望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その6)

2017-03-31 10:46:20 | 舞台・ウラ話

暗転でのお茶かけ事件。

コトの起こりは、
舞台監督(舞監)さんのチェンジからでした。

公演スタート時の舞監さんが、
引っ張りダコの売れっ子で、

普通なら小屋入りから千秋楽まで、
同じ舞監さんがついてくれるものなんですが、
どうしてもそのスケジュールが合わず、

最初の大変なところは全部彼がやって、
その後は後輩の舞監さんにバトンタッチ、
という形になりました。

バトンタッチした後輩の舞監さんも、
とっても真面目で、一生懸命な人だったんですが、

何せ途中から急に変わった上に、仕事が複雑で、
やっぱり1回目はテンパったんでしょうね。


最後の家族会議のシーン。
みんなが暗転中に椅子について、明かりが入る。
何とも言えない重たい空気が広がって・・・というところ。

この暗転の前には、
テーブルの上に、お茶が2セットと名刺があって、

それを舞監さんが暗転中にハケる、
という仕事があったんです。

キャストたちは、そでと階段から出て、
所定の椅子に座ります。
稽古場だとこんな感じです。


その人間の動きと並行して、
お茶2つと名刺を取らなきゃならなかった。

ところが、名刺が見つからなかった、らしい。
名刺には畜光もありませんし、
テーブルを手探りで触っていくしかないのですが、

たまたま場所が悪かったのか、

  ない!

そのうちに、キャストはどんどんやってくる。
やっと見つけて、お茶を2つ取って、
焦りまくってソファーを回ったときに、

湯呑みが揺れて、中のお茶がとっぷ~ん。

ちょうどソファに座った、
神馬かおりちゃんの頭にたっぽ~~ん。

   そりゃぁ、驚いたでしょう。

座って、暗い中でスタンバってたら、
突然、上からお茶が降ってきたんだから。


コンセントを外したポットのお湯が、
芝居の最後の方でぬるくなっていたのが、
まだしもの幸運でした。

暗闇でも事情はわかった神馬さん。
といって、タオルがあるわけでなく、
この後には、がっつり見せ場も控えてる。

それで、暗転が明けたら、
さりげなく、髪を触って、
手ぐしでとりあえず、水分を分散させていたという(笑)


終わってからも、彼は主宰に、このネタを、
千秋楽まで言われ続けて・・・。

うーーん、言われても仕方ないとはいえ、
真面目なだけに、笑顔がこわばって、
ちょっとかわいそうでした(笑)

でも、みんなそうやって、
「できる舞監」になっていくんだよ、きっと


        (つづく)





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その5)

2017-03-30 12:42:42 | 舞台・ウラ話

暗転で迷いまくっているうち、
ふっと籐椅子の手すりの部分に触って、

(あったーーー!)

と手すりを頼りに勢いよく座ったら

   椅子がないっ!?

   ズドーン!

   うううう・・・

音がするほど、派手に尻もちをつきました。

でも、痛いなんて言ってられない!

またワタワタと手探りで椅子を触っていくと・・・、


なんと、手すりの外側に座ってたんですね。

つまり、向かって右側の手すりだったんです。

そりゃ、椅子がないわけだ

あわててヨタヨタと手すりを伝って椅子に座って・・・、

やっと舞台が明るくなって・・・。


そうなんですよね。
今は暗視カメラがあるので、

いくらこっちが「立つのもアリだ」なんて居直っても、
立ってたら明転にはならないんですよね。


・・・ということは、

    暗視カメラで・・・、

スタッフさんにぜーーーんぶ、見られてた~

尻もちついて、ヨタヨタとあせっている、
私のアホな姿を、

全部、見られてたーーーーー!!


だからこそ、
音響さんは曲を長くかけてくれたし、

照明さんは、
明るくするのをずっと待ってくれたんです。

そりゃ、ありがたいし、
感謝しなきゃいけないけど、

それでも、やっぱり、恥ずかしかったーーー


それもね、私、もう1回やったんです。
尻もちはつかなかったけど、
椅子が見つからずに、あっち行ったりこっち行ったり。

  5回の公演中、2回も・・・。

もう、なんて言ったらいいのか


だけど・・・。

まぁ、人のことで、
自分の言い訳をするわけじゃないけど、

舞台監督さんが、暗転中に、

<キャストにお茶をかけちゃった!>

って事件もあったんです。


    (つづく)





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その4)

2017-03-29 15:28:03 | 舞台・ウラ話

「オープニングの暗転は、
やってみなくても大丈夫かな?」

と舞台監督さん。

場当たりは忙しいので、
舞監さんとしては、少しでも作業を減らしたいのです。

で、私も、

「あ~、大丈夫ですね」・・・って。

微妙な見栄もあったかも、ですが、
でも、なんぼなんでも、大丈夫と思ったんです。

だって、ただ暗い中に出ていって、
椅子に座りゃいいだけなので。

この矢印をまっすぐ行けばいいだけですから。


なんだけど・・・はい、なぜか、やっちまいましたです


初日・・・。
なにかと一杯いっぱいの状態で、袖にスタンバイ。

音楽が変わって、暗転。
いよいよ開演!!

