さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

二つの名庭がある「霊雲院」

2016年03月13日 | 名所史跡

   

二つの名庭が見どころの「霊雲院」を訪ねました! 

 「霊雲院」(れいうんいん)は「九山八海庭」と「臥雲の庭

と云う二つの名庭を持つ京都東山・東福寺の塔頭寺院です

 真っ直ぐに伸びた白壁の参道を進みます!

「霊雲院」の創建は南北朝時代の1390年に岐陽方秀

(ぎょうよう ほうしゅう)によって開かれたとされています

因みに岐陽方秀は天龍寺の第64世、南禅寺の第96世、

東福寺の第80世をも歴任された高僧です

 

 三門を潜った先で可愛らしい六地蔵さんが出迎えてくれました!

 「玄関」

「霊雲院」は幕末に西郷隆盛と勤王の僧、月照が維新にへ向けて

密議を交わした場所としても知られています  

 「九山八海の庭」

九山八海(くせんはっかい)とは須弥山と周りの八つの山脈と

八つの海が取り巻くという仏教の世界観を表しているそうです

 九山八海の庭は江戸中期に作庭されたが長い間、荒廃していたのを

昭和を代表する造園家の重森三玲が昭和45年に復元した名庭です

中央の「遺愛石」(いあいせき)は須弥山を表しているそうです

 「遺愛石」は高さ三尺、横四尺余りの青みを帯びた小石で須弥台の

上に乗った石船の中に据えられている名石で熊本藩主の

細川忠利・光尚父子が寄進したものと伝わっています

「臥雲の庭」(がうんのにわ)

 

 この庭も重森三玲によって造営されたもので寺号の

「霊雲」を主題にした創造的枯山水庭園です

 渓谷に流れる川の流れと山腹に湧く雲を

白砂や鞍馬砂で表しているそうです

 書院から窓越しに庭を眺めていると・・・・

何故か気持ちがゆったりとしてきます!

禅寺らしくここにも「達磨像」が描かれていました!

ここ「霊雲院」の二つの庭は私にとって穴場的な名庭であり

無粋な客に邪魔されずに

静かなひと時を過ごせれる貴重な場所になりました!

    

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