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望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

朗読劇・ちょっとだけウラ話・その5(最終回)

2024-08-08 13:37:17 | 舞台・ウラ話

 

皆さんの優しさで無事、台本が読めるようになって、

私も、不安なところはバカでかい字で書き直し、

 

あの手この手で「メガネなし」を貫いて、
本番が始まりました。

  *   *  

そして2回目の公演のとき。
(まだ何かあるんかい!)

読んでいて、あれ?なんか読みにくい
と思ったんです。

まぁ読めてるから問題はないんだけど、

やっと読めるような状態で、余裕が持てない。


 あれ? どうしたんだ??


もちろん問題なく終わったものの、

文字ばかりを追いかけていると、
内容がおろそかになったり、集中力が落ちてしまう。

これはマズイわ。
原因をつきとめなくては!


終わってから、状況を考えてみました。


あの、なんとなくショボつくような読みにくさは、
私の目のコンディションしかないな。 

でも、なぜだ?

特に今日だけ疲れているわけでもないのに。



 ん? もしかして・・・


いつもの台詞劇と今回の朗読劇、
私にとっては大きな違いがあったんです。

あくまでも<私の場合>ですが、


台詞劇の場合は、
出の寸前まで口の中で台詞を復唱しています。

いつ台詞が飛ぶかわからない、って役者なので(おいっ!)

だからもちろん、スマホを見る余裕なんてまったくありません。


でも朗読劇はそこまでやらない。

特に今回、
作演のぐりむさんに「新鮮さ」を強く求められていたんですね。

新鮮味がなくなるから、あまり稽古をしない、
というくらい。


となると、超狭い楽屋の中、

じっと出番を待つ開演前の30分。

お喋りをすると外に聞こえてしまう。

となれば、できることはスマホのみ。

いつもはさほど見ないスマホを、
開場中の30分間、ずっと見ていて・・・


これだぁ!


ということで、本番前30分はスマホ禁止!
ヒマだけど、ひたすら目を休める。

単純に、これで問題は解決しました。

やっぱりスマホって目に悪いんです!

本当に皆さん、気を付けてくださいね!!

  *   *  

とはいえ、やっぱり心配で、
実はアンプの上にこっそりと、
老眼鏡を置いていました。



このあたり。



ちっちゃいペットボトルは、
例のスペシャルドリンク入り。

  *   *  

そういえば朗読劇って、
本番中でも水を飲むような、
・・・そんなイメージありませんか?

当然、稽古の時は全員、
椅子の下にドリンクを置いていました。

なんだけど、稽古、本番を通して、
飲んだ人は1人もいなかったんじゃないかな。

これからしばらく出番がないとわかっていて、
時間的にはすごい余裕なのに、


 飲まない。

 ペットボトルに手を伸ばさない。


でも考えてみたら当たり前なんです。

台本を持って、ペットボトルを持って、
蓋を開けて飲む、って、
これはかなりやりにくい。

そのやりにくいのを一生懸命やってたりしたら、
猛烈に目立ちますよね。

ちょっと動いただけでも、
そっちに目がいくのに、

ペットボトルを開けて水を飲むって、
私を見て!って言ってるようなもの。

そりゃぁ、飲めません。

でも、ライブは何があるかわからない。
だから万が一のお守り。
お守りがあるだけで安心するんですよね。

  *   *  

とまぁ、このあたりでウラ話もお開きということで。

ちなみに楽屋の写真はこれ。
これですごく広く写ってます。



立っているから、この人数が入れてるんです。

スマホ見るしかないでしょ(笑)


  *   *  


久しぶりのウラ話、

長々とお付き合いいただき、

  まことにありがとうございました!


  (おわり)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その4

2024-08-07 15:17:44 | 舞台・ウラ話

 

昔話の方が長くなっちゃいましたが、
今回の朗読劇の話もちょこっと書かせて頂きます。

今回の朗読劇はですね、
私にとってかなり画期的なことがありました。

なんと!この私が!
老眼鏡をかけずに台本が読めた!

