望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その4

2014-08-30 17:11:58 | 舞台・ウラ話

たっぷり紅をつけた髪の毛で、
顔の至る所が、猫のヒゲ状態

メイクのやり直しなんて、時間はない。


ああっ、もう出なきゃ!



  うーーーーーん。



    よし!


     ・・・・・・・・



 なかったことにしよう!



だって、ほかに、どんな選択肢があります?

で、気にしてたら、
肝心の芝居がぎこちなくなる。

だから「なかったこと」に 


比較的大きな劇場だったので、
さほど目立たなかった・・・かな?

近くにいた出演者は、

「????」
だったらしいけど、

もう、いいのっ!

仕方なかったんだからっ!



しかし、自慢じゃないけど、
これほど失敗の多い私が、

メイクでの失敗は、
たぶん、これだけだと思います。

ま、メイクがめんどくさい人間で、
そんな凝ったことをしないから、
ってこともあるんでしょうが


しかし、メイクの一番の問題点は、

<自分では見えない>ことなんですよね。

髪や衣裳よりも、自分では気付きにくい。

だけど、だからこそ、

自分は平気で、
周りだけが迷惑をこうむる!

なんて事態にもなるわけで。


   (つづく)





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舞台の裏のウラ話・その3

2014-08-29 21:00:36 | 舞台・ウラ話

遅れ毛を1本、
指で、はねのけただけなのに、

紅で重くなっている髪の毛は、

勢いがついて、
鼻に、頬に、目の上にまで!


たかが1本の髪の毛なのに、
顔の至る所が、猫のヒゲ状態

いってみれば、
「ペンキ塗りたて」の上を歩いちゃった!

・・・みたいなもので。


ああああああ、どうしよう


拭き取ろうか?

いやいやいや、
そんなことをしたら、

顔じゅうに広がってしまう。


そうなったら、

<ただの真っ赤な顔のオバサン>

になっちゃうじゃないか!


取る方法は、たったひとつ。
顔を洗って、ゼロからメイクのやり直し。


   う・・・・・・


    う・・・・・・・


 んなこと、できるかぁーーーーっ!


ああっ、もう出なきゃ!


   (つづく)




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舞台の裏のウラ話・その2

2014-08-28 22:02:39 | 舞台・ウラ話

本番の途中でやらねばならぬ、
手間のかかる隈取りメイク。


こういうものは、基本、
舞台メイク用の紅で描くんですが、

口紅をティッシュで押さえるように、
押さえておかないと、べたつきます。

でも押さえると、ギラっとした赤にならない。

なもので、たっぷりの紅で描いて、そのまんま。

かなりベタベタ、ピカピカの、
乾いてない状態で、舞台に出ていました。


ま、時間がくれば乾くんですが、
そのころにはもう、帰り支度だったりして。

落としたいときには、乾いて落ちないっ
皮肉なもんです。


とにかく、舞台に出ているときには、
顔はベッタベタなワケで、

「みんなー、私の顔にぶつかっちゃダメだよ~」

とか言って、舞台裏を走り抜けておりました。


そんなある日、

いつものように、アセりまくって、
やっと出来上がり~、
さぁ、舞台へ~、というとき。


遅れ毛が1本、
ペタ、っと顔についたのです。

 (まずい!)


と、思わず指ではねのけた・・・、

  それが、不幸の始まりで・・・


たっぷり紅をつけて、

重くなっている髪の毛は、

跳ねのけられた勢いで、

 鼻にペタ!
  頬にペタ!
   目の上にまでペタ!


その跡がすべて、真っ赤な細線に 


   (つづく)






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舞台の裏のウラ話・その1

2014-08-27 20:33:10 | 舞台・ウラ話

昨日は足のことで、
また違うところに行っちゃいましたが、

はい、お待たせいたしました!
今日から書きます。


ということで、メイクの話ですね。


役者は、楽屋に入って、舞台メイクをするとき、

普通は顔を洗って、
完全にスッピンにしてから、メイクを始めます。


たぶん、白塗りのような化粧をした、
昔の名残じゃないかなぁ、と思うんですけど、

今の小劇場みたいに、
ほとんどナチュラルメイクの場合は、
あまり意味がないんですよね。

・・・なんですが、
それでも、まず全員が、顔を洗います。
で、スッピンからスタートします。

ある意味、儀式みたいなものですね。



でも・・・、

 私はやりません。


  めんどくさーい!



