浄瑠璃寺からほど近くにもう一つ名刹がありました!!
京都、奈良の都会の喧騒を避けて静かに修行に打ち込みたいと願う僧侶がこの地に
多く集まり清貧のうちに厳しい修行に励んだのが当尾の里だったようです。
高雄山 岩船寺 (がんせんじ) 山門
岩船寺の創立は西暦729年、聖武天皇が行基に命じて阿弥陀堂を建立したのが始まり
その後、806年に弘法大師らによって報恩院を建立。 更に嵯峨天皇の勅命により堂塔
伽藍が813年に整備された。 最盛期には39もの坊舎を有したが承久の乱(1221年)で
焼失。 後に徳川家康、秀忠によって本堂、仏像などが修復された歴史深いお寺です。
山門から望む境内
境内は桜、つつじ、紫陽花、睡蓮、さるすべり、もみじ、梅、椿などなど
四季を通じて多くの花が咲き誇る花のお寺です!
本堂 現在の本堂は1988年に再建。正面5間の建物で緩やかな屋根が特徴。
本堂内部は撮影禁止 冊子より撮影
本堂内部の諸仏
阿弥陀如来座像は像高3m、欅の一本造りで946年の作
四天王立像は東に持国天、南に増長天、西に広目天、北に多聞天を
配し1293年の墨書銘が記されている。
須弥壇上にはご本尊の阿弥陀如来座像を中心に四天王像が祀られていて
本堂に入るとすぐに大きな阿弥陀如来像が目に飛び込み堂々たる姿に暫し
言葉を失うほど圧倒されました。また四天王の精巧な造りにも驚きました。
三重塔と十三重石塔
三重塔は室町時代の1442年の建立。2003年の修理で朱塗りになった。
左端の十三重石塔は鎌倉時代の1314年の建立。
本堂と阿字池(あじいけ)
梵字のア字をかたどった池で周辺にはさまざまな草木が植えられています!
みつまたの木 岩船寺はこの "みつまた" と "紫陽花" が特に有名です。
岩船寺のご住職はとても気さくな方で寺史や仏像類の説明を丁寧にしてくださいました。
またご朱印も自らがお書きになられて参拝者を大切に迎える心遣いが端々に伺えて
こころが和み優しくさせて頂けました。 感謝! 合掌!