読み合わせの期間が終わって、
今は毎回、立ち稽古です。
ストーリーテラーさんの稽古期間は、
かなり長い方で、
じっくり、じっくり、
ひと言、ひと言、
主宰の久間さんは、
噛んで含めるような、丁寧な説明をしながら、
稽古を進めていく演出家さんです。
1回、2回、
台本を読んだだけでは、わからなかったことが、
10回、20回、
と読んでいくと、わかってくる。
台本を読むだけでは、
ピンとこなかった部分が、
立ってみると、腑に落ちる。
今さらだけど、稽古って、これなんですよね。
でもそこで邪魔なのが、台本。
台本を持つおかげで、
常に片手が使えなくなっている。
だから、早く全身を自由にさせたくて、
懸命に台詞を覚えます。
でも覚えたては、次の台詞を出すのに精いっぱいで、
それはそれで不自由になる。
そんな葛藤を乗り越えて、やっと立ち稽古らしい立ち稽古になる。
そのときには、もう本番目前・・・ならいいけど、
そこまで至らずに本番、ってことだって、どれほどあるか。
でもっ!
今回は絶対に、余裕を持って台詞を入れます!
最初っから台本があるんだから、
それも、特に多い台詞じゃないんだから。
なのに・・・、
くそっ、今日もまた台詞が出なかった!
ちゃんと覚えたつもりでも、
人と絡むと出てこない。
まだ、まだ、まだ、まだ。
もっと、もっと、もっと、もっと!
小さい頃の夏休み
「最初の10日間で宿題を終わらせて、
あとは全部遊ぶぞ!」
などと無謀な計画を立てては、1日で挫折。
結局、最後の2日間で半泣きで仕上げる、
なーんてことを、
性懲りもなく繰り返していた私ですが、
さすがに、もうそんなことはしませんから。
あ・・・、
でも・・・、
「今度こそ、真っ先に台詞を入れて、
余裕を持って稽古をするぞ!」
・・・って、
今度も思ってたっけ
そう・・・いっつも思うんだよな~。
で、気がついたら、
台本離せない最後の1人になってたりする。
これって・・・、
うぅぅぅぅぅぅぅむ
東京ストーリーテラー8月公演「ラストシャフル」
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