望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

夏の迎え火

2008-07-29 12:42:31 | 暮らし・花・趣味

もうすぐ8月。
この時期になると、必ず思い出す人がいる。

同い年の、それはそれは素敵な女性。

       

ずっと前の夏。
私は、いろいろなことがありすぎて、
苦しみぬいていた。

そのときに「久しぶり~、元気?」と、
かかってきた、彼女からの電話。

不思議なことに、昔から、
彼女にだけは、素直に話せた。

時には、何年と会わないこともあったのに、
声を聞いた途端、胸につかえた思いを、
片っ端から吐き出せた。

まだ携帯なんてなかったから、
電話機の横にべったりと膝を抱えて座り込み、
受話器のコードを指でもてあそびながら、
私はぼそぼそと彼女に話をした。
 
        

彼女はただ、聞いてくれた。

そして、聞き終わったあとは、
またたわいもないお喋りをした。
でも、気がつくと、
心が軽くなっていた。

      

彼女は不思議な人だった。

普段、行き来がないのに、
なにか私が困ったり苦しんだりしていると、
びっくりするほど、ぴったりのタイミングで電話をくれた。

そして必ず、私の心を緩めてくれた。

彼女がいなくなって4年。
亡くなったのは春なのに、
思い出すのは決まって、夏。

       

彼女の闘病中、
どんな言葉を送ればいいのかと、
PCの前で悩みに悩んだ。

そのままの気持ちを伝えたら、
別れの言葉に聞こえそうで、
「死」という言葉を、わざと遠くに押しやって、
知らんぷりして、元気のいいメールを送った。

きっちりと自分の死と対峙して、
戦っている彼女に比べて、
なんてだらしなく、勇気がなかったんだろう。

  あなたは立派すぎたのよ。
  もっと、わがままに、みんなに迷惑かけて、
  泣いたり怒ったりしてよかったのよ。

  それで2人して、
  どーしようもない迷惑ばあさんになって、
  さんざん長生きしてやればよかったのよ。

       

元気なころ、私は彼女によく、
「私の守護神さま!」と言っていた。
実際、困ったときに必ず現れる、なんて、
神業としか思えなかった。

「お互い様じゃない」と笑っていたけれど、
本当に彼女は守護神だったのかも、と、
思うときがある。
 
そして、
そろそろ私に頼るの、やめなさい。
なんて、消えてしまったのかも、と。

ってことは、きっと今も見てるんだろうな。
笑いながら。 
もっち・・・変わらないなぁ、って。
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これでやめます、言い訳・Vol.3

2008-07-26 23:12:08 | 演劇・舞台・小劇場
今日の日記は、昨日の日記の続きです。
昨日の日記は、一昨日の日記の続きです。
よかったら、バックしてお読み下さい(スミマセン )

と言いながら、
突然、話題が変わります(お、おいっ

実はある方から、
「言い訳はわかるけど、
なぜオファーが来たのかがわからない」
と、言われました。

わからないでしょうねぇ。
書いてないんですから。
(いい加減にせ-いっ

なんとなく自慢話めくので、
あえて書かなかったんです。

でも、せっかくなので、
ここに至ったきっかけだけ、書かせていただきます。

・・・ってほどの、話じゃないんですけどね、
 (なら早く話せよっ
 
ええと・・・、

今回のオファーのきっかけになったのは、
去年のクリスマスの舞台でした。

たまたま、その舞台を観てくださった、今回の主宰が、

  なぜか
      本当になぜか

私を気に入ってくださったのです。

で、
「ぜひ」と、
とても熱く、身にあまるようなお褒めの言葉と共に、
今回のオファーを頂いたんです  


ありがたいことです。

ホントに・・・ありがたい・・・、

けど・・・、

それだけ、
主宰にほれ込んでもらっての、登板  ですよ~。

・・・コケるワケにはいかないじゃないですか

も、も、も、ものすごい 
プ、プ、プ、プレッシャー、です

本当に自分にできるの 


ステキな役に喜んだのも束の間、
どどーーーんと不安地獄に落ち込みました。

〈お待たせしましたぁ~。
ココで、昨日の続きにつながりま~す〉

    だってね・・・。

これが、今、私の読んでいる台本です。

    

そう!
新書1冊分なんです 

もちろん、このままでは長すぎます。

これを大幅にカットして、
  ひとつの作品にまとめるのだそうですが、

 それにしても・・・。
 

とりあえず、自分の台詞だけ、
ピックアップして読んでみました。

かなりさらさらと読んで、所要時間はなんと 

     25分 

もちろん、これの半分くらいはカットされるでしょう。
  ・・・だけど・・・、 

そうでなくても記憶力が衰えてるのに、
    これだけの台詞を、
         果たして覚えられるのか 

シェイクスピア初心者の私に、
        こんな大役がこなせるのか 

慣れていない500人もの大劇場で、
      広さにあった演技ができるのか 


あまりにも不安材料が多すぎて 
  1週間近く悩みました。

信頼できるいろんな人に相談しました。

    で、結局

「やるべきだ!」
   「やりなさい!」
      「がんばってみなさいよ!」

  などなどの声に背中を押され、

やっぱり、チャレンジしてみよう 
   ・・・ってことに。
 
ははは。


でも、
まだひとつ、
問題は残っています。

 
散々悩んだ不安が、
  どれひとつとして、
 
解決してないぃぃぃぃぃぃぃぃっ


どーする私!
(さすがに、もう笑ってられない・・・) 

