今回やっちまった私の失敗。
さて、その話をするのに、
ずいぶん関係のない話から始めさせて頂きます。
5月の「武士の影」でも共演した中川ムックくん。
(時代劇とはいえ、すごいメイク)
お笑い担当の軽~い役回りが多いのですが、
実は、ストイックなほど、
真剣に演技に取り組む役者さんで、
私の大好きな役者さんです。
(私も真面目なので)
その上、お互いに関西人。
その上、関西人のくせに(?)、
出番の前に震えるほどの緊張しい。
と、いろいろ共通点もあって、
なんか知らないけど、
2人で喋るときは、
関西なまり丸出しで喋っています。
2本続けての共演のため、
なんじゃかんじゃで半年くらい、
ずっと一緒に稽古してるので、
なんか気楽に関西弁が出ちゃうんですね。
5月の時代劇では主従関係でしたが、
今回は叔母と甥。
コメディ系の多い2人が、
珍しく、シリアスな芝居をしたんです。
まぁ、我々がやると、
どことなく面白くなっちゃう?
のが謎なんですが
でも、ホントにシリアスなシーンだったんです。
ムックくん演じる政伸が、
父親の首を絞めようとする。
そこを叔母の文代(私)に見つかって、
・・・と、いろいろあった後の会話です。
(台本のセリフ)
文代「政伸、親を殺そうとするなんて、どういう了見なの!」
政伸「・・・しょうがなかったんだよ」
文代「しょうがないですって!(略)」
と、こんな真剣な会話が続くのですが、
ところが、ある回で、思わず、出ちゃったのです。
文代「政伸、親を殺そうとするなんて、なんちゅう了見なの!」
いや、これ、不思議なものでしてね
本当のセリフを出すつもりで、
同じ意味の、全然違う言葉を口走る、
って、よくあるんです。
意味はつながるんだけど、
言った自分もびっくり~、って。
(あぁぁぁぁ、やっちゃったぁ)
と思いながら、関係なく芝居を続けて、
ムックくんの顔を睨みました。
政伸「・・・しょうがなかったんだよ」
と、いつもと同じように、ふてくされて返事をした、
彼の目の奥が・・・、
笑ってる~~~
ごめんねーーーー!
もちろん、2人とも、
そんなことはすぐに忘れて、
真剣に芝居を続けました。
そして、
2人とも、涙でボロボロのまま、
そでに入った途端、
「なんちゅう・・・くっ、くっ、くっ」
「うるさいっ! 笑うな!」
あ、当然ですが、超小声の会話です。
それ以来、このくだりになると、
お互いに睨みあう中、
ムックくんが目の奥で、
(望子さん、今日は大丈夫ですか~?)
と、関西イントネーションで言ってきやがる!
(音がなくても、なぜか関西弁とわかる)
その上、彼はまずセリフを間違わない人で、
私は、そこでもコンプレックスがあったりして、
(うるさいっ!そんなに間違えてたまるかっ)
という怒りも込めつつ、
ぴったりのセリフを言っていました。
「あんたって子は!」
まぁ、おかげでもう一段、
緊張感が上がった・・・かも?
ははははは
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