舞台で老眼鏡をかけずに済んだ!

これ、普通ではあり得ない話です。

例の11年前の朗読劇の時なんか、
もう、何度も何度も拡大コピーして、

我が家のプリンターじゃ追い付かず、
コンビニに通って拡大して、
My台本を作り上げて、

それでも長い語りの時は老眼鏡をかけました。
(10歳以上若かったのに!)


それなのに、今回は、ら・が・ん~~
うれしい~~


ま、理由は実にシンプルで、

字がバカでかかった、からなんです。

見て下さい!

普通の台本の文字と今回の台本の文字の違い!

 

新聞と比べるとよくわかりますが、
台本自体も大きい!



いつも以上に大きくしたとの事なので、
多分私のため、かと。
ありがたすぎる

もうさすがにこれなら楽勝!
ってことで、最初から老眼鏡なし。

動きがないため、初稽古から、
ノンストップの通し稽古に突入です!


(よっしゃぁ、頑張るぞ!)

意気揚々と台本を開いて、


  ・・・・・・・

    ・・・・・・・

 あん??


  なぜだ??

字がぼやけてる

こんなデカ字がはっきり見えない


ちょっと、え? どうしたのよ


ひとしきりアセったものの、
原因はすぐわかりました。


そうか!

パッカーンと明るいライトの下なら楽勝でも、

朗読劇も普通のお芝居と同じで、
シーンによってどんどん明かりが変化します。

ちょっと暗くなると、
えっと、今どこ読んでるんだ??状態に


いやいやいやいや、
これはかなりマズいでしょ。


そんな危なっかしい状態で本番は迎えられない。

よし、次回までにもっと大きな字で書き直そう。

拡大コピーしてもいいな。

そんなことを頭の片隅で考えながら、
なんとか無事に読み終えて、



でも一応、その状況を演出家に報告しました。

「だったら、手元明かりをつけますか?」
と演出のぐりむさん。

「あ、いやいや、そんなことで、
明かりの感じが変わるのは申し訳ない!」

「でも・・・」

「自分で対処します!」

「いやいや、それよりも見えないのが困るから」

「いや、大丈夫ですっ!」

って、これ、もしかして年寄りが意地張るパターン?


(しょーがねーなー)と、
照明さんが思ってくれたのかどうなのか、

それ以降、私の台詞の一瞬前から、
ふわっと明かりを上げてくれて、

その優しさで無事読めるようになりました。


隣にいた、けぴちゃん(藍澤慶子ちゃん)までが、
照明が暗くなると
「望子さん大丈夫かなぁ」と心配してくれていたとか。

ご、ごめんね、みんな
そして、ありがとうーー!


 (つづく)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その3

2024-08-06 12:52:09 | 舞台・ウラ話



謎のファイル大崩壊は、
ギリギリでなんとか間に合って、

ホッとして泣きそうになって、

でも疑問は解決せず。


  なぜ、ファイルが崩壊したんだ??


原因がわからないと、この先怖くて仕方がない。

なのに、あとで確かめてみても、まったく問題なし。

でも、それ以来、怖くて怖くて、
ファイルを下向けにできませんでした。



そう!
今回みたいにきれいに製本してもらえてたら、
こんなオソロシイコトは起きなかったのだ!



普通のファイルで、それも2穴!

やっぱりファイルに、

それも私のファイルだけに、
何らかの問題があったようなのです。

  *   *  

とりあえず何事もなく公演は進んで、
千穐楽の日。

昼の部と夜の部の間に、
照明の直しのため、
ある程度、通しで稽古をしました。


うーん。

きっと本番じゃなかったから、

気が緩んでいた・・・んだと思います。

出番を待ちながら、
ふとファイルを下に向けて開くと、


またしても、

 
  バサバサバサバサッ






(嘘でしょーーっ


と途端に、私の出番!