で、由紀と2人で出ていって、

   え?


まぁ、これだけ前説を書いてたんだから、
結果がこうなることは予想されたでしょうが、

手前に大きな階段があって、
階段は危険なので、畜光がたくさん貼ってあって、


・・・その階段のキラキラに惑わされたんですね。

今、自分がどのあたりにいるか、
自分のいるところの方向感覚が、全くなくなって

といって、
立てかけてあるちゃぶ台を倒したらエライことになるので、
やみくもに触ることもできず

  (あっ、あそこだ!)

と椅子の高さにあるキラキラを見つけて、

  (よっしゃぁ!)
と触ったら・・・やわらかい

  (座布団だーーーーっ!)

この順番に並んでいるのですから、

完全に行き過ぎです。

で、その時点で、
すでに自分がどっちに向いているのかわからなくなり、

もう汗がどわっと吹き出ました。


でも、ちゃぶ台をひっくり返すのだけは避けねば!

途中で明るくなっても、
「歩きながら由紀の祭文を聞いている」
というのもありだわ、と居直ったところで、

ふっと籐椅子の手すりの部分に触ったのです!

  (あったーーー!)

心底ホッとして、手すりを頼りに座ったら、


  (椅子がないっ?)


      (つづく)






 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高齢化

2017-03-29 10:01:22 | 暮らし・花・趣味

今日は、仕事を休んだダンナとトレッキング。

平日だから空いてるだろうと思ったら、
このバス停だけ長蛇の列。


写真を撮ってるうちにも、列は倍ほどになって、
もう後ろは乗れない状態。

でも、もしかして、私たちが最年少?

恐るべし山の高齢化(*_*)



 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その3)

2017-03-28 11:09:27 | 舞台・ウラ話

この芝居のオープニング。

舞台が明るくなると、
弟子の由紀が下手くそな祭文を唱えている。

それを道子(私)が籐椅子に座って、
「うまくならんな~」みたいな気分で聞いている。

・・・こんなシーンからのスタートでした。

オープニングシーンなので、
そのずっと前から、まず私が、このあたりにスタンバってて、


けっこうギリギリに来る由紀と2人で、
じっと開演を待ちます。

この時間が、なんとも怖いんですよね~。
いくら長くやってても、ぜんぜん慣れません。

由紀役の響乃ちゃんがギリギリに来るのも、
変に緊張しないためだったようですし、
出の前の待ち時間は、役者それぞれ、
過ごし方が違います。

袖で、かなりダイナミックにストレッチする人もいますし、
壁をじっとさわっている人もいます。

一番多いのが、首を回したり、手をぶらぶらさせたり、
軽いストレッチをする人ですね。
これで身体の余計な力を抜いていきます。

私もこのパターンで、それに加えて、
台詞を口の中でブツブツ言いながら待っています。


そして暗転になったら、由紀と2人で出ていって、
所定の位置につきます。

このように、暗転中に位置について、
最初から舞台にいることを、
「板つき」といいます。

で、またまた話がそれちゃいますが、
こういう、暗転での板つきなどを、
現場で初めて体感するのが、

場当たり・・・つまり、
照明さん音響さん中心の最終チェックのとき。

場当たりでの重要案件のひとつが、
<暗転> なんですね。


暗転中、舞台上では、
役者の移動や物の移動が行われます。

真っ暗な中で、
例のカレンダーやら、お茶の入った湯呑みやら、
果ては置いてある名刺まで、
出したり入れたりします。

でも、見える人って見えちゃうんですってね。
ネコ目って呼ぶらしいんですが、
「この程度なら、舞台の端から端まで見えるよ」
とか、自慢げに言うヤツがいるんです!

だけどね、見えない人間は見えないんですよ。
私はものすごいトリ目で、
だから暗転が大の苦手で。

だからそれ故のネタはいくつもあるのですが、

これだけはどうしようもないんですよね。
何十年舞台をやっていても、
とにかく見えないものは見えないんだから。

で、暗転苦手役者の、何よりの味方が、
暗い中でも光る、畜光と呼ばれるシールで、
これを頼りに、暗闇の中を突き進みます。
(暗転の話はこのあたりにも書いています)


今回も、「畜光、まぶしいくらいだよね~」なんて、
他のキャストたちが言うほどチカチカだったのですが、

  まるっきり見えん

その上、私の場合、すぐに方向を見失うという、
二重苦を背負っているもので


なのに・・・、
場当たりの時 舞台監督さんが言ったんです。

「ええと、オープニングの暗転は、
やってみなくても大丈夫かな?」


        (つづく)






 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どっちが得か、よーく考えてみよう

2017-03-27 18:00:50 | 暮らし・花・趣味

今日のお昼。
まだ雨がざんざんに降っていたとき。

病院で検査を終えて、
さて帰ろうと、傘立てを見たら、

  傘がないっ!

