望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ写真・劇場編・・・ベッドの位置

2013-09-19 00:42:00 | 舞台・ウラ話

ベッドを囲んで、全員で、
何やら真剣に検討中。



何をしているか、というと、

<壁とベッドの隙間を、どのくらいにするか>

を決めています。


というのも、

今回はこのベッドの隙間が、
ものすごく重要だったんです。


まず、冒頭のシーン。

暗い中で、男が空のベッドを見下ろし、
缶ビールを飲み干して去っていきます。

散らかった部屋に響く、空き缶の音。

そこに忍び込んできた、恭平と久美が、
ひょんなことから、ベッドから出ている足を発見し、

ベッドと壁の隙間に入って、
動けなくなっている老人を助けます。


・・・ということで、ここで必要なのは、

仙崎情さん演じる老人が、
 
 <奥に寝転べる幅> となります。


こういうのは、パイプ椅子では作りようもなく、

稽古場でしょっちゅう言われる、

「じゃ、それは現場で」

という「逃げ」、

  あ、いや

   「やり方」で、ここまで持ち込んで、

セットが完成したところで、
その問題をひとつずつ、潰していってるところなんです。



位置が決まったあとは、本人が1人でいろいろと研究してます。

とにかく暗転中の作業なので、
体で覚えておかないと、どうなるかわからないんですね。


そして劇中で、老人を助けだせば、

あとはドンと奥まで押して終わり。

・・・のハズなんですが、

それが、そうじゃないんです。


奥に20センチくらいの、微妙な隙間を作るんです。


この隙間、
実はとっても大事な隙間になるんですが・・・、

さて、なにかわかります?


ふふふ。

短いけど、せっかく質問形式になったので、
明日に続けます~

   (つづく)







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