子がない劇団員さんもいました。
「そこでいいの?」と床に座っている人に聞くと、
「あ~、こっちの方が落ち着くので」と。
こういう心遣いを見ると、
この劇団さんの底力がわかる気がします。
特にラビット番長さんは、
スタッフさんのホスピタリティが、
素晴らしいことに定評がある。
これって、すべてにつながることなんですよね。
ココだけの話ですが。
(公表しておいて、ココだけもないけど・笑)
劇団員の人たちが、きちんと仕事ができて、
本当によく頑張る劇団さんって、多くはないけど存在します。
このラビット番長さんもそうだし、
他にもいくつか、知っています。
その一方、劇団員が、まるで戦力にならなかったり、
かと思うと、すぐ辞めてしまったり、
やる気がなかったり、
という劇団さんも、それなりの数、存在します。
で、この違いは何かというと、
主宰の力なんですね。
作品を生み出す作家力&演出力、
そして、人間としての魅力。
戦国武将と同じですよね。
いや、会社だって、学校だって、どこだって一緒。
その人に惚れて、
この人のために頑張ろう、この人と一緒に芝居をしたい、
と思える主宰の劇団は、
劇団員も増えるし、みんな辞めない。
だから、仕事もできるようになる。
出来が悪いとか、働かないとか、すぐ辞めるとか、
主宰が劇団員のことを嘆いている劇団もありますが、
それにはそれなりのワケがあるんだよ、主宰さん。
そんなに世の中、不公平じゃありません。
・・・などと、勢いで語ってしまった
あ、何も写真がないのは寂しいので、1枚。
ババァの皆さま、お休み中。
彼女たちも猛烈に忙しかったのです。
<つづく>
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