さて、誰からも貰えそうにないな、
といったものは、
自分たちで作ります。
たとえば、
「宝川商店街お楽しみスタンプ帳」
舞台で一瞬、見せるだけなんですが、
ゼロから作った台帳に、
ゼロから作ったシールを、
1枚ずつ、切って、貼ったもの。
ご丁寧に、
少し斜めにずれて貼られたシールもあります。
そして台帳は、綴じて、背表紙を貼って、
大量に作って、こんな感じ。
これの作成担当は、
草野球チーム・イールスの応援団、
ピンクイールスの女子たちだったのですが、
もうひとつの彼女たちの作品が、
恭平が久美に隠れて通っている、
クラブのホステスの名刺でした。
残念なことに、
写真を撮りそびれたのですが、
恭平の目の前で、
彼女たちが破り捨てるだけなのに、
写真入りで、これがまた、
「いかにも~」な出来上がり。
うんうん、きっと安っぽいクラブなんだろうな、
みたいな場末感まで漂っていて(笑)
A・Bのチームによっても個性があり、
リーダー同士が写メして作りあったり、
かなり力が入っていました。
そういえば、ピンクイールスのリーダー、
律子役のこの2人、
(ムラナカユカちゃん、喜多川季子ちゃん)
よくできたもので、
役を離れても、しっかり者のリーダーで、
キャリアの浅い、チームの女子を、
がっつりまとめてくれていました。
キャスティングって、
まるっきり違うタイプの役を当てられる、
ってこともありますが、
なんとなく「それっぽい」人を、
当てることが多いんですね。
もちろん、本人たちとは、
似ても似つかぬキャラですが、
根っこに備わったリーダー性はまさに律子。
この2人を見ていて、
「リアルの強さ」を実感していました
(きれいな写真がなくてごめんね)
・・・と、話がずれましたが、
スタンプ帳も、名刺も、
ただチラッと見せるだけ。
見えるかどうかもわからないくらいです。
それでも、作るんです。
少しでもリアルにしたいし、
作ることで、何かを感じたいから。
うん・・・、結局、そこなんでしょうね。
何かを感じたいから、
とりあえず何でも、やってみる。
芝居の稽古って、
正解もなければ、完璧もない、
ゴールが見えないままで、
少しでも高みを目指し続けます。
そう。ゴールが見えないんです。
だから、当たるを幸い、
できることは全部やる(笑)
少しでも不安を軽減したくて・・・。
そういうもんじゃないか、と思います。
そしてもうひとつ、
たぶん誰も気づかないであろうけれど、
私がこだわった小道具がありました。
これは、不安だからではなく、
<こだわり> かな?
ここだけは、ゆるがせにしたくない、
という小道具があったんです。
(つづく)
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