望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

バベルの塔、とは言わないけれど

2009-02-26 09:46:27 | 演劇・舞台・小劇場
この間、珍しく、
映画の世界の方とお話ししました

舞台の役者さんでも、
精力的に映画に出演している人が大勢いますが、
実は私、
映画のことをまるっきり知りません。

正直に言うと、映画にほとんど興味がないんです。
これじゃいかんなぁ、とは思ってるんですけどねぇ 


そんな私なのに、なぜか先日、
自主映画の監督さんやプロデューサーの方と、
じっくりお話しする機会があって・・・、

 ・・・ショックでした 


会話が成り立たないんです。

「バベルの塔」とは言いませんが、
お互いに相手の言葉に反応できないんです 

たとえば、あちらが知っている演劇人と言うと、
「三谷幸喜さん」だけなんですね。
で、こちらの知っている映画人というのも、
「北野武さん」くらい。

お互いに自分の好きな作品の傾向とか、
これまでの自分の経歴などを話すものの、
それ自体に共通認識がないから、
イメージができない・・・。


かなり困りました。

・・・と同時に、思いました。

私、いつも、
 こんな狭い世界で、
ごく一部にしか伝えられない言葉を使って、
 生きているんだわ~。
居心地がいいはずだわ~ 
って。

もちろん、こういうことは、
演劇の世界に限った話ではありません。

コンビニの店員さんも 
長距離トラックのドライバーさんも 
PTAのお母さんも 
 
きっとみんな、
その世界でしか通じない言葉や常識の中で、
暮らしているのだと思います。

だからこそ、他の世界の話は面白いんですよね。

でも・・・、

やっぱり、忘れちゃいけませんね。

今回、
こんなカルチャーショックの中に、放り込まれたおかげで、
久々に骨身にしみました。


もちろん、
知らない世界は、知らなくて当たり前。

ただ、そんな知らない世界が、
世の中にはゴマンとあること 
いや、自分の知っている世界が、
あまりにもわずかなこと 

この認識だけは忘れちゃいけないな、って。


でも、
それにしても・・・、
それにしても・・・、

どうしても許せないことがひとつ・・・。

あのPC用語 

何とかならんのかっ 

読めば読むほど、
馬鹿にされているとしか思えんっ 
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これ、実はほしかった

2009-02-16 11:02:38 | 暮らし・花・趣味
この前、機種変したときにもらった、
ソフトバンクのお父さんストラップ 



つけるにはデカすぎる 

でも、お腹を押すと、あの声で、

「どこ、ほっつき歩いてんだ」
「あちゃ」
「こらっ。会社行け!」
「おやじ、ガンモ」
「今日はそこまでっ!」

などと、不機嫌そうに喋ってくれます。

赤いマフラーは冬バージョンなのだそう。


ところで、

最近のあのCM。
ちょっと苦戦中な気がしません?

クリーンヒットが打てずに苦しんでいる感じ。

次回作、期待してますよ。お父さん 
 
コメント (2)
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やっぱりチョコは

2009-02-13 11:12:16 | 暮らし・花・趣味
これでしょう。



むふふ。

自分へのバレンタイン

なんて安上がりな私なの! 

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ウラの話のつづきのオマケ

2009-02-09 15:04:46 | 舞台・ウラ話
「ウラ話・その1」は、この前で終了。

ですが、読んでくださった方から、
「地震」のお題を拝借しまして、
ひとつ、オマケをつけさせて頂きます。

           

小劇場を観に行って、

「ここで地震でもあったら、まず全員アウトだな
なんて思ったことありません?

私、よく思います。

だって、地下の細―い階段を降りて行ったり、
むりやり鉄骨組んだだけの客席だったり。

イマドキ、こんな場所で何かやってるのって、
小劇場の演劇くらいでしょう   

ま、決して嫌いな空間ではないのですが、
危機管理としては、ゼロに近い

これは、
そんなこと言ってられないほど、
劇場の狭いことが、ひとつ。

そして、もうひとつ。

《自分たちの公演中は、
   きっと地震はおきないだろう》

と、何故か、思っていたりするんですね~

でもね。

・・・やっぱり、起きるんですよ。

      

もう4、5年前になりますが、
公演中に震度5がありました。

正確に言えば、昼の部の終演直後、
全員でお客様を送り出しに出た途端でした。

ところが!
そのときに限って、
極めて珍しいことに、

出演していた劇場が、小劇場じゃなかったんです。

できたてホヤホヤの半官半民の、
それはそれは、おっしゃれ~で、立派な劇場でした。

そしてなんと 

そこ、
ほとんど揺れなかったんです

飾ってある観葉植物がちょっと揺れて、
「あら?地震?」
って程度で。


しかし、騒ぎは、すぐに始まりました。
送り出して楽屋へ戻った出演者の携帯が、
軒並み鳴り始めたのです。

それぞれ、
今の回に来てくれた友人たちからでした。

「JR、全線ストップしてるよぉ~
「帰れないよ~
「震度5だったんだって~
・・・etc.
 