言い訳日記のあとは、
     落ち込み日記になりそうだぁ~~
 
コメント

もうちょっとだけ、言い訳・Vol.2

2008-07-25 10:09:08 | 演劇・舞台・小劇場
 
えーと、昨日は、

シェイクスピア作・小田島雄二訳「冬物語」の本を、
図書館で借りて、読んだ・・・というところまででした。

え?

えっ?

えーーーっ! 

全部読み終えて、しばし呆然。
 
いかにも大げさな、
  「紙芝居かいっ 」っていう展開ですが、
 
そうじゃないんです 
 
    ・
    ・
    ・
本当に、本当に 
  これ以外の表現がなかったんです 
 
 
主宰が、
「すてきな役ですよ。ぜひ!」
とメールに書いてくれていたのを思い出しました。

 
   すてき・・・ 

あ、いや、
これは、ステキなんてモンじゃないわよっ 

  言ってみれば、準主役? 
 
    それもかっこいい? 

 この役を、私に? 

   ちょっ、ちょっとぉ、 
    本当に?      

  ・・・この、私に?? 

 
あんなに「芝居は休む!」と騒いでいた決意は、

あっという間に、
ガランガランと音を立てて崩れ落ちました。

その崩れた決意の瓦礫の中に、
1人、たたずむ私 (なんのこっちゃ?)


しかし、次には猛烈な不安に襲われたのでした。


すみません

また長くなりすぎるので、次はまた明日、ということに・・・

コメント

時間が空いちゃいましたが、言い訳続けます ^_^;

2008-07-24 09:24:41 | 演劇・舞台・小劇場
 
シェイクスピアの話の前に、別の言い訳を(また言い訳かいっ!)
                     
先週、今週と公演のあった皆様へ
3連休もあって、公演ラッシュだったのですが、私、ほとんど行けませんでした。
ごめんなさーい
元気な日記を書いていたものの、実は体調は最悪で、行こうと思っても体が言うことを聞いてくれず、10本以上あったのに、行けたのはたった2本!
軒並み失礼してしまいました。
やっと回復してきたので、もう大丈夫!
次回は行きますからね~
                     

・・・関係のない方、失礼しました

で、えーと、あの~、 
ということで、本題にもどりまして、
     シェイクスピアをやらせて頂きます。

・・・って、もう前の話、忘れてますよね 
 
申し訳ありませんが、
     ひとつ前の日記からお読み下さい。
        (ほんっとに厚かましすぎ 

で・・・、
   シェイクスピアをやります(それは、わかったって!)
 
はい、生まれて初めてです。

もちろん、養成所などの授業では、
シェイクスピアと言えば、定番中の定番。
 
教室の中でなら、私だってジュリエットをやりました。
(あ~、倒れないでくださーい

しかし、ちゃんとした劇場で、やったことはありません。

なんというのか、「芝居の種類」が違うんですよね。
 
芝居にジャンルなどなーい!
  あるのは、よい芝居か、よくない芝居か、
  
    それだけだ!
 

なーんて言われてしまうと、返す言葉はありませんが、
やっぱり人間、
   「合う合わない」ってありますからね。

私は、「小さい劇場で、等身大のお芝居をする」のが大好き  
だから、小劇場の役者をやっています。

だから・・・
     ・・・ココだけの話 

これまで、シェイクスピアをやりたいと思ったことは、
ありませんでした 


その上、今回は500人を越える大きな劇場 
なにもかも「いつもと違う」コトばかりなのです 


あ、無理。
私にはできない。

即決しました。
お断りしよう、と。


しかし、見たことも聞いたこともない名前の作品に、
ちょっと興味があって、

あ、いや、

かなり興味を持って、
(このあたりから、既にアヤシくなっている)

お断りする前に、読んでみようと、
     図書館に行って借りてきました。

小田島雄二訳「冬物語」
 

えーーっと、
私の役名は、と、「ポーリーナ」か。

あ、あった。
ふむふむ、最初は出てこないのね。

ふーーん。


え?

 え?


  えっ?


    えーーーっ


おーーーーーっ
 

全部読み終えて・・・、しばし呆然。

「こ、これは・・・
 

すみません!

ちょっと長くなるので、明日に続けます。
(この日記は紙芝居かっ!)
 
コメント

やっぱりお芝居やります・・・(^_^;)

2008-07-20 13:14:18 | 演劇・舞台・小劇場
あの・・・
  あの・・・
     やっぱり、お芝居やることに決めました 

あーーっ、恥ずかしーーーーーーいっ 

「今年はもうやらない!」
    なんて、言わなきゃよかったぁ~~。

なんて意志の弱い奴なんだぁ~~~。

でもね 
芝居なら何でも受けたワケじゃないんです。

よほど 
よほどのものでないと、受けませんよ、そりゃ。

それほどのものでも、1週間も悩んだんだから 
(イバるなっ!)


