東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

声が大きいものが勝ちっていやですね

2014-11-07 00:27:53 | 日記
 ノーベル物理学賞を受賞した青色LEDでおなじみの中村さんが、この研究をしていた当時に在籍していた会社に、過去を清算したいと呼びかけたところ、その会社から丁寧ながらも拒絶されたというニュースに触れました。

 今中村さんはアメリカの大学に在籍されています。アメリカの大学は、研究費用は自分で企業に営業をかけて援助してもらうことが一般的です。日本の大学も昨今はずいぶんとこの風潮が強くなっているようです。研究費用をじぶんで企業から「引っ張ってくる」ことができないとだめなんですね。
 今回の中村さんの呼びかけは「研究費用の援助を願い出るための布石?」と勘繰ってしまいました。

 お互いの信頼関係が一度壊れてしまうと、それを取り返すことは容易ならぬことです。中村さんとこの企業の間に起こっている本当のことはわかりませんが、少なくともこの会社の中村さんに対するコメントを読む限りは「もううちはあなたとは関わりたくはありません」と読み取れます。

 ふつう、自分の会社に関わった人間がノーベル賞を受賞するということは、喜ばしいことであるはずです。そして在籍当時の研究が授賞対象であるならばなおさらそうであるはずです。それなのにこの対応。かなり溝は深いと思われます。

 私がこの会社の社長でも、同様の対応をしたのかなあと考えてしまう情報に触れてしまいました。

 「会社からの報奨金は2万円」「和解額は6億円」などのニュースが飛び交いましたが、たとえばみなさんは中村さんが退職する前の数年間は、年間およそ2千万円の報酬を受け取っていたこと、ご存知でしたか?。
 正直な話、身分と給料が保障された状態で研究を続け、出した研究成果は自分のもの! 研究費用もすべて負担したうえで、さらに発明の利益を折半しろと言っているようにも聞こえかねません。

 もしかしたら、何の成果も生まないかもしれない研究を支援し、社員としての立場を保障し、研究を見守る。これ以上の恵まれた環境はないでしょう。もし、得られた成果を納得できる形で享受したいなら、企業に就職せず、自分で研究所を立ち上げ、取り分を明確に提示したうえでスポンサーを探す。それが筋と言うものだと思います。
 もちろん、研究成功によって得られた利益を、すべて会社が取ってしまうことにも問題はありますが、身分を守っていただきながら研究ができる。その環境を保証してくれた会社に対して中村さんの取った訴訟と言う行動。そして要求額はちょっと私の感覚からは信じられません。

 身分を保証してもらうというローリスクを選んだからには、成功してもローリターンが当然だと思うんですよね。自分で研究所を立ち上げる。失敗することも覚悟してのハイリターンを選んだなら、その研究成果を自分のものにできるハイリターンも当然だと思うんです。

 中村さんは、結果的にローリスク・ハイリターンに成功したと言えます。ノーベル賞受賞で研究者としての実績も申し分なし。でも過去に在籍していた企業に自分の在籍時の全てを否定されたともいえるコメントを出されてしまいました。少なくとも私は中村さんと共同研究をしたいとも思わないし、スポンサーになりたいとも思いません。
 金銭的にはローリスク・ハイリターンに成功したのでしょうが、社会的にはどんなリターンになったかと思うと、あの裁判は本当に正しかったのかと疑問に思います。

 声を大きく上げたほうが勝ち!。ちょっと嫌な世の中だと思います。でもそれもまた人生。私は損得勘定をあまり気にせず、目の前でいろんなことにもがいている子供たちと全力で戦うことにします。

 絶対にあきらめないで頑張りましょうね。お母さん!。 損得勘定ではなく、当たり前のことを当たり前と感じて行動できる大人になってくれると信じて。絶対に子供は悪魔じゃないですからね!
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