といっても、あんな傘、誰も取りゃしないし。


・・・と、

よくよく見てみると、

  傘立てに、ものすごく似た傘が1本。

それも、私が自分の傘を挿しておいた、
すぐそばに挿してあるではありませんか。

  はは〜ん、間違えたな。


確かに、柄(え)の色以外は完璧に一緒の、
500円のワンタッチ傘。

汚さまで、おんなじくらい(笑)

ま、仕方ないさと、それを差して帰りました。


ただ悔しいのは、柄(え)の色が、私の好みじゃない。

本当の私の傘は、柄もグレーで、傘の部分もグレー。
圧倒的に色のバランスが良かったのに、

間違えられた傘は、傘の部分は同じグレーでも、
柄が、なんでか茶色!

なぜここで茶色なんだ!?


  あ~、損した・・・


と思ったとたん、

代わった傘の、使いやすさに気がつきました。


実は私の傘、ワンタッチの金具がバカになってて、

ちょっとの振動で、

  <バッカーン>と開いちゃって・・・。


だから傘を閉じたら、すぐにベルトで止めておかないと、

電車の中で、
突然、バッカーンときた日にゃ、けが人が出かねない。


こんな使いにくいの、もうやめなきゃなぁ、
って、思ってたんでした。


 ・・・間違えた人、大丈夫かな?

電車の中で、<バッカーン>って、やってないかな。


でも、間違えた方が悪いんだからね!



ちなみに・・・、

このタイトルで、欽ちゃんの顔が浮かんだ人は、
50オーバー、ですよね





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その2)

2017-03-27 00:13:46 | 舞台・ウラ話

それでは、上手そでから、舞台へ向かっての写真をば。

出の前の役者の気分を味わってみて下さい。


目の前の矢印は、例の見切れ線です。

この見切れ線のギリギリに立つと、こんな感じ。

「よし、出るぞ」
と、気合を入れて待つ役者の目には、
こういう風景が見えています。

で・・・、


ここまで来ると客席から見えちゃうのですが、

でも、のれんから現れるまで、あと数歩あるんですよね。

この、出るまでの数歩のタイムラグ!

これがなかなかのクセ者でして、
自分の台詞の順番になってからスタートしては遅すぎ!
ヘンな間ができちゃいます。

なので、のれんまでの数歩の時間を見計らって、
舞台に出ている人の、この台詞でスタート!
みたいなポイントを決めていました。

なんですが、
芝居は生もの。
毎回、台詞の間が違うんですよね。

だから、舞台上の人の呼吸に合わせて、
・・・って、わかりにくいですよね(笑)
「空気を読む」感じでしょうか?

そして、出たら、こんな雰囲気。

あ、もちろん、これは休憩中です。
(それ以外、撮れるワケがない)


しかし、あらためてこうやって見てみると、
セットとしてはシンプルですね。

つまり、真ん中に何もない。
これが、中心に椅子やらテーブルがあったり、
パーテーションでもあったりすると、
暗転での動きが大変になります。


うん・・・。

これだけ広々とした中で、
なぜ暗転で迷ったんだろう??


        (つづく)





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・やっと舞台裏へ(その1)

2017-03-26 00:29:31 | 舞台・ウラ話

あっちに行ったりこっちに行ったりしながら、
のろのろと、進めてきましたが、
やっとウラへ回ります~。


まず、上手ののれんです。


開けて・・・、


入ると、裏側はこんな感じ。


矢印は、毎度おなじみ見切れ線ですね。
ここから出ると、客席から見えちゃうよ、という、
舞台での結界です(ちょと大げさ?)

今回、妙に複雑に白い線があるのは、
このあたりに凹凸が多いため。
危険なので、段差は全部、白い線で囲ってあります。

左側に見えるのはカレンダー。

ここでは2冊ですが、

ぐるりと見回すと、

左側も合わせて6冊。

舞台面に必ず1冊分掛けてあるので、
全部で使うのは7冊でしょうか。

そうなんです。
気づいた方がどのぐらい、いらしたでしょうか。

暗転のたびにカレンダーが変わっていました。


要するに日付のバッテンが、増えていたのです。

はい、これで時間経過を表していたんですね。

カレンダーの壁から、1歩進んで、


そのまんま、右を見ると、

何故か階段(笑)

これは舞台に必要なものでも、
芝居に必要なものでもなく、

この劇場の構造上、
ここに階段状のものを作らざるを得なかった、ようです。

でも、ここが便利な小道具置き場になりました。
ほとんどの小道具は、
ここで間に合っちゃったんじゃないかな。

そして、また2歩ほど前に出ると、

はい、左へ折れる通路が見えてきます。
上手から下手へ。舞台の裏側を通る通路ですね。


だけど、このまま進まずに、
ここでくるりと回れ右!

