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雑草の日:すみれセプテンバー

2018-05-15 06:56:03 | 日記
季節外れの名曲

 ラジオから懐かしいメロディが流れて来ました。
すみれセプテンバーです。
1980年代に化粧品のコマーシャルに使われて流行りました。
 小さいながらそこにあれば誰もが目をやるスミレの花、それにピッタリな
気持ちの良い曲でした。
スミレが咲き誇る春に良く似合う曲・・・うん?
セプテンバーって何月だぁ?

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、スミレ科 スミレ属 ノジスミレ です。

 毎日歩く森林公園で、一番目にする機会が多いスミレはタチツボスミレ、
先月まで至る所で花を咲かせていました。
一方ノジスミレはここでは少数派、見かける場所は限られています。
 花を付ける時期が早く、公園では4月の初め、「すみれセプテンバー」
とはほど遠い時に目にしました。
 多数派のタチツボスミレの葉が丸いのに対して、こちらの葉は長楕円形。
人の暮らしに近い場所を好む様で、放棄された耕作地や手入れの行き届いた
畦道などで良く見られます。
ここでは歩道のアスファルトの切れ目を占拠して、花を開いていました。

この先100年

 スミレやヒメスミレ、それにこのノジスミレは人の生活圏を好んで生え
ています。
一方でアケボノスミレやヒナスミレは林床を好みます。
オオタチツボスミレはやや湿った林床、エイザンスミレは緑豊かな林床を
好みます。
 スミレの仲間はその昔、二者択一で棲む場所を選んだ気がします。

 奈良平安の世から江戸に至るまで、人が暮らす範囲は雑草の生活圏よりも
小さかったそうです。
だから万葉集に歌われた秋の七草は、暮らしの中で普通に目にする事が
できました。
 しかし明治以降に暮らし方ががらりと変わると、多くの雑草が数を減らし
ました。
刈り取りに耐えられるクズとススキを除けば、秋の七草のハギ・ナデシコ・
オミナエシ・フジバカマ・キキョウ、いずれも目にする機会が少なくなりました。

 たった100年の間に、人間の生活圏は地上の2割を占めるまで急速に
拡大したと言います。(雑草とは何かについて考える より)
 人の暮らしと寄り添う道を選んだスミレと、森の中の暮らしに固執した
スミレ、どちらの選択がより賢いのか判断に迷う所です。
この先100年生きられれば、きっと答えを見られるのでしょうが。
コメント
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