(ええい、しょうがない)

もうファイルの外側だけ持って出て、
何とかごまかしました。

あまり複雑な台詞じゃなかったので、
全部覚えていたのが功を奏しました。


次の出番からは、バラけた紙の山から、
次の台詞の書いてある頁だけを抜き取って、

紙だけ持って、とりあえず喋る、
という、とんでもない綱渡り。


まぁ、照明のチェックですから、
ダメならダメで仕方ない、という状態だったので、
気は楽だったのですが。



それにしても、なんでだろう??

原因は最後までわからずじまい。

再現写真を撮ろうと、
家で同じことをやっても、落ちないんです。


結局、恐怖は謎のまま。

でも、あの焦りと恐怖は、
今も忘れられないオソロシサでした。


  *   *  


などという昔話をお読みいただきましたが、


今回はおかげさまで、そんな寿命が縮むようなこともなく、
無事粛々と終りました。



でもほんのちょっとだけ書いてみようかな。
あんまり面白くないかも、ですが。

ま、面白くないのは、
トラブルのなかった証拠なので


  (つづく)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その2

2024-08-05 13:19:57 | 舞台・ウラ話

 

11年前の朗読劇。
初日。開演5分前。

やっぱり不安で、
もう一度、ちゃんと読み直しておこうと、
台本のファイルを開き、


片手でファイルを持って、下に向けてパッと開いた、

と・・・そのときです!



 
  バサバサバサバサッ 




ファイルから、中の台本が全部、床に落ちて、

私の足元に、バラバラの台本の山が!


        
 再現写真←ホントはもっとバラバラでした




  なぜーーーっ!!!!





もう開演まで、5分を切っています。

理由なんてどうでもいい、とにかく元に戻さねば!



周りにいいた共演者たちも、
あわてて集まってきました。

が、手伝ってもらったら、
余計バラバラになってしまう。


あせりまくって拾いながらも、

「ごめん、手伝いはいいわ」
と小声で断って、

と、とりあえず、まとめた・・・ところで、



舞台から主宰の前説が聞こえてきました。

始まった・・・

これから私の最初の出番まで、10分ちょっと。


ちなみに公演は3話構成で、最初の1話目だけはこんな感じで、



後ろの女性3人が、出たり入ったりしながら、
いろんな役を読んでいったんですね(矢印が私)

だから、そでで出番を待つという、
普通の芝居のような余裕があったんです。


とにかく、
バラけたものを集めた紙の束とホルダーをつかむと、

一番明るい場所に持っていき、


1、2、3、4、5・・・


頁を確認しながら、1枚ずつホルダーに入れていきます。

万が一にでも頁が飛んでたら大変です。
とにかく朗読劇なんですから。


12、13、14、15・・・


(ああ、芝居が始まっちゃった~ )


あせるればあせるほど、指が震えて、
手が言うことを聞きません。


(そうだ、途中まででも、出番にさえ間に合えば)

(いやダメだ。立て続けに出るんだから無理だわ)

・・・いろんなことが頭をよぎります。


(あとちょっと、あとちょっと、落ちつけっ!)


そして、すべての頁を入れたところで、

私のすぐ前に出番のある共演者が、
そでに戻ってきました。


  (間に合ったーー!)


自分の出番の頁をあわてて探すと、

そのまま舞台へ。

(セーーーフ


まずは、株屋の小泉という若い男の役。

ちょっとした会話なのに、なぜか汗だくの私。

でも、そんなことはどうでもいい。
とにかく間に合いました。

よかった・・・。

ホッとして・・・もう泣きそうでした。


でも、なぜ、ファイルが崩壊したんだろう??