・・・ということで、

明日は、ここからまた舞台へ向かっての写真、
つまり出の前の役者目線の写真を出したいと思います。
(我ながら粘るなぁ・・笑)


        (つづく)






 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・まずはオモテから(その3)

2017-03-25 00:03:39 | 舞台・ウラ話

そして、祭壇の対面には、応接セット。
一応、ちゃんとしたソファーです・・・が、

終演後は、


この通り。
生活感満載(笑)

毎回、湯呑みの洗いものがごっそりと出るため、

終演後は、みんなで手分けして洗って、
いつも、こんな感じで置いていました。

出演者の人数の割には楽屋が狭いので、
広々とした舞台は、格好の置き場所なんですね。

横に、空のカゴが2つあるのは、
用途が2つあるからで、

ひとつは、
暗転の時に舞台に持って出る、
お茶の入った湯呑みを、
あらかじめセットしておくカゴ。

舞台が明るくなったときに、
テーブルにある湯呑みですね。

もうひとつは、
舞台で飲んだ湯呑みを、
暗転や芝居中に下げて置いておく、
使用済み用のカゴ。


どちらもお茶がこぼれてもいいように、
ビニールが敷いてあります。

そのビニールの上に、
音がしないようにタオルを敷いて、
(横に干してあるタオルです)
その上に湯呑みを置きます。

毎公演ごとに、これを全部洗って乾かして、
セットしてなので、応接セットもこんな姿に。

普通は自分が使う小道具は、自分の管理で、
洗うのも自分なんですが、

由紀の忙しさに、由紀は免除で(ついでに道子も)、
他のキャストが交代制でやってくれました。


しかし、
乾燥している上に、声を張る舞台上で、
温かいお茶を飲めるって、
なかなかないこと。

のどにとっては、特に温かさが本当にありがたい。

もう、ラッキーとしか言いようがないんですが、

なんですが・・・、

演出上、
ここまでに飲み干さねばならない、
とか、

この台詞までに、
かなり減らしておかねばならない、

というシーンもあるわけで、

それはそれで、猫舌にとっては、
かなり厳しいところもありました


ちなみに、今回、
私が、あちこち、カメラで撮りまくってる姿を。
しっかり撮られてしまいました。

これまで、
「何してるんですか?」
と訊かれても、証拠写真はなかったんですが、
いやはや、ついに・・・。


はい、いつもこうやって、休憩時間に撮っております。

ウラ話のウラ話です


        (つづく)





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カミサマ」ウラ話・まずはオモテから(その2)

2017-03-24 00:08:53 | 舞台・ウラ話

さて、この祭壇のどこが優れ物か?


これは、弟子の由紀の話から始めます。


舞台上で、
とにかく由紀の忙しさは群を抜いていましたが、

その原因はお茶と、もうひとつ。
<お供え物> なんですね。

芝居の前半部分は、拝むシーンが多くて、
そのたびにお供えが増えていきます。

お供えをもらうと、私は、
「由紀」と言うだけ。

それを由紀が祭壇にお供えするのですが、

でも暗転が終わると、
・・・つまり日付が変わると、

そのお供えは消えていたはずです。


これも由紀の仕事・・・といっても、
超能力者じゃないんだから、
出来るスピードは限られているので、

そこで・・・ここに、


  あれ?


  どん!


広々と、いくらでも入ります

これらの小道具は、
普通は暗転中に、
そっと裏まで持って入るのですが、

藁でしばっただけの不安定な干し餅や、
割れ物のリンゴジャムなど、

音は出るは、安定は悪いは、持ちにくいは、

それに何より、時間がないっ!

そうじゃなくても、暗転中に、
茶卓つきの、熱いお茶が入った湯呑みをハケたりと、
由紀は暗転になっても、超多忙だったのです。


ということで、
最初からこういうセットが考案されていました。

暗転になったら、速攻、
ここに、お供えを全部放り込めばいい。

単純だけど、優れものなんですね~



でも、そんな忙しさの中で・・・、

こちらは、本人に許可を得ずに、
こっそり撮ってしまった由紀のノート。


本番中に、あれだけ走り回りながら、
これだけのことを書いてるんですね。

凄い。頭が下がります。

私だったら、それこそカンペにしちゃうけどなぁ(笑)


        (つづく)






 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