「えっ?うそ!」
と、楽屋を見回しても、
地震があったとは、とても思えません。
立ててあった細い口紅も、倒れてないのです。

「どうする?」
「どうするったって、もう夜の部の受付が始まっちゃうよ」
「とにかく、夜の部の用意を始めよう!」

でも、このとき、

なぜか全員、
こんな単純なことに気づかなかったんですねぇ。

JRが止まってる。
お客様が帰れない。

ということは・・・、

 お客様が来ることもできない  


といっても、バスや私鉄は動いている様子。
まさか、休演にはできません。

様子を見つつ、少し遅れて、
夜の部も開演しました。

せっかくの広い劇場に 
ありえないほど、まばらな観客  
観てるお客様の方が恥ずかしいんじゃないか、と、
心配になるほどの状態でした。

ところが、
どうも途中から電車が動き始めたらしいのです。

ありがたいことに、少しずつ、
お客様が入り始めました。

ただ、何となく空気が違う 
舞台を観てくださっているはずなのに、
ずっと誰かが客席で動いている感じ 
といったらいいでしょうか。

観ている途中で、携帯片手に外に出る方。
入ったものの、小声でささやきあっている方。
知り合いを探して、きょろきょろ動いている方。
(ここは避難所か?

みんな、お芝居どころじゃないんです。

そんな状態でも来てくださった、って、
本当にありがたいと思いましたし、
舞台に集中できないのは、
私たちの力不足でもあります。

でもね、

ぶっちゃけた話、

やっぱり、
  やりにくいーーーーーーっ

全員の目が舞台に向かったのって、
ラストの10分くらいだったでしょうか。

あとから聞けば、
私鉄を乗り継いで、大変な思いをして来て下さった方や、
駅のホームで、動かない電車を延々待って下さった方もいて、
そのありがたさに涙が出ました。

今でも、その方々のお顔を覚えています。

でも、はぁ~~~、
できればもう、あんな経験はしたくありません。

でもね。
ここだけのハナシ。

もし、また地震に遭うとしたら、

どうしても、
 遭わなきゃならないとしたら、

今度も、新しくて立派な劇場のときがいいな、
なーんて思ったりもするのです
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舞台の裏のウラ話・昨日のつづき

2009-02-06 23:14:27 | 舞台・ウラ話
①ズボンのゴムが・・・
  (昨日のつづき)


昨日は失礼いたしました。
「コートの下のハダカ」ネタを引っ張りすぎました 


さて!
コートを脱いで、派手な衣裳に着替えて、

舞台上は劇中劇ならぬ劇中ショーのシーンへと、
変わっていきます 

そのイントロを聞きながら、必死に着替え、
タップシューズにはき替え、

さぁっ!

というとき。

ふっ、とウエストの辺りに、いやな感触が・・・

そのまま行っちゃおうかな、と行きかけたものの、

やっぱり気になって、
ズボンのウエストに手を当ててみると・・・、


体中から血の気が引くのがわかりました 



ズボンのゴムが切れかかり、
私のズボンを支えていたのは、
たった1本の細~い糸だけ・・・  
 

「やばいーーーっ 

とにかく楽屋に戻って何とか直さなくては、と戻りかけた途端、



  「 ぷち 」



と、糸が切れて、

ズボンが、ずるずるずる・・・。

「ああああああああ」


もう、とにかく、両手でズボンを引き上げて、
転がり込むように楽屋へ。
小さい劇場で、
楽屋が目の前だったのがラッキーでした。

タップシューズをはいたまま、畳の楽屋に走りこみ、
そこらへんにあった安全ピンをつかむが早いか、

 留めながら走り 
    走りながら留め、

ほとんどそのまま、走り続けて舞台へ飛び出しました。



 あの時、

そのまま行っちゃえ、と行っちゃってたら・・・、

糸が切れかかるのが、あと10分遅かったら・・・、


「ずるずるずる・・・」は、
   間違いなく、舞台の上・・・。


ぞーーーーーっ  


このシーンは、出たら最後、30分は出ずっぱりで、
なおかつ、
合計3曲も踊らなきゃならなかったんです。

芝居だけなら、
ズボンを押さえながらでもゴマかせますが、

ダンスで押さえながら踊ったら、
これはもう、コントです。

それに、このときの私のキャラ、
こんなセクシー系だったんですから。

これでゴム切れオバサンじゃ、
いくらなんでも悲しすぎでしょ~ 
 
 
今思い出しても、ほんっとにゾッとします。

あまりに激しく着替えていたために、
ゴムのつなぎ目の糸がほどけてたんですね。
(どれほど安物を買ってたんだ!)

