やばい・・・

疲れがピークを越えてしまっている。

こんな状態になったのは初めて。
プレッシャーか？？？

稽古できるのはあと２日。
本番までに回復させねば・・・。

落ち込んでいるヒマはないぞ！！！

いっしゅうか～～～～～ん！！

気がつけば、本番まで、
いっしゅうか～～～～ん　

いや、もう来週の今ごろは、
初日が終わってる。

うううううう、ぐぐぐぐぐぐ

今日の通しも、
よくもまあホントに、
台本にないセリフを、
口走っていたこと

　
カウントダウンの今もなお、
課題山積　

まだスカートのすそを踏んづけてるし

って、そんな話じゃないでしょ！

さぁぁぁぁぁ、
これからの１日１日に勝負をかけねばっ　　


・・・ちなみに、

お席もまだ十分ございます　

そちらの方も、どうぞよろしくお願いいたします～～　

汗！汗！汗！

今日から固定のスタジオに入りました。
大きな窓からの眺めは最高！
といっても、カーテンを閉めてるんですけどね。

そして、いよいよラストスパートの稽古開始！

・・・なんですが、

もう、これはいったい何っ

ってほど、全員、汗だくです

もちろんこれまでも、汗だくにはなってたんですけど、
いよいよ本格的に衣裳を着てやってみたら、

もう、汗が飛び散って、飛び散って、

私のダーリン役の彼などは、
汗取りのための長袖Ｔシャツを着ているのに、

汗は、その上のＹシャツをつき抜け、
ベストもつき抜け、
ジャケットまで水をかぶった状態になってました　

私も結んだ髪をほどいてびっくり　

これは髪を洗ったのか？
って状態になってました。


それでも！

なんとそれでも！

「ぬるいっ!　なにやってんだ！」

という演出家の怒声がバンバン飛んできます。

そしてまた、みんな、
死に物狂いで走って叫んで・・・

汗、汗、汗


さぁぁぁぁぁぁ　

このエネルギーを、お客様に届けるぞーーーっ！



しかーーし、

衣裳は洗濯できないぞーーーっ！


１週間後のスタジオの臭いを想像すると・・・、


う・・・・・・

衣裳効果？？？

衣裳ができてきました～～

衣裳さんの手作り。

すそを引きずるロングドレス。

まだ全然サマにならなくて、
お母さんのスカートをはいた子供状態です　
（すぐ、すそを踏んづけるし　　）



ところが・・・、





いや・・・、




私はそうじゃない！　と思っているのですが、





衣裳を着て、


初めて声を出したとき、


演出家が叫んだのです。




「芝居が変わったぁぁぁ」




・・・うそ・・・


この期に及んで、まだ役が体に入らず、
地獄のような状態だったのに・・・

衣裳を着た、

そのときから、

役が体に入った？？？？？



こんな経験をしたのは初めてです。

というか、

今もなお、半信半疑　



でも、ま、どうでもいいや　

とりあえず、

やっと、やっと、やっと、
　　役が体に入ったぁぁぁ　


はぁぁぁぁぁぁ。

長いトンネルだった・・・


これからがスタート　
　　　
・・・って、あとちょっとじゃないっ　


よ～～～～～～～しっ！

暑くても衣裳来て稽古するぞっ　
（やっぱり、何となく信じてる）

振付け♪

相変わらず苦悩は続いていますが、
稽古は着々と進んでいます。

そしてこの数日は、ダンスの振付もスタートしました。

あ、もちろん、
やってるのは、普通にシェイクスピアです。

ただ、一部の華やかなシーンに、
ダンスのような、お芝居のような振付が入ります。

そして縁あって、
メジャーな振付家の先生が来て下さっているんです。


いや～～～～、
やっぱりねぇ。
違うんですよね。

驚きました。

お客様にどう見せれば、一番楽しんでもらえるか。

そのポイントを絶対に外さないんですね。

「ダンスっぽいお芝居」のような振付なんですが、
メリハリ・メリハリで、バッシバシ決めていきます。


写真を撮ろうとしても、
振りの速さに写メが追いつかず、うまく撮れないほど
（もっといいシーンがたくさんあったのに）

「見せる」ことに対する妥協のなさは、