私なんかの場合、
肌の色から違う場合はともかく、

普通の現代劇なら、
いつものメイクを、ちょっと、
濃い目にすれば問題なし!

早い早い


文句があるなら、
普通にがっつりメイクが必要な、
美しい役でも下さい!
(逆ギレ)

私ががっつりメイクをするときって、
笑いを取るか、バケモノ系か、
どっちかなんだから!


あ、そういえば、バケモノ系では、
・・・って、そんなに数はやってませんよ、さすがに。

でも、顔に隈取りを描いたときは、
けっこう大変でした。



このときには、けっこう、ここで、
愚痴ったり、うろたえたり、
いろいろ書きまくっていたため、
覚えておられる方もあると思いますが、


最初は普通のメイクで出て、
途中で怖い人になるため、

本番の途中で、
手間のかかる隈取りを、

フルスピードで仕上げなきゃならない、
というのが大変で


着替えもあるし、
トロい私にとっては、
大変なプレッシャーだったのですが、


こういうのって、たいがい、
アセればアセるほど、
ヘンなことになってくるんですよね。


   (つづく)




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ひやっほう\(^o^)/

2014-08-26 14:13:58 | 暮らし・花・趣味

朝、病院に行ってきました!

はい、やっとやっと完治でゴザイマス

いろいろご心配下さいました皆さま、
本当にありがとうございました!


先生が足をさわって、

「うん、よくなってる。
 頑張りましたね」

「はい。先週は立山に行ってきました~」

「えっ? そんなこと聞いてないぞ!」

「言ってダメって言われたら困るから」

「おいおい
 大丈夫だからよかったものの、まったくぅ」

「あ、でも、登山じゃありません!
 ハイキング程度です」

「どっちだっていいよ。
 問題なかったなら」

「すんませ~ん」

「ただ、ダンスは気をつけてね」

「え? でも完治なんじゃ・・・」

「あのね・・・。
 今は確かにくっついてるよ。
 だけど、普通の骨の強度になるには、
 最低でも半年はかかるんだから」

「はぁ・・・」

「あなたは先走ってやっちゃったから、
 今さら仕方ないけど、
 本来なら、あとひと月くらいしてから、
 じゃぁ、そろそろハイキングでも、
 って言うレベルなんだから」

「うわぁ、言わなくてよかったぁ」

「おいっ。
 だいたい、この足の甲、見てごらん。
 こうやって負荷がかかってるから、
 なかなか腫れが引かないでしょ」

「はい・・・、気をつけます」

「これからも、しばらく通う?」

「いえ、大丈夫です。
 また悪くなったりしたら、そのときに」

「そうならないことを祈るよ」

「祈っててくださーい」

「んな、他力本願な。
 自分でちゃんと管理してね。
 もう戻ってこなくてもいいように」

「なんか、刑務所を出所するみたいですね」

「ったくぅ(笑) もう、戻ってくるなよ!」

「はーい、もう戻りませーん」

 
最後までボケを受けてくれた、先生に感謝しつつ、

診察室を出かかったとき、

背中に先生の声が聞こえました。


「でも、この回復力、すばらしかったですよ。
 リハビリの成果だね。
 これからも気をつけて」


もう、先生、やだぁ。

最後に泣かせてくれるじゃないの。


「ありがとうございました!!」


もうコリゴリだけど、
それでもまた、何かあったら、

また先生んとこに行きますからね~~。

「来たっ」とか言って逃げちゃダメですよ~~






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さて、それではウラ話でも

2014-08-25 23:43:01 | 演劇・舞台・小劇場

先に番外編みたいな、
昔の思い出話を書いてしまいましたが、

あの話は、あれでおしまい。


ということで、
仕切り直しで、再スタートです。


結局、通し番号は覚えてないので、

また「舞台の裏のウラ話・その1」から。

なーんて、大仰なことを言っても、
別に大した話はないんですけどね。


ま、ささやかに、
イロイロと思い出していきたいと思います。


で、スタートは、と言いますと、

これはやっぱり、前回の話からのつづきで、

 <メイク編>

これしかないでしょう(笑)