いやぁ~~、本当に、
私には一生縁のない作品だと思っていました。
長生きはするものです 

第一、カタカナ名前の役って、ほとんどやったことありません。

その上、古典


・・・そうなんです 

  ぬあんと 

    しぇいくすぴあ 

シェイクスピアに挑戦させていただきます 

1週間、悩んだのも、わかってもらえます?

 
そんなこんなのドタバタは、
   また改めて、書かせていただきます。

かなり長くなっちゃうので、

  ・・・って、
 
結局、言い訳でしかないんですけどね 

ははは。

ま、オバサンのやることですから、
温かい目で見てやってくださいませ  
(あつかましすぎ!)
コメント

い、い、わ、け・・・(汗)

2008-07-15 09:59:27 | 演劇・舞台・小劇場
はははは。

  あの・・・

     いえね・・・

まさか、こういう展開になるとは・・・

ははははは。

今度こそ、もう本当に、
  「今年は芝居を休みますっ

・・・と宣言したのが、
       たしか・・・5月・・・。

でも、誰も信じてくれませんでした。

信じなかったアナタはエライッ(こらっ!)

           

どうも・・・再びやりそうな状況になってきました。

それも、どえりゃ~モノをやりそうな・・・ 

詳しくは、また、こちらに書かせていただきます。

 
ははは 

そうとう・・・恥ずかしいです。
ははは 
(笑う以外、ごまかせない女  )
コメント

つれづれに思うこと

2008-07-10 22:18:25 | Weblog
人の。
ものごとの。
ただ、そのままを受け容れる。
これが難しい。

子供は、目の前にある事象を、
そのまんま、受け容れる。
そして、そのまんま反応する。 

もっとも、大人になって、これでは困るのだけど、
それにしても、
長いこと生きていると、余計な知恵が付きすぎる。

人や物事を、ただそのまんま、受け容れようとすると、
そのプロセスに、批判やら批評やら思惑やら、
まぁ、雑多なものがウジャウジャと入ってくることよ!

少しでも、その人、そのまんまを受け容れたい。
自分という色眼鏡を通さずに。

これ、人間の基本だな、って思う。
そして、演技の基本でもあるんだな。

いくつになっても、未熟者だ・・・。
コメント

チロルチョコ

2008-07-06 21:46:18 | 暮らし・花・趣味

昨日食して、その美味なることに、いたく感動 
今日、またしても買ってしまったチロル。

最近のチロルの中で白眉、秀逸と思われまする。

 
その上、この包み紙に描かれたる絵。
椰子の木に南国の島  青い海 

ああ、わが心を切なく揺らす。
おきなわまいらぶ
(まるっきり意味不明  ) 

 
 
なーんちゃって、
今、病的なる体重増加に、頭を抱えているというに、
こんなことしてていいのかーーーーっ 

文体変えても、
   体重は変わらない・・・よね、たぶん 

コメント

とあるワークショップ

2008-07-01 22:59:29 | 演劇・舞台・小劇場
ははははは 
    また今週もダメでした~ 

私って、
  なんでこんなにセンスがないんでしょうね~ 
 
困ったもんです。
また今日も、落ち込んで帰ってきました 

とある演劇のワークショップに通ってるんです 

ずっと・・・ではなくて、休み休みですが、
とにかく10年近く続けてきました。 

            

何もしなくても、役者はやっていける。
いや、私みたいな年齢になったら、その方が楽かもしれない。

「これだけ年を取ってるのなら、きっと巧いんだろう」
と、相手が勝手に錯覚してくれるから。

実力なんかなくっても、ね。

         

でも、このワークショップでは、
キャリアや年齢は一切通用しません。
 
私って、ほんっとに、
ここまでヘボで、センスのない役者なんだ、って、
もうボコボコになります。
                       
これ、けっこうキツイです。

 ・・・やっぱり人間、
 
      見栄があるじゃないですか 

みんなの目の前で、「できない自分」を晒して、
見栄とかプライドとか自意識とか、
そんなものをまとめて捨て去る、って、
いや~、これ、けっこう大変なんですよね。
 
だから、
ここは私の、自意識の捨て場所。
全部捨て切って、更地にする場所。

そして、
更地から、また何かを探していく場所。

なーんて言いつつ、
まだ捨てられなかったりするんですけど 

でも更地だからこそ、可能になる演技があります。
少なくとも私はそう思っています。
だから、そこに向かいたいのです。

ここにはそんな人たちが、たくさん通っています。
有名な人も無名な人も、ベテランも若手も。
みんな自分を更地にするために、通ってきます。
 
来週こそ、もう少し進歩するぞ、な~んてね 

うーーん。
役者って、けっこうマジメだよな~(自画自賛・・笑)

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