本当に怖いほど！
・・・というか、本当に怖い（笑）

でも・・・面白いんです。
お客様の心をつかむ、って、
こういうことなんだよね～、って、
ずっと感心して見ています　　



はい。今回、私、踊りません。

汗だくで苦しんでいるみんなを、
お気楽にお客目線で楽しんでいます。

いや～～、よかったぁ。　
踊る役じゃなくて　

と安堵しつつ、
ちょっとやってみたい自分もいたりして　

２日で２,５キロ減

究極の「芝居ストレス・ダイエット」

って、

あああああああああああ。

笑いごとじゃないわ　　　　　



私は、ダメ出しや気づいたことなどを、
付箋に書いて貼っているのですが、

もう貼る場所がない・・・。



自分がクリアできた付箋を外していくと、
台本がぐじゃぐじゃにならない。

ということで思いついた付箋なのに、
これじゃ、ワケがわかんないよ～　　　



　
でも、ひとつもクリアできてないから、
外すこともできないよ～　　　　　　　




　
やせるのは結構だけど・・・、
ヤバいぜ、私　

「親子？」なんて言わないで！

ご紹介いたします。

マイダーリンです　



そして、

かわいい妹です　




もちろん、今回のお芝居の中でですけど　

そして、もちろん、年齢は親子ほど違いますけど　

舞台なればこそ、ですな。ぬははは　

　　　　　　　　　
　
そして、今日のカミ言葉。

「旦那様を訪ねてくる客がいたら」

ハッキリ喋ろうとすればするだけ、

「旦那様をたつててとぅる客」になります。

いったい、どんな客なんじゃ　

いつものことながら・・・

どぁいくせん・・・です　

毎回、私のところで稽古が止まります。

根気よく説明してくれる演出家に、
応えられない不甲斐なさ、情けなさ。



実は、最初、家で読んだとき、

嫉妬深い年上女房を、コミカルに演じればいいんだ
と思っていました。

　　　が、

ぜんっぜん、違いました。


嫉妬や不安を山ほど抱えていても、
それを外に出してはいけなかったんです。

では何を出すか、というと、

　　「気品」

おおおおおおおお・・・。

大邸宅に暮す女主人なんですね～。
そして、
冷静で、賢くて、チャーミングな女性。

でも、やっぱり、
女遊びをしている年下の夫が、
気になって気になって、

実はハラワタが煮えくり返っていて・・・

それがだんだん、隠しきれなくなって・・・

はぁ～～、フクザツ・・・

でも人間なら、このくらいは複雑で当たり前なんですよね。


というか、
他のカンパニーでは、
「嫉妬深いガミガミおばさん」として作っているこの女性に、
ここの演出家は違う解釈を持ち込んだのです。

もっと深く、もっと豊かに、と。


むずかしいよう　

できないよう　



・・・・・ううううむ。


ぐぁんばるぜ。

演出家にこれ以上ストレスをかけないためにも。


・・・っていうか、

何やってても幕は開くんだぞぉぉぉぉぉ　

うぐぐぐぐぅぅぅぅ

最初にひとつ、自慢させてください。

今回の私の役。
古今東西の「名女優」とうたわれた人たちが、
こぞって演じてきた役なんです。

それだけの、難役、大役に、
私ごときが挑戦できるって、
役者冥利に尽きます　

だから苦しむのは当たり前。

なんですが・・・、

ただ・・・、

今、苦しんでいるのは、
役作りではなく、
もっとずーーーーーーーーーっと、
低レベルの話でして・・・


　
大変なのはわかっていたので、
早めにかなり台詞は覚えていたんですが、

スピードが

スピードが

ぜーんぜん足りません。


早口言葉。立て板に水。機関銃。

そして、究極の活舌（かつぜつ）。

ここまでいかねば、
シェイクスピアの台詞とは言えないのです。

なもので、
死に物狂いで喋ると、
　　　・
　　　・
　　　・
　　　・
かむは、かむは・・・


たとえば・・・


「さ、お役人さん、その金細工師に会わせて下さい。
　事の真相をはっきりつきとめなければ」
　
「その金細工師に会わせて下さい」が言えて、
「ほ～～、言えた」と一瞬安心した途端、