  (つづく)

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朗読劇・ちょっとだけウラ話・その1

2024-08-04 15:31:49 | 舞台・ウラ話

 

2週間前に朗読劇が終わりまして、

久しぶりに公演のウラ話と思ったのですが、

これがあんまりないんですよね。

稽古時間も少ないし、
小道具もなければ衣装の早替えがあるわけでもなく、

座ったきりの朗読劇では、そりゃなくて当たり前。

で、どうしようかな~と思ったとき、

昔の朗読劇の「事件」を思い出したんです。


そういえば・・・あったなぁ。
思い出してもゾッとするようなことが・・・。


いつだったかを調べてみたら、11年も前でした。



ということで・・・、

今回の朗読劇のウラ話のつもりで来て下さった方、
ごめんなさーーい!!

今回のも後で必ず書きますので、
とりあえず11年前のウラ話から書かせて下さい!

はい、これから書くのは11年前の朗読劇の、

<血の気が引く>ようなウラ話でございます。


   *    *

朗読劇と一口にいっても、
いろんなパターンがありますよね。

今回のように座ってるだけもあれば、
けっこう動きのある作り方もある。

その時の朗読劇は後者の方で、
演者が出たり入ったり、
かなり動きのある演出で・・・、

結果的に、それで命拾いしたのですが・・・。

   *    *

それは公演初日。
開演5分前くらい。


もちろん、既に全員、そでに待機していて、

台本をまとめてある、こういうファイルを、



しっかり胸に抱えておりました。


同じ台本といっても、
いろいろと個人的に書き込みがあるし、

私みたいに、字を大きく太く、
カスタマイズしてるのもあるし、

同じファイルでも取り違えたりしたら、
とんでもないことになるんですね。

特に私なんぞ、
他の出演者の台本は、小さくて読めないっ!

だから間違えないように、


と、それと・・・、

やっぱり抱えていたい気分で、

みんな黒のファイルを抱えていたんです。


で、

もうすぐ始まるな、と思いながら、


いつものように台詞を復唱する必要もなく、
(台本持ってますからね)


でも、やっぱり不安で、ファイルを開いたんです。

舞台の裏の、少し明るめのスペースで。


そこでもう一度、
ちゃんと読み直しておこう・・・と。


  と・・・そのとき!


  (つづく)

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・最後のご挨拶

2023-04-29 09:54:45 | 舞台・ウラ話

 

最後にホントにアホな話をバラしましたが、

長々と続けて参りました「カミサマ」ウラ話&ウラ写真、

これでお開きにしたいと思います。


いやーー、ちょっと長すぎた感じですねーー

でも、最後までお付き合いくださり、

まことに、まことに、ありがとうございました!




おかげさまで、今回の「カミサマの恋」は、

たくさんの出会いがあった、忘れられない作品になりました。

 

ひとつだけ、残念だったのは、

ことのはboxのお客様のほとんどが、

お馴染みキャストが集中した、向こうのチームをご覧になったという事。

こっちのチームも本当にいいものが作れたので、

観ていただきたかったんですけどね。

 
なーんて愚痴を言っても仕方がない!

そろそろ次の「アリス」の稽古も始まると思います。

「カミサマ」メンバーも、何人も出ています。

 

私は本番寸前なので、たぶん観られない・・・。

ものすごく残念です。

 

ちなみに私は、次回はこちらに参加いたします!

 

こちらの方では、カミサマとは180度違う、

かなりとんでもないキャラクターになりそうです。


また少しずつ、お知らせを書かせていただきますので、

こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

・・・ということで、



延々と続いたウラ話にずっとお付き合い下さった皆様。

本当にありがとうございました!!!

 

 

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・劇場編⑫・初日開演5分前の悪夢

2023-04-27 16:49:08 | 舞台・ウラ話

 

開演5分前。

そでにスタンバイしながら、

ふと見た自分の姿に、血の気が引きました。

 

  一番大事な、

     カミサマの羽織を忘れてるーーーーっっ!!!

 

もう時間は開演3分前!!!!!

 

「私、白いの忘れたっ! 取ってくる!」


と小さい声で舞台監督さんに叫んで・・・


そこから4階分・・・、

階段を、

上がる!

