ベッドを囲んで、全員で、
何やら真剣に検討中。
何をしているか、というと、
<壁とベッドの隙間を、どのくらいにするか>
を決めています。
というのも、
今回はこのベッドの隙間が、
ものすごく重要だったんです。
まず、冒頭のシーン。
暗い中で、男が空のベッドを見下ろし、
缶ビールを飲み干して去っていきます。
散らかった部屋に響く、空き缶の音。
そこに忍び込んできた、恭平と久美が、
ひょんなことから、ベッドから出ている足を発見し、
ベッドと壁の隙間に入って、
動けなくなっている老人を助けます。
・・・ということで、ここで必要なのは、
仙崎情さん演じる老人が、
<奥に寝転べる幅> となります。
こういうのは、パイプ椅子では作りようもなく、
稽古場でしょっちゅう言われる、
「じゃ、それは現場で」
という「逃げ」、
あ、いや
「やり方」で、ここまで持ち込んで、
セットが完成したところで、
その問題をひとつずつ、潰していってるところなんです。
位置が決まったあとは、本人が1人でいろいろと研究してます。
とにかく暗転中の作業なので、
体で覚えておかないと、どうなるかわからないんですね。
そして劇中で、老人を助けだせば、
あとはドンと奥まで押して終わり。
・・・のハズなんですが、
それが、そうじゃないんです。
奥に20センチくらいの、微妙な隙間を作るんです。
この隙間、
実はとっても大事な隙間になるんですが・・・、
さて、なにかわかります?
ふふふ。
短いけど、せっかく質問形式になったので、
明日に続けます~
(つづく)
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