望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

稽古場ウラ写真・・・「何やっとんじゃ?」その3

2013-09-01 00:19:28 | 舞台・ウラ話

せっかくだから、このネタ、
もうちょっと続けます 


これも、見ただけでは意味不明ですね(笑)

本番のセットでは、ど真ん中にベッドがあるのですが、


そこで使う毛布をどこで片づけるとか、
ここは枕があるとおかしいとか、


誰も気付いてないだろうけど、
時間経過などがあるため、
ちょっとした部分で、意外に変わっているのです。

典型的なのが、毛布の形。
毛布がグジャッと同じ形のままで数日、
というのは、やはり避けないといけないんですね。


確かにね~、
誰も気づかないかもしれないんですが、

きちんとやってあれば気づかないけど、
そのままで放っておいたら、なんか違和感を感じる、
ってこともありますからね。


ということで、この写真は、
どのくらいの時間でたためるか、
実験中なのでゴザイマス。

毛布の素材によっても、たたみやすさが違うので、
難しければ毛布を替えることを考えます。
(実際、この毛布は替えました)


そして・・・、

これも誰も気づかないことだけど、

喋りながら、決まった台詞の間に全部たたむ、
っていうのも、けっこう大変なのですよ~。

たためないとアセるし、
そうなると、よけいうまくいかないし、

そっちに集中すると、台詞が飛んじゃって、
台詞も毛布もグジャグジャ、

なんてことを、私も何度かやりました 



そしてまた、

その毛布を車椅子に置いて、そのままハケた方がいいか、
いや、次のシーンは残しておいた方がいいか、

なんてことも、ここで決めるワケです。



でもね・・・、
毛布をたたんでいる側は、まだ楽なんです。


これ・・・。

本番でこそ、ちゃんとしたベッドでしたが、
稽古場の「ベッド」は、

事務用のパイプ椅子を並べただけ。


これがまぁ、「パイプ椅子」と言うくらいだから、
パイプが横に出ているんですよね。

普通に腰かけている分には気にならなくても、

ここに寝るとなると、
寝られるスペースは、わずか数十センチ。
(普通、寝ないし


そこに、
ずっと寝続けねばならなかったのが、
痴呆の進んだおじいちゃん役の仙崎情さんで、

それも、稽古中は、
何度も何度も同じシーンを繰り返すため、
時には数時間に及ぶことも。


本番のセットで、ベッドが登場したとき、
まず主宰が言いました。

「やっとベッドに寝られますよ~。
 でも気持ちよくて寝ちゃわないで下さいね」

はい、全員、それを心配しました(笑)


でもさすがに寝ちゃうこともなく(当たり前!)
公演は進んでいったのでゴザイマス。






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