ということで、今日はこれにて
(時間がなかった




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何がどう、じゃないんだけど(超個人的ウダウダ)

2014-08-24 23:22:45 | 演劇・舞台・小劇場

ぜんぜん面白くないぼやきです。

普段は書かないようにしているのですが、
何となく書きたい気分で・・・。

ま、読み飛ばしてやって下さい。



4月の公演が終わって、早4ヶ月。

一切、芝居と縁のない生活をしています。

まぁ、ちょこちょこと、
いろんな稽古場には顔を出していますが、
それでも、稽古は一切していません。

手元に台本のない生活が、
こんなに長かったのは、何年ぶりだろう。

いや、だから、どう、
ってワケじゃないんですが、

稽古中の友人たちが、
書いているブログを読むと、

こうやって、土日の休みに、
べったり家にいるって、
稽古中じゃ考えられないだけに、

なんだか、あの生活が、
はてしなく遠い日に感じてしまって。


稽古って土日と祭日は、
丸1日続くんですよね。

だから、朝のうちに夕食まで作って、
掃除洗濯、全部やって、

思いっきり稽古して、
家に帰りつくのは11時半。

そこから台所を片付けて、
翌日の献立と仕込みをして、
お風呂入って、お風呂洗って、
PC開けて、メールやブログを書いて、
チケットなどの事務仕事をして、
ときには衣裳のための針仕事をして、

寝るのは、たいがい2時から3時。


本番の2週間前になると、
平日も1日稽古だから、
こんな生活が、
1日も休みなく続きます。

そのまま小屋入りするので、
だいたい、いつも、
3週間は、一切の休みなし。

週に1日は休み、とか、
そんな世界じゃないんです。
で、それが当たり前なんです。

それが嫌なら、やらなきゃいいので。


今、あちこちで稽古に励んでいる、
役者の仲間たち。

また、あんな生活をしてるんだろうなぁ。


だけど、不思議と羨ましいと思わない。
離れすぎちゃって、
ヘンな不安の方が強くなっています。

今度、稽古が始まったとき、
あんな厳しい生活、
もうできないんじゃないか、って。


いつもやってきたのに、
なんだか、ちょっとおかしくなってる。

離れすぎて、

たぶん、

「マトモな感覚」になっちゃったんだな~。

普通、あり得ないでしょ、ってことが、

ホントに、あり得ないよね、って、
思える感覚になっちゃったんだな~。


ま、また稽古に入れば、
すぐにマトモじゃなくなるだろうけど。


やっぱり、普段は、
マトモじゃないことを、
当たり前としてやってるんだな~。

たまにはマトモになるのも、いいの、かなぁ。




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家々のすき間から

2014-08-23 22:23:59 | 暮らし・花・趣味

今日は多摩川の花火大会。

高く上がったものだけ、我が家からも見られます。



ほんの一部しか見られなくても、
涼しい所で、帰る必要もないんだから、これで十分。



お昼には、この夏初めて、
ツクツクボウシの鳴き声を聞いたし、


そろそろ、秋の入り口なんですねぇ。

どんなに暑くても、寒いよりはいい!
という私にとって、

だんだん寂しい季節になってきます。


しゃみしいのう・・・






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脱力変換

2014-08-23 11:14:22 | 暮らし・花・趣味

今日もまた、朝っぱらから、

ウチのポンコツPCに負けました

ウチのPC、かなり古くなったせいか、
最近、いよいよ素直じゃなくなってきて。


とにかく、マトモに変換してくれない。

なぜ、そこで切る!
みたいな場所を、わざわざ探して、


それは何を言いたいんだ!
みたいな言葉を、当たり前に出してくる。


昨日も、「メイクできる」と打ったら、
「メイクで切る」と出しやがった

メイクとハサミを間違えるな!