「事の真相をはっきり　ツキコケカケエバ！」

お、お、お、お、お
・・・コケかけてどうするのじゃ


「だれかが告訴したの？」

簡単そうでしょ？
でもね、口を大きく動かして、言ってみて！

「だれかがコクコクコク・・・ん？」
「だれかがコクぐぐうううぅぅ」
「だれかがコクコグういっギク」

どうすりゃ、こんな言葉が出てくるんじゃ　

これを２回くらい続けると、
稽古場で、喜劇とは違う笑いが取れます。
はあ～～～　


「心の乱れが写し出されていたの？」

フツー、言わないでしょ、こんな言葉。
でもそれを言うのがシェイクスピアなんですね。

だから頑張って言うものの、

「心の乱れがうにょうにょうにょ」

確かに乱れてる感じは出てるけど・・・


はぁ～～～～～。

でも、頑張りますとも！
もっとレベルの高い悩みになるように。


でも、カミカミ台詞、これどころじゃないんです

きっと第２弾も書くんだろうな～～～。

大丈夫なのかぁ？　私？

衣装合わせ♪

昨日、早々と第１回の衣装合わせがありました。

去年の「冬物語」では、
現代風の衣裳に、ほとんど素舞台、という
ちょっと実験的な（見方によればチープな？）
公演だったのですが、

今回は衣裳も舞台も、
しっかりシェイクスピアになりそうです。


　衣装合わせスタート前　　




衣裳のぎっしり詰まった大きなボックスが、
順番に運び込まれ、
それぞれ男性用、女性用に分けて広げられます。

広げるのを手伝いながら、
「あっ、これ、○○役にいんじゃない？」
「あ～～、これカワイイ～」
なーんて、どうしても静かにできないのが女性軍

だってさ～。クチはヒマだし～～
思わずショッピングのノリになっちゃうのよん


　衣装合わせ開始



向かって左。
かいがいしく衣裳を着付けているのが、
衣裳担当の岸川さん

若くて、とーってもかわいい、
でも実力のある、プロの衣裳さんです。


実は小劇場の衣裳ってねぇ、

たいがい自分たちで、
「あーでもない、こーでもない」と悩み、

手持ちのもので間に合わせたり、
安いものを探して買ったりして、
なんとか決めていくんです。

苦労して決めても、その衣裳に、
なかなか演出家のＯＫが出ないと、
あせるわ、時間はないわで　
かなりパニくります。


だから、彼女みたいな、
プロの衣裳さんにお任せできるって、
本当に極楽です

で・・・、私の衣裳は・・・、

「もうちょっと、こだわってみたいので、
　次回まで待ってください！」

・・・とのことでした。

自分の衣裳にこだわってもらえる。
・・・うれしいことですよね。
ありがたい

次回が楽しみだ～～

でも・・・、

ウエスト太すぎて、
入らなかったらどーしよ～


　頼れる助っ人



先日の「リア王」で、リアの次女（悪い奴だった～）
去年の「ハムレット」ではガートルードなど、
タイプス・シェイクスピアではお馴染みの顔。

演劇集団・円の女優、松原ひろのさんが、
突然、稽古場に出現！

何事かと思いきや、
ご自身の衣裳などを持って、
衣装合わせのお手伝いに来てくださったのでした。

彼女も稽古中なのに、感激！
ということで、たまたま近くにいた、
今回の主役コンビと３ショット

このコンビ、なーんとなく似てません？

声なんかはそっくりで、
下を向いていると、どっちが喋っているのか、
まったくわかりません。

ふふふ
たぶん、舞台では、
姿かたちまで、そっくりになるはず。

はいっ、双子役なんです

彼らのそっくりぶり、
私も今から楽しみです