上がる!

上がる!

上がる!

上がる!

上がる!

上がる!

上がったぁ~。



そのまま楽屋に飛び込んで、

楽屋のみんながびっくりしている顔を背に、
(そりゃそうだ。そろそろ舞台に出てる頃だもの)

また階段を降りた降りた降りた降りたーーー!

 

初日の緊張なんて、もうきれいさっぱり飛び散って、

唖然としている由紀と、苦笑している舞台監督さんとに謝った、

・・・のか、どうかも、

 全然覚えていませんが


とにかく羽織を着た途端に暗転になりました。

たぶん舞台監督さんがそれまで待っててくれたのでしょう。

でも開演時間は遅れずにすみましたーー

 

ありがたかったのは、スタートが由紀の祭文からだったこと。

最初に長ゼリでもあったら、完全に息が切れてました。

 


こんなこと、ありえないと思うでしょう?

でもね、私もう一回やってるんですよね。

いや、全然自慢にならんけど

ほんっとに自慢にならんけど 

 

それもね。普通の衣装なら、上に着るものを忘れても、

それはそれで何とかなります。

 

なのに、よりにもよって、

その人間のアイデンティティにかかわる衣装を忘れるって


前回も、忘れかけたのは、

「呪術師が、呪いをかけるときに着る打掛け」



この、羽織のバカでかいような打掛けをまとって、
舞を舞わなきゃいけないのに、これを忘れかけたんです。


ほんっとにもう、バカか?!

ありえんっ!!


今回は、この初日に配信の撮影もあったわけで。

もうもうもう、

考えれば考えるほど、背中を冷たいものが伝います

 

ちなみに、そのときの話はこちらに書いております。

いやぁ、本当に、よく無事にここまでやってこれたなぁ

昔のウラ話、再放送・・・役者人生最大のポカ!(その1)
昔のウラ話、再放送・・・役者人生最大のポカ!(その2)
昔のウラ話、再放送・・・役者人生最大のポカ!(その3)

 

 <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・劇場編⑪・初日開演5分前の悪夢

2023-04-26 09:57:19 | 舞台・ウラ話



初日開演5分前に何があったのか?


これはもう<あり得ない>話、いや、悪夢です

 

ギリギリで未遂に終わったからいいものの、
本当にやらかしていたら、

初日の公演、つぶしてました・・・

少なくとも、配信はつぶれてました




まず開演の10分前。

初日です。

もう客席がかなり埋まっている頃。

楽屋のみんなに、

「では、よろしくお願いします!」

と挨拶して、

例の階段を、トントントンと4階分降りて、舞台袖でスタンバイ。

初日で緊張している由紀と「楽しもうね!」なんてハグをして、

仲のいい舞台監督さんにも挨拶して、ちょっと雑談。



そしていよいよ、開演5分前。

舞台そでで、いつ暗転になっても出られるように、

由紀と並んでスタンバイ。


これは稽古場ですが、
こんな感じで並んで暗転になるのを待っていました。


その時に、ふと、


   ふと、


自分の腕を見たんです。

 


   あれ?



薄暗がりの中で見えた私の腕は、


   なぜか、青い・・・



これって、白い羽織の下に着ているセーター。


  それの青・・・だよね?

外から帰ってきたときだけ、道子はこの姿で登場しますが、

いつもはこの上に必ず、この羽織を着ています。

 

  なのに、なんで青が見えてるの?



     ???

 

     ???

 

       ・・・!!!!!



冷静になって自分の姿を見たら、なんと、なんと、

 

 

  一番大事な、

     カミサマの羽織を忘れてるーーーーっっ!!!