しかし、今日のは、まさに脱力でした。

「たかお」さんという名前を変換したら、




   た\(^o^)/




いくら変換キーを押しても、

「た」だけが変換されるばかりで、
「たか」には至らない。

そりゃぁ、「かお」という字は入ってるけどさ。



結局、根負けして、
「たか」と「お」に分けましたが、


おいっ、

今度は、どんな変換で、

ケンカ売ってくるつもりだ?






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微妙なウラ話・・・10年後の再会

2014-08-21 21:56:05 | 演劇・舞台・小劇場

突然、始めた、と思ったら、
さっさと旅行に行ってしまって、

みごとに宙ぶらりんになっていた、
昔々の思い出話。

「何それ?」

という方は、17日の記事をご覧下さい。


登場人物は、

私がまだ独身で、よくTVに出ていた頃、
1年後輩だった人です。

後輩ったって、あっちは美人アナで、すぐに人気者になり、

こっちは、地味な番組で、地味に喋ってただけ。


それでも入ったばかりの頃は、
彼女もまだ、無名の局アナだったので、

たった1年先輩だけの私が、
エラそうにアドバイスしたりしていました。

今考えると冷や汗ものですが、
まぁ、若気の至りということで



   しかし、


いろいろなことがありながらも、

 それなりに華やかで、

   若かった時期は、



   あっ 



 と言う間に過ぎ去り、



気がつけば、それから10年。


華やかな世界とはすっかり縁が切れた私は、

家事と子育てに追われ、

すっぴんのまま、おそろしく汚い格好で、
毎日を暮らしていました。



対する彼女は・・・、

30を過ぎていた、その当時も、
美人アナとして大活躍。

それを見るたびに、
何とも言えぬ寂しさを味わっていたのですが、



 そんなある日のこと。



私は、子供たちを連れて、
近所の耳鼻科で、順番を待っていました。


騒がしい子供達を怒りながら、
呼ばれる名前に、聞き耳を立てていると、



そのうち、

「〇〇〇〇さ~ん」

フルネームで懐かしい名前が。


 え? 〇〇〇〇さん?


でも顔が違うわ。

だけど・・・、
そんなに同姓同名のある名前じゃないし。



  でも・・・、

 いや、だって、

   顔が違うでしょう?



それでも、なんとなく気になったので、

そっと受付に行って、

「あの、あの方、△△TVの〇〇〇〇さんですか?」

と、聞いてみました。

顔なじみの受付の人は、にっこり笑って、

「ええ、そうですよ」


 お、お、お、お、お、


そういえば、
「彼女さぁ、化粧取ったら、
  顔、変わるんだぜ」

みたいな噂は聞いてたっけ。



子育てと家事に追われて、
すっかり、くたびれたオバサンと化していた私は、

近所に住んでいる、
昔の知り合いを見つけても、
見つからないように、慌てて隠れていました。


でも、今日は、

   声かけちゃお~。



ちょっと意地悪になっていたのは、

やはり、自分が、
あまりにも変わり果てていたからでしょう。



顔が変わってる美人アナと、
くたびれ果てた、元若手タレント。

スッピン同士のまさかの出会い。



 ブラックですねぇ。


はい、彼女、かなりアセってました。


 でもね。


私のことも、

こちらが名前を言うまで、わかりませんでした。



話の内容は、まったく覚えていません。

ただ、10数年ぶりの再会と言うのに、
あんまり盛り上がらなかった記憶があります。


そりゃそうだ(笑)



ずっと昔の話ですが、
今でも忘れられない思い出です。


ちなみに、彼女はその後、
アナウンサーを辞めて、

話によると、美容関係の評論などが有名だとか。


相変わらず、若くて美しい写真を見ながら、

〈努力の成果〉だよね、
とニタリと笑ってみたりしますが、


もちろん、今でも、彼女の方が、

圧倒的に売れているのは、間違いありません(笑)






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