いつもは本番前に衣裳をチェックするのに、
衣裳の数が多かったのと、
制作兼任で忙しかったために、
ついついほったらかしていたのも原因でした。

と言いつつ、そのズボン、
千秋楽までずっと、
安全ピンで留めたまま使っておりました~、とさ。

ははは。そんなもんです 
 
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舞台の裏のウラ話・その1

2009-02-05 13:23:46 | 舞台・ウラ話
①ズボンのゴムが・・・


公演中に「冷や汗をかく」ことは、いっくらでもあります。
もう、ひと山いくら、っていうくらい(誰も買わないけど)。

でもウルトラ級の冷や汗というのは、そんなにありません。
というか、そんなにあったら、今頃生きていません 
ストレスで死んでます。

しかし、そんな中でも、本当にゾッとするのは、
意外に単純でアホらしいことだったりするんです。

         

もう2年前になりましたが、
ウチのRose Gardenのクリスマス公演の時の話です。

このときはジャズクラブが舞台の、
歌ありダンスありのお芝居でした。

《 ご来場下さった皆様、
 その節は本当にありがとうございました~ 》


で、私もかなり踊っていたのですが、
ダンスよりも何よりも大変だったのが、

早替え・・・つまり、いかに早く着替えるか、でした。

当時の日記を引っ張ってみると、

           
 
今回はバックステージものなので、
普段着やら楽屋着の間に、ステージ衣装が入ります。


そうなんです。
いかにその着替えを出番までに間に合わせるか、
という問題が出てきているのです。

とにかくよく着替える着替える
それも、狭い裏で、
14人もの人間が、
目を血走らせて着替えなくてはなりません。

先にこれを下に着ておいて、その上にこれを着て、
次はこれを脱いで、靴をはき替えて・・・
ひとつ間違えたらアウトーーっです。

そして、そんな状態の中で、
ミョ~に目立つオバサン1人 

・・・私、トロいんです。
・・・その上にパニくりやすいんです 

おいおい、どうする、私 

本番まであと6日。

きらびやかなステージ衣装の中で、
1人、私服を着ているようなことのないように 
そして、何より、
役をちゃんと生きられるように、
これから最後の勝負をかけます。

          

・・・当時もこう書いていましたが、

今思い出しても、ドキドキするほど、
戦争のような舞台裏でした。

で、その芝居の途中で、私、ほんのちょっとだけ、
タップソロを踊ったんです。

そのときの衣裳が、
金色のスパンコールのついた黒のパンツスーツ。
はい、かなり派手です。
なんったって舞台衣装ですから 


その日も、
トレンチコートから、この衣裳に替えるため、
楽屋に飛び込んでコートを脱ぎ、

あ・・・ 思い出した。

あのとき、コートの下は下着だけだったんだ。

その前がロングドレスだったので、
そのまま着たら、すそが見えてばれてしまう。
といって、着替えるヒマもなく、
結局、コートの下はほとんどハダカ。


こういうの、どの公演でも、けっこうあるんですよ。

若い女の子なんかでも、
間に合わなけりゃ、当然、下ハダカ 

楽屋に戻るヒマもないときには、
舞台そでに入ったとたんに、バカッと脱ぎ捨て、
そこにセットしておいた次の衣裳をガバッと着て、
何食わぬ顔をして出て行きます 

男性ももちろんいますが、
そんなこと言ってられない!

というか、そんなときには、たいがい全員が忙しく、
誰がハダカになってようが、見てやしないんです。

あ・・・
 
といっても、

これから舞台を観るときに、
そっちの想像ばかり膨らまさないでくださいねーー

「この子、下、ハダカかな? うひゃうひゃ
とか。
私、責任感じちゃいますから。

あ・・・、

話題が変わってしまった。

あんまり長くなりすぎたので、続きはまた明日に!
(ぜーんぜん進まなかったなぁ・・・
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今度は舞台のウラ話でも

2009-02-04 10:36:11 | 演劇・舞台・小劇場
最近、ブログに書くほどの話もなく、

方向オンチネタも、しばらく品切れ、

ということで、

もうちょっと話を広げて、

舞台のウラ話なんぞを、
ご披露してみようかと・・・。

 
  名づけて、
 「舞台の裏のウラ話」


・・・といっても、
立て続けに書く根性はございません。はい 

なもので、
思い出しながら、
飛び飛び連載で・・・はい 

普通の日記の合間に、
月に1~2回くらい、ご披露できれば、
と思っております。はい 


今考えておりますタイトルは・・・、

①ズボンのゴムが…
②本当にイタイ話
③あーした天気に…どうすりゃなるの?
④ほどけない蝶結び
⑤楽屋の人影
⑥衣裳着忘れ事件
⑦うまい死に方

思いついただけで、軽くこのくらい。
また、思い出したら増やしていきます。


ということで、早速! 

明日には、①番をアップしま・・・、

 あ、

 いや・・・、

  あの、

  ・・・する予定です 
    (ちょっと声が小さい)



そして  

これをお読みくださっている、
 役者&演劇関係者のみなさま~~。

ご自分の経験談など、
どんどんコメントに書き込んでくださいませ~ 

みんな10個やそこらは、すぐに出てくるでしょうから(笑)

それもお待ちしておりまーす 
 
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