東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

なるべく対面授業を続けたいのです

2021-09-03 00:27:10 | 日記
 感染拡大が非常に厳しい状況になりつつあります。去年までは子供は発症しにくい上に、罹患しても重症化は稀であるとされてきました。実際にデータもその事実を裏付けています。そのことが分かり始めた去年の夏ごろから、私は対面授業を止めないためにどうすればいいかを考えました。まずは換気を確保するため、網戸とサーキュレーターを増設しました。そのため教室内の気温が下げきれないので、熱中症を予防するためにウオーターサーバーを設置しました。秋ごろには長期戦の様相を呈してきたので、思い切って全教室で換気扇設置工事を順番に行いました。正直投じた費用は2・3年で回収できるものではありません。それでも決行したのは「対面授業を止めたくない」からです。

 大阪府は去年の休校が5月15日の知事の再開決断まで、実に二か月半に及びました。大阪府の要請に応じてそろばんは休校、学習塾はYouTubeで録画した授業を配信しました。再開後そろばんも学習塾も人数を減らして分散授業。結局元通りにするのに三か月かかりました。

 再開後に感じたこと。小学校低学年は指先の動きが鈍っていました。コミュニケーションもぎこちないというか、うまくいかない感じがしました。高学年は休校期間にどのように過ごしたのかが如実に表れた気がします。特にペースが乱れてしまった生徒は元に戻すまで数か月かかったと記憶しています。
 学習塾の場合は、手元を見ながら・答えを確認しながら授業を修正していくというライブ授業が全くできず、生徒の頑張りでなんとか踏みとどまったものの、この時期の借金をいまだに返済しているという感覚があります。

 どれほど技術が進歩しても、やはり人対人のライブ授業に勝るものはないのではないかと考えています。画面に表示しきれない視野の外にあるものこそ、とても大切だと思うのです。褒める・叱るタイミング、努力を見つけるこちら側の目配り、失敗を隠そうとする生徒側の動き、などなど。向かい合うからこそ「指導する側とされる側」のそれぞれが分かることがたくさんあるのです。

 だからこそ、対面授業を続けたいのです。しかしながら、命より大切な授業などありません。そのために、できることをできる限りしています。8月末からは、保護者の皆様にご負担をお願いすることになりますが、ウレタンマスクは感染予防効果がほぼないことから、着用禁止とさせていただきました。手指消毒は今まで以上に声をかけ、マスクの正しい着用法も繰り返し伝えています。マスクを外して水分を取っている間は絶対に喋らないとも。

 それでも状況が許さなくなれば躊躇なく休校に入るための準備もしています。できるだけ科学的知見に基づいて根拠ある対応・対策を心がけています。

 やれるだけのことをやる。でも、何が何でも対面授業を続けるわけでもありません。状況は刻々と変わります、人類の叡智がなんとかできるようにしてくれるまで耐え抜いて、「あの頃はほんとに大変だったねえ」と回顧できる日が来ることを願いながら、全力を尽くし続けようと思います。

 でも、時々は力を抜くためのお休みをいただくかもしれません。その時はどうか温かい目で見ていただけると幸いです。
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