 

 

  <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・劇場編⑩・初日開演5分前の悪夢

2023-04-24 15:36:58 | 舞台・ウラ話

 

突然、変わっちゃいましたが、

萬劇場さんの階段って本当に凄いんです。

萬と言えば階段!って言うくらい。

 

お客様も入り口を入ってから、
階段をぐるぐると2階分ぐらい降りて、劇場に入られたと思います。

つまり、劇場が地下2階なんですね。


で、楽屋がどこかというと、地上2階。


・・・ってことは、

 楽屋と舞台との間に4階分の階段があるということで・・・

 

せっかくなので、昔、出たときのブログをそのまま貼り付けます。

今回は私は出ずっぱりで、楽屋には一度も戻りませんでしたが、

このときには、この階段を何度も往復したんです。

(古くて画像が不鮮明なのはお許しを!)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


かいだぁぁぁん(ー ー;)


本番4日目。

階段を上がるみんなのスピードが、
間違いなく落ちています。

だってね、
どんだけあるかというと、


まずスタートは、上手の舞台から、一歩入ったところ


そのままつきあたりまで行くと、楽屋へ向かうドアが


ドアの向こうは早速・・・階段スタート


ここは舞台に近いので、音がしないようにカーペットを敷いてあります


赤いカーペットの段を上がると、はい、次。
踊り場に小道具用の段ボールが見えます。


段ボールの横を通って、次。
向こうに明るく見えるのは、小さい楽屋です。


その楽屋の横を通って、次へ。


忘れ物のカサがいっぱい。この先のドアをあけるとロビーに出ます。


はーい、まだありますよ~。


あ、見えてきた。あとひと息!


上がりきったぁ~。


楽屋に到着!



これを、1日、何回・・・だろう・・・。

最低でも、10回。

当然!

舞台より、ずっと疲れます。


ほかのこと、
たとえばスタッフさんなんかは、
本当にいい方ばかりで、

お願いしたことは、すぐ誠実に対応して下さるし、
何ひとつ文句はないんですが、

階段だけは仕方ありません。

筋肉がつくのが先か、
足が上がらなくなるのが先か、

筋トレのつもりで頑張るっきゃない!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

10年くらい前の記事なのに、
ノリが全然変わってないことに、ちょっと複雑な気分ですが、

今回も、とにかく、みんな、この階段をずっと往復してました。

 

そして、忘れもしない、初日の本番5分前。

これはもう


   <あり得ない!>


     ことを、やらかしました。

ギリギリで未遂に終わったからいいものの、

本当にやっちゃっていたら、

   この公演を潰していたかも・・・というくらいの

 

初日の本番5分前。

私、この階段を、あり得ないスピードで駆け上がることになったのです。


 <つづく>

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「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・劇場編⑨・役者の生態観察

2023-04-23 16:32:30 | 舞台・ウラ話

 

それぞれ、いろんなことをしながら、

だんだんと開演時間が近づいてきます。


開場、つまりお客様が客席に入られるのが開演の30分前。

開場の前に役者は楽屋に戻るので、

その少し前。

ギリギリこの舞台上にいられる、
最後の時間の役者たちです。

      


最後の最後まで台詞の稽古をする人間。

 

      

 

一人で集中する人間。

 

      

 

意味不明の動きをする人間。

 

      

 

人それぞれで、いろいろあります。

でも、その中でも、

この時の空気を見事に切り取っている、と思うのが、これ


こういう感じなんです。

もうカウントダウンっていう時の舞台の空気って。

 

これで本番になって、

  また翌日、同じことを繰り返す。

そして千穐楽になって、舞台は夢のあととなる。


特に、萬劇場さんは舞台も片づけちゃうので、

ガラーン感が半端ない。

 

あのヒイヒイ言って上がった階段も・・・、

 

   って、

 

そういえば、階段のこと書き忘れた!


この劇場の階段って、役者の間ではちょっとした名所なんです。

あ、そうだ、もうひとつ、書いてないことがあった!


今日できれいにまとめるつもりだったんですが、

えへあとちょっとだけ、お付き合いください。


いや、ほんっとに萬劇場さんの階段って、すごいんだから!


 <